SC相模原

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09-05-2025

 練習情報 

練習レポート(綿引康選手、高野遼選手)

DF/54 綿引康

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--8月16日の鹿児島ユナイテッドFC戦から出番が増えていますが、手応えは?

最近の相模原は、本当に「誰が出ても強いチーム」になれていると思います。練習から誰と組んでもやりやすいし、サブチームの選手たちも紅白戦などでかなり強さを見せていて、チーム全体の総合力が上がってきています。だからこそ、うかうかしていられないですね。自分も一応スタメンとして出る試合が増えてはいますけど、“レギュラー”という感覚ではない。毎週いい意味で、競争を感じています。

--今シーズンは公式戦に絡めず、悔しい時間が続いていた中でどんなことを意識していた?

自分は感情の上下が激しいタイプではないので、ひたすらやるべきことをやるだけって感じですかね。「凡事徹底」が座右の銘なんですけど、いつか来るチャンスのために常に100パーセントで準備をすることが自分の強みだと思っています。試合に出ているかどうかに関わらず、常に全力で準備してきました。最近は出場機会が増えてきましたが、その姿勢は試合に出ていなかった時と変わっていません。

--天皇杯・準々決勝では、Jリーグ屈指のアタッカーであるエリキ選手ともマッチアップしていました。

一瞬のスピードが本当に速くて、「これがトップのドリブラーか」と思いました。でも、その選手と対峙できた経験は自分にとってすごく大きかったです。その選手のイメージを持っておけば、J3では誰にも負けないんじゃないかと思えるくらいで、最近は練習でもエリキ選手と対峙しているイメージで取り組めているので、すごく楽しいです。

--メンバーもリーグ戦とは異なるとは言え、J1クラブと互角に戦えたことは今後のキャリアにもつながる?

そうですね。自分としても体もよく動いていましたし、競り合いの場面でも自分なりに全力で取り組んで、100パーセント負けないように努力してやれていた感覚はありました。だからこそ、本当に勝ちたかったですね。負けた時には「頑張れたよな、俺ら」と前向きに思えるかと思っていたんですが、最初に出てきた気持ちは「すごく悔しい」でした。逆にその悔しさを感じられたのも、嬉しかった。自分はもっと成長できるんじゃないかと改めて思いました。

--その悔しさを抱えて、臨んだFC大阪戦を振り返って。

前半は押し込まれる時間帯もありましたが、そこを0で凌げたのは大きかったです。チームとしても「失点しない」形ができてきているのは、とてもいいことだと思います。あとは、自分たちの流れから得点を奪う場面をもっと増やしたいですね。1点目も(福井)和樹が流れの中で決めてくれましたけど、ああいう形をもっと作れれば、より余裕を持ってプレーできるのかなと感じました。

--今節の長野はチームにとしては勝利数が少なく、苦手意識もある長野パルセイロです。印象や気をつけたいポイントは?

去年相模原にいた長谷川雄志選手がいますし、裏へ落とすボールがうまい選手や、つなぎの部分に長けた中盤の選手もいます。そこはしっかりケアしつつ、あとは自分たちが天皇杯で戦ってきたときのような、いい空気といい流れをそのまま長野戦にぶつけられれば、絶対に勝てる。とにかく、いつも通りのプレーをすることが大事だと思います。

DF/16 高野遼

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--少し時間が経ってしまいましたが、改めて天皇杯・準々決勝のヴィッセル神戸戦を振り返って。

手応えはチーム全体としてもあったと思います。個人としても、前半はあまりボールが来ませんでしたが、後半はボールが集まるようになって何本かクロスも上げられましたし、自分自身にも決定機がありました。決めるべきところを決めていれば、勝てる試合だったと思います。

--後半は、まさに左サイドから多くの起点をつくっていた印象です。なにか意識を変えた部分があった?

特に意識したわけではなかったんですけど、自然にボールが左に流れてきて、いい距離感でみんないてくれました。(徳永)裕大も(髙木)彰人もそうですし、その中でうまくつながりながら、シャドーの(杉本)蓮も前向きでターンして受けてくれたので、僕も外に回りやすかったです。そうした連係が、相手に関係なく上回れた要因だったんじゃないかなと思います。

--少し嫌な質問になりますが、終盤のシュートシーンとPKを外してしまったことはやはり悔やまれる?

そうですね……。最後の福井(和樹)からのボールは、せめて折り返しや、何かチャンスが生まれるような形にできればと思っていました。PKに関しても、前日の練習でもいい感じで決められていたのですが、思ったより体に来ていたのかもしれないのと、逆に落ち着きすぎてしまったのかもしれない。でも後悔しても仕方ないので、リーグ戦で同じような場面があれば、しっかり決められるようになりたいと思います。

--一方で、相手には元チームメートもたくさんいて、楽しかったという気持ちも?

そうですね(笑)。横浜F・マリノスに所属していた頃にプレーしていた選手が多かったですが、彼らのポテンシャルは毎日肌で感じてきていました。それを知ったうえで対戦相手として戦えるのは本当に楽しかったですし、同時に「まだまだ自分も戦っていける」という自信もつきました。ああやってピッチの中でそういう選手たちに会えるのは、本当にサッカー選手をやっていて幸せだなと思いました。

--天皇杯を勝ち上がることでのチームの変化を、ベテランとしてどう見ていましたか?

水戸ホーリーホック、ジュビロ磐田、川崎フロンターレ、そして神戸。これだけ格上のチームに勝てたことは、偶然ではないと思います。リーグ戦とは違うメンバーも含めて、いろんな選手が出場しましたけど、それぞれがああいう経験を積めたことは自信につながったはずです。自分たちの力というのは、リーグ戦の順位だけでは測れないものだと感じています。

--チーム内のポジション争いが過熱していますが、高野選手自身が出場時間を伸ばすためにどんな心持ちで残りのシーズンを戦いたいですか。

チーム全体として、誰が出てもいい状態になっているのはすごくいいことだと思います。個人としては、今年は怪我で約2か月間プレーできなかったり、何度か同じ怪我を繰り返したりして、リーグ戦で90分フルで出ることは少なかった。でも神戸戦で、自分のコンディションが上がったなと感じました。周りどうこうではなく、まずは自分のプレーにフォーカスして、日々の練習や練習試合で結果を出せるように取り組んでいきたいと思います。