《試合結果》
カマタマーレ讃岐 2-2 SC相模原
【得点】
9' 後藤卓磨(カマタマーレ讃岐)
41' 藤本淳吾(SC相模原)
72' 内田瑞己(カマタマーレ讃岐)
90+5' 藤本淳吾(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/102316/preview/#preview/
薩川了洋監督
--試合を振り返って。
最後まで諦めず走ってくれた選手たちには感謝したいです。サポーターも遠方から来てくれたので、感謝したいです。
試合は最後はPKが決まって劇的な形になりましたけど、そこは選手たちが最後まで走ってくれたからああいうシーンができたんじゃないかと思っています。失点シーンは、立ち上がりの落ち着かない間に失点したというのは想定外でした。ですがFKを(藤本)淳吾がしっかり決めてくれて、前半を1-1で折り返してくれたことは、後半しっかりスタートできたきっかけになったので、よかったと思います。
カマタマーレの2得点目は褒めるべき、J1級のシュートだったんじゃないかと思います。仕方がないとは言えないですけど、ああいうのでサッカーを魅了していくというのは大事なことで、それは素晴らしいシュートだったなと。最後の部分は、うちも諦めずCKを何本も獲得したことがPKにつながったと思います。ただ、ボールをあれだけ支配できていたなか、決定的なシーンの本数はうちの方が多かったと思うので、後半の最初に決め切れていたらまた違う展開にできたんじゃないかと思います。そこは選手たちと1週間、質の部分を求めてやっていきたいです。
--選手たちの気合いをすごく感じたのですが、試合前にどんなことを伝えましたか?
この間のAC長野パルセイロ戦にしてもそうですが、「勝ちたい」という気持ちが一番強いのは選手たちです。この間の3失点目はゴールキックから自分たちはノータッチでシュートまでいかれて、ペナルティエリア内では相手の人数が多かった。それはサボりでしかないので、今日はそういう選手がいたら前半からでも変えると話して、今週は厳しめにやっていたので、プレスバックもしっかりやってくれた。
向こうの11番の選手(松本孝平)が身体が強いのですが、うちの水本裕貴と鎌田次郎がしっかりと弾き返せるような状況ではなかったので、そこのプレスバックをすごく大事にしていました。カマタマーレはショートカウンターをすごく狙ってくるチームで、それでここ2試合負けなしで来ていたのはわかっていました。最初、うちはそれを食らってカウンターのような形で1失点目を取られましたけど、その後の修正はよかったんじゃないかと。
5連敗もしていますし、選手たちは勝ちたいでしょう。でも、決定機を後半の立ち上がりのところで何本かあった決定機を決め切れていれば2点、3点と入ったと思いますけど、なかなか調子に乗り切れないチームというのはそこが決まらない。ですがよく追いついて連敗を脱したということで、御の字です。
GK/1 柴崎貴広
--チームの気迫をとても感じましたが、最後尾から見ていた柴崎選手はいかがでしたか?
昇格も降格もないなかで、特にスタメンはベテランの選手が多く、「意地を見せてやろう」という気持ちが出ていたと思います。先に失点はしてしまいましたけど、落ち着いてやれましたし、リードされても取り返すことができました。ですが、まだまだクオリティのところでミスが多い部分は反省して、残り4試合に向けて練習をしなければいけないと思いました。
--1失点目はカウンター攻撃から生まれましたが、どのように振り返りますか?
「ああいう場面になる前に、対応できたんじゃないか」というのは反省すべき点なんですが、讃岐さんは順位の割にいい選手が揃っていますし、迫力があった得点だったと思います。今日は芝風が長くて、機械が壊れていたため水を撒かなかったと聞いていて、どっちもやりたいことをなかなかできなかったのかなと。でも、第三者目線で見ている人たちは同点ゴールが見れたので、良かったんじゃないかと思います。両チームに勝つチャンスがあったので、そこは残りの4試合で反省して、順位が近い同士やっていかなければいけないと思います。
--2失点目はCKからのサインプレーでした。
そうですね。警戒しなければいけなかったのですが、うまくやられてしまいましたし、やられた身ですけど、シュートが素晴らしかった。彼(内田瑞己)のトレーニングの成果だと思いますけど、なかなか見られないゴールだと思いますけど、そういう失点を少なくしていきたいですし、どうにか抑えたかったと思います。
--次節へ向けて。
次はホームで、声出し応援適応試合になるので、いつも応援してくれているみなさんのためにも勝ち点3を取って笑って終わりたいです。そのためにしっかりやっていきたいです。
MF/10 藤本淳吾
--まずは、前半終了間際に決めた1点目を振り返ってください。
相手は大きかったですけど壁が結構遠かったので、上を越えてもよかったかなと思います。自信を持って、集中して蹴れたと思いますし、試合前に俊さん(中村俊輔)のFKのビデオを見ていたので、それでいいイメージを掴んで臨めました。
--後半のアディショナルタイムにはPKを蹴りました。蹴る方向は決めていたのか、GKを見て蹴ったのかどちらでしょうか?
決めて蹴りました。以前(第22節・アスルクラロ沼津戦)情けないPKを蹴って止められてしまって引き分けという結果に終わってしまったのですが、今日は負けていたし、魂を込めて蹴りました。
--藤本選手のように経験を積んでいても緊張はしましたか?
緊張はなかったですけど、同じことを繰り返さないために、常に頭を回転させています。
--試合を見ていて、相模原の選手の気迫をとても感じたのですが、藤本選手はピッチでどのように感じましたか?
最初の方は不用意なロストと言いますか、攻撃の途中で取られてカウンターから1失点目を決められています。でもそれでビビって自分たちのやろうとしていることをやらなかったら、意味がないので。ただ、今日は芝が長くてボールが走らなかったというのは、相手も同じ状況ですけど、それで難しくなったところもゼロではありません。もう少し「静」の動きの質、タイミングや空いたところに誰か入ってくるとか、わざと抜けるとか、そういったところがもっと見えてくるように。今は割と「点」で動いていることが多いので、それがつながって「線」になってかないといけないです。
--次節へ向けた意気込みをお願いします。
次はホームゲームで声出し応援もあるみたいなので、不甲斐ないシーズンを送ってしまっている分、ラスト2試合のホームゲームはなんとか勝ちたいです。誰も負けたくてやっているわけではないですし、それでも声を出して応援してくれるサポーターがいる限りは、僕らも上を向いて一生懸命、気持ちを出して戦っていきたいと思います。