

晴天の中、富士の麓でおこなわれた一戦は、お互いにテストマッチであることを感じさせない激しい一戦となった。
対戦相手のFC琉球は「JFL」に所属するチームであり、現時点でのチームを試す絶好の対戦相手となった。
一本目は、両チーム共に前線からの激しいプレスと高いDFラインで互いに中盤のスペースを無くすコンパクトなサッカーとなった。S.C.はDFラインでのパス回しからじっくりとパスの出所を探り、相手DFの裏を狙ったロングボールと両サイドを広く使ったサイドアタックで攻撃を組み立てる。
15分、29分、と立て続けに右サイドを突破した金澤のGKとDFの間を狙った鋭いクロスに船越がヘディングシュートを試みるも得点まで至らない。
一進一退の攻防が続いて迎えた31分、最終ラインを相手FWに抜け出されるとGK佐藤は一対一の局面でファールを献上。このPKを決められ(写真1)前半を0-1で折り返す。
二本目は、CB秋葉に代わってMF坂井を投入。一本目、MF水野をCBに下げ坂井をトップ下という布陣でスタートする。すると、次第に中盤でボールが回り始め、より高い位置からサイドアタックを仕掛け相手ゴールを脅かし始める。
徐々にゴールが見え始めた57分、左サイド井上の突破から敵陣中央でフリーとなっていた富井がフリーでボールを受けるとDFのプレスが掛からない一瞬の隙に強烈なミドルシュートを放ち値千金の同点ゴールとなった。(写真2)
その後も、主導権を握りながらも決め手を欠き、1-1の同点として二本目を終える。
大幅にメンバーを交代して挑んだ三本目は、序盤から相手の両サイドに突破を許し決定的な場面を許すも、ケガにより「tonan前橋」戦以来の出場となった榎本のビッグセーブなどもありこのピンチを凌ぎきる。
すると、115分、途中出場の森谷がペナルティーエリア付近でボールを受けると、放たれたシュートは左ポストへ決まり逆転に成功する。
前半のPK以外は120分という長時間の中、最後まで集中を途切らすことの無かったDF陣の活躍などもあり、テストマッチとはいえ価値ある勝利を収めました。
川島一夫
時之栖裾野グランド 14:00キックオフ(45分×2本+30分×1本) |
1st (45分) |
0-1 |
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2nd (45分) |
1-0 |
得点者:S.C.相模原-富井 |
3rd (30分) |
1-0 |
得点者:S.C.相模原-森谷 |
結果 |
S.C.相模原 2-1 FC琉球 |