《試合結果》
ガイナーレ鳥取 2-1 SC相模原
得点
19'杉本蓮(SC相模原)
42'東條敦輝(ガイナーレ鳥取)
63'富樫佑太(ガイナーレ鳥取)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/101207/preview/#preview
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合の総括をお願いします。
2つのチームがあって、公平な試合の中で勝利を目指した攻防が見られるのがサッカーの醍醐味だと思います。今日は、残念ながら僕からはそう見えませんでした。
--先制点は素晴らしいゴールだったと思いますが、評価をお願いします。
とても良かった思います。ほかにもファウル以外ではほとんど止められないようなドリブルや推進力を見せてくれました。ただ、ゴールシーンについても相手はアフターでファウルをしていると思いますし、点が入ったとはいえ、危ないプレーは警告の対象ではないのかなと、疑問に感じています。
(得点した杉本蓮は)まだ1年目でイージーミスもあって、今日の2失点目も彼のところでのロストから始まっているので、悔しい思いもしていると思います。それでも磨けばどんどん良くなる選手だと思うので、これからも期待しています。
--今日はGKに三浦基瑛選手を起用しましたが、久しぶりのリーグ戦出場にあたってどんな言葉をかけましたか。
特別声をかけるというよりかは、みんな試合に出るために努力をしているので、しっかりとチームを勝たせるパフォーマンスに期待して送り出しました。
また今日に関しては、ここまで2ndキーパーとしてベンチを温めてきた猪瀬康介に感謝しなければいけないと思っています。
正GKのバウマンが、ドミニカ共和国の代表に選ばれたことはもちろん誇らしいことですが、だからといってJ3リーグの試合が中断することはない。そういう状況で猪瀬は、「この鳥取戦に出るのは自分だ」という意気込みでいたと思います。
ただ今日は相手を考慮してGKからのロングボールが必要になると判断し、よりキックの質に自信のある三浦を起用しました。ただ、結果をつかむことができなかったので、申し訳なく思っています。
MF/24 杉本蓮
--自陣からドリブルで相手陣内まで持ち運ぶなど、積極的なプレーが光っていました。どんな意識で臨みましたか。
ここ数試合、得点が少ないというのは分かっていたので、「自分が決めてやる」という気持ちで最初から入っていきました。
--得点シーンも、中山陸選手のパスを受けて2人をかわす見事なゴールでした。
陸くんからいいパスが出たので、2人いるのは分かっていましたけど、イメージ通りに抜くことができました。最後は相手に少し当たりましたけど、ゴールに入って良かったです。
--後半はなかなか前に出られない時間が続きました。
蹴られたあとのセカンドボールを大事にしようという狙いがあった中で、前半はうまくいっていましたが後半はなかなか押し出せず、相手のペースになってしまいました。前線の3人がもう少しギアを上げて、前から行ったり球際で勝ったりできていれば、流れは変わっていたと思います。戦術的な部分もそうですけど、もっとハードワークが必要だったと感じています。
--絡んでしまった2失点目の場面については、どう振り返りますか。
あの位置でのプレーは、自分たちの攻撃の起点にもなる一方で、取られてしまうとカウンターのピンチにもつながります。今回はまさにそこでのミスが失点につながってしまったので、そこはもっと磨いていかないといけないですし、本当に申し訳ない気持ちです。
--厳しい試合が続きますが、連敗を止めるために必要なことは?
(失点に絡んでしまった)自分が言っていいことではないかもしれませんが、下を向かずに前を向いて、ポジティブにやっていくしかないと思います。悪いところはしっかり直して、いいところは伸ばしていく。そうやって成長していかないと勝ちは見えてこないと思うので、練習からもっと集中して取り組んでいきたいです。
GK/1 三浦基瑛
--約半年ぶりのリーグ戦出場となりましたが、どんな心持ちでピッチに立ちましたか。
久々の試合ということもあって、緊張はありました。でも普段の練習から高いモチベーションを持って取り組めていたので、そのままのパフォーマンスを試合でも出すだけだと思っていました。なので、思ったよりも固くならずに入れたのかなと思います。
--シュタルフ監督は、三浦選手のキックの質に期待をして今日は起用したという話がありましたが、手応えは?
前半は風下でしたが、自分の長所であるキックを活かして、風を読みながらうまくボールを蹴ることができました。
ディフェンスラインの裏やワイドの高野(遼)選手、西久保(駿介)選手のところ、さらにヘディングが強い選手を狙って蹴ることもできて、いい流れを引き寄せられたんじゃないかなと思います。
後半は逆に風上になって、より自分の良さを出せた感覚はりました。交代で1トップに入ったラファエルフルタード選手も、空間にボールを蹴れば相手のセンターバックにも競り勝ってるってことはわかっていたので、自分はそこにいいボールを供給するだけだと思っていました。
--試合全体については、どう振り返りますか。
前半終了間際の失点もそうですが、自分たちで自分たちの首を絞めてしまったような試合になったと思います。
先制した中でのゲーム運びの部分だったり、ジャッジだったりところで、少しずつ焦っているような雰囲気を後ろから感じていました。
DF陣でいえばミスが多かったり競り勝つべきところで競り負けたりと、大事な場面で相手に上回られてしまったように思います。
--1失点目は一度うまく弾いたものの、こぼれ球を決められてしまいました。
あの角度のシュートは練習でもずっと取り組んでいたので、最初の1本目のシュートは「来い!」っていう感じで、どっしり構えて反応することができました。
こぼれ球を決められてしまったシーンについては、自分が前に詰めて体に当てにいった方が良かったのか、それともそのまま構えて反応した方が良かったのか、そこは映像を見てまた反省して、次に生かさないといけません。ただどちらにせよ触っている分、自分が止めなきゃいけなかったと思います。
--残りの試合も少なくなりますが、今日得た手応えや課題をどう生かしたいですか。
GKは1人しか出られないですし、途中交代もほぼないので、とても難しいポジションです。
だからこそ、こういった突然のチャンスに、自分のパフォーマンスを全力でぶつけられるよう、日頃からもっと準備していかなければいけません。
残りの試合1試合でも多くピッチに立って、この悔しさを晴らしたいので、練習からしっかり取り組んでいきたいです。
MF/10 中山陸
--前半は前線3枚の守備がうまくハマっているように見えましたが、どんなことに気をつけながらプレーしていましたか。
前半はいい流れがあって、分析できたこともちゃんとできてたし、プレスに行けるところは行って、うまくハマっていたと思います。個人としては左のセンターバックのとこにプレスかけて蹴らせて、回収のところもしっかりプレスバックすることを意識しながらプレーしていました。
蹴られた後のセカンドボールの回収のところは、もっとチームとしてしっかりやっていこうという話をして後半に入ったんですが、勝ち切ることができませんでした。
--アシストシーンを振り返って。
セカンドボールの攻防のところでしっかりボールを奪って、キープして、パスにつなげることができました。ほとんど(杉本)蓮のゴールかなと思いますけど、自分の課題である球際の部分で負けなかったので、良かったかなと思います。
--未勝利が続く状況から脱するためには、なにが必要だと感じていますか。
もう1試合、1試合やるだけだと思うし、いい形で入れてもやっぱり最後負けているのは“甘さ”が出ている証拠だと思います。もっとチーム全体でしっかり練習から厳しくやらないといけないと思います。