《試合結果》
2020明治安田生命J3リーグ 第33節
SC相模原 1-1 ブラウブリッツ秋田
≪得点≫
37'鎌田翔雅(ブラウブリッツ秋田)
42'才藤龍治(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2020/121322/live#live/
三浦文丈監督
--今日の試合を振り返って。
秋田さんはセットプレーから54得点中25点をとっていて一番の脅威です。勝つためにはセットプレーを防がなければいけません。逆に、相手のストロングでもあるセットプレーからうちが得点できれば、相手に精神的なダメージも与えられる。セットプレーがキーポイントになるんじゃないかと思っていました。ですので、ロングスローから失点してしまった時は「うーん」という感じもありましたが、才藤が決めてくれて振り出しに戻せた。何とか勝ち点3を狙いたかったのですが、秋田さんはさすがJ3王者だけあって最後まで集中が切れなかったですし、うちもこじ開けることができませんでした。
--沼津戦の1トップ2シャドーから2トップ+トップ下という並びに変更した理由は。
秋田さんは(沼津のように)サイドバックが高い位置をとってボールを回してくるというよりは、低めの位置から長いボールを入れてきます。沼津戦のように5-4-1にしてサイドバックに行く形にするというより、3MFでセカンドボールを拾うほうがハマるのかなと考えていました。攻撃に関しては2トップだとボールを奪った時に前で起点が2つできるので、そこにボールが入ってから後ろの選手が追い越していくことを考えていました。
--2トップは守備のために下がるというよりは前に残るイメージでしょうか。
そうですね。ホムロと龍治にはあんまり下がりすぎないようにして、カウンターを狙っていくよと伝えていました。あとは、秋田さんは4-4-2でしっかりとブロックを組んでくるので、ボールを動かしながら、ワイドの夛田、星のところで時間ができやすい。ワイドに入った後に他の選手が背後に走ったり、ボックスの中にパスをつけてから前向きでサポートして入っていこうと。
--ロングスローを才藤選手ではなく梅井選手が投げることが多かったですが。
前半の途中に龍治が相手と接触して肩を痛めて、ハーフタイムにロングスローを投げられないと言っていたんです。ウメも投げれますが、3バックの左なので右からのスローインをするために頻繁に来るとバランスが崩れるてしまう。だから、ロングスローはここぞという場面だけにしようと。ただ、途中から龍治が普通に投げていたので、投げられるなら投げてくれと言いました(笑)。
--和田選手、清原選手、ユーリ選手を投入しましたが、どうやってゴールを決めるイメージを持っていましたか。
夛田はイエローカードをもらっていたので、才藤を右のワイドに下げて、昌士を前に入れました。基本的には2トップを起点にするのは変わらず、元気の良いキヨとかが追い越したり、カウンターを狙っていく。ユーリを入れたタイミングで4-4-2にしようとも思っていましたが、バランスの良い守備ができていたので、あえてシステムを変えるのもどうかなと。ユーリにはボックスの中で仕事をしてほしいと期待していました。
--試合後のセレモニーでは「俺は諦めが悪いので」というコメントもありましたが。
ここまで粘り強くやってきたんだから、最後の最後で何かあるんじゃないかと信じています。何かが起こるように1週間しっかりと準備していきたいです。
--アウェイの今治戦で大事になってくるところはどこでしょうか。
戦術的な細かいところは選手に伝えますが、メンタルのところも大事になってきます。守りに入るとか、腰が引けるとかじゃなくて、強気で立ち向かっていきたいです。みなさんの思いを背負って、最後まで戦ってきます。
FW/13 才藤龍治
--90分を振り返って。
試合展開は予想通りといいますか。お互いにセットプレーだったり、パワフルなところが持ち味だったので、それのやり合いになったなと。
--今日は2トップでの出場でしたがシャドーの時との役割の違いは。
(もう1人のFWの)ホムロとの距離を近くしつつ、裏のスペースにどんどん抜けていこうと思っていました。
--ゴールシーンは3人のアイデアがうまくつながった?
あそこは完全な即興です。パスを受けて、最初はファーに打つつもりだったんですが、打つ瞬間にニアに低いボールで打ち抜くくイメージが湧いたので、思い切り振り抜きました。
--前半あまりロングスローを投げなかったのは肩を痛めたから?
はい。前半の途中に相手の肘が肩に入ってしまって。力が入らなかったので、ロングスローも投げられないかなと思ってたんですが、後半だいぶ痛みが和らいできて、これだったら投げられるなと(笑)。
--ロングスローを投げる時にスタンドから拍手が起こっていましたが。
背中を押してもらっている感じがありますし、一緒に戦ってもらえるのはうれしいです。応援があるだけでモチベーションも上がるし、やってやろうという気持ちになります。
--長野と岐阜が引き分けましたが、今治戦に向けては。
長野の試合結果によるところもありますが、僕たちは勝つだけなので、そこだけに集中していきたいです。
DF/3 富澤清太郎
--今日の試合を振り返って。
簡単にはいかないなと。ただ、ここ数試合は気持ちが入ったゲームをできていますし、最後に運が転がってくるんじゃないかと思っています。
--前半の失点シーンについては。
アウェイでの秋田戦の失敗を活かし、相手のやることへの対策や準備はできていたのですが、最も警戒していたセットプレーから失点してしまいました。もしかしたら声をかけるとかで防げたかもしれないですし、僕らにとっては足りていないところなので、この経験を活かしていきたいです。
--試合後のセレモニーでは「監督以上に諦めが悪いので」と話していましたが。
監督も言っていましたが、選手たちはそれ以上の思いを持たなくてはいけません。キャプテンの僕の言葉は選手たちも聞いていますから。長野と岐阜が引き分けて、チャンスが残ったのは、僕らの思いが通じたのかなと。なんというか、最後に転がってくる気しかしないんです。相手の結果というのは絡んできますが、僕自身は他のチームのことはまったく気にしていません。ただ、自分たちはJ2昇格できるチームだと思っています。
--運命が決まる12月20日に向けてどんな準備をしていきますか。
変わらないです。今までやってきたこと、今までやってきた仲間を信じていくだけです。いつもよりもアドレナリンが出てくれば良いですけど(笑)。僕はもうベテランとして、いつもの自分で戦い、しっかりと勝って、吉報を待ちたいです。
--富澤選手が試合後の全員での円陣を始めたそうですが。
鹿児島戦で劇的な勝ち方をした後にノリで始めたんです。チームの雰囲気をよくしようとか、考えてやったわけではありません。やりたくなっちゃった、やっちゃった、みんなも乗っかってくれちゃったという。最後に勝って、もう1回、輪を作りたいですね。