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11-06-2023

 試合結果 

【11/5今治戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

FC今治 1-3 SC相模原

2'千葉寛汰(FC今治)
29'増田隼司(SC相模原)
70'安藤翼(SC相模原)
81'増田隼司(SC相模原)


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/110509/live/#live/

戸田和幸監督

非常に力のあるチームになにができるかというところで、一生懸命準備をしたんですが選手がとにかくよくやったなと。それしかないです。それで勝ち点3つ取れたことを含めて、素晴らしい一週間の締めくくりになったかなと思います。

--どんなところが良かったか?

常に相手のゴールに向かい続けたことです。前々節に首位の愛媛さんと、前節に力のある松本さんと試合をして、できた部分もあったんですけど力の差を感じたなか敗れました。3試合前には宮崎さんと試合をして、勝てそうななか勝てずに引き分けで終わったりと、いろいろあったんですけど「もう一つ引き上げたいものがある」という話を選手にはして、それは「量だ」と。量を増やすには、フィジカルだけじゃなくメンタリティも狙いも必要で、もちろん自己犠牲の気持ちも必要です。その上で、我々としてはこういう形で今治さんに挑んで、勝ち点を取るために準備をしてきました。それを全部彼らはやってくれたと思いますし、それ以上のものが出た選手もプレーもいっぱいありました。

試合なので相手も努力をして、我々も危ない場面はありました。今はそんなことを言うより、完全アウェイで、人数は多くなかったですけど(サガミスタには)いつも声を枯らして応援してもらって、ホームで敗れた時には叱咤されて「俺らはもっとやらなきゃ」というところも含めて、この試合にすごくよい形でつなげられました。戦うこともそうですし、得点を挙げた場面を見れば、選手個々人の個性とクオリティ、連係も見て取れました。あとは試合のペースを上げること。準備の段階からすべてのペースを上げて、相手に自由を与えないとか、我々のプレーするための時間とスペースを作るとか、「休むな」ということをトレーニングから強調して、全員で競争してもらって、今日までつなげてきました。キチっと彼らは反応してくれましたし、その上で素晴らしいプレーを見せてくれて、試合に勝てました。

あとで振り返って見てみれば多分いろいろあると思いますけど、プロカテゴリーの試合においてSC相模原の選手たちは勇敢に戦ったと思いますし、キツかっただろうと思いますけど、最後まで下がらず前に出るという気持ちを持って走り続けてくれたので「嬉しい」の一言ですね。

--安藤翼選手がPKを得た場面も含めて、4バックの今治に対して幅を使った攻撃を仕掛けつつ要所で縦への推進力を出していました。これは対今治戦に向けて準備してきたものなのか、これまでの積み重ねなのか。

基本は積み重ねになると思います。シーズンのこの時期にまで来た時に、付け焼き刃的にできることはあまりないと思っていて、状態によりますけどシーズンの締めくくりはラストスパートに入る時期なので、やってきたことが前提にあります。「今、状態のいい選手がやってきたチームのベースの上に乗っかってなにができるか」だと自分は考えているので、そういう意味ではすべてのプレーが時間をかけて続けてきたものがベースにはあります。ただこれをもう一段階引き上げるには、準備の質やペースを上げるとか、休まないということが必要だなと感じたので、選手に伝えてトレーニングからそれを増やしましたし、テンポを上げました。

試合を見ていると今治さんはすごく量を出すし、鋭いし、繰り返してくるので、ここに引けを取ったらまず勝ち目がない。どれだけ正しいポジションを取ろうがなんだろうが、相手の方が速ければ僕らのボールは前に入らない。そこをすごく強調して、選手も意識して取り組んでくれたので今言っていただいたような場面につながったんじゃないかと思います。

我々は基本3バックなので、ウイングバックもいますし、そこにただボールを持っていくだけだと、狙いをつけられてバチンと来ますので、下から運ぶ時の自分たちの狙いをいかに中から作れるかというのと相手の狙いを見透かすようにボールを動かしたり「来た!」という時に背後を取れるかというプレーは、確かに今日はよくできていたと思います。今までで一番よかったと思います。それは今までも同じようにやっていたかもしれないけど、今彼らが一生懸命取り組んでいるものはすべてのスピード上げです。準備も場所に入るスピードも、見るスピードも、認知をして判断するスピードもちょっと上がった気がするので、そうした時にやってきたことが自然に出てきます。

もちろん「今治さんはこうだから、ここからこういうふうにはあるかもしれない」とか「前進したら揺さぶって」とかいろいろありますけど、そういうのも含めて、よくやれたというのは事実です。積み重ねと今、強調した部分と今の競争のなかで状態のよい選手を選ばせてもらったんですけど、そういったところがチームの活気を生んだと思います。

これは今勝てたから言えることですけど、僕らのチームはこれからの、駆け出しの選手が多くて、デビューシーズンの選手が多く、そういう意味ではいろいろな選手にチャンスはあるでしょうし、毎試合毎試合「今日はこの選手、すごくいいな。でも、こっちの選手は不安定だな」ということはよくあるんですけど、今日に限ってはなかったです。これは僕にとって初めてのことですし、彼らがどういう準備をして、どういう心構えで試合に臨んだかというのは、序盤で失点したにも関わらず、全然崩れず声も出続けて、プレーできたところを見ても「これで一段階たくましくなったんじゃないかな」という気持ちにもなれた試合でした。

あれだけ汗をかいて、足が棒になるようにまで走るというのは、簡単なことじゃないです。自分も選手やっていたのでわかりますけど、毎試合毎試合やろうと思ってもできないこともある。でも自分は「やれ」と言いたくないし、命令して人を動かすのは好きじゃないです。チームとして目指す部分に個人もしっかり乗せたり、個人として今なにを目指したいのかということを考えてもらいたいです。

今日、3バックのセンターをやった水口湧斗は、その前の2試合に出てないですけど、そういうのにも自分なりに理由があって、今日の試合で彼は答えを見せたと思う。山下諒時も少し前の試合で一度スタートから外したこともあって、若い選手なのでいろんな浮き沈みがあって、単純に調子が悪いとかではなく、いい状態に合わせる難しさがあると思います。毎試合毎試合、(自分の状態を)トップコンディションにぶつけるというのは意外に簡単じゃないです。そういう連続の中で、気持ちも含めてちょっと疲労感が出てくる場合はあるでしょうし、実際あったと思ったので、いろいろな選手にチャンスを提供しつつ、「一番大事なのはトレーニングだ。トレーニングこそがすべてで、これが試合だ」という話をして、ずっとチームを進めてきていたので、選手は選手なりに考えたと思います。自分が試合に出られない時のチームを見たでしょうし、自分が試合に出た時と出てない時の気持ちの違いも確認したと思います。その中で「もう一度試合に出たいんだ」とか「活躍したい」という気持ちは、例えば今日の水口からは十分感じられて、山下も非常に自信を持ってプレーしていました。

國廣周平は去年は都リーグでプレーしていたので、すごいジャンプアップをしてプレーしていますけど、ようやく自信が出てきて、彼らしいプレーが増えてきました。ディフェンダーですけどテクニックがあって相手を見れて、外せて、守備もよく頑張ったという意味では、終盤にかけて成長している感じが見て取れました。中盤の西山拓実もそうですね。あいつも松本戦には起用しなかったですけど、終わった瞬間の彼の顔がすごく印象に残る顔で、険しい顔をしていて悔しかったんだと思います。その気持ちがトレーニングにつながって今日にまで彼はしっかりつなげてくれました。素晴らしいプレーだったと思います。

浮き沈みがあるなかでも、若い選手たちをどういう形でサポートして引き上げられるかよく考えるんですけど、今日は一つ答えを見せてもらったと思いました。これでまたチームは一つ上がると思います。こういう試合をして勝てた経験は、我々を間違いなく一つ上げます。ここには連れてこられていない選手もこの試合を見ていると思いますし、その上で明日からまた競争が始まります。そして「次はホームで試合があるぞ」と話して締めたんですけど、いろいろなものを得ることができた数週間と今日の試合だったと思いました。

--PKを蹴る際、監督はゴールに背を向けていましたが、これはこだわりですか?

(第27節の)FC岐阜戦の時に見ていたら、翼が止められたので。「見ない方がいいかな」と思って(笑)。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=oOzdBnzJ1JA

FW/9 藤沼拓夢

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--復帰おめでとうございます! ピッチに入った瞬間は笑顔も見られましたが、どんな気持ちで試合に入りましたか?

ありがとうございます。アクシデントで急きょ入ることになったんですけど、試合展開も速く、アウェイであの雰囲気だったので、とにかく飲み込まれないようにということと、まずは体を動かそうということだけを考えていました。

--想定していたよりも早い時間からの出場だったと思いますが。

(牧山選手が怪我をして)「体を動かしておいて」とは言われている選手が他にもいたなか自分がいくことになって、びっくりはしましたけど試合に出たかったので、ちょっとラッキーだったなとは思いました。

--1-1で迎えた後半、藤沼選手のパスに安藤翼選手が抜け出して、PKを獲得できました。

うまく前向きでボールをもらえたことと、縦(へ運ぶこと)も考えたんですけど、カットインして中を覗こうかと思った時にいいタイミングで翼がランニングしてくれたので、あとは出すだけでした。それでうまくPKを取ってくれたと思います。

--増田隼司選手へのアシストは、空いていたスペースにうまくボールを出していました。そのシーンについてはいかがですか?

自分が仕掛けて、自分のところにディフェンダーが集まっていたこともわかりましたし、目線も自分のところに来ていたので、シュートも考えていました。それよりも、横に隼司がフリーでいてしっかり呼んでくれていたので、ワンタッチで打てるボールを考えて優しめに出しました。あとは彼のシュートが素晴らしかったと思います。

--終盤に差し掛かろうとした時間でも、藤沼選手の強い体を生かしたプレーが見られました。今のコンディションはいかがですか?

久々に出たということもあって、試合感や試合体力はまだまだだなとも思いました。そのなかでも自分のやるべきことはわかっていました。体を張ることや裏に抜けるということは、与えられたことだと思うので、そこは意識してやり続けましたけど、最後体力が保たなかったことは反省したいなと思います。

--チームの調子が上がってきていたなか、藤沼選手はリハビリをしていました。その時間をどんなメンタルで過ごしていましたか?

うまくいってる時、いってない時といろいろなチーム状況を見てましたけど、まずは自分のレベルアップのためにリハビリ期間を費やしていました。普段できないトレーニングをしてパワーアップもできたので、これはこれでいいリハビリの時間にできたと思います。

--終盤戦に藤沼選手が戻ってこられたことはチームにとって大きなことだと思います。藤沼選手のゴールを期待しているサポーターも多いかと思いますが、今後へ向けてはいかがですか?

今日ももう少しゴールへの姿勢を出して、シュートを積極的に打たなければいけなかったと思います。個人的にはすごく点がほしいので、次も試合に出たら、そこだけ貪欲に狙っていきたいです。


MF/30 増田隼司

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--スタートはいつもと異なる前目のポジションで出ていましたが、求められていたことは?

ビルドアップの助けをすることと前に出ていくことを今日は求められていました。

--ただ、開始2分に失点してしまい牧山晃政選手も負傷してしまいました。その悪い流れを断ち切れた要因は?

今日はシュートもドリブルも積極的にやろうと思っていたので、一度シュートを打って相手に弾かれたんですけど、いいところにボールを置けたので思い切り振り抜いたらゴールが入ったのでよかったです。

--綿引康選手の浮き球のパスを受けて、瀬沼優司選手との連係で前進していきました。どんなことを考えながらプレーしていたのでしょうか?

セヌさんには練習の時から「自分が斜め前のところを結構見ているので、そこに顔出してください」と言ってました。それでいい形で自分がドリブルに入れたので、イメージ通りのプレーでした。

--シュートはどのあたりから打とうと思っていましたか?

ディフェンスがちょっと遠かったので、ペナルティエリアの外からファーを狙って打とうと思っていました。

--増田選手の2点目はゴールの左上という素晴らしいコースに決まりました。

(藤沼)拓夢くんが背後へ抜け出し時、中を見たタイミングで、自分がマイナスに動いたんですけど、その時に目が合って「(パスが)来るな」と思っていたら(本当にボールが来て)イメージ通りすぎて自分が一番びっくりしています。うまく力も抜けて、いいコースへ飛んだのでよかったです。

--今日が藤沼選手と公式戦で初めて一緒にプレーした試合でした。2人の連係面については?

拓夢くんはスピードがありますし、動きの部分でも目が合う回数が多いので、いい動きをしたらボールを渡してくれたり、前に走ってくれたりするので、結構いい関係でやれたんじゃないかと思います。

--58分に橋本陸選手からのクロスをスペースで受けて、チャンスになったシーンがありましたが、今日のプレーの感触は?

前目のポジションに入っても自分は相手から離れて受けたり、ライン間で受けることを常に意識していました。今日はいい形でボールを受ける回数が多かったと思います。

--相模原に移籍して初ゴールを決めて、さらには2ゴール目も決めました。今後へ向けてはいかがですか?

移籍してきて得点やアシストがなかったので、ようやく得点を取って初めてチームに貢献できたと思っています。次はホームでの試合ですけど、最近はホームで勝ててないので、チームとしても連勝を狙って次は絶対に勝ちたいです。