DF／4 山下諒時

－－前節、久しぶりに失点を喫してしまったもののディフェンスラインの好調ぶりがうかがえますが。

モトくん（三浦基瑛）を中心に最後のところで身体を張ることだったり、ラインコントロールするといったところは、昨季よりできていると思います。前線の選手が守備の意識が高く、FWもどんどんプレスをかけてくれます。中盤の選手は相手FWへのパスコースをしっかり切ってくれている。自分たちがちょっと弾いたり、手前にこぼしたところで素早くセカンドボールを回収してくれますし、チーム全体として守備の意識がすごい高くなっているなと後ろとしては感じています。

－－堅守を維持するためにも、どんなことを大事に今後もプレーしていきたいと考えていますか？

プレスのかけ方は練習で相手に合わせてすごく細かくやっています。監督の方からも、こういういき方をするという指示を受けて、それを実際の試合でも発揮できています。トレーニングでは守備だけをやっているわけではないですけど、今は自分たちが1週間通して準備してきたものが試合に表れています。そのなかで前線のスピードのある選手を使ってプレスをかけるということをチームとして意識しています。

－－最近は3バックの中央でプレーする機会も増えています。

自分が真ん中に抜擢されているのは、ラインコントロールや、ボールを扱うプレーを期待されているからだと思っています。昨季もたまに真ん中をやっていましたけど、自分が真ん中をやった試合で一度も勝てていなくて、それがちょっと頭には残っていました（苦笑）。でも今季の天皇杯予選あたりから真ん中で出始めてここまで負けてないですし、ビルドアップやラインコントロールの部分は、できるようになってきたなと感じています。

－－試合を重ねるごとに自信もついてきましたか？

そうですね。この前のいわてグルージャ盛岡戦で言ったら、大くん（加藤大育）も言ってましたけど、失点は相手の一番やりたいかたちからでした。前線もプレスをうまくかけてくれていたなかで、後ろは自分の準備の部分や対応の部分でエラーが起きてしまって、失点につながってしまいました。ここ最近、ずっと失点していなかったなかで、あっさり失点しまった感じがありました。「これはマズいかな」という雰囲気がありましたけど、前線の選手たちがポジティブな声かけをしてくれて、追加失点をせずうまく立て直せたと思っています。自分自身の自信がついたこともそうですけど、みんなが前向きな声をかけてくれて気持ちが前向きになっていると思います。

－－今週末の奈良クラブ戦は、前節の内容を踏まえてどんな試合にしたいですか？

奈良クラブはボールを扱うのがうまいチームで、相手が後ろでつなぐ時は自分たちのプレスがハマりやすくなるんじゃないかと思います。後ろの自分たちとしては、この前のような失点は絶対に避けたい。前からプレスをかけにいった時のリスク管理はしっかり準備をして、守るだけじゃなくて、攻撃につながるようなパスも出せたらなと思います。

MF／22 福井和樹

－－福井選手にとって、前節は久しぶりにリーグ戦に出場した試合になりました。積極的に仕掛けていこうとする姿勢を感じたのですが、振り返ってどんな試合になりましたか？

ゴールにはならなかったですけど、チームの流れを勢いづけるプレーはできたと思っています。リーグ戦は5試合ぶりの出場でしたけど、その期間に自分はなにが課題なのかをもう一度整理して、仕掛けることだったり、ゴールを常に狙っていく選手にならないといけないということをすごく意識してやってきました。それで試合に出たからには、チャンスを作ろうと思っていました。

－－例えばどんな課題に向き合ってきていましたか？

ドリブルとかシュートが自分の持ち味ですけど、ゴール前で簡単にパス出したり、味方にすぐ預けていたら怖い選手にはなれません。ここ最近は「ボールを取られても取り返すぐらいの強い気持ちを持ってプレーしないといけない」と思いながらプレーできていたので、少しは成長できたんじゃないかと思っています。

－－次は先発の座をもう一度つかむために、自分のなかでより伸ばしていきたいところは？

自分は結果を今一番意識しています。この間の練習試合でも点を取れましたけど、そういう一つひとつの結果を大事にしたいと思っています。試合に出たからにはアシストやゴールをつけていかないとプロの世界はやっていけないと思うので。そういうところを意識しながら、自分の持ち味を出してチームに貢献できたらなって思っています。

－－開幕直後は、メンバーから外れてしまうこともあった牧山晃政選手が最近は先発の座に返り咲いています。チーム内での競争をどう感じていますか？

簡単にはスタメンになれないと思っています。今、自分の出ているポジションの選手にはない特長や良さを出して、監督に自分のことをスタメンで使ってみようと思ってもらえるように、日々のトレーニングを積み重ねていくしかないと思います。