
《試合結果》
SC相模原 0-1 専修大学体育会サッカー部
【得点】
16'橋本 燦(専修大学体育会サッカー部)
シュタルフ悠紀リヒャルト監督

--試合を振り返って。
シンプルに専修大学の方が勝利に値したと思いますし、我々の分もこの大会をしっかりと頑張ってほしいなと思います。
--前半10分過ぎぐらいから少し押し込まれる展開が多くなり、16分に先制点を決められました。その後も劣勢が続きましたが、まず、あそこまで押し込まれてしまったことについて。
立ち上がりのワンプレー、ツープレー以降は、完全に相手のゲームだったと思います。本当に自分たちのパフォーマンスが良くなかったですし、反省点しかないような前半でした。相手はファーストプレーから「このゲームに勝つんだ」という勢いがすごく伝わってきて、まずそういった勢いの部分で負けてしまったと思います。
ただそれだけでなく、僕たちは百年構想リーグでJ2やJ1から降格してきたチームとも対戦してきましたが、今日の専修大学のほうが強かったんじゃないかなと思うくらい、本当にいいチームでした。繰り返しになりますが、気持ちの面でもパフォーマンスでも、専修大学が勝利に値する戦いをしていたと思います。
--百年構想リーグで途中出場が多かった選手が中心となって先発しましたが、チーム内の力の差や戦術への順応という面で、さらなる底上げの必要性を改めて感じた部分はありますか?
体調不良者が多数出てしまい、そのなかでベンチも含めて今日のベストメンバーで臨みました。ただ、我々のクラブに所属している選手は全員がプロで、相手には百年構想リーグに出場した選手は一人もいない。だから直近のリーグ戦に多く出ている選手がそろっていたら勝てた、そうでなかったから勝てなかったという問題ではないと思っています。
言い訳を抜きに、特に前半のパフォーマンスを見ると、来週の開幕に向けて自分をアピールできた選手は、本当に数人程度でした。それ以外の選手は、残念ながら十分ではありませんでした。僕が相模原に来てから、大学生と公式戦で対戦するのは初めてなので、それが気持ちの問題なのか、大学生と公式戦で対戦することに対する緩みだったのかはわかりません。ただ、本当にパフォーマンスが足りなかった。もちろん、それは選手だけの責任ではなく、僕が日々指導している選手たちなので、自分の責任です。でも、今日は本当に情けない試合をしてしまい、残念な気持ちです。
--試合が落雷の影響で中断したこともイレギュラーでした。ただ、再開後に交代カードを切ってからは、押し込む時間が増えましたが、後半の戦い自体はベンチからどう見ていましたか。
中断は専修大学にとっても嫌なものだったと思うので、それが今日の敗因に関係しているとはまったく考えていません。相手は今シーズンのリーグ戦を見ても、先手必勝で立ち上がりの15分ほどで先制し、そのまま逃げ切るような勝ち方を持っているチームです。ある程度引いてしっかりと守り、リードを守り切ることには自信を持っていると思います。だからこうした試合展開は想定していましたし、相手のローブロックを崩すための準備も、ここ数週間ずっと取り組んできましたが、相手にとって思い通りの展開に持ち込まれてしまいました。
後半も押し込んでいるように見えたかもしれませんが、決定機の数は明らかに足りませんでした。もちろん、ゼロとは言わないし、あと少しで入ってもおかしくない場面は一つ、二つつくれたとは思います。でも、本来であればカテゴリーの差をもっと見せなければいけない試合だった。そこは僕らの実力不足ですし、専修大学が本当にすごくいいゲームをしたということだと思います。
--昨年の天皇杯では、チャレンジャーとしてジャイアントキリングを起こし、ベスト8まで勝ち上がりました。一方、百年構想リーグで結果を残した今シーズンは、リーグ戦でも、相手から挑まれる立場になると思います。その点についてはいかがですか。
挑む、挑まれるという問題よりも、自分たちがどれだけボールをにぎるのか、あるいはにぎらないのかという部分で、これまでとの違いが出てくると思います。百年構想リーグでは、ボール保持率で言えば我々は比較的低く、前線からの守備も含めるとディフェンスの時間が長いフットボールを構築し、結果につなげてきました。ただ、今日のようなゲームでは、当然ながら我々がボールを持つ時間が長くなります。そうなった時の戦い方のブラッシュアップは、まだまだ足りないところがあり、それが先ほどから何度も話しているように、今日の結果につながった要因だと思います。
一方で、忘れてはいけないのは、日本では大学も含め、J3やJ2のレベルが非常に拮抗しているということです。普通に考えれば、我々が2025シーズンの天皇杯でベスト8まで進むことも、簡単に起こるような結果ではありません。他国であれば、こうして我々やツエーゲン金沢さんが大学生に敗れたりすることも、それほど頻繁に起きることではないと思います。ただ、日本ではこうした結果が決して珍しくありません。
もちろん言い訳をするつもりはないですし、カテゴリーが上の立場にいる我々は反省しなければいけませんし、批判を受けるのも当然だと思います。ただ、それ以上に称賛されるべきなのは、日本サッカー全体のレベルの高さです。今日の専修大学にも、我々がなかなか止められない選手がいました。たとえば相手の7番には前半から何度も突破され、後半に入ってからも切り裂かれる場面がありました。空中戦でも、佐々木快が前半は相手の4番に一度も勝てませんでした。振り返れば、杉本蓮や竹内崇人も、わずか1年半ほど前までは大学でプレーしていたことを考えても、大学サッカーを含め、日本サッカーのレベルが本当に高い。そのことを改めて痛感させられたゲームでした。
リーグ戦が始まってからも、少しも気を抜くことはできません。昇格してきたばかりのレイラック滋賀もいますが、簡単に勝てる相手は一つもないと思っています。今日負けてしまったことで、僕らに残された大会はリーグ戦とルヴァンカップだけになりました。どうにかポジティブに捉えるのであれば、もちろん今日も勝ちたかったですが、非常に厳しい過密日程が少し緩和されるとも考えられます。そう自分たちに言い聞かせながら、今日の悔しさを残りの大会にぶつけていくしかないと思います。
--試合後、サガミスタの皆さんからはブーイングではなく、拍手やポジティブな声かけが多かったように見えました。そうした反応をどのように受け止め、開幕へつなげていきたいと考えていますか?
これは難しいですね。僕自身、異文化の中で育ってきましたし、若いと言われますけど、今の選手たちとは世代も少し違います。だから、あの拍手が今の若い選手たちにどういう影響を与えるのかは、正直、蓋を開けてみないと分からないです。僕個人としては、この試合は拍手に値するパフォーマンスではなかったと思っています。ただ、あの拍手は「よくやった」ではなく、「下を向かずに次から頑張ろう」という、サポーターの優しさから生まれた拍手だった。すごくありがたかったです。
だからこそ、選手たちにもその意味をしっかり理解してほしい。本来であれば、ブーイングを受けてもおかしくないようなゲームだったという自覚を持たなければいけません。それは選手だけではなく、スタッフも含めたチーム全員です。いつも選手に矢印を向けるような話をしていますけど、この試合に向けて、本当に勝つための準備を100%やり切れたのか。スタッフを含めた一人ひとりが、自分自身に矢印を向ける必要があります。そういう意味では、ブーイングを受けたほうが、自分に矢印を向けやすい場合もあります。一方で、ブーイングによって「なんだよ」と外へ矢印が向いてしまうこともある。だから、サガミスタの皆さんは、いろいろ考えた上で拍手を送ってくれたんだと思います。
大事なのは、その思いをしっかり受け止めて、「あれはパフォーマンスを評価した拍手じゃない。みんなで切り替えて、次へ進もうという拍手なんだ」ということを、チームに伝えるのは僕の役目です。
もちろん、こういう不甲斐ない試合を続けるわけにはいきません。ここからみっちり練習して、体調不良だった選手たちも戻ってくると思いますし、開幕へ向けて、本当にもう一度気持ちを入れ直さなければいけないと思っています。
MF 8 神戸康輔

--試合を振り返って。
シンプルに、力が足りなかったと思います。前半は難しい時間帯が長く続きましたし、そこを0点でしのげていれば、勝敗は違っていたのかなと思います。
--10分を過ぎたあたりから押し込まれる時間が続きました。相手のほうが競り合いで上回り、その後のセカンドボールもなかなか回収できていなかったように見えましたが、ピッチ上ではどのように感じていましたか?
まず、相手の最終ラインに対して、前に入れるボールの質があまり良くありませんでした。センターバックとの競り合いでも負ける場面が多かったですし、そこで自分たちが先に触って背後へボールを運べていれば、あれだけ簡単に跳ね返されて、相手の流れになる展開にはならなかったと思います。
--徳永裕大選手との2ボランチでのプレーは、どうでしたか。
考え方やフィーリングが合う部分はすごくありますし、お互いの特徴を見ながら、意識し合ってプレーできたと思います。
ただ、前半は一人のボランチが前に出て背後を取ろうとする中で、もう一人が後ろをカバーする回数が多くなり、僕と裕大くんの距離がかなり離れてしまいました。後半は「ボランチももっとボールを触っていい」と言われて、僕も落ち着くことができましたし、距離感が良くなったことで押し込めたと思います。前半から後半のような距離感でプレーできていれば良かったなと思います。
--試合後、サガミスタがブーイングではなく拍手で後押しをしてくれましたが、この敗戦をどう開幕戦につなげていきたいですか。
いつも応援に来てくれているサガミスタの皆さんのためにも、J2昇格は必ず果たさなければいけないと思っています。ただ、このままでは本当に話にならない。今日突きつけられた現実をしっかり受け止めて、教訓にしなければいけません。一人ひとりがもっと覚悟と責任を持ち、日頃の行動や一つひとつの練習など、本当に細かいところから変えていかないと、目標は達成できないと思います。
MF 22 奥山洋平

--前半は苦しい時間が続き、チームとしてコンセプトであるハイプレスでも押し込みきれず、セカンドボールの回収というところでも、相手を上回ることができませんでした。率直にどう感じましたか。
プレスのかけ方自体は、これまでと特に変わらずにできたと思います。ただ、相手は後ろからつなぐというより、前へ蹴ってくるチームでした。なのでプレスだけではなく、競り合いに勝てなかったこと、その後のボールを拾えなかったことが一番の問題だったと思います。セカンドボールをしっかり回収することが、このサッカーでは大切だと改めて感じました。
--新加入選手としてプレシーズンマッチも含めて試合を重ねていますが、チームへの順応という部分での手応えと、さらに伸ばしていきたい部分を教えてください。
今日のように相手が引いた時に、個人としてもチームとしても、練習で取り組んできたことをもっと表現しなければいけないと感じました。相手の最終ラインが高く、背後にスペースがある展開では、自分の良さを出してボールを前へ運べると思います。ただ、そうではない試合もある。相手が引いた状況でもチームの力になれるように、しっかり取り組んでいきたいです。
--サイドでのプレーが得意な印象ですが、トップ下でプレーする感覚についてはどう感じていますか。
個人的には、前線の4つのポジションはどこでもやるつもりです。自分が出たポジションで、しっかりチームの力になれるようにしたいと思います。



