首都圏最大級の宮ヶ瀬ダム、爽快感のある塩川滝、地元に根づくカフェや洋菓子、和菓子屋さん……。
「ホームタウンのことをもっと知るために、名所を周りながらPRをしていきたい」と話していた西山拓実選手の発案で、11月2日の「愛川町ホームタウンデー」カターレ富山戦に向けて、地元の名所を巡りました。
同行したのは、プライベートでも愛川町を訪れたことがある古賀貴大選手。JR相模線「上溝駅」からバスに乗って約30分程度でアクセスでき、自然と水に囲まれた癒しのひとときを過ごせる町を散策しました。
身長193cmの古賀選手も圧倒された、宮ヶ瀬ダム
まず2人が訪れたのは、宮ヶ瀬ダム。日本一のコンクリート使用量で建設され、高さ156m・堤頂長約400mの中に神奈川県内で使われる膨大な水が蓄えられています。
毎週水曜日と第2、4金曜日には「観光放流」が行われており、タイミングよく毎秒30立方メートルの人工瀑布の瞬間を目撃することができました。
“ゴオォォォ”と爆音を立てた水しぶきが降り注ぎ、このスケールには身長193cmもあるさすがの古賀選手も「圧倒されました」の一言。西山選手も「これはすごい」と、目を丸くしながら6分間に渡る壮大な放流を体感していました。
悩みもちっぽけに感じるほどの壮大な眺め
観光放流の後は、インクラインに乗って「高所恐怖症」と言う2人はダムの上部へ。
元々はダム建設時にダンプトラック搭載型施設として活躍していたものが再活用されて、今のケーブルカーへとなった背景があるそうです。スキージャンプ台と同程度の角度30から35度の急傾斜を上がり、山頂へと到達。
西山選手は「高すぎて足すくみますよ」と言いながらも、「この自然の大きさに比べれば、自分の悩みなんてちっぽけやな(笑)」と冗談を飛ばしていました。
ダムの上からは関東地方を一望できるのですが、一度来たことがある古賀選手は「あれが横浜のランドマークタワーで、その奥には房総半島も見えるよ」と西山選手に景色を教えていました。さすがです。
景色を一望した後は、ロードトレインの「愛ちゃん号」に乗って、川や木々、牧場の動物に癒されながら駐車場近くのあいかわ公園パークセンターへ向かいました。
マイナスイオンが降り注ぎ、心が洗われる塩川滝
次に向かったのは、滝幅4m、落差約15mの塩川滝。
マイナスイオンを浴びながら迫力のある滝を目の前にして、西山選手は「心が洗われますね」と言葉を漏らし、塩川滝にも以前来たことがあるという古賀選手は「おすすめは夏の晴れた日ですね。その時に来るともっと綺麗に見えるんですよ」と、ここでも熱く町の名所について教えてくれました。なんでも、ホームタウン担当の鈴木淳さんから「SCS愛川町親善大使」に任命されているとか。
愛川町の自然からパワーをもらった2人は次に、11/2(土)愛川町ホームタウンデーに出店予定の地元のお店へと向かいました。
落ち着いた雰囲気と地元野菜がこだわりの、cafe豊作
まず向かったのは、「cafe豊作」さん。店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとした時間が流れていました。
愛川町の野菜をメインに使用したメニューがこだわりで、西山選手と古賀選手はくるみとレーズンがたくさん入った米粉のキャロットケーキと、かぼちゃの芋圓(ユーエン)を注文。焙煎士がこだわりを込めて豆を挽いたアイスコーヒーとハイビスカスティーを飲みながら頬張りました。
聞き馴染みのない芋圓は、台湾発祥のスイーツ。古賀選手は「かぼちゃのおしるこって感じがします」と言えば西山選手は「もちもちしていて、食感がおもしろい。マジでうまいです」と不思議そうにしながらも、ひたすらに食べ続けていました。
そんなcafe豊作さんは、11月2日の試合当日は、昨年もすぐに完売した「食べるスープ」ことデトックススープが出品されるそうです。トマトがベースで、キャベツやセロリ、玉ねぎ、ピーマン、きのこ類がふんだんに使われ、野菜の水分だけで作っているというのがこだわり。売り切れ必至ですので、お早めにご賞味ください。
お店の1階ではワークショップが開催されていて、トルコランプを製作している場にお邪魔させてもらいました。トルコから輸入したガラスパーツを用いて幾何学模様の装飾が施されたランプが作られる様子に、古賀選手は興味津々。いつかオフの日に訪れるかもしれません。
選手も笑顔にする隠れ家スイーツ「ラミエット」
次に向かったのは、洋菓子の「ラミエット」さんでした。自然に囲まれた隠れ家的スイーツ店と言われ、夫婦の2人で営んでいるお店です。
ショーケースの中の種類豊富なケーキを前に目をキラキラさせながら、「これも美味しそう〜」と好みのものを選ぶ西山選手。
古賀選手は「チョコが好きなんですよね」と、ヘーゼルナッツチョコロールをチョイス。味の感想は、「チョコが強すぎず、優しい味ですね。生地もしっとりしているし、何個でも食べられそうな感じ」と大満足な様子でした。
そして、西山選手が悩み抜いた末に選んだのは「シャインマスカットのショートケーキ」。「期間限定だったのと、フルーツが好きなので選びました。マスカットが水々しくて食感もシャキシャキで、高級感がありますね。しゅわーって“シャイン”な感じがしますね」と見事な食レポをしてくれました。
試合当日は、蓋つきのカップの容器に入ったパフェを出品され「いちごショートパフェ」、「プリンアラモード」と、仕入れ状況によってはシャインマスカットを使ったメニューも店頭に並ぶ予定とのこと。板氷を敷くなど、保冷対策はバッチリの状態で出品されるため外でケーキを買って食べられるという、滅多にない機会になること間違いなしです。
選手も補食にイチオシするどら焼きが魅力「菓匠 土門」
そして最後に向かったのは、1967年創業の和菓子店「菓匠 土門」さん。
サッカーボールの焼印が入った、見た目でも楽しめる試合限定のどら焼きを食べ、古賀選手は「粒あんが甘くて美味しい。モトくん(三浦基瑛選手)がどら焼きが大好きだから、試合前の軽食になったら喜びそう」と感想を口に。
西山選手も試合前は糖分摂取のため、自分でどら焼きを用意することもあるそうで「これは試合前に食べたいですね」と心を躍らせながら味を堪能していました。
こだわりは、愛川町の新鮮な卵を使用し独自の製法を用いてふっくら、しっとりと焼き上げた生地。中の餡子も絶品で、こちらも当日はぜひ手にとって味わっていただきたいです。
「休みの日にまた行きたい」。魅力がたくさんの愛川町
ダムや滝、地元の名店を巡りながら愛川町の魅力に存分に触れた2人。最後に今回の散策の感想をそれぞれお伺いしました。
西山 愛川町はほとんど行ったことがありませんでしたけど、ダムや滝、お店を巡って、すごく心地のいい場所だなと思いました。オフの日にまた遊びにいってみたいですね。クラブの「ジモトアイアンバサダー」として、今後は愛川町以外のホームタウンにも行って魅力を発信していきたいと思います。
古賀 ダムと滝は個人的に一度行ったことがありましたけど、洋菓子や和菓子、カフェという普段一人では行かないようなお店に行って、もっといろいろなお店にも足を運んでみたいなと思いました。休みの日に相模原から少し足を伸ばして、また行きたいですね。今日はそのいいきっかけになりました。ぜひ富山戦の当日は、そんな愛川町の良さを少しでも感じてもらえると嬉しいですね。
取材・文=舞野隼大(SC相模原オフィシャルライター)
◾️ジモトアイプロジェクトについて
https://www.scsagamihara.com/club/jimotoai
◾️ほぼ週刊サガミスタ
https://www.scsagamihara.com/weekly/players
◾カフェ豊作
https://cafe-housaku.shopinfo.jp/
◾ラミエット
http://r.goope.jp/lamietto/
◾菓匠 土門
https://www.kashow-domon.co.jp/