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09-07-2025

 試合結果 

【9/6長野戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 2-1 AC長野パルセイロ

得点
54' 西久保駿介(SC相模原)
67' 進昂平(AC長野パルセイロ)
85' 高野遼(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/090603/live/#livetxt

シュタルフ悠紀リヒャルト監督

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--試合を振り返って。

かなり風が強くて、前半は風下ということで難しいゲーム展開になってしまいました。それでも、チャンスは何度かつくれていた思います。相手のウィークポイントを突きつつ、決定機を決めることができれば勝利に近づけるかなと。

僕が相模原に来てからの長野との対戦はどちらも1-0から1-1になって終わっています。3度目の正直で高野(遼)が決勝点を決めてくれて本当にうれしかったです。

--長野はサイドからのクロスが多かった印象があるが、どういう準備をしてきたか。

長野にはサイドに良いクロスを上げられる選手がいて、(中の選手が)突っ込んでいくのは一つの形だというのはわかっていました。失点シーンと前半にあった1回をのぞけば、大きなピンチはなかったかなと。しっかりと中で跳ね返すクロス対応は、田代(真一)を中心に加藤(大育)、綿引(康)とよくやっていたと思います。

--0-0で折り返したハーフタイムに、選手たちにはどんな声をかけましたか。

西久保(駿介)、徳永(裕大)とチャンスもあったので、内容はそんなに悪くないから、これを続けていこう、後半は風上にも変わるし、チャンスは増えると伝えました。

そして、交代選手には自分がピッチに入ったらチャンスを決め切る、勇気を持って仕掛けるというところをやっていこうと。

今の我々はスタメンだけでなくベンチ入りメンバーを含めた20人が“セット”です。前半と後半それぞれの役割がありますし、(後半から出場した)高野と武藤(雄樹)の左サイドで点が取れるように準備してきましたし、今回は得点につながりました。

--先制点を決めた西久保選手は前節のFC大阪戦でもアシストをしていますが。

もちろん、我々のチームの力になってくれるから加入してもらっています。今日はゴールで貢献してくれましたし、大阪戦のアシストも見事でした。

右サイド(ウイングバック)は彼だけでなく、藤沼(拓夢)もかなり調子がいいですし、三鬼(海)も2試合前の北九州戦ではすごくよいパフォーマンスを見せてくれて、競争が激しくなっています。

西久保、藤沼、三鬼と異なる特長を持った3人のウイングバックがいる中で、今日の相手に対しては相手ゴール前に入っていく迫力や、相手のクロスに対しての高さやヘディングの強さ、サイドの1対1での守備力などを考えて西久保を選びました。

今日の西久保のゴールには切磋琢磨している藤沼と三鬼の貢献も大きいので、2人にも感謝しています。

--先制後、同点に追いつかれた時は「またか」という思いはよぎりませんでしたか。

失点前の時間帯は少し流れが悪くて、守りに入っていました。交代をしようかなと考えていた時に失点してしまったので、もう少し自分が早くカードを切っていたら防げた失点かもしれません。言霊になってしまうので「またか」とは思わないように、「絶対に勝てる」と思っていました。

--67分の失点から5分後、72分に高野選手、福井和樹選手、髙木彰人選手の3人を同時にピッチに送り出しました。

(81分に入った)武藤を含めた4人は今週の攻撃練習でも組ませる時間を長くしていました。相手の右サイド、我々の左サイドは前半から狙っていたところでもあるので、タイプの異なるユニットを入れました。4人の中から「ヒーローになってくれ」と送り出しました。

--前節のFC大阪戦は天皇杯で悔しい思いをした福井選手が、今日も天皇杯でPKを外してしまった高野選手が決勝点を決めました。悔しい思いをした選手が結果を出すことが、チームの勢いにつながっていると感じますか。

フットボールにはこういうドラマがあるんだなと。(高野を)PKキッカーの1番目に選んだのは僕なので、責任を感じることはないのですが、本人の中では責任を感じていたと思います。今日こうやって決勝点を決めたことで少しでも報われたのであれば本当によかったです。

どのポジションも層が厚くて、競争がうまくできていることが、天皇杯を含めて良い流れを生んでくれていると感じます。

ただ、勝っているチームのメンバーを変えることは簡単ではありません。もしも今日負けていたら、「大阪戦で勝ったメンバーで行けばよかったのに」と言われるでしょう。

その中でも勝率を少しでも上げるために、高野を後から(交代カードとして)切ったほうがよかったと感じて、その通りになったことはうれしかったです。

--シーズン後半になって若手が台頭してオプションが増えてきた印象があります。

若手の選手は伸びしろしかないので、日頃の練習や試合でうまくなっていかなければいけません。練習だけでなく、試合を通じて経験値を上げていきたいと考えています。

J1の完成された選手に比べると、うちの若手の選手たちは、まだまだ課題も抱えています。ですので、課題が出そうな試合では思い切って外して、特長が出そうな試合で使うというのが自分のポリシーです。

もちろん外されれば悔しい気持ちはあると思います。例えば、田鎖(勇作)は2試合連続スタメンで出ていたのに、今日はベンチで、もしかしたら僕に怒ってるかもしれません。

ただ、一体感を大事にしよう選手たちには話していて、今は誰が出ても応援するという雰囲気にチーム内が少しずつ変わってきています。

チームスローガンの「走る、戦う、助け合う」の「助け合う」の部分が今までは弱かったですが、そこが強くなってきたことが、結果につながっているのかなと思います。

--1点目を取った後、守りに入るのか、2点目を取りに行くのか、シュタルフ監督はどのように考えていましたか。

野球のように攻撃と守備が決まっているわけではなく、サッカーは攻守一体のスポーツです。ですので、「失点しないようにしながらも2点目を取りに行く」というのが今の質問への答えになります。

ただし、サッカーをプレーしているのは人間なので、スコアが動けばメンタルは揺さぶられます。決めたほうはこのまま逃げ切りたい、決められたほうは取り返そうというマインドになるのは普通のことです。僕の目にも少し守備に比重が入ってしまったかなというのは見受けられました。

それをリセットするのが選手交代ですが、早い時間帯だったので、あまり早い時間にカードを切りすぎても、誰かが足をつるかもしれないし、アクシデントがあるかもしれない。

少し悩んでいるところをやられてしまったので、そこは僕のほうでも反省して、ゲームチェンジャーを早めに入れるとか、もっとラインを上げるように声をかけていれば、失点は防げたあったかもしれません。

--シュタルフ監督が表現したいサッカーが表現できている、できてきている実感はありますか。

極端に言えば、僕の理想は関係ないと思っています。理想としているサッカーをここでやろうとしているわけではないですし、SC相模原は僕の私物ではありません。

このクラブをJ2に上げてほしいということで僕が呼ばれて、このリーグをどう勝ち抜いていくか、頭を働かせて最善の策を出していくことが僕に求められている仕事です。当たり前ですが、それが自分の理想と合致するわけではありません。

ただ、このチームとしての“勝ち方”みたいなものが、多少は完成度が高まってきたから、こうやって結果が出ているのは間違いないと思います。

今日も失点はしましたがチームとして良い守備はしていましたし、攻撃もチャンスの形は再現性のあるものができています。クロスに大外の選手が飛び込んでいく形、ボールを奪った後のショートカウンターの形など、練習でやっていることが具現化されてきている。そういう面では前に進んでいる思います。

--来週もホームゲームとなりますが、次の試合に向けて。

「J2昇格」という目的を掲げてスタートして、そこは変わっていません。他会場の結果は見ていませんが、まだまだ今の順位では上がれませんし、気持ちとしては全部勝たないといけないと思っているので。

今日もそうですが、引き分けに終わっても不思議ではない試合でしたし、2-1にした後もバウマンの1対1のセービングがなければ2-2になっていたかもしれません。鹿児島戦(0-3)は点差が離れましたが、実際の内容としては紙一重でした。次の岐阜戦も簡単な試合にはならない。

選手たちの競争を促し、勝つための戦い方や、攻守の狙いどころを整理して、目線を合わせて、コンディションを整えて、送り出す。そういう作業をあと12回、とにかく全力でやるだけかなと。選手たちが全力で取り組んで、サガミスタも全力で応援してくれれば、目標は果たせると信じているので、そうなるように岐阜戦も勝ちたいです。

シュタルフ悠紀リヒャルト監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/PBk2Ri3KDfU?feature=shared

DF/16 高野遼

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--素晴らしい決勝点でした。ゴールシーンの振り返りをお願いします。

もう少し綺麗に入れ替わりたかったんですけど、ちょっとガチャガチャっとして。ただ、自分のところに転がってきたので思い切ってドリブルで運びました。そこで武藤(雄樹)さんが見えたので預けて、「決めてくれるかな」と思ったんですけど、何が起こるかわからないので右の方に少し流れていたら、ちょうど自分のところにこぼれてきました。あとは決めるだけだったんですけど、緊張しました(笑)。

(天皇杯・準々決勝の)ヴィッセル神戸戦では僕が仕留められなかったチャンスもありましたが、両ウイングバックで結果を残すことができたのはよかったです。

--前節のFC大阪戦では福井和樹選手、そして今日は高野選手と神戸戦で誰よりも悔しさを味わったお二人がヒーローとなり、チームを3連勝に導きました。

和樹もそうですし、僕自身もあの試合ですごく悔しい思いをしましたが、その気持ちを忘れずに日々取り組んできたことが、今日につながったんだと思います。僕にとってフィニッシュの場面はずっと課題で、これからも同じように悔しいことや惜しいシーンは必ず出てくると思います。だからこそ、練習から最後の決め切る部分をもっともっと磨いていかないといけない。和樹も僕も、そういう意識を持って日々課題に向き合っているからこそ、こういう結果も起こせるのかなと思います。

--前半は戦況をどう見ていましたか?

前半から押し込めているなと感じていましたが、長野も勢いがあって少し怖い印象もありました。切り替えも早く、すごく頑張るチームだったし、追いつかれてしまった時には「どうにか流れを変えなきゃやられるな」と思いながら見ていました。

--相手はサイドからのクロスが多く、そこでの攻防が肝だったかと思いますが、どんなイメージでピッチに立ちましたか。

僕のいるサイドでは、相手の選手が左足でカットインしてクロスを上げる場面が多いというのは分析でも出ていましたし、実際に見ても「やっぱり多いな」と感じていました。そこの対応は(河野) 諒祐くんがすごく頑張ってしのいでくれていたと思います。僕が交代してからはそこまで危ないシーンはなかったですけど、まずは上げさせないように意識して、攻撃のところで相手のよさを消していこうと考えていました。

--両ウイングバックのポジション争いが、さらに激しくなりそうですね。

ウイングバックの全員がこれだけ得点に絡むのは本当に珍しいことだと思いますけど、それは「誰が出ても結果を残せる」ということ。試合ごとに出た選手が全力を尽くせばチームの力になりますし、今後の試合に向けてもすごくいいことです。出番がなくてもクオリティの高い選手ばかりなので、自分自身も日々の練習から成長できるように取り組んでいきたいです。

DF/26 西久保駿介

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--0-0の状況で均衡を破る先制点を決めましたが、ゴールした瞬間の気持ちを教えてください。

自分の持ち味であるクロスからのヘディングも出せましたし、逆サイドの連係から河野(諒祐)くんが良いボールを送ってくれたので、あとは叩くだけでした。前半にも何度かチャンスがあったのに決め切れず、「どこかで決めたい」という気持ちも強かったので、まずはひと安心です。

--今日は相手のストロングも考えると、サイドでの攻防が勝敗を分ける大きなポイントだったかと思いますが、どんな意識でプレーしていましたか。

5バック同士だったので、まずは1対1で負けないことは心がけていました。逆サイドからのクロスが多いのも分析で分かっていましたし、実際に失点の場面では自分のマークに関わる部分もありました。得点と失点、プラスマイナスで見ればトータルはゼロかなと思います。なんとか(高野)遼くんが決めてくれて、チームとして勝てたのは本当に良かったです。守備のところがもう少し改善できれば、チームとしても個人としてももっと上にいけると思っているので、そこは練習から頑張っていきたいと思います。

--夏に期限付き移籍で相模原に加入してから、個人としても充実した時間を過ごせているのでは?

自分自身、今の相模原の堅守速攻のスタイルにうまく適応できていると思います。逆サイドのクロスに反応したり、自分がクロスを上げたりと、良さを発揮しやすいサッカーだなと感じているので、自信を持ってプレーできているのかなと思います。

--右ウイングバックは今チームで一番と言えるくらい競争が激しいポジションですが、出場時間を伸ばすために大事にしたいことは?

(藤沼)拓夢くんはスピードがずば抜けていますし、(三鬼)海くんはポジショニングや経験の面で一緒にプレーしていても学ぶことが多いです。そこから色々吸収して、いいライバル関係を築けていますし、競争することでどんどん成長できると思います。その中で自分は、得点というところで結果を出し続けることを大事にしていきたい。今後もゴールやアシストといったわかりやすい形でアピールしたいです。

DF/5 田代真一

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--試合を振り返って。

3連勝できたというのは、ホッとしています。守る時間はみんなで守って、割り切るところは割り切ろうと、ずっと後ろで声をかけていました。守備陣としてはゼロで抑えかったですが、1点取られても2点をとれたことはチームとしてはよかったです。ただ、一つのプレー、ちょっとした隙で結果は変わってしまうので、紙一重の勝利だったと思います。

--長野はサイドからのクロスが多かった印象ですが、どのように対応していましたか。

風も強かったので、(加藤)大育と(綿引)康とうまく話し合いながら対応しようというのは、試合前から話していました。失点シーンは細かいところは見ていませんが、どの試合も、どの相手も、難しい試合になるので、今日の試合での課題をつぶしていきたいです。

--前半戦と後半戦でチームとして変わってきているところはありますか。

自陣のビルドアップで失うことが多いのかなというのは感じていたところでした。特にゴールキックからパスをつないだ時に、相手にプレスをかけられて、苦しむシーンが多かった。今は蹴るところは蹴る、つなぐところはつなぐ、という意識の統一ができています。

--リーグ戦3連勝となって、プレーオフ圏内も見えてきましたが。

個人的には「3連勝したからなんなの?」と思っています。1つ1つ、目の前の試合に向かっていく、それだけです。もちろん自分が出ている時は結果を出したい。上位陣に食らいついていって、最終戦でここ(相模原ギオンスタジアム)を満員にしたいです。