


開始わずか20秒足らずで相手ゴールに迫ると、齋藤がシュートを放つ。
GKに弾かれCKになったが、キックオフ直後の決定機は、幸先の良いシーンだった。
その後も齋藤、森谷の2トップを中心に攻めるS.C.相模原は、パスワークとキープ力でさいたまSCを圧倒していく。
4分にも齋藤が、11分には森谷が決定機を迎える。だが、シュートの精度を欠き、ゴールは奪えず……。
サッカーは主導権が入れ替わるスポーツだ。リズムに乗っていた時間帯に決められずにいると、相手も徐々にS.C.相模原のサッカーに慣れはじめ、守備陣形を整えてきた。
坂井、鈴木健が積極的に縦パスを入れていくが、その次が続かず、攻めきれない時間帯が続く。
33分、34分と立て続けに森谷がシュートを放つが、わずかにコースを逸れ、ゴールならず。
スコアレスドローのまま、前半を折り返した。
S.C.相模原は後半の頭から水野に代え、富井を投入。坂井と鈴木健を縦に並べる形で、より攻撃性を前面に押し出していく。
後半は、パスを回してチャレンジするS.C.相模原と、カウンターを狙うさいたまSCという構図がより色濃くピッチで表現される状況となった。そうした中、均衡を破ったのは坂井のパスと齋藤の決定力だった。
最終ラインの秋葉からボールをつなぐと、中央の坂井が、ゴールを横切るように走り込む齋藤に縦パスを通す。齋藤はこのボールを処理し、飛び出してきたGKをうまく外すと、シュートを決めた。(写真1・2)
1点のリードを得て精神的にも楽になったS.C.相模原は、スピードのある吉岡が投入されたことで、攻撃に変化が出てくる。すると30分、吉岡が打ったシュートのリバウンドを、齋藤が強烈なミドルを決めて点差を広げる。(写真3)
32分には船越を入れ、システムを4-2-3-1に変更すると、この采配がずばりと的中する。
ロスタイムに、左MFから左SBへとポジションを移していた古賀がファーサイドにクロス。これを走り込んだ船越が決め、3-0で勝利した。
昨シーズンは同ラウンドで、敗れ涙を飲んだS.C.相模原は、その目標を一歩クリアした。ブロック決定戦に勝利し、全社の本戦への出場権を得た。
原田大輔
埼玉スタジアム第2 12:00キックオフ(40分×2本) |
1st (40分) |
0-0 |
|
2nd (40分) |
3-0 |
得点者:S.C.相模原-齋藤2-船越 |
結果 |
S.C.相模原 3-0 さいたまSC |