優勝まであと1つ。S.C.相模原は、関東社会人サッカー選手権大会の準決勝で、三菱養和サッカークラブを3-0で下し、決勝へと駒を進めた。
夢の島競技場で行われた準決勝は、出場停止や負傷の影響もあり、メンバー変更して試合に臨んだ。GKは佐藤、DFは中央では工藤と鷲田がコンビを組み、右SBは金澤、左SBには鈴木隼が先発した。中盤は右から水野、鈴木健、富井、吉岡の並び。そして2トップには森谷とジエゴ・カンポスが起用された。
S.C.相模原は、後方でパスを回し、両サイドのスペースに人を走らせることで、チャンスを作ろうとする。12分には左サイドで鈴木隼から吉岡につなぐと、吉岡はドリブルで深くえぐり、切り込んでいく。そして、そのままゴール前に到達すると、GKを引きつけパス。逆サイドから走り込んできた水野がフリーで合わせ、ゴールを決めた。
さらにその1分後、相手DFからボールを奪ったジエゴがゴールを決め、早くもリードを2点差に広げた。
ここまでは良かったが、試合を決める3点目が奪えない。右サイドでは金澤の鋭いドリブルから、左サイドでは鈴木隼、吉岡のコンビネーションからクロスを配球したが、クロスの質やポジショニングが合わず、追加点を奪えずに前半を終えた。
後半を迎えるにあたり、S.C.相模原はポジション変更を行う。水野を中央、富井を右サイドに変え、膠着する状況を打破しようとした。その狙いどおり47分には、左サイドからボールを経由し、右サイドの富井につなぐと、オーバーラップした金澤からクロスが入る。これにジエゴが飛び込んだ。ミートせず、GK正面に飛んだためゴールにはならなかったが、素早くパスを回し、サイドを変える攻撃が見られるようになっていく。
それでも追加点は奪えず、逆に相手に前を向かれる状況が増えていく。69分にはペナルティーエリア内でのファールによりPKを獲得するが、キッカーのジエゴは、これを右上に大きく外してしまう。
3点目が決まったのは残り時間も15分を切った78分だった。CKから左サイドへボールが流れると、その折り返しを森谷がゴール。これで余裕のできたS.C.相模原は、木下、奥山を投入。さらに86分にも金澤を下げ野村を送り込み、3-0で勝利した。
原田大輔
夢の島競技場 11:00キックオフ(45分×2本) |
1st (45分) |
2-0 |
得点者:S.C.相模原-水野-ジエゴ |
2nd (45分) |
1-0 |
得点者:S.C.相模原-森谷 |
結果 |
S.C.相模原 3-0 三菱養和サッカークラブ |