

ホームの麻溝競技場で迎えた県1部リーグ開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
攻撃に厚みを持たせるため3-5-2システムで試合に臨むと、開始2分、その狙いがいきなり得点に結びつく。右サイドを突破すると金澤がクロス。これを走り込んだ齋藤がうまく合わせ、いきなり先制した。
しかし、良い流れは続かなかった。8分、自陣ゴール前へ出たボールに対して、GK榎本と富井がお見合いしてしまう。どちらが処理するか判断できずにいると、富井がブロックしていた相手FWに蹴りこまれ失点。同点に追いつかれてしまった。
ボールを支配して攻勢に出るS.C.相模原だが、全員が自陣に引き、豊富な運動量で守る六浦FCの前に決定機を作れない時間帯が続く。
26分には工藤に代えて吉岡を投入。3-5-2システムを諦め、従来の4-4-2システムに戻して追加点を奪いにいった。
それでも決定機は作れず、逆に35分にはゴール前で相手にFKのチャンスを与えてしまう。これは榎本のファインセーブで逃れたが、前半を1-1で折り返した。
後半開始直後は、シュート意識、運動量ともに上がり、六浦FCゴールを攻め立てる。47分には、齋藤が右サイドに流れて起点になると、そのクロスを井上がシュート。52分にも左サイドからパスをつなぎ、最後は鈴木健太が中央からミドルシュートを放った。しかし、フィニッシュの精度を欠き、ゴールネットを揺らすことはできない。
70分には船越に代えて森谷をピッチに送り込み、前線の動きを活性化させようと試みたが、相手も選手交代を行うことで運動量を一定に保ち続け、結果的にゴールを奪うことはできなかった。
県1部リーグ開幕戦は1-1の引き分けに終わった。望月は、「走り負けていた。選手たちの危機感が足りなかった」と振り返った。「この結果を受けて選手たちの目が覚めてくれればと思う」と、この教訓を糧に発奮することを誓った。
県リーグでは、これまで全勝してきたS.C.相模原だが、この引き分けにより連勝記録はストップ。この引き分けを真摯に受け止め、次の試合に生かしていきたい。
原田大輔
麻溝公園競技場 10:00キックオフ(45分×2本) |
1st (45分) |
1-1 |
得点者:S.C.相模原-齋藤 |
2nd (45分) |
0-0 |
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結果 |
S.C.相模原 1-1 六浦FC |