
関東リーグ2部の開幕を1週間後に控え、最後のテストマッチを慶應義塾大学と行った。先発は、GK佐藤、DF金澤、八田、中川、天野、MF村野、坂井、クリスティアーノ、吉岡、FW松本、森谷。
慶應大学を相手に、SC相模原はボールを支配し、ゲームの主導権を握るが、決定機を作る最後の組み立ての部分でアイデアを欠き、フィニッシュまで到達することができない。それでも25分には、高い位置でボールを奪うと、縦に早い攻撃から中央突破。最後は混戦の間を縫って森谷がシュートしたが、GK正面に飛び、ゴールにはならなかった。32分にもSC相模原は、左サイドを松本が抜け出し、深くえぐると、クロス。このラストパスは合わなかったが、DFのクリアミスを村野がシュート。しかし、これもゴールネットを揺らすことはできず、前半を0-0で折り返した。
前半、攻めあぐねていたSC相模原だが、後半は攻撃への意識、狙いが明確になる。53分に波状攻撃を仕掛けたように、相手ゴール前でプレーする機会が増えてくる。そこで59分、流れを引き寄せようとする戸塚監督は、森谷に代えて齋藤を投入。その3分後の62分、先制点は生まれた。ペナルティーエリア内に走り込んだクリスティアーノが強烈なミドルシュートを放つ。GKに弾かれたが、こぼれ球に村野が素早く反応。ゴール右に流し込み、待望のゴールを奪った。ところが69分、ミスから失点してしまう。ボールを奪われると、右サイドを抜け出され、一対一の状況に。最後はGK佐藤も交わされ、シュートを流し込まれた。71分、吉岡に代わって古賀が、72分には村野に代わって鈴木が投入される。続く74分にも松本と水野が交代した。
後半も30分を過ぎ、最後のテストマッチということもあり、佐藤、八田、中川、天野、金澤が下がり、渡辺、工藤、奥山、木下、井上がピッチへ。試合終了が迫った87分、古賀のパスに齋藤がDFの裏へ出ると、GKの位置を確認してループシュート。これが決まり、2-1でSC相模原は慶應大学に勝利した。
原田大輔