SC相模原

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02-20-2025

 練習情報 

練習レポート(福井和樹選手、西山拓実選手、加藤拓己選手)

MF/22 福井和樹

--先週の開幕節を振り返ってください。

栃木シティが勢いのあるチームだということは試合前から話していて、それを裏返すように背後を狙っていこうと共有して試合に入りましたけど、背後を使ってもボールを弾かれたり、うまく攻められませんでした。

試合後に自分で振り返ったんですが、僕がもう少し(低い位置に)降りてボールを受けていたらよかったのかなと思いました。プレッシャーが速い中でも、間でうまくボールを受けることが自分の特長でもあるので、そこで受けられるか受けられないかで試合の勢いや流れは絶対に変わってくるので、そこはすごく反省点かなと思います。これからの試合もああいうサッカーになることがあると思いますけど、そこで自分がチームの流れを変えられるプレーを心がけないといけません。

--間で受けて味方とつながることが今季は重要になりそうですが。

そうですね。間に入れるか入れないかで次のプレーの選択肢が大きく変わってきます。自分が起点になることで相手がそこを警戒してきたら、連鎖が起きて背後が空いたりします。そこは自分が違いを出していかないとプレッシャーの速いチームとはやっていけないかなと感じました。

--90+3分には、カウンター攻撃から加藤拓己選手へ正確なクロスを上げたシーンもありました。

ゴリくんがパスを出してくれた時は、自分で中にドリブルをして最後は縦に運んで左足で打とうかなと考えていました。でも中の枚数が多かったので、クロスを上げたらゴリくんがいい感じに合わせてくれました。決まりませんでしたけど、ああいうところで自分がもう一つ仕掛けるくらいのエゴはあってもいいかなと思いました。そこは今季の自分の伸び代かなと思っていますし、今季は2桁を狙ってやっていきたいと思っています。

MF/27 西山拓実

--選手の補強もあった中、プロ3年目の開幕戦でもスタメンの座を勝ち取ることができました。

開幕戦でスタメンで出ることをプレシーズンに一つの目標としていたので、選ばれたことは嬉しかったですね。「今まで準備してきたものを出せれば」と思って試合に入りました。メンバーの半分は入れ替わって、同じポジションにも新しい選手が加わった中で出られましたけど、僕は試合に出て活躍しないと意味がないと思っています。

--開幕戦は中盤の一角で出場し、どんな感触でしたか?

運動量がすごく求められるポジションですし、ビルドアップに関わりつつゴール前にも顔を出さなければいけないので、いろんなことが必要になる。そこで自分がどれだけボールを引き出して前に運んで、ゴール前に顔を出せるかが大事。それがこの前の試合ではビルドアップにうまく関われず、ゴール前でもシュートの場面があって決め切れなかった。重要なポジションですけど機能しなければチームを難しくしてしまうポジションではあります。

--前節は相手への対策が先行してしまった側面もあったかと思います。その反省を踏まえ、週末のホーム開幕戦はどんな戦いを見せたいですか?

いろんな戦術を準備はしますけど、それ以前に1対1の対人とか、攻守の切り替えといった当たり前のことを開幕戦では徹底できていませんでした。そういうところをまずは見直して改善しないと、どれだけ準備をしても試合には勝てません。当たり前のことができた後に自分たちの良さは出ると思うので、もう一度みんなと一つになってそこをやっていければなと思います。

FW/23 加藤拓己

--栃木シティとのアウェイでの開幕節を経て、今週末は栃木SCとホーム開幕戦を迎えます。ここまでをどう振り返りますか?

初めてJリーグに参入してきたクラブ相手に負けてしまい、もちろん落胆する部分はあると思いますけど、僕たち選手もサポーターのみなさんもみんなちょっとネガティブになり過ぎているかなと思います。確かに、相手のサッカーに合わせてしまった部分はあったし、今季が始まってから作り上げたものを出せたかと言われればそうではありませんでした。

次の日のトレーニングマッチでヴァンフォーレ甲府と対戦しましたけど、そこではこれまで積み重ねてきたことを100%出し切れたので、3-0で勝つことができました。でも開幕戦では僕たちも気負いすぎてしまったところもあったし、そうしてちょっと噛み合わなかっただけで結果こうなってしまうのがサッカーなので。まだ昇格を逃したわけでもないですし、ああやって初戦に課題が出たからこそ逆によかったとも思っています。

--キャンプからここまで積み重ねてきたサッカーに手応えは感じていますか?

カテゴリーが上のチーム相手にも練習試合では十分やれていますし、だからと言ってリーグ戦で勝てるとは限りませんけど、積み重ねてきたことに間違いはないと思います。そこを疑ってはいけないと僕は思うし、1カ月で積み重ねてきたことが僕たちの基礎としてあります。そこはサポーターの方には見えない部分なので歯痒く感じさせてしまっているかもしれないですけど、自分たちが取り組んできたことを体現して結果を出すしかないので。

監督が「全責任を負う」と言っていますけど、監督も勝つためのアドバイスやサポートはできても、ピッチの中でプレーできるわけではないですからね。当然僕たち選手にも責任があるし、やる時はやって結果を出していかなければいけないと思います。

--3シーズンぶりの復帰となりましたが、練習ではゴリ(加藤拓己)選手から周りと積極的にコミュニケーションを取りに行ったり、チームの空気を自ら作っていこうとしているのを感じます。

サッカーは喋らなきゃいけないスポーツなので年齢の壁は壊していかなきゃいけないし、遠慮してもいいことはないですから。僕は相模原に戻って来た立場ですけど、今いる選手たちはもっとこのエンブレムに対して自覚を持って、もっとこのクラブのために戦わなきゃいけない。そこが僕も含めてまだまだ足りないと思います。僕たちが勝てばサポーターは次の試合までの1週間、仕事を頑張れますし、僕たちの結果によって営業の人が取ってこれるスポンサーさんの数も変わってくるし、アカデミーの子たちのこれから先の目標も変わってきます。そういうものをすべて背負っているという自覚を、もっと強く持ってプレーしなければいけない。僕は清水エスパルスから来ているからこそ、そこはすごく感じます。だからその部分では自分がどんどん積極的に動いていこうと思っています。

--エスパルスはクラブが“街の一部”になっていますものね。

そうですね。先日、ポスター配りで相模原市の大きい商店街に行きましたけど、街の中を選手が歩けば「あれ、選手じゃない?」となるのが普通だと思いますが、まだそこまでではありませんでした。それは僕たちにも責任はありますし、そこに対する自覚を持たないといけないですよね。

静岡という、日本の中でも特殊な地域でやってきたので、相模原もそういう地域にしていきたいじゃないですか。「スタジアムが〜」とか「クラブハウスが〜」という声もありますけど、それも僕たちが結果を残さなければなにも進みませんし、勝った者だけが主張できると思うので。今季は期限付き移籍ですけど、1年間ここで戦うと決めたので、そのチームが掲げる目標達成のためには自分がやれることは全部やるべきだと思いますしね。このクラブの将来のことを考えたら、やはり今季の結果がとても重要だと思います。だからこそ、僕も含めてもっともっと自覚を持って、このクラブが街の誇りとなれるようにしていきたいです。

--クラブはJ3優勝とJ2昇格を目標にしていますが、スタジアム建設やその先の目標を考えても、今季の結果が極めて重要であると。

はい。今季は西谷(義久)社長が出した3カ年計画の3年目ですけど、なかなかうまくいっていないこともわかっていました。それもあって僕もここに来ていますし、だからこそ死に物狂いで結果を求めていかなければいけない。気負いすぎず、焦らずというのはありますけど、まだ物足りないなと僕は思います。

--2022年は数カ月間の在籍でしたが、現在のプレー振りや振る舞いを見ていると、ゴリ選手の心のどこかに常にSC相模原というクラブの存在があったのかな?と感じます。ずっと気にかけてくださっていた理由はどんな部分にあったのでしょうか?

僕はこのクラブでプロデビューさせてもらいましたし、清水と違って“これからのクラブ”なので、だからこそ僕は楽しく感じています。前回来た時にクラブのためにもっと尽力したかったですけど、それができなかったことが僕の中ではずっと心残りで、歯痒く思っていました。心のどこかで「いつか(リベンジしに)行かなきゃいけないな」という思いがありましたし、そう思わせてくれたのはクラブのスタッフの方々やサガミスタのみなさんだと思っています。だからこそ、そこは自分の中でやらなきゃいけないですね。

--週末はゴリ選手にとって、ホームの相模原ギオンスタジアムで久しぶりにプレーする試合となります。どんなプレーを見せたいと考えていますか?

シンプルに、勝つ。それだけですね。自分たちの力を出せれば負けることはないですし、戦力もうちのほうが他のクラブよりも上だと思っています。なので前節の敗戦はあってはいけないことだと思っているので、よりエナジーを出して、みなさんがスタジアムから帰る時に「すごくパワーをもらった」と思ってもらえるようなチームになっていくための第一歩にしたいですね。初戦のことはいい意味で忘れて、目先の試合のことを考えたいし、ここで勝つか勝てないかで今季の入場者数も変わってくると思うんです。

一発目でいい試合を見せられたら「このチームおもしろいな!」と思ってもらえるでしょうし、それでまた来てもらうことがこの先に繋がるので。いつも応援してくれているサガミスタのみなさんはもちろん、初めてスタジアムに来てくれたみなさんにも楽しんでもらえるよう、絶対に勝利を掴み取りたいと思います。