FW/14 髙木彰人

--久しぶりの先発出場でしたが、松本山雅FC戦を振り返って。
やっぱり数字にはこだわりたかったですし、チームとしても勝ちがなかったので、とにかくチームが勝つことを一番に考えてプレーしました。
--FC岐阜戦での敗戦以降、勝てていない試合が続いていましたがチームをどう見ていましたか。
単純なミスも多かったですし、特に後半とか、失点のところも少し軽かったかなと思います。攻撃もうまくいかなかったですけど、やっぱり守備のところで自分たちのいい守備ができてなかった分、いい攻撃にもつながらなかったのかなって。もちろん1つ1つのクオリティを上げないといけないのは大前提ですけど、負けが続く前まではある程度できてた中で、いきなり連敗してしまって。選手たちもやろうとはしてたんですけど、なかなかうまく修正できなかったのかなと思います。
--前半の20分くらいまでは押し込まれましたが、耐え切って自分たちのペースに持ち込みました。どういう意識で試合に入りましたか。
90分間ずっと攻め続けたり守り続けるのは、よっぽど力の差がない限りなかなか起きないと思うので、どこかのタイミングで相手にボールを持たれる時間はあるだろうなと思ってましたし、その最初の時間帯がたまたま立ち上がりに来ただけかなと。なので、自分たちがやること自体は変わらなかったです。
試合に入る前も「しっかり守ろう」と話してて、今まで積み上げてきたものを出していこうという意識で入りました。そこをしっかり出せたし、耐え切ったからこそ自分たちの時間帯もつくれた。前半も点は取れなかったですけど押し込む時間もあったし、悪くなかったかなと思います。
--DF陣も「前向きな守備」への手応えを感じたと話していて、最終ラインだけではなくチーム全体で意思統一がされていたように見えましたが手応えは?
そうですね。行かない守備と行く守備、どっちにもメリット・デメリットはあると思います。前から行くことで相手ディフェンスラインのビルドアップの精度を落とせるし、フォワードが直接奪っていくというよりは、しっかり前から規制をかけて、後ろのボランチとかがボールを取りやすくする守備っていうのが大きなメリットだと思います。そこをしっかりやれて、後ろの選手たちが「やりやすい」って感じてくれてるなら、やっぱり続けていくべきだと思います。
--個人としてチャンスも多かったと思いますが、攻撃についてはどんなことを意識していましたか。
チームとしても攻撃の形は提示されていて、それをやることは大前提なんですけど、最近はそれだけにこだわりすぎて、自分の良さを出せてなかった感覚がありました。
1回ベンチ外になったことで、自分のプレースタイルとか、得意な形を改めて考えるようになって……。
僕はやっぱり真ん中でボールを引き出すよりも、裏に抜けて起点を作ったり、ゴール前付で仕掛けたり、そういうプレーが自分の良さだよな、と。試合で選ばれた時は、そういった自分らしいプレーを出していこうという気持ちが高まっていた中での起用だったんで、タイミング的にはすごく良かったし、だからこそ狙いとする動きがスムーズにできたのかなと思います。
なので手応えっていうか……。久しぶりに自分らしいプレーができて、「やっぱこれやな」って。単純に楽しかったです。
--この1勝をつなげていきたいですね。
もったいない時間を過ごしたなっていうのはありますけど、なんだかんだまだ可能性がゼロじゃない。自分のゴールで勝ちたい気持ちはもちろんありますけど、もう今は「勝たないと本当に終わる」っていう状況なんで、チームとしてまず“勝つこと”が一番大事かなと思ってます。しっかりいい準備をして、次につなげられたらいいなと思います。



