SC相模原

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03-26-2022

 試合結果 

【3/26テゲバジャーロ宮崎戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 2-1 テゲバジャーロ宮崎

【得点】
45+1'工藤壮人(テゲバジャーロ宮崎)
56' 藤沼拓夢(SC相模原)
87' 藤沼拓夢(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2022/032618/live/#live/

高木琢也監督

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--試合を振り返って。

前節敗れていますので、結果として勝って前進できたことはよかったです。内容については、やはり風の影響はお互い出ていたと思います。公式記録を見ても90分を通してCK12本というのは多かったなと思います。被シュートも17本と相手の方が多い中で、よく凌いでくれたと思います。

スカウティング映像を見てもテゲバジャーロさんもかなりいいチームだと思っていましたし、昨シーズンからの実績もあるチームなので、このカテゴリーでの自信がかなりあるんだなと対戦して感じました。ホームでしたし、風の影響があるというのはある程度予測していましたけど、それはこのホームグラウンド特有の風でもある種ある。これからもこういう状況の中でもしっかり戦えるよう準備したいです。

--スタメンを前節から5人入れ替えた意図は?

他の選手も非常に調子が良かったですし、前節負けたことも考えて、メンバーを変えて臨んでもいい機会だったと思います。その中でテゲバジャーロさんのスタイルというのが、ビルドアップをしっかりやってくるので、そこへの対応とウィークを突いていけるようなメンバーを揃えたというのが、メンバーを変えた理由です。

--前半のアディショナルタイムに失点して、選手たちにハーフタイムに伝えたこと、選手を変えた理由については?

風の影響は両チームあったと思いますけど、後半は我々が風上でしたので、ある程度落ち着いてフィードできるかなと思いました。突きどころを狙いたかったのと、前の選手のスピードを生かしたかったというので(藤本)淳吾を出しました。

また、ハーフタイムに「技術的なところは6、7割必要な部分があるけれど、気持ちの部分で負けないように」チーム全体に伝えてと送り出しました。

--後半途中に投入した藤沼拓夢選手が素晴らしい活躍で勝ち点3をもたらしました。高木監督は大宮アルディージャ時代にも教えていた選手ですが彼の今日の働きはいかがでしたか?

彼は大きなケガで長きに渡ってサッカーができない状況にありました。私が大宮にいたとき彼はリハビリから復帰しようというタイミングでまたケガをしてしまったり、彼と一緒に仕事をすることができなかった分、今日の2得点というのは僕はかなり助けられたと思います。素晴らしいシュートでした。

--これでホーム2連勝となりましたが、内容には満足していないと思います。これから改善していきたいところはどんな部分になりますか?

これは僕の経験ですけど、例えばJ2からJ1に上がったときに、J1のスピードとかフィジカルの要素、戦術的な部分で、いくらプレシーズンでJ1のチームとやれたとしても、所詮はプレシーズンです。自信をつけることはできますけど、リーグ戦が始まってそこに早いタイミングで慣れないといけない。

今、我々はまさにそういう状況だと思います。J2昨シーズンでやってきた中で、やはりJ2とJ3の仕様というのは違います。そこに我々は慣れながら戦っている状況なので、この勝利というのは、彼らがゲームの中でハードな部分もあったり、今日の相手はゲームを作ってくるという部分がありますけど、J3の雰囲気、サッカーの間合いという中で勝てたゲームだったと思う。前節は戦えて、今節は内容よりも結果を出せたというところは、J3の戦いに慣れながら、自分たちの目指している高い部分に持っていきたいと思います。

MF/15 川上 竜

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--今季初の出場になりましたが、試合を終えての感想を教えてください。

結果としては勝ててホッとしています。自分自身、トレーニングマッチで45分の出場がマックスだったので、後半はバテてしまった。去年の動けていた時期と比べたらコンディションはここからという感じですけど、チームの勝利のために最低限の仕事はできたかなと思います。

--スタメンとして起用されて、監督から求められていたことは?

監督と2人で喋るようなことは特になかったですけど、いわき戦の週や開幕戦の週に「(試合に出るには)もうちょっとコンディションが良くなってからだな」と言われていました。そこに向けて自分は準備をしていました。このタイミングでスタートとして使ってもらえて、何も言われてないですけどそれなりのメッセージがあると感じました。

--練習中から主力組に加わってゲームに参加していましたがどのくらいから先発になると予感がありましたか?

試合の前日、前々日くらいですかね。

--そのとき、自分の中で「やってやろう」という気持ちはありませんでしたか?

「やってやろう」という気持ちはないことはないですけど、個人としてよりはチームをちゃんと回していかなければいけない立場なので、前節負けてしまってメンバーも入れ替わりましたし、ここで負けてしまうとチームとしてずるずるいってしまうと思ったので、チームとして勝つことに重きを置きました。

--前半は風下で相手に押し込まれる時間も長かったと思いますが、その時間はどんなプレーをしようと考えていましたか?

風下になった時点で押し込まれるというのは分かっていました。その中でもチームとしてできることはもう少しあったと思います。前半の立ち上がりは何回か前でボールを奪ってショートカウンターからチャンスはできていましたけど、風の影響なのか、相手に勢いがあったからなのか、そこからなかなか前へいけなかった。

そうなると時間の経過と共に耐えるしかないなというメンタルになってしまった。その結果、押し込まれ続けて最後の最後に失点してしまった。風下の中でももう少しコントロールしなければいけなかったと感じました。

--ダブルボランチを組んだ田中陸選手との連係は?

自分自身がチームにうまく合流できなかったので、陸にしても(中島)賢星にしても(中原)彰吾にしても、練習の中であまり一緒に組んでいる時間が少なかった。今日、試合の中でと考えると陸と組んだのは初めてだった。その中でもバランスを見ながら組めていたと思います。

--藤沼選手の2ゴールと勝てたことについて川上選手はどのように感じていますか?

「スーパーゴール」だったと言えばそれで終わりですけど、90分通して自分たちのサッカーをしていいゲームができた中で勝てればそれがベストですけど、長いシーズンの中、J2に戻らなければいけないプレッシャーも考えれば、今日のような内容でも勝ち切れたというのは違った意味ですごく価値のある勝利だと思う。

こういう試合をずっと続けて勝っていけるとは思ってないですけど、長いシーズンの中ではこういう試合もあると思うので、そこで負けてしまわずそれでも勝てるかというのでチームとしての価値は変わってきます。前節の内容的に良かったわけではないので、連敗はできないですけど「必ず勝つんだ」というメンタリティを見せられたのはよかったです。

FW/29 藤沼拓夢

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--相模原に入団して初めてのメンバー入りでしたが、今日がどんなことを考えて試合に臨みましたか?

公式戦自体、僕はめちゃくちゃ久々だったので、前日からあまり深く考えすぎないようにしていました。どこかで出番は来るだろうなと思っていたので、そこへ向けて前半が始まったときからどんなプレーをしようか考えていました。

--ゴールを決める前に惜しいシーンもありましたが、積極的に得点を狙っていこうという意識だったのでしょうか?

そうですね。早く自分のリズムを作りたかったですし、ビハインドだったのでとにかくシュートを打っていこうと思いました。

--1点目はセカンドボールを胸トラップしてから遠目からドライブシュートを放って決めましたが。

胸トラップしたボールが浮いていて、風も考慮しました。あとは、先ほども言ったようにリズムを作りたかったので「打っておこう」と思って打ったら入りました。

--プロ人生の中でもすごいゴールを決めたのでは?

確かに、あの距離から決めるタイプではないので、少なくともプロに入ってからは一番いいシュートだったと思います(笑)。

--2得点目は右サイドを抜け出した船山貴之選手のクロスに合わせてボレーシュートを決めました。ボールが上がってくるまでにどうフィニッシュへ持っていこうと思いましたか?

裏にボールが抜けて船山選手が走っていって、最初はGKとDFの間に流し込んでもらおうとしましたが、風で思ったよりもボールが流れて追いつくのもギリギリになると思ったので、そこでスピードを少し緩めてフリーになろうと思いました。そうしたら自分の欲しい場所にボールを入れてくれたので、そこで決めることができました。

--自分の2ゴールでチームに勝ち点3をもたらすことができましたが、今の気持ちはいかがですか?

ゴールを決めたときのスタジアムが湧く感じというのは好きですし、公式戦が2年半ぶりくらいだったので、いろんな思いがありました。楽しいというのと同時に懐かしい気持ちもありましたし、嬉しいという気持ちもありました。とにかく、自分のゴールで逆転できた経験があまりないので、そこはすごくポジティブに思います。

--大宮アルディージャを契約満了になった際、「サッカーを諦めるつもりは1ミリもない」というコメントを残していました。ケガのため大宮で活躍できなかった悔しさをぶつけたようにも見えました。

サッカーができていなくてリハビリ続きでしたけど、苦しんで積み上げてきたものはそれなりにあったので、今日、試合に出て自分ができないとは思いませんでした。試合に出られなかったリハビリ期間を含め今日のプレーの自信につながったと思います。

--相模原に入団する前は「Reback」というプロジェクトにも参加していたと思いますが。

このSC相模原に入団するにあたって、「Reback」でしっかりとコンディションを上げて、またサッカーができる場を与えてもらえたことが大きかったと思います。そこではいろんなものを勉強して学んで、Jの舞台にこうしてまた戻ってこれましたが、戻ってきただけではダメだなと思っています。結果がすべてと痛感したので、今日はこうして結果を残せて良かったです。

--大宮でも監督だった高木監督は「今日は拓夢に助けられた」と話していました。

チームがなかったとき、高木さんは僕を練習生として受け入れてくれたので高木さんや僕を受け入れてくれたSC相模原に本当に感謝したいです。そういった意味で、高木さんとチームに恩返ししたい気持ちが強かったので、その一つとして今日、勝利できたことは良かったです。

--藤沼選手の中でサッカー人生が新たに始まったような感覚はありますか?

そうですね。再スタートじゃないですけど、やっと公式戦にも出られて結果も出せましたけど、ここで満足してはいけないと思っています。もっともっとチームのために活躍したいなと思います。

--先ほども言われたようにここで満足というわけではないと思います。今後へ向けた目標はいかがでしょうか?

チームとしての目標はリーグ戦を優勝してJ2昇格することです。個人的には、2桁得点を狙いにいきたいなと思います。