SC相模原

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05-28-2023

 試合結果 

【5/28琉球戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 0-0 FC琉球


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/052817/live/#live/


戸田和幸監督

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--前半、相模原が押し込んでたくさんチャンスを作ったなか得点を決めきれず、後半は流れが変わってしまい0-0に終わった印象でした。今日の試合をどのように感じていますか?

よい時に明確にチャンスが作れた際に決められた方がいいというのは間違いないです。これまでもそういう試合を経験してきて、必ずそういう時のハーフタイムに「ここからだ」と伝えています。今回に関しては点が取れなかったので、点が取れてないからこそ「今からだよ」という話をしました。基本的に試合の始め方とか進め方は、敵陣深くでのプレスとこぼれ球とかを強調して今日も試合に入りました。

前半、我々は向かい風で、前進しづらいなかで、琉球さんが構えたとしてもうまく前進できていました。後半は追い風になるので、風を使ってボールを持っていって、持っていったところでプレスのポイントを作るとか、そういう戦い方のところを共有していてもうまくできない時がどうしてもでてきた。ボールを持つことに意識が向きすぎて、その辺りはなんと言えばいいかわからないですけど、僕の采配も含め、試合の流れを自分たちで作り、変える。

今日の後半に関しては、そういう部分で相手の後ろ側とゴールに向かいきれない感じが序盤から出てしまったとすぐに感じたので、テクニカルエリアからずっと伝えていました。

--前半、チャンスの数が多かった要因をどのように見ていますか?

僕はいつも「正しく相手を恐れよう」という話をしています。相手を把握して、できることを準備して、試合に勝つためにボールを奪う、ボールを運んで決めることに関しては準備をして臨んでいます。そのなかでゲームが始まった時に、琉球さんは基本的に構えてきたので「ああ、構えたんだな」というところからボールを運びました。

プレスもよくできていたと思います。そこは準備の部分と選手の努力の部分がキチッと噛み合って、上回った部分が多かったですけど、「取るべき時だな」と感じている時に点が取れないというのは、逆にマイナスな要素を生みかねないですし、相手からすると「助かった」となる。そこを自分は危惧してハーフタイムに話をして後半に入りました。

今度は追い風になりましたけど、ボールを持つだけになっていた。あれはまったく望んでいることでも、目指していることではないので、それがなんでなのかはまた振り返りますけど、前半なら向かい風だったので、うまく風を使って背後に落としながらやっていましたが、後半は追い風なので、真っ直ぐのボールや対角のボールが抜けてしまっても、そこでプレスすればなにも問題はなかった。それはゴールキックも含め、後ろに持っていきながら相手に向かっていく局面でゲームを作るというのは、僕ららしいものだと思う。そこに関してはできなかったんじゃないかと思います。

--向かい風だった前半、CBの山下諒時選手から縦へのフィードが何度も見られました。風を計算してある程度縦に蹴らせていたのか、それをチームとして共有して取り組んでいたのでしょうか?

背後を狙うというのは絶対的な要素なので、相手が出てきた時に、「いつ」というのはありますけど、蹴れる選手がいて走れる選手がいると考えると、風もうまく使って背後を取るというのが常套手段だと思います。前半の序盤過ぎあたりは保持に傾いたところもあって、すぐに「違う」と言いました。揺さぶりのなかから背中になりますけど、フリーならまず相手の後ろから見る。そういうのをうまく使いながら、ボランチの選手もそこに入って、サイドの選手も入って、外からのクロスも(入れていく)というところに関しては、バランスも取れたなかで攻撃ができたと思います。

その後のカウンタープレスも相手の前進を止めるプレスもキチンと準備をして臨んだものは出ていた。あそこで相手のGKはすごくよいパフォーマンスを見せていたと思いますけど、決めないと難しい試合になってしまうという感想を持っています。

--天皇杯1回戦のあとに「若林と藤沼のラインを見つけた」というお話をされていて、今日もその2人が起点になるプレーが多く見られました。ただ2人が後半に入ってフィニッシュに絡めなくなり、早いタイミングで安藤翼選手といったサブに控えていた選手に切り替える選択肢もあったと思います。そのなかで82分まで引っ張った意図はどんなものがありましたか?

基本、信頼です。局面を打開できる信頼があって、たまたま綿引康が(足を)痛めましたけど、もともと温井駿斗を入れようと思っていました。温井は外足が使えるので、そこから斜めの進入を考えてはいました。よい連係が天皇杯の時にも、今日もあったので、自分は信頼をしています。今日は運ぶ時の下のバランスと人を変えて刺すボールを入れるということを狙いましたけど、打開しきれなかったですね。

--信頼というのは永続的なものではなく、練習や試合で見せているパフォーマンスから勝利やゴールに近づくと感じての判断ということでしょうか?

そうです。

--結果的に0-0で勝利には至りませんでした。試合が終わって、ピッチ上で選手に話している姿もありましたが、次の試合へどのように向かっていきたいですか?

メンバーに入れなかった選手に、ハーフタイムも含めて自分がなにを伝えたのかをもう一度共有しました。そのなかでプレーした選手に対しては、「ハーフタイムを経て後半の戦いの部分とピッチのなかで、流れを変えるのは簡単ではないですけど、自分たちで雰囲気を作ろう」と。「例えばサイドチェンジが流れてもそこでプレスをすればよいわけで、ズレたボールに対しての落胆を感じる必要はない。基本的に1プレー1プレーのなかで自分たちでつながりを作って、励まして雰囲気を作ってゴールを目指さないといけないんじゃないか」ということを言いました。

よい時間に点を取れなかった。そのなかで負けた試合もある。そういう意味ではこれでも我々は前進している可能性もあるけども、勝ち点を3つ取るということは、すべてを変えていくので、そこに関しては今日、メンバーに選んであげられなかった選手も含めてまた一生懸命練習していこうという話をしました。

--開幕前に怪我で離脱をしていた國廣周平選手が今日、初めてベンチに入りました。彼を今回メンバーに入れた理由と起用法についてはどんなイメージを持っていますか?

ちょっとリハビリが長引いて復帰が遅れましたけど、基本的にトレーニングと練習試合でのパフォーマンスは抜けたものがありました。ただ守備者ですし、今日は能力高い選手も相手にはいるなか、正直迷いましたけど、彼を入れて攻撃の質から引き上げようと考えました。阿部拓馬のような(Jリーグでの経験豊富な)選手が入ってきた時に、(東京都リーグから)ジャンプアップしている選手が、デビュー戦で対峙することを考えて今日はこのメンバーで前からいって勝ちに行く決断をしました。

唯一公式戦のベンチに入れていなかった選手が國廣なので、リハビリもよく頑張っていたし、怪我する前は中心の一人だったので、頼れる選手が戻ってきた感覚ではありますから、また練習から一緒に頑張りたい。ただ守備者なので、彼が去年までプレーしていたリーグを考えるとポンと試合に入る難しさを生む可能性はあった。非常に拮抗した試合でしたし、僕のなかでは(途中から起用する)決断をしなかった。ただ、すごく期待していますし、ビルドアップのレベルを確実にグイッと引き上げてくれる選手だと思うので、継続して彼自身の状態をトレーニングのなかでどんどんよくできるように一緒に頑張って、近いうちにピッチに立てる日が来ると思います。

--選手が最後引き上げていく時、サガミスタが「相模原コール」をしていました。監督は彼らの声をどのように感じていましたか?

毎試合毎試合、試合前にサポーターの人たちと話をしますし、存在を意識してピッチに立っています。どんな時でも前向きに声をかけてくれていることに関しては感謝しかないです。僕は監督なので勝たせてあげられてないことに関しては、いつも申し訳ないと思っていますが、謝ったところで仕方がないので「次こそは」という気持ちで仕事に取り組むしかないです。「今日もありがとうございました」というのと「申し訳ない」というのと「次に向けてできる限りの努力をします」と言いたいです。

■戸田監督記者会見のコメントはYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=UwBrTpFBPmw

DF/4 山下諒時

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--今日の試合を振り返っていかがですか?

前半は特に多くのチャンスがあるなかで、決めきれないことが課題でした。戸田さんから「後半の頭はまた違ったゲームになる」と言われ、後ろから声をかけ続けることができたら押し込まれる展開も減ったのかなと思う。そこはしっかり反省して、次につなげられたらと思っています。

--相手は前からプレスに来たなか、山下選手が背後のスペースに向かってロングフィードを蹴る場面が何度か見られましたが。

相手は引いて、そこから前に来るという感じだったので、CBの自分にずっと時間があるような感じでした。でも他の選手はマークにつかれている。細かいパスだけだと相手はショートカウンターを狙いやすいと思うので、相手が前重心になったところの矢印を折るような感じで、相手のスペースにもっと落とせたらチャンスになったと思います。今日は風があるなかでのロングフィードだったので、風の影響もありつつもしっかり通せるような技術をもっと磨かないといけないです。

--前半は風下で後半は風上でしたが、風の影響はどこまでありましたか?

前半、風下になってしまうと、高いボールを蹴っても戻されてしまう。なるべくストレートで低くて速いボールを蹴ると徐々に上に上がっていくようなボールになって裏に落とせる。ただ、そのキックを蹴っている時にパスのズレが起きてしまった。後半は風上になってボールが伸びる状態だったので、逆にスペースに蹴るというよりは、ひとつ飛ばすようなゴロのパスでも風に乗って出しやすかった。ただ自分からサイドに振ったりというのはできたと思うので、風もありますけど、試合の状況によってパスを出すところの判断を変えていけたらと思います。

--試合中、監督から指示を受ける場面もありました。どんなことを言われていたのでしょうか?

最初は相手の34番(ケルヴィン選手)が自分に対して真正面からプレスに来ていたので、プレスを直接受けないように角度を作ったりズレたりしろというのを受けて自分の立ち位置を変えたりしていました。

--後半は押し込まれる展開もありながら0-0に終わりました。今日の勝ち点1をどのように捉えていますか?

正直、勝てるゲームだったと感じています。後ろもピンチはありましたけど、ディフェンスはみんな体を張ってシュートブロックもできていました。そのなかで自分的にはチャンスの方が多かったと思うので、ポジティブな勝ち点1というよりかは、勝ち点3を取らなければいけなかったゲームでした。

--試合後、ピッチの上で加藤大育選手と監督と3人で話している場面もありましたが。

前半は「今シーズンで一番いいゲームだった」とハーフタイムに監督から言われていました。Y.S.C.C.横浜戦で前半2点取って後半2点追いつかれてしまったので、「去年大学にいたとか、関東リーグにいたというのは関係なく、もっと後ろから声を出して前からプッシュしていかないといけないんじゃないか 」という言葉をもらいました。たしかに自分たちは後半、押し込まれる展開が続いたなかで耐えるだけになっていた。前向きな言葉をかけられたかと言われれば、そうでもないと思うので、CB2枚が後ろから声をかけ続けることでチームの士気も変わると思うし、押し込まれた展開も跳ね返せたと思います。

--個人としては、元日本代表FWの金崎夢生選手とマッチアップする機会もありました。

思っていたのと違う感覚で、たしかにうまいところもありましたけど、「まったく通用しない」とは思わなかった。前半、2回くらいファールしてしまって、そういうところは反省しなければいけないですけど、後半、自由にやらせることはなく、相手は選手が代わって、自分が高校の時にベガルタ仙台で少しだけ一緒にプレーさせてもらった阿部拓馬選手が入ってきて収められる場面も多かったですけど、失点はしてない。「元日本代表」とかは意識することなくできたのかなと思います。


--勝ててはないかもしれないですが、負けてないということでこの流れをいい方向へ持っていきたいと思います。今後へ向けてはいけがですか?

4月末から負けていなくて、失点を多く重ねていないこともポジティブに捉えています。今回も無失点で、無失点なら負けることはないので、そのなかで自分たちの組み立てから点を取って最小失点で勝てたらいいと思います。(相模原)ギオンスタジアムでの勝利が去年の6月からないと思うので、まずは次戦のアウェイゲームでしっかり勝って、ここに帰って帰ってきたいです。

--今日は國廣選手が初めてメンバーに入って、CBの競争はより激しくなっていると思います。

プレシーズンの時に感じましたが、クニくんは今までで出会ったCBのなかで一番うまいと思っていて、自分的にも参考にさせてもらうことがすごく多いです。プレシーズンでは一緒に組んで試合に出たことはなかったので、一緒にやってみたい気持ちはありますけど、まずはレギュラー争いに勝たないと試合には出られないので、練習からメンバー争いに勝てるよう、覇気出して頑張っていきたいです。


DF/5 綿引康

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--久しぶりの先発出場でしたが、今日の試合でどんなことを意識しましたか?

前に向かうことはいつもどおり意識していました。立ち上がりは勢いを自分たちに持ってこようとチームで話して、前からプレスをしっかりとかけるようにしていました。

--同じサイドの若林龍選手から攻撃の起点になるシーンが多かったです。綿引選手としてはどんなサポートを心がけていましたか?

龍に早くボールを渡すか、ポジションを空けるように中(のレーン)に入っていくことを意識して、龍が自由にプレーできるような動きを心がけていました。

--敵陣でボールを受けた時に意識していたことは?

自分でゴールに向かえるときは自分で向かって、そこは龍の気を使わず自分でいくようにしていました。龍との連係は良くなっていると感じていますし、2人で崩せるようになっているので、2人で打開できる場面を増やしたいと思っています。

--前半は風下のなか、惜しいシーンが何度もありました。後半、風上になりさらに攻勢を強めるかと思いましたが押される時間が長くなってしまった要因をどう感じていますか?

最近、後半になると元気がなくなる時間が多いので、要因と言われると難しいですけど、気持ちの面や疲れはあると思います。もっともっと、後半も立ち上がりのように(勢いを持ったプレーを)チームで意識していかないといけない。そこが課題なのかなと思います。

--綿引選手は63分に交代となりました。体力的な交代だったのでしょうか?

自分は全然いける感じでしたけど、接触したところを見て、膝が危ないと思われたのだろうと思います。

--勝ちたかった試合だったはずですが、負けなしは継続となりました。

そうですね。そこは自信を持っていいところだと思います。逆に言えば勝ててない部分があるので、もっと勝ちにこだわって点を取りたいですね。

もっともっとゴールに向かうこともそうですけど、決定機は作れていると思うので、そこを決め切る力を練習から培っていきたいです。

--来週、リーグ戦では松本山雅FC、中3日で天皇杯の北海道コンサドーレ札幌戦とアウェイでの連戦が続きますが。

どちらも強敵ですけど、いつも通りチャレンジャーであることを忘れないで正面からぶつかっていければと思います。


MF/20 若林龍

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--前半はかなり攻めていたなか、0-0という結果でした。今日の試合をどのように振り返りますか?

1週間積み重ねて準備してきたものを今までで一番出せた試合でした。守備も攻撃もうまくかみ合ってチャンスを多く作れていましたけど、決定力という課題が残ってしまったので、1週間また積み重ねて、次はそこを改善できるように頑張りたいです。

--相手GKのファインセーブもありましたけど、ゴールを決め切るにはどんな部分が必要でしたか?

もちろん技術面もありますけど、単純に相手の気持ちのほうが上だったというか、サッカーは精神面のスポーツだと思っています。自分たちの「決めたい!」という思いよりも相手の「止めたい」という思いが強かった。それだけだと思います。

--気持ちの面で言えば、自身のプレーからは「自分で結果を残してやる」という意思を強く感じました。以前と比べてどんな変化がありましたか?

以前までは「試合に出たい」という気持ちが強かったのですが、そのフェーズを通過して、次は結果を出すフェーズに移り変わったので、自分が「チームを勝たせたい」と常に思っています。「自分がチームを勝たせないと勝点3を取れない」というつもりで常にやっています。練習からすごくギラギラしてやっていますけど、それが少しずつ公式戦のピッチの上で出始めたのかなと思います。

--シーズン序盤はメンバーに入れない試合が続いていました。ここ最近、先発出場の機会が増えている理由はなんだと感じていますか?

元々、右サイドハーフや右サイドバックをやらせてもらっていたのですが、大学時代から自分の本職は左サイドハーフだったので、そこをやらせていただいたことで自分の特徴を多く出せるようになったことが一つですね。

あとは練習中の意識の質、努力の質が戸田さんの下で変わったと思っています。でも、今日の後半は準備の質がまだまだダメだったので、そこは改善の余地があると思います。

--大学からプロになり、レベルも上がったなかで自信を持ってできているプレーは?

自分はやはりドリブルが得意なので、そこはこのJリーグの舞台でも通用するなと肌で感じています。そこがあるから今の自信や結果に結びついていと思います。大学でも素晴らしいディフェンダーがいて、その人たちと切磋琢磨してきたので、Jリーグのレベルの高さを感じつつも大学の素晴らしさも感じています。

--リーグ戦での勝利はまだ1勝ですけども、今後に向けてはいかがですか?

良く言えば改善しつつありますけど、悪く言えば勝てていません。やり続けることが一番大事だと思いますし、継続することが勝ち点1から勝ち点3に変えることにつながると思う。チーム内の競争が激しくなってきているので、全員の努力の質や意識の質が上がっているので負けてはないですけど、勝ててはないので、勝てる要因をみんなで探して1週間準備していきたいと思います。

--おっしゃるようにチーム内競走は激しくなっていて、やっていることが間違っているようにも見えないです。あとは結果が出るまで辛抱強くプレーしていくことが大事になる。

やりたいことは、ちょっとずつできてきていると思いますし、経験も選手全員が少しずつできている。毎回選手が違って、メンバーが固定されてないので、そこに関してはすごくいいことだと思います。あとは勝ち切る力が必要ですし、前半は良くて後半は悪いことが最近は多いので、どっちも良くすることがこれからの課題だと思います。