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10-02-2016
試合結果Vol.14 J3第24節長野戦 安永聡太郎監督記者会見
——本日の試合を振り返ってコメントをお願いします。
「今回のゲームを迎えるに当たって、まず相手がどう出てくるかというところで、チーム(SC相模原)の状況とAC長野パルセイロさんの置かれている状況を考えました。そうなると、ある程度、(長野は)ブロックを敷いて、前線にボールを放り込みながら、なんとか良い事故を起こしたいであろうというのは考えられた。そこで後ろは3枚にして、(守備のときは)両ワイドが降りてきて5枚になる。その上で3枚のボランチ気味にして(前線は)2トップにして、奪ったボールを同サイドで攻めていく。それほど相手は前から強烈なプレスを掛けてこないというところで、1枚のボランチでうまくボールを動かしながら両ワイドも少しだけビルドアップに加わってもいいよという話で試合に入りました。その変わり3枚のボランチの両ワイド2人は、トップと絡んで高い位置で相手のダブルボランチの脇を取りに行く。それに対して、2トップのどちらか1人は基本的に必ずDFの背後を狙いにいく。それで困ったときには服部(康平)に放り込んでOKだよと。それでセカンドボールを拾いましょうというプランで入りました。
後半に関しては、もともとマキ(牧内慶太)を入れて、サイドの部分でランを入れていって、中に人数を掛けて、サイドからワイドに絞ってきたようなトライアングルを作って、さらに相手のバイタルを開けるような作業ができればなと。そういうイメージでゲームに入りました。
ただ、結果的に思っていた以上に前半は重く。サイドの位置がビルドアップに加わっていいと言った僕のひと言で、重くなり、低くなりすぎて、相手を前掛かりにするきっかけを与えてしまった。それでボールが動かないので、トリプルボランチにしたんですけど、結果的に2トップが孤立しすぎてしまった。前半のうちに、岩渕(良太)を下ろして、ダブルボランチ気味にして3バックとダブルボランチでビルドアップさせようとした。両ワイドは高い位置に置いて、石田(雅俊)を右、(井上)平を左にして、そこから中に入って行くという動きを、前半のラスト15分でやったんですけど、当然ゲーム中だったので話は伝わり切らずに、そのまま前半は終わってしまいました。
後半の頭からしっかり話をして入ったことで、サイドが高い位置を取れるようになって、積極的に仕掛けられるようになった。ただ、そこからもう1点取って、同点にして逆転までというところまで僕が導けなかったことは、僕の力不足だと思っています」
——長野の攻撃に関しては監督が事前に想定していたような攻撃だったのでしょうか。長野の印象について聞かせてください。
「つなぎだして、全体で上がって行くというのはやはりリスクを伴いますし、今の長野さんの状況を考えますと、その1本のパスが致命傷になってしまうので、基本的には一旦、前線の選手、1トップ2シャドーを使ってボールが収まったら前向きに入ってくるだろうなと思っていました。ゲームもその通りだったと思うのですが、うちのサイドが重くなりすぎた分、前半に関してはほとんどシュートゼロだったんじゃないかなと思うんですよね、うちは。それくらい長野さんにとっては楽なゲームになっただろうなと思います」