SC相模原

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11-09-2025

 試合結果 

【11/9金沢戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 1-0 ツエーゲン金沢

得点
29'ラファエルフルタード(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/110910/live/#live

シュタルフ悠紀リヒャルト監督

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--試合の総括をお願いします。

今日もし金沢に負けていたら、我々の目標であるJ2昇格の可能性がほぼ消えてしまう中で、ものすごく大事なゲームでした。だからこそ、これまで積み上げてきたものをすべてぶつけようと。僕自身、声がもうほとんど出ないんですけど、それくらい全部出し切るつもりで臨みました。その結果、選手たちが本当にチームのために戦ってくれて、そして何よりも“勝ち点3以上の価値”がある、未来への希望のようなものをつかんでくれたんじゃないかなと感じています。上位の結果も後押しになって、勝点差は6まで詰まりました。この拾った命を次につなげていけるように、しっかりやっていきたいと思います。

(ツエーゲン)金沢さんは想定通り本当に強かったですし、クオリティや連携の部分でも苦しい時間が続きました。それでもチーム全員で粘って、後半もチャンスを作ってくれて、いいゲームができたと思います。

最後に、今日も熱く後押ししてくれたサガミスタのみなさんの応援には本当に感謝しています。次もしっかり戦って、また一緒に喜びたいと思います。

--立ち上がりは相手のパワーやスピードに押し込まれたところもありました。ただ終始、しっかりと守備はしつつ、アグレッシブさを忘れない戦いができていたように見えました。そういった攻守のバランスも含め、どういう狙いや声掛けをして選手を送り出しましたか。

本当に、さっきも言った通り“最後のチャンス”だったので、後悔をピッチに残さないように、今まで積み上げてきた努力を信じて、「走る・戦う・助け合う」という部分を最大限のレベルでやろうと伝えました。魂を燃やして走ろう、みんなで体を張って戦おう。そして心でつながって、助け合って、一丸となっていこうと。今日はそうした気持ちの部分を、戦術面以上に選手たちに強く伝えました。

戦術的なところは、これまで積み上げてきたものがあるので、細かく言わなくても選手たちは理解してくれていました。連動した守備、奪ってからのカウンター、クロスに合わせる人数もかけれるようになって、決定機は今季のほかの試合と比べても多かった。そうしたアグレッシブな守備や攻撃が、要所要所で出ていたと思います。

もちろん運もあって、相手のシュートがポストに当たって助かった場面もありました。そのあと僕らもポストに弾かれた一本があったので、そこはお互い様の展開ではありましたけどね。ただ、最後まで全員で戦い抜いてくれたことを誇りに思います。

見ている人にもよるとは思いますが、今年のJ3は“きれい”とか“かっこいい”よりも、どれだけ僕らが気持ちをのせてタフに戦えるか、そこが一番大事なリーグなのかなと思っています。選手たちもその部分をしっかり体現してくれていて、ここ4、5試合は、勝った試合も負けた試合もありますけど、そういう姿勢が一貫して出せている。全部が今につながっていると感じています。

--リードする中で、後半はより前向きでアグレッシブな守備からシュートまで持ち込むシーンを増やしていました。ハーフタイムではどんな指示をしたのでしょうか。

「引き出しなんもないのか」って言われるかもしれませんけど、試合前と同じことを伝えました。

1点を取って試合を折り返せたのは、もちろんもっとチャンスはありましたけど、すごく良かった。ただ、サッカーは45分で勝ち点が割り振られるスポーツじゃない。残りの45分でさらに苦しくなる中で、自分との戦いに勝つこと、体がきつくなっても、乳酸が溜まっても、「ここで勝たなかったら俺たちは終わりだ」という気持ちをエナジーに変えて、食らいついていこうと強調しました。

戦術的な部分では、前半に金沢の左サイド(相模原の右サイド)で、ポジションチェンジやコンビネーションから崩されかけた場面があったので、その守り方を該当する選手に伝えました。あとは、ロングボールの対応で、土信田悠生選手のところがすごく強かったので、田鎖(勇作)と(山内)琳太郎を中心に少し修正しました。

でも、一番伝えたのは「後悔を残すな」「出し切って、必ず勝ち切ろう」ということでした。

--今名前が挙がった田鎖勇作選手ですが、大学での活動もあり少し戦線を離れていた中で、今節ボランチで先発起用した意図を教えてください。

田鎖は本当に有望な選手だと思っています。練習に2、3回来てくれましたが、1回目から「これは絶対に獲得した方がいい」と強化部にも伝えました。

強度もありますし、技術もある。非常に良いボランチだと思います。大学ではセンターバックもやっているようですが、僕の目から見れば間違いなくボランチの選手です。
彼が加わったことで、一時期リーグ戦で3連勝したり、過密日程の中でもボランチにいい競争が生まれて、チームが勢いづきました。

大学の都合で一度戻らなければならず、使えない期間がありましたが、それでも大学での彼のプレーはずっと追いかけていました。その中でこのタイミングでまたチームに戻ってきてくれて、使うのは勇気がいりましたけど、彼の力を信じました。

一方で徳永(裕大)もここ数試合すごく良いパフォーマンスを見せていましたし、今日先発を外れて正直面白くない気持ちもあると思います。ただ、前節のアスルクラロ沼津戦の0-0から、今日は「絶対に勝たなければいけない試合」でしたし、ロングボールが増える展開を予想した中で、競り合いの強さを生かせる勇作を先に使って、最後は徳永で締めるというプランを立てていました。今日は勝って、2人ともハッピーな気持ちで帰ってもらえたら一番いいなと思っていました。
シュタルフ悠紀リヒャルト監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/TW-7KofZ_UY?si=eyiyRBDw9U_RHVBr

MF/41 田鎖勇作

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--大学の試合があったこともあり、久しぶりのJリーグでの出場でしたがみごと勝ち星をつかみました。気持ちを教えてください。

前半の立ち上がりはちょっと押される場面が多かったですけど、みんなで声をかけ合いながら失点を0に抑えられたのが大きかったです。その中でカウンターも生きていたので、押し込まれる時間にしっかり耐えられたことが、得点につながったのかなというのが率直な感想です。後半は自分たちにもチャンスがありましたけど、とにかく守備では全員が走って戦うことを貫けたことが、勝利の要因だったと思います。

--得点については、田鎖選手が相手と競り勝ったシーンが起点となりました。

はじいたボールを(杉本)蓮くんが得意のドリブルで持ち運んでくれて、最後はラファが冷静に決めてくれました。正直、自分としてはあの場面はクリアしようと思っていたので、攻撃につなげる意識はなかったんですけど、結果的に自分も得点に絡めたので、良かったかなと思います。

--足元の技術に自信があると思っていたのですが、センターバックもこなせることもあって、競り合いにも自信があるんですね。

小さい頃から体が大きかったっていうのもあってずっとセンターバックをやっていましたし、高3の時にボランチを1年間やらせてもらって、そこでポジションが変わったんですけど、これまでディフェンスでやってきた駆け引きとか、競り合いの部分は、今のプレーにもつながっていると思います。ボランチでも競り合うことは多いので、自分の強みとして、そういったバトルもしっかりと勝っていきたいです。

--ボランチで出場しましたが、以前シャドーで出た時との違いや特に意識したことはありましたか。

シャドーの方が一列前ですけど、やること自体はそこまで変わらないのかな、という感覚です。ボランチだと1つ下がる分、守備の意識だったり、後ろを意識することがより大事になって、シャドーの方がドリブルとかスルーパスとか、前向きのプレーがより求められるところで多少違いはあるかもしれません。ただボランチでも自分の守備の強みを出しつつ、攻撃でもテンポよくボールを動かしたりすることが必要だし、今日の試合ではあまり出せなかったですけど、そういうプレーを自分はできると思っています。なので、どちら出ててもそこまで大きな違いはないなと感じました。

--後半はより前向きな守備がチームとして連動していましたが、その中でも田鎖選手はいい立ち位置でボールを拾ってつぎにつなげる役目を果たしていたように見えました。

特に後半は、練習から守備の確認をしっかりやっていたので、1人1人の連動性とか、プレッシャーのかけ方の圧っていう部分がすごく出ていたと思います。 そのままショートカウンターから攻撃につなげられて、いいシーンにもつながった場面があったので、そこは本当に練習通りのものを出せました。

個人としても、後ろの選手とかキーパーが蹴ったときに、セカンドボールの予測だったり、どこに転がってくるのかっていうのは常に考えながらポジションを取っていて、そういう意識の部分が、今日の「いい攻撃の始まり」につながったのかなと思います。まだまだ足りないですけど、この経験を無駄にしないように、ここからさらに成長していけるよう頑張りたいです。

FW/9 ラファエルフルタード

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--リーグ戦では6月28日のアスルクラロ沼津戦でのハットトリック以来、約4カ月ぶりゴールとなりました。得点シーンを振り返って。

トラップしてすぐにキーパーと1対1の形になったので、脇のあたりを狙おうと思って打ちました。久しぶりにゴールを決めることができて、素直にうれしいです。本当に自分を信じて、ボールを追いかけて、もう打つしかないと思ってました。そこは自分と、そして味方を信じて、思い切り振り切りました。

--コンディション不良での欠場もあり、悔しい時間もあったかと思いますが、どんな気持ちでこの約4カ月の期間を過ごしていましたか。

やっぱり試合を離れている間は、どうしても悲しい気持ちになったり、落ち込むこともありました。でもそれよりも、今日みたいにチームが勝利する姿を見られることに喜びを感じています。僕自身もそうですけど、相模原というチームがステップアップして、さらに上を目指していけるように。目標としているものがまだあって、可能性がある中でそこに向かって進んでいくだけだと思っています。とにかく、今日勝てて本当にうれしいです。

--悪天候の中、声援を届けてくれたサガミスタに向けて、メッセージをお願いします。

こういう雨の中でもたくさんの応援をしてもらって、本当に感謝しています。残り3試合ありますけど、引き続き応援してもらえるように、僕たちも努力して、勝利という形でプレゼントできたらいいなと思っています。これからも応援よろしくお願いします。