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05-07-2023

 試合結果 

【5/7天皇杯予選YSCC戦】試合結果・監督・選手コメント

《天皇杯神奈川県代表決定戦 決勝 試合結果》

SC相模原 2-0 Y.S.C.C.横浜

■得点
63' 安藤翼(SC相模原)
71' 松澤彰(SC相模原)


戸田和幸監督

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--試合を終えて。

天皇杯の本戦に、神奈川県代表として出場できることになったのは、クラブにとって初のことです。関係者の人はすごく喜んでくれましたし、選手にとっても、今日は決勝戦で、「楽しんで勝って、次に進むぞ。君たちは弱くない」という話を(試合前に)しました。「すごく強くもないけど弱くない。すごくうまくないけど、下手じゃない。我々は今日、勝って先に進むぞ」と言って試合に向かいました。

結果だけでなく内容も含めて、今日出た選手が僕にとっては今日試合する上でのベストメンバーだったので、全員それにしっかりと応えてくれた。自分自身を表現して、素晴らしいゴールを決めて勝ってくれたので、僕からすると言うことは特にありません。とにかくクラブにとっても大きな1日になったと思います。

--木曜日のリーグ戦から中2日での試合でした。スタメンをほぼ入れ替え、中には試合から遠ざかっている選手もいるなか、どのようにしてこの試合に臨みましたか?

(先週末に)ギラヴァンツ北九州とのアウェイゲームがあったので移動があって(木曜にホームの)、カターレ富山戦があって、負担があって消耗がありました。今日の試合はクラブにとって重要な試合なので、今日、よりフレッシュでダイナミックにプレーできる心身ともに状態のいい人を選びました。

フィールドプレーヤーは24名で、今、怪我から戻ってきていない選手もいますけど、割と小さめのスカッドでやってきているので、トレーニングや練習試合で共有しているものが多いのだと思います。みんな同じものの上で切磋琢磨してここまでやってきていたので、選手の迷いがなかったと思います。

もちろん、僕の周りには優秀なフィジコ(フィジカルコーチ)がいれば、コーチもいて、選手が試合に出るためにずっと努力している。今日、初めて公式戦に出た選手もいますし、久しぶりに出た選手もいるし、ジャスティン(金城ジャスティン俊樹)のようにポジションが違う選手もいましたけど、それぞれの課題を意識しながら、この試合で目一杯チャレンジして、勝つためにプレーすることを全員がよくやってくれました。フィジカルも含めて、しっかりと表現できたと思ったので、単純によかったです。

--前半は風下だったことで、松澤彰選手へロングボールをかなり当てているように見えました。これは試合前からのプランだったのでしょうか?

松澤もそうですし、ジュニ(栗原イブラヒムジュニア)もですけど、他のチームにない武器を持っています。そういうものをしっかり使いながら試合を作ったり、相手にストレスを与えるというのは、僕自身がリーグを戦うなかで学んだ部分でもあります。選手の特性を最大限生かすことを考えて、序盤はそういったプレーを入れていいという話をしました。

その上で、今日で言うと佐野陸人と西山拓実のところが位置関係をうまく取りながらボールを動かせていたと思います。基本的に試合をこちら側のものとして進めながらクロスまで持ち込んだりやシュートを打ったり、ボックスに侵入したシーンが前半にもありました。初め方からずっと流れでいった時に、悪くない進め方ができたと思います。

--スコアは安藤翼選手の素晴らしいミドルシュート、相手のビルドアップを奪ってからのショートカウンターで松澤選手が得点を決めました。

翼のゴールまでのプロセスはあまり覚えてないですけど、よくシュート練習をやっていたんです。シュート練習も決まった形で決まったボールというよりは、速く出したりランダムな球を出していたので、自分の前にバウンドボールが来た時に、落ちるまでしっかり我慢できて、力まずミートできたと思います。「練習はやっぱり嘘をつかないな」と思いました。

ショートカウンターでの2点目は、「相手がこういうふうにプレーするから、いく通りのパターンがある」というのは選手に見せて、グラウンドで確認して、今日も伝えてやりました。松澤から始まるもののなかで、(デューク)カルロスも今日はプレスに走っていましたし、ああいったものを僕らは目指しています。YSさんからすると、ボールを繋いでくるので、思い切ってぶつかって、敵陣でボールを奪うというのが今日の大テーマでした。前半からいい場面があったのですが、あれで点が取れたことはすごく自信になると思います。

--リードしてからは栗原選手、佐相壱明選手、加藤大育選手が途中で入り、狙いを持ってタスクをこなし無失点で試合を終えたことについてはいかがですか?

昨日、失点数はリーグの上から4番目ということを聞きました。失点しないためにチームを作っているわけではなく、僕らはボールをいつも運ぼうとしていますけど、それでも失点が少ないことはすごく喜ぶべきことです。今日GKは川島康暉ではなく竹重安希彦が出てくれましたけど、後ろから声をかけながらチームを支えてくれた。

ジャスティンもCBで公式戦に出るのは初めてで、序盤はちょっとバタバタしましたけど、しっかり試合に適応して、コミュニケーションを取りながらボールをしっかり運んで、トランジション(攻守の切り替え)をしてくれましたカウンターで嫌な場面もありました。シュートを打たれたとしても、得点の確率が一番低いところに我慢強く誘導するトレーニングを山ほどしてきました。山ほどしたトレーニングのなかで、実はまだクロスから点が入ってないのが僕からするとまだまだだと思っていますけど、キチっとトレーニングしてきたもので試合のなかでいろいろなことが起きた時、対応できていることが、ボールを持ってプレーすることを一番に掲げている割に、失点が少ないのはすごくいいと思っています。

プレーが途切れず、もしトランジションがうまくいかず、2回目は止めきれないとなっても、最後のところまで全員でスプリントして戻って、シュートを打たれたとしても、そこにしかシュートが来ないよというところまで我慢強く、粘り強く対応していたので、そういったところがゼロにつながったと思います。

--来週、またここのニッパツ三ツ沢球技場でYS横浜と戦うことになります。

今日の試合が別に前哨戦ということはないですけど、相手もメンバーを変えてくると思います。でも、僕にとっては今日のメンバーがベストです。この勝利はクラブにとっても大きいですけど、内容も含めてチーム内に残すものが非常に大きいです。

西山や佐野も、トランジションのところが僕からすると弱々しく、鋭さが足らないというのを前回の天皇杯の神奈川大戦のあとに課題として彼に渡して、その上でずっと見させてもらいました。「まだまだ」と正直思っていますけど、そこにどう向かっているかが見えた試合でした。それは西山も一緒でした。ポンと試合に出た時、今日くらいできるということは、「練習は嘘をつかない」ということがしっかり出ていると思う。

今日、こうしてプレーした人がいっぱいプレーして、勝って、それを見ている人がいる。これに怪我から戻ってくる選手がいて、そうやって僕らは強くなるチームだと思います。まだ強くないかもしれないですけど、決して弱くもないし、できないことがないわけではない。今日のミーティングでも彼らにはっきり伝えたので、それを彼らが表現して、自信をつかめたのであれば、そのまま次に迎えるし、チーム内の競争が上がったことでトレーニングにも熱が入る。

トレーニングで選手が成長することが一番なので、そういう状態のチームにどう持っていけるかをテーマにずっと今季はやってきました。今日、左部(さとり)開斗がスタメンでいきなり出て、彼はこの前、ベンチにようやく入ったばかりのなか、よくやっていたと思います。そういったことでチーム内がどんどん活性化することをずっと狙っています。次の試合の先発が誰になるかはなにも決まってませんし、そういう状態で(新しい1週間を)始められるのは、すごく大きいと思います。

--左部選手は今日がようやくつかんだ出場機会でしたが、怪我で交代するという悔しい試合になりました。

一貫して前向きに努力を続けてくれた一人です。ただ、課題はたくさんあるし、そのなかでいろいろ伝えながら、ポジションも一つには定まらないなかで、彼は一生懸命取り組んできました。今日、見ていると身についているものが少なからずあるなと思いました。体も強さやキックというのは、彼の武器なので、怪我したことは残念ですけど、よかったと思って見ていました。

彼は昨年のインカレ(全日本大学サッカー選手権大会)の決勝に出られていないじゃないですか。「お前は決勝に出そびれているんだから、今日は決勝だし楽しんでいけ」ということを全体のミーティングで言いました。あとは仕事を整理して、プレスの時どういう時にどう動くかとか、アタックの時にこういうことができるぞということを伝えて、送り出しました。現状、彼ができる全力は尽くしたと思います。

今日、選手に言ったことは「うまくプレーしろ」とかではなく「ベストを尽くせ」ということ。「自分が今できる全力を尽くせば必ずいい試合につながるから、とにかくベストを尽くせ」とチームに言ったので、そういう意味ではあいつも含めて全員ベストを尽くしてくれました。

--ずっと勝ちたかった天皇杯予選の決勝で初勝利を挙げた監督が相模原市出身の戸田監督ということに縁を感じます。たった一戦かもしれないですが、今日の勝利の意味をどのように思っていますか?

毎日のトレーニングは毎節の試合に勝つために全力で取り組んでいます。これまでのリーグ戦も100パーセント勝つために努力はしています。それでも、相手があることなので。僕が選手に残したいものは、少しずつ積み上げていく手応えと自信。クラブに残さないといけないものは、しぶとく積み重ねた勝ち点なんです。そこは伝え方が難しい。負けるよりも、負けない方がいいです。

前節も富山と試合をして、非常にパワフルで苦戦しました。それでも最後の最後までプレーをしてチャンスを作って引き分けた時に、それでも納得しない人はいると思いますけど、僕は初日から彼らをずっと見てきて、いろいろなチームと対戦をして、パワフルなチームと戦って、引き分けた時に「残るものは絶対にある」と考えて、それをまた抽出して次に向かうというのをずっと続けています。それが勝てるのが一番だというのは、僕が一番わかっています。

勝ちに近づくためにも、なにが必要かをずっと考えていて、それがなんなのかというのも、ゼロから始まったチームの土台を作ることと、全員が重要な選手だということを伝えながら、状態のいい選手をピックアップして、切磋琢磨して毎試合に臨んで、それでも目の前の試合に勝つためだけに、なにかを捨ててプレーすると先につながることは絶対にありません。これは僕の信念です。

「勝たせてあげられなくて申し訳ない」とずっと彼らに言ってたし、いろいろなところで声をかけてもらうことはありましたけど、その都度謝っていましたし、クラブの人にもずっと謝ってきました。それでも勝つためだけにやっているし、勝っていくチームになるためにやってきたので、それが今日、一つ結果として出たのはとてもとても嬉しいです。

なにより嬉しいのは、クラブの人たちやサポーターが喜んでくたり、選手の笑顔が見えたのが嬉しい。コーチングスタッフも僕と一緒に苦労して、苦しんでここまで来ていると思うので、たった1勝と言われるかもしれないですけど、「この勝利で我々が掴んだものは必ずあるから、ここからこの勝ちを続けていくぞ」と最後の円陣で選手に伝えました。僕は勝った時だけ、喜びを爆発させるという一発芸みたいなことをやっているのですが、今日は雨だったので室内でやったのですが、今日は松本とジュニも入ってきて、素晴らしい瞬間を過ごしました。

--雨もかなり降っていたなか、相模原からたくさんのサポーターが詰めかけて、選手の後押しをしていましたが。

前回の神大戦もびっくりするくらい、たくさんの人が来てくれて、今日も「我々のサポーターしかいないんじゃないか」と感じるような空間でした。それは間違いなく選手の励みになります。毎試合、毎試合100パーセント勝とうと思ってやってきたなかで今日は勝てたので、少しみなさんに報いることができたのかな、と。もちろん毎試合勝てれば「次も必ず勝つように」ということで、また努力を続けていきます。でもこの世界は必ず勝てることばかりではないということは事実です。そうじゃなくても残るもの、残せるものを作るというのが僕の仕事です。

次も今日と同じように勝つためだけに、とにかく、ひたすら練習するので、次の試合を楽しみにしていただいて、また同じ場所、同じ相手ですけど、今日以上の熱量で相手に向かっていきます。たくさんクロスも上げてシュートを打って、体も投げ出して、なんとか勝ち点を3つもぎ取れるように努力しますので、また一緒に戦ってくれたら嬉しいです。


■動画はYouTubeで公開中です!
https://youtu.be/rAKxSENNYxc

MF/14 安藤翼

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--まさにゴラッソでしたが、ゴールシーンを振り返ってください。

ボールが来た瞬間に「打とう」と決めていて、打ったら入ったという感じで自分でも驚きました。

自分で振り返ってみても、あんなゴールはプロに入ってから取ってないんじゃないかというくらいのゴールでした。そういうゴールが取れたのも、みんなの声があったから。今日はみんな気持ちも入っていたし、雨のなか、サガミスタもたくさん来てくれていたので、「勝ちたい」という思いがありました。それがボールに乗ってくれたと思います。

--戸田監督は「よくシュート練習をやっていた」と話していましたが、練習や自主練での成果も表れたゴールだったのでは?

最近、戸田監督とFWは居残りでシュート練習をさせてもらっていて、その時に感覚をうまく掴めていました。それの成果かなと思います。

とにかくタイミングよくボールに当たれば、うまくドライブがかかると思っていたので、感覚ですけど、そんな感じで当てたら入りました。

--ショートカウンターから奪った2点目についてはいかがですか?

2点目は彰が後ろにいたので、スルーした形になって彰がうまく決めてくれました。相手のミスを誘ってから、ゴールに近い選手をどんどん使って出ていくプレーはチームとしても目指しているので、それがうまくゴールにつながったと思います。

--ゴール以外でも味方をサポートするためにランニングしたりと、気の利いたプレーが見られましたが。

前まではワントップに入ることが多く、今日はトップ下という位置でした。役割はあまり変わらなくもないですけど、攻撃の時は(松澤)彰の近くにいてサポートをする形でした。あとはクロスの入り方とかはあまり変わらないので、そういうところを意識しました。守備については戸田監督からしっかり話を聞いていたので、そこを意識するだけでした。自分のなかでも考える情報量はしっかり整理できていたので、それが試合のなかでうまく出せたのかなと思います。

--前半は風下でロングボールが多く、松澤選手の近くでうまくプレーできた感覚はありますか?

彰がシュートを打ったシーンはもっと早く下に入っておけば自分も絡めたし、相手の視線も誘導できたのではと考えたりしましたけど、風下のなかでもチャンスは作れていました。戸田監督も言ってましたけど、あとはゴールに入れるだけでした。それが後半になって入ってよかったです。

--J2で戦っていた際に天皇杯の本戦へ出場したことはありますが、チームとしては県予選で初めて優勝して本戦への出場権を獲得しました。

チームとして、神奈川県の決勝で勝てていないというジンクスのようなものがありました。今季はチームも一新し、リーグ戦では苦しい状況ですけど、ここで勝ったことはリーグ戦にも絶対つながっていくと思います。次、またリーグ戦があるのでしっかりやっていきたいです。

--今日は出場機会が少ない選手も多かったなかで勝つことができ、チーム全体にいい刺激が加わったのではないかと思いますが。

自分はこの前の試合(カターレ富山戦)、アディショナルタイムでしか出場できず悔しい思いはありました。それは今日出たメンバーもだと思うので、その悔しさをピッチで表現しようという話をしました。チームとしても出てないメンバーがそうやってどんどん意識高くやっていくことが大事だと思っています。リーグ戦で勝てるチームになっていくため、いい準備してやっていきたいです。

--個人としても「勝たなければいけない」と思って臨んでいた。

「勝たなければいけない」というよりかは、今日出る11人は戦うメンタル的な部分で相手を絶対に上回って、目の前の相手に負けないとか、そういう気持ちが結果に結びついたと思っています。

--かなり強い雨が降っていましたが、サガミスタの声は届いていましたか?

めちゃくちゃ届いていました。あの雨のなかでも声が通っていましたし、ずぶ濡れになりながら声を出してくれました。僕らより絶対にキツいはずなのに気持ちを僕らに届けてくれたので、「僕らは走らないわけにはいけないし、戦わないわけにはいかない」と選手のなかでも言ってました。そういう思いもあったので、最近勝てていませんでしたが勝利を届けることができて、ファミリアもできたので本当に良かったです。

--ここからリーグ戦でも巻き返して、ホームでもファミリアを踊りたいですね。

そうですね。リーグ戦で勝つために今日があったと思うので、それをつなげていくことが本当に重要だと思います。この勢いを持ったまま次のリーグ戦につなげていきたいです。

FW/18 松澤彰

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--木曜日のリーグ戦はメンバーから外れてしまったなか、どんな気持ちで試合に臨みましたか?

正直、メンバーを外れて悔しい思いもありましたが、そこで腐っている場合じゃないというのはわかっていました。今日のメンバーは普段試合に出ていない選手で、「腐ってる場合じゃない」というのを共有しながら意識して、プラスに持ってけたのはチームメイトのおかげです。

--出場機会が少ないなかでも、練習から取り組んでいることを試合でも表現できているように見えましたが。

始動してから今まで、ずっとみんなで取り組んできたことを今日は出そうということで、みんなやりたいこともやるべきこともちゃんと意識しながらゲームに臨めたと思います。

--ボールをプレスで追いやってから奪って、ショートカウンターから松澤選手のゴールが生まれました。

プレスのところは練習することが多く、そのプレスも「ボールを取ってゴールに向かうためのプレスだ」という意味をみんなで意識しながらやっていました。プレスで取って、そのままゴールにねじ込めたのは、チームで意識したことが得点につながったと思っています。

--ラストパスが来るまでの動きで意識していたことを教えてください。

チーム全体で追い込む方向は決めていたので、そっちに追い込むだけで、僕は後ろが取った時にどれだけゴールの近くにいれるかでした。そういうプレスの仕方でしたけど、うまい形で決まって、(伊藤)恵亮から長いパスをもらって(安藤)翼くんがスルーしてくれて、チームとして綺麗に点が取れました。

--やっと松澤選手がゴールを決めて、チームの勝利に貢献することができたことについては?

個人的に、ゴールはとても取りたくて、正直前半で2回くらい決められるシーンがあったので、1点だけなら物足りないと正直思います。

--今日の勝利はリーグ戦にとっても大きな意味を持つのではないでしょうか?

Jリーグの方は勝ててないみたいになっていますけど、こういう天皇杯という違う公式戦で勢いに乗せようとみんなで意識していたので、今日勝てたことは良かったです。準備期間がまたいつも通りになるので、しっかり準備して、リーグ戦へチーム全体に臨みたいです。

--松澤選手としても今日、結果を残して出場機会を取り戻したいところでは?

そうですね。今日もラストチャンスという気持ちで、いつも命懸けてやっています。今日、ゴールが決まらなかったり負けたした場合を想像しながら、自分に火をつけてやっていました。

--前節のリーグ戦は古巣戦だったことで、試合に出られなかった悔しさは普段以上に強かったのでは?

正直、めちゃくちゃ悔しかったです。監督とも話したのですが、自分のダメなところと「もっともっとやらないと」ということを教えてもらいました。今日はそれをピッチで表現しなければいけないという強い気持ちでプレーしました。

--どんなアドバイスを監督から受けましたか?

がむしゃらに前で走ったり、体を張ったり、俺の周りでボールが落ちるようにという、本当に基本的なことですね。そういうシーンを出していければと思います。

--栗原イブラヒムジュニア選手が前線の選手としてもカウントされるようになり、松澤選手と似ている部分があるので違いをピッチで出さなければいけないですね。

そうですね。ジュニからいい刺激をもらっているので、僕も負けてられないと思います。ジュニと切磋琢磨してチームが勝てるよう、これからもやっていきたいです。

MF/11 デューク・カルロス

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--最後に出場したのは4月15日のAC長野パルセイロ戦と、試合から少し遠ざかっていたなか、どんな思いで今日の試合に臨みましたか。

選手として悔しいと思わざるを得ない状況ではあったので、それをちゃんとエネルギーに変えて、練習に取り組んできたつもりです。18人のメンバーに入れない時期もあって、悔しさはありましたけど、「自分に負けない」というのは心に決めていました。こうやって監督にチャンスを与えてもらって、勝利できたのはすごくうれしかったです。

--このニッパツ三ツ沢球技場は、第2節の福島ユナイテッド戦でデューク選手がスタメン出場して初勝利をした会場です。

(AC長野パルセイロに所属していた)昨年もY.S.C.C.横浜戦で点も取れて、自分のなかではすごく良いイメージがあったので、久しぶりの試合がここでうれしかったです。

--今日は右サイドバックの牧山晃政とのコンビでした。右サイドの縦の連携はどのようなことを意識していましたか。

相手を見ながら、どこに立つかを変えようと考えていました。今日は相手が5バックだったので、最初からサイドに張るとつかまりやすいので、(右サイドバックの)牧山が外に張って、自分は内側にポジションをとったり、逆に僕が外に出て牧山が中に入ったり。(牧山とは)たくさん一緒にやっているわけではありませんが、やりやすかったです。

--守備面でもデューク選手のアグレッシブなプレッシングがかなり効果的だったと思います。

そう言ってもらえるのはうれしいです。チームとして大事にしているところですし、僕自身はそこを課題として取り組んでいたので、結果的に(プレッシングが)2点目につながったのは一つの自信になります。スピードは自分の武器なので、それを攻撃面だけでなく守備面でも発揮できるようになれたらと思っています。

--戸田監督はメンバーを「状態で決める」と話していて、実際に試合によって顔ぶれは変わっています。今日のようなパフォーマンスを出せれば、リーグ戦でも出場のチャンスは巡ってくるはずです。

まずチームが勝ったというのがプラスですし、そこに自分が関われたことはよかったです。これを無駄にしないように、良い意味で今日の勝利を引きずらず、もっと自分の成長に目を向けて、チームに良い刺激を与えられるように練習から取り組んでいけば、必然的にチャンスを得られると思っています。


DF/5 綿引康

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--「天皇杯」にはどんなイメージがありますか?

鹿屋体育大学の時に1回出場して、名古屋グランパスに(3-0で)勝っているので、いいイメージはありました。ただ、神奈川の予選を突破して出場したことがないというのは戸田監督からも聞いていて、自分たちで初出場という新しい歴史を創りたいと思っていました。

--ギラヴァンツ北九州戦ではレッドカードで退場し、カターレ富山戦には出場できなかったなかで、今日の試合に先発出場しました。

前の試合で迷惑をかけてしまったので……。チームのためにやれることをやろう、勝つために全てを出し尽くそうという気持ちでした。

--北九州戦と同じく左サイドバックで起用されましたが、右サイドバックで出る時と比べてプレー面で変わるところはありますか?

基本的には大きく変わりません。自分としては右も左もできると思っています。左足の方がボールは持ちやすいので、前への推進力を発揮できればと思っていました。

--今日は左部開斗選手が綿引選手の1つ前のポジションで初先発でした。どのようにサポートしようと考えていたのでしょうか。

とにかく思い切ってやってこいと。縦への突破力や、左足のキックが武器なので、それを出しやすいように、早めにパスをつけたり、内側で相手を引きつけてフリーになれるようにと考えていました。

--綿引選手が左サイドの内側でボールを受けるシーンが多かったように思います。

左部もそうですし、(藤沼)拓夢も(若林)龍もドリブルが持ち味なので、相手のポジションを見ながらですけど、インサイドでボールを受ける回数を多くなったと思います。チャンスがあれば自分で持ち上がっていくのは普段から狙っているので、もっと出していきたいです。

--「なぜ、そこに綿引」みたいな(笑)。

はい(笑)。サイドバックがゴール前まで上がっていけば相手はマークにつきづらいですし、チャンスがあればゴールも決めたいです。

--次のY.S.C.C.横浜戦は出場停止明けで迎えます。綿引選手としてはどのように戦いたいですか。

やることは変わりません。天皇杯に出られるのはよかったですけど、リーグ戦も始まるので、気持ちを切り替えて、チームに迷惑をかけている分、貢献できればと思います。

--左サイドバックは橋本陸選手もいますし、ポジション争いが激しいと思います。

誰が出るかわからないので、毎週毎週緊張しています(笑)。信頼して使ってもらえるように、練習からしっかりとプレーしていきたいです。

--ちなみに金髪にしたのは何か理由があるんですか?

自分は割と内気なタイプなので、強気なプレーができればという気持ちでイメチェンしました(笑)。(加藤大育選手や吉武莉央選手など)金髪の選手が増えているので、新しい髪型にもチャレンジしていきたいです。