《試合結果》
松本山雅FC 3-2 SC相模原
【得点】
6' 高野遼(SC相模原)
44' 浅川隼人(松本山雅FC)
45+5' 菊井悠介(松本山雅FC)
80' 髙木彰人(SC相模原)
90+5' 村越凱光(松本山雅FC)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/081726/live/#live
シュタルフ悠紀監督
--試合を振り返って。
まず本当に、とにかく悔しいです。台風が来ていたことも考慮して、当初の予定よりも早く長野入りし、松本大学さんのサポートも受けながらトレーニングしてきました。エナジーフットボールで力づくでも勝点3を奪いたかったのですが、アウェイで最後勝ち切れなかったことを残念に思います。
一生懸命応援してくれたサガミスタの声は相手サポーターと比べても全然負けていなかったと思いますし、僕の耳にもたくさん届いていました。選手たちもその声援を聞いて頑張って後半に追いついて、あと1点取れればというところだったのですが。この悔しさはフットボールで返していくしかないので、いろんな悔しさをエネルギーに変えて、最後に僕らが笑って上に行けるようにしたいと思います。そう強く思わせてくれる試合でしたし、久々の複数得点という部分も含めてそこはポジティブに捉えていきたいなと。
いい攻撃はたくさんできていたと思うので、そこを次につなげつつ逆に失点は減らせるように、次節のヴァンラーレ八戸とのアウェイゲームに向けて準備していきたいと思います。
--一時は2-2の同点に追いつくなど、シュタルフ監督がおっしゃったように素晴らしいプレーもありました。ただ一方で、前半終了間際に喫した2失点目がやはり効いてしまったようにも思います。相手のカウンターを受け、逆サイドも戻り切れずというシーンでしたが、あの場面について監督ご自身としてはどのように捉えていますか?
山雅としては素晴らしいゴールだったと思いますが、我々としてはボールの失い方が良くなくて、そこからカウンターで攻め込まれたかたちとなりました。警戒はしていたのですが、こちらのウイングバックが上がっている状況だったので、そこを戻しきれなかったところを突かれた。時間帯も取られ方もよくなかったので非常に悔やまれますけど、そこから選手たちが再度奮起して一時的に追いつけたことはポジティブに捉えています。
--来週の対八戸戦も今週と同じくアウェイでのゲームとなります。改めてここからの1週間でどのような準備をしていきたいですか?
とにかく自分たちに矢印を向けてやるしかありません。今日はボールを失った後のトランジションの遅れが失点につながってしまいましたし、結果的に失点にならなかった場面も含めて、危険なカウンターを何度も受けてしまいました。ファーストディフェンスの立ち方だったり、相手の速攻の止め方だったりは課題が出たので、まずそこは必ず改善しなければならないと思います。
それと、前半の立ち上がりは我々のペースで試合に入れたと思いますけど、1点取った後に相手に主導権を渡してしまった点についても変えていかないといけないと思っています。あそこで2点目、3点目を取れていれば全く違った結果になっていたと思うので、緩めずにパンチを打ち続けられるようにしていきたいです。
ここからの残り14試合は1試合1試合が生き残りを懸けた決勝戦なので、複数得点を狙いつつも着実に勝ち点を積み上げていけるよう準備していきたいと思います。
FW/14 髙木彰人
--悔しい試合になりましたけども、中断期間が明けて最初の試合をどう振り返りますか?
前半は外から見ていて、入りはすごくいいと思いました。実際に点も入って流れは確実にこっちに来ていましたけど、点を決めてからはちょっと構えてしまったのかなと。全然いい入りでしたし、あのまま2点、3点と狙いにいってもよかった。やっている選手たちは追加点を取りにいってないわけではないと思いますけど、外からはそういうふうに見えるところもありました。
試合の運び方という面で課題が残ったと思いますし、前半は最低でも1-1で帰ってこないといけませんでした。前半終了間際に逆転を許してしまったのはいけなかった。後半も追いつけましたけど、最後の最後のカウンターは相手の鋭さの方が一枚上手(うわて)でした。そういった反省点は次に生かしたいなと思います。
--髙木選手が決めた得点は橋本陸選手からのクロスでした。イメージ通りのゴールでしたか?
走っているところにいいボールが来たので、ディフェンダーが前にいましたけど、上からいけました。ファーはチームとしての狙いの一つでもあるので、そこにうまく入れたこともよかったと思います。
--「ここに来るな」という感覚もあった。
そうですね。
--その前にも髙木選手がいい動き出しをしているシーンもありました。そこでパスが出てくるタイミングが合えば、という感じでしたか?
でも、最初の頃に比べるとパスが出てくる回数は増えています。あとは出し手もそうですけど、自分のところで得点を取ることでパスが無意識のなかで増えてくると思います。試合以外のところでは話し合っていて、いいイメージでやれていますけど、試合では最後のところは感覚によることが多いので、そういったところで信じてもらえるような結果を出していけたらと思います。
--再開後初戦で決めた今日の得点は、FWとして大きな意味を持つのでは?
そうですね。自分も全然点を決められていなかったので、負けましたけど、個人だけでフォーカスをすれば点を決めたことは次につながります。あとは続けることだと思います。FWの選手も増えましたし、頑張りたいなと思います。
DF/8 橋本陸
--試合を振り返っていかがでしたか?
試合の入りは早い時間に点を取れて、自分たちの流れでした。チャンスもあったので、そのタイミングに2点、3点と取れていたら試合内容も変わっていたと思います。
失点についてはカウンターから2点を取られているので、リスク管理を徹底しないといけません。自分たちの強みは失点が少ないことなので、そこは修正したいです。
--前半終了間際に2失点目を決められてしまいました。ハーフタイムに監督からはどんな話がありましたか?
やっている選手も感じたと思いますけど、僕らの方が全然ボールを持てていたし、そのなかで「なんでリードされて帰ってくるんだ」というのはみんな思っていたことで、それは監督も言ってました。ああやって自分たちのサッカーをできているなかでリードされるということは、今後ないようにしなければいけません。
--後半の途中に橋本選手へ声がかけられましたが、どんな要求をされましたか?
相手のウイングがフリーになるというのはスカウティングでわかっていたので、クロスを上げたり得点に絡むようなことを言われて、アシストにつなげられたことは良かったと思います。
--アシストの場面では、投入後まだボールを多く触っていなかったなかで会心のクロスだったと思いますが。
ウイングバックのクロスに対して逆のウイングバックが空くというスカウティングがあったので、そのイメージで上げました。(髙木)彰人くんがあそこに入ってきてくれて、練習通りのかたちでした。
--途中出場でピッチに入って、自分が流れを変えてやろうとする気持ちをいつも以上に感じました。
久しぶりのベンチスタートで悔しい気持ちもありました。でも、コンディションが落ちているわけではないし、自分が出たら必ず流れを変えたり、結果で示そうと決めていました。スタメンで出ることが長い期間ありましたけど、なかなか結果を残せていなかった。ベンチになった悔しい気持ちを持って出場して、結果を出せたことは次につながるかなと思います。
--縦に仕掛けてコーナーキックを獲得して、サガミスタを煽る仕草もありました。
(サンプロ・)アルウィンということで相手のサポーターはすごいので。そのなかでも、サガミスタの人たちはかなり声が出ているなとアップの時から感じていました。いつもより痺れるものがあったし、一体となって戦いたいなと思って、あの時はサガミスタも近かったので自分が煽るかたちになりました。あれで一体となってゴールを決めていれば最高でしたけど、今日はサガミスタの方たちが松本のサポーターの負けないくらい声を出してくれていたので、そこは本当に感謝したいですね。
--中断期間後、最初の試合で敗れはしましたけども来週も試合は続きます。ヴァンラーレ八戸戦に向けた意気込みはいかがですか?
中断明けですけど、いまは2連敗中です。ここで連敗が続いてしまうと昇格も厳しくなってくると思うので、次の試合は絶対に負けられません。またアウェイゲームになりますけど、なるべく多くのサポーターに来てもらって次こそはしっかりと勝って、その次のホームゲームにつなげたいと思います。