
《試合結果》
ブラウブリッツ秋田 0 - 1 SC相模原
【得点】
42' 安藤翼(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j2j3/2026/050615/live/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督

--試合の総括をお願いします。
予想していた通りのゲーム展開とタフな戦いになりました。秋田さんの球際の強さ、気持ちのこもったファイトは非常にリスペクトしていますし、そこを上回っていかないと勝点は取れないということも分かっていました。その中で、今日は選手がそこを上回ってくれて、勝点3を持ち帰ることができて非常にうれしく思います。
遠い中たくさんの方が来てくれましたし、僕自身も久しぶりにこのスタジアムに来たんですけれども、本当に多くの人が来ていてすごくいい雰囲気の中で、天気にも恵まれていい試合ができたので、皆さんに感謝したいと思います。
--前節からメンバーを大きく入れ替えたと思いますが、どんな狙いがあったのでしょうか。
連戦だから入れ替えたというところですね。簡単に言えば、相手の土俵で勝たないといけない中で、疲れた状態で勝てる相手ではないので、フレッシュな選手で戦いました。
--立ち上がりはセカンドボールも含めて五分五分の展開に見えましたが、30分前後から徐々に上回ってカウンターに出たり、やり切るシーンが増えてきた印象があります。その時間の推移についてはどう見ていましたか。
僕が見ている限りでは、前半途中までは五分五分というよりも秋田優位だったんじゃないかなと思います。立ち上がりは本当に足りなかったですし、我々の球際だったり、ファイトする部分、体をぶつけるところは、自分たちが準備していたものからすると、少し足りない入りだったと思います。
前半の最後の方はカウンターに出るチャンスも出てきましたが、残念ながら秋田さんにアクシデントもあって急遽、水谷拓磨選手が右サイドバックに入ったり、本来プランとしていた戦い方ではなかった部分も、我々にとっては少し有利に働いたのかなとも感じています。そこから少しずつ秋田さんの右サイドと、我々の左サイドのところで、空中戦でも何本か競り合いに勝てる場面も出てきたと思いますが、やはり球際での戦いの基準というのは秋田さんは非常に高いものを持っているので、むしろ学ぶことが多かった前半だったと思っています。
--得点は安藤翼選手でしたが、田鎖勇作選手もシュートシーンに絡み、その前にもボレーシュートまで持ち込むシーンがありました。ボランチの位置からゴール前に入っていくプレーについて、どのような役割や狙いを持たせていたのでしょうか。
僕らは今年、ピッチに立つ全員が矢印を前に出すフットボールを掲げていて、前節もサイドバックの選手が決めました。ポジションに関わらず、ボックスに入っていって点を取る意識でプレーしてもらいたいということは、もちろんFWにも求めていますし、全員に求めています。
秋田さんは、最終ラインはすごく強固なんですが、2列目からの飛び出しに対して少しルーズになる場面もあって、シュートチャンスを多く持てている印象がありました。
なので今日は、特にボランチの選手がそういうところにうまく入って、足を振るようにという狙いはありました。結果的にそういう形でのゴールではなかったですけど、徳永も後半にボックス内でいいチャンスを作っていましたし、2列目からの飛び出しという部分は良かったんじゃないかなと思います。
--これまで後半の失点が比較的多かった中で、この試合ではしっかり勝ち切りました。後半の戦い方、特に守備についてはどのように評価されていますか。
もう本当に、気持ちで守り切ったというところはあると思います。最後はピトリックも少し怪しい場面がありましたし、疲労が溜まっている中で、みんなが気持ちを前面に出してくれました。秋田さんのシュートが外れたシーンも含め、もちろん運もありますけど、ちょっとした寄せや絶対にやらせないという気迫があったからこそ、守り切れたのかなと感じています。
もともと自分たちは消耗の大きいフットボールをしているので、後半はどうしても消耗してしまう部分はありますが、最初にお話ししたように、フレッシュな選手を中心に組めたこともありますし、これまでの経験の積み重ねを生かせた部分もあると思います。たとえばホームでの秋田戦では、最後の数分で勝ち越されて悔しい思いもしているので、そういった経験も生きて、時間の使い方という部分でも、今日は賢く戦えました。終盤は少しラフなプレーも増える展開になってしまいましたが、メンタルを崩さずそこに付き合わずにクリーンに戦い抜けたことが、このクリーンシートにつながったんじゃないかなと思います。
DF/18 三鬼海

--フル出場となりましたが、試合を振り返って。
相手が徹底してロングボールを蹴り込むサッカーをしてくるのは分かっていたので、やっぱり戦う部分だったり、球際やヘディング、競り勝つところが大事な試合になると思っていました。前半は正直、そこでの勝負は五分五分以下くらいだったのかなと思いますけど、それでも何とか先制できて、最後のゴール前のところでは集中して跳ね返して、大きなピンチはあまりつくらせずにやれたかなと思います。
後半はコートが入れ替わって日差しのまぶしさがあったり、疲れもあってボールを失う場面だったり、いろいろな要因が重なって押し込まれる雰囲気が出てきたところもありました。それでもみんな体を張って守れていたので、本当に気持ちの部分で強く戦えていたのは良かったかなと思います。
--自分たちと似たスタイルを長く積み上げているチームかつ、守備も固く隙が少ない相手でしたが、攻撃ではどんな狙いを持ってプレーしていましたか。
個人的には、右のフリースペースに流れたときに追い越して、自分が受けられればクロスを上げるとか、できるだけ早いタイミングでキーパーとディフェンスラインの間に流し込むイメージは持っていました。あとは左のサイドに深くまで押し込めたときには、自分が中に入りこみすぎないようにしながらも、こぼれ球を狙うようなポジション取りを意識していました。
ただ前半途中までは、なかなか自分たちが狙っていたように逆サイドへ大きく展開することもあまりできず、相手に合わせてしまっているような展開でした。なので、あまり自分たちの思い描いていた試合運びにはできなかったかなと思います。
--球際の強さをストロングとする中で、少しキャラクターの異なる、足元の巧さを持った中野嘉大選手と対峙する上で気をつけていたいことは?
昨シーズンも、練習試合でマッチアップしていましたし、B級ライセンスでも一緒になる機会がありました。本当にドリブルが上手で、クロスやアシストも多い選手なので、簡単に飛び込まずに、いい形でクロスを上げさせないというところはすごく意識してやりました。ただ、どちらかというと相手も中野選手や自分のいるサイドではなく逆サイドにボールを集めていたので、結果的に中野選手にはいいボールが入らず、1対1になる場面は少なかったので助かりました。
--似たスタイルの相手で、J2のチームにアウェイで勝てたことは大きいと思いますが、これを今後にどうつなげていきたいですか。
メンバーもだいぶ入れ替えて戦いましたけど、本当にみんなが言っている通り誰が出ても同じようなサッカーができるようにやってきて、こうして結果が出てホッとしています。残りの試合も少ないですけど、同じようにエナジーあふれるサッカーをして、次のモンテディオ山形にも勝てるようにやっていきたいなと思います。
DF/16 高野遼

--決勝点の起点となるクロスを上げましたが、解説をお願いします。
本当はもう少し手前のニアに入れたかったので、狙い通りではなかったんですけど……。中でうまくキーパーを押さえてくれて、少し事故っぽい形でしたけど点につながったので、結果オーライです(笑)。
--試合全体を振り返っていかがでしたか。
ボールがなかなか落ち着かない場面が多くて、やっている方も見ている方も、あんまり楽しい試合ではなかったと思います。ただ、メンバーが変わった中で、みんなフレッシュな状態で臨めたんじゃないかな、と。想定していた通り相手のロングボールに対して苦戦した部分もありましたけど、それでもセットプレーやスローインのところでみんなで耐えて、ゼロで抑えられたというのは本当に大きかったんじゃないかなと思います。
--前半30分過ぎあたりから、高野選手のサイドでボールを持てたり、少し押し込む時間もあったと思いますが、あの時間帯はどのように感じていましたか。
ゴールキックやロングボールの流れから、中盤の選手がセカンドボールを拾って1、2本パスをつなげてくれている間に、自分も上がる時間や余裕ができた感覚はありました。実際チャンスにつながったのはそこまで多くはなかったと思うんですけど、落ち着いて攻めることができた時間帯だったのかなと思います。
--逆に秋田も、同サイドからチャンスをつくっていた印象でした。対峙していた吉岡雅和選手や、セットプレーのキッカーを務めていた中野嘉大選手がそのまま残って攻撃に参加する場面ももありましたが、守備の上で気を付けていたことは?
自分が直接マッチアップしたシーン自体は、そこまで多くはなかったと思います。ただ、吉岡選手は持ったら左足のキックが上手いというのは大学の頃から知っていましたし、プレーの特徴は2人とも自分の中で掴んでいました。ただ、もう少し吉岡選手のところは距離を詰めて、運ばれたりするシーンを防げたところもあったかなと思います。
--後半は苦しい時間も長くなりましたが、1点を守り切りました。
1試合を通してなかなかチャンスが多い試合ではなかったですし、ちょっと泥臭いゴールではありましたけど、それでも1点は1点なので。その中で、前半をゼロに抑えられたことが、すごく多くかったのではないかなと思います。もちろん、後半はもっとチャンスは攻める時間をつくらないといけなかったですし、球際で力強さを出しつつも、もう少し冷静にボールを落ち着かせるところだったり、相手陣地で保持する時間は増やしていかないといけない。それでもこうして、少ないチャンスで決め切って勝てたことは、本当に良かったと思います。
FW/14 安藤翼

--シビアな試合展開の中で、貴重なゴールを決めました。待望の相模原復帰後初ゴールとなりましたが、どんな気持ちですか。
今シーズン、もう一度相模原の力になりたいと思って帰ってきましたけど、やっとチームの勝利に貢献することができました。やっぱり点を取るっていうのは特別なことで、みんながああやってファイトしてくれたから勝てたと思いますし、決めた瞬間は本当にうれしかったです。
今日も遠いアウェイまで応援に来てくれているサポーターの方もいましたし、その人たちに早くゴールを見せたいという思いはずっとありました。そういう意味では、やっと結果という形で、目に見える形で表すことができたのかなと思います。
--こぼれ球からの混戦の中での得点で、公式記録では一度、田鎖勇作選手のゴールになっていましたが、しっかり修正されて良かったですね。
押し込むだけでしたけど、あそこに詰められていたのは良かったかなと思います。僕の中では完全に自分のゴールだとわかっていましたし、特に疑いもなかったです。勇作も当たっていなかったので(笑)。
どっちが決めてもいいんですけど、やっぱりこうやって記録に残ったというのは良かったなと思います。
--似たようなスタイルかつそれを数年積み上げてきた、力のあるJ2チームとの戦いになりましたが、率直にどう感じましたか?
おっしゃる通り、相手は球際やセカンドボールへの切り替え、空中戦といった部分では本当にリーグ屈指だと思いますし、チーム内でもそういう話はしていました。そこでの真っ向勝負になりましたけど、似たような戦い方をしていても、やはり細かいレベルのところで、試合を通して上回れたかと言われるとそうではないし、まだまだ足りない部分は多かったと思います。勝てたことはもちろん良かったですが、そういう部分はもっと積み上げていかないといけないですし、課題も出た試合だったのかなと感じています。ただ、勝ちながら修正していけるというのは一番大事なことだと思うので、そこはポジティブに捉えています。
--ハイプレスをコンセプトにしている中で、今日のような相手だと前から行ききるのも難しく、かといって下がりすぎるとカウンターのチャンスを潰されやすくなる難しさもあったと思いますが、そのあたりはどのように感じていましたか。
自分たちのストロングでもあるプレスをかけきれなかったところは、たしかにありました。ただ、個人的には、前で奪ってショートカウンターができない中で、もっと後ろからの長いボールを収める部分でああいう強固なディフェンス相手でも違いを見せたかったという思いはありましたし、そこはもっと増やしていきたいなと感じました。全体としても、個々のところで課題が残る内容だったと思いますし、こういう相手のときにこそ、自分たちの足りない部分がよりはっきり出たかなと思います。
--それでも、前半30分過ぎあたりから安藤選手も左に流れて左サイドから、チャンスをつくれていました。あの時間帯に「ここが狙い所だ」という感触をつかんだのでしょうか?
そうですね。相手のディフェンスラインが4枚いる中で、右サイドバックの選手はサイズがそれほどない選手だったので、攻撃のポイントになるるな、と。そういった意味では起点がつくりやすい場所を試合の中でもっと早くから見つけるべきだったと思いますし、逆にそこにばかりこだわらず、別の崩し方もあったのかなとも感じています。そのあたりは意識しながら、試合の中での判断をもっと早く、的確にしていければもう少しチャンスは増やせたかなというのは、反省点です。
--今日アウェイでゴールを決めたことで、ファン・サポーターとしては「ホームでも」という期待もさらに高まっていると思います。
プレーオフを除けば、もう5月16日のヴァンラーレ八戸戦がホーム最終戦になっちゃうんですけど、やっぱりギオンスタジアムでゴールを決めたいという気持ちは強いです。ここまでプレー時間も短いので、もっと長い時間出場して、自分の成長した姿や、やれるというところをもっと表現していきたいです。またゴールを決めて、たくさんのサポーターと一緒に勝利を分かち合いたいので、残りの試合でも決められるように頑張ります。



