SC相模原

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08-28-2025

 試合結果 

【8/27天皇杯準々決勝 vs 神戸】試合結果・監督・選手コメント

《試合結果》

SC相模原 1-1(PK2-4) ヴィッセル神戸

【得点】
15' 加藤大育(SC相模原)
30' 小松蓮(ヴィッセル神戸)


シュタルフ悠紀リヒャルト監督

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--試合の総括をお願いします。

120分を戦って、残念ながらPK戦の末に敗れたので、非常に悔しいです。神奈川県予選の決勝戦に始まり、ここまで5連勝と駒を進めてきてくれた選手のことを誇りに思います。

100%勝つつもりで来たので、最後チームを勝たせられなかった自分が悔しいですし、それでも、SC相模原という比較的新しい、小さなクラブがチャンピオンチームと対等に戦えるということを証明できたと思うので、本当に選手たちには自信に変えてほしいです。

まだリーグ戦は続くので、切り替えてリーグ戦で少しでも順位を上げていけるように頑張っていきたいなと思います。

--チャンピオンチームを相手に、試合前にどんな声を選手たちにかけましたか?

「100%勝てる」ということは伝えました。

(ベスト16の)8月6日に同じ会場(レモンガススタジアム平塚)で、初めてJ3勢として、県予選からベスト8進出という歴史を選手たちが作ってくれました。

その歴史の1ページというのは今日の結果がなんであれば消えることはない。失うものは何もないから、今まで通り自分たちを信じて戦おうということは伝えました。

その上で、せっかくここまで来たんだからもっと勝とうと。勝つ方法、ジャイアントキリングを起こす方法は、もう選手たちは知っていましたし、今日神戸に勝つための術もしっかり準備できていたので、本当に最後はやるだけだぞと。

90分で決着をつけて、帰って(リーグ戦の)FC大阪戦に備えようという話をしていましたが、残念ながらPK戦で敗れてしまったので残念です。

--セットプレーから工夫をした形で先制しましたが、練習通りでしたか?

そうですね。セットプレーの攻撃担当がしっかり分析して、いいアイデアを出して、それをプラン通り実行して生まれたゴールだったので、素晴らしかったと思います。

--試合全体を通じて、カテゴリーが上の相手に対してもボールを持つことを怖がらずにプレーできていたのでは?

今日の試合は前半と後半で異なるプランを用意していました。前半は先制点を奪ったのでリードして帰ってきてほしかったですけど、しっかり凌いで(1-1の)引き分けで帰ってきました。

サイドの攻撃の構築のところを、前半は“ジャブ”じゃないですけど、相手が慣れたところで、後半はそれを変えました。杉本(蓮)と福井(和樹)を交代で入れたあたりから、かなりのチャンスを生み出していたと思うので、準備していたものを勇気を出して上のカテゴリーに臆することなくできていました。

後半を、サッカーを知らない人が、ロゴが映らない状況でテレビで見ていたら、片方のチームがJ1で片方のチームがJ3で13位だということは絶対にわからないようなゲームができていたと思うので、そこの部分は本当に誇らしいです。

ただ、そこで決め切れなかったのが今の僕らの実力で、だからJ3なのかなとか、だからこの順位(13位)なのかなかと思われてしまう。延長で高野 遼のチャンスもありましたけど、僕らはああいうチャンスを決めてここまで勝ち上がってきたのですが、今日はそれが決まらなかった。

内容の部分では自分たちの時間を作れていたとは思います。

--天皇杯でベスト8と爪痕を残しましたが、これからのチームにどのような意味を与えるのか、リーグ戦にどう活かしていきたいか。

難しいですね……。どうやってリーグ戦に活かしていくかを僕がもう少しわかっていたら今の順位にはいないと思うので(苦笑)。

同じように準備して、同じように相手を分析して、同じように練習して、同じように臨んでいますが、なかなかうまくいかない時期もありました。ここ最近は勝ち点をとるペースがちょっと上がってきましたが、天皇杯で積み上げた自信みたいなものを選手たちがリーグ戦に持ち込むしかないのかなと思います。

その一方で、本当にJ3もレベルが高いということは言いたいです。今日も神戸のクオリティで良いものを見せてもらって、学びを与えてもらったと思うんですけど、普段のJ3のゲームも同じように難しいので。本当にJ3は恐ろしいリーグだなと思っています。

--川崎フロンターレとのPK戦の時はシュタルフ監督がキッカーを決めたとのことですが、今日も同じようにキッカーを決めたのでしょうか。

はい。フロンターレ戦と同じように、PKを蹴る選手も順番も自分で決めて送り出しました。外した選手に責任はないですし、単純に自分が流れを読み切れなかったのかなと思っています。

--平塚まで足を運んだサガミスタへメッセージをお願いします。

ベンチから見ると、ゴール裏はぎっしりと詰まっていましたし、応援の声量も神戸に負けていなかったと思います。自分たちのスタジアムじゃないのに、こんなに多くの人が駆けつけてくれたことには感謝しかありません。だからこそ、みんなを喜ばせて、最後に踊って帰りたかったので、そこは申し訳ない気持ちでいっぱいです。

どちらかのホームで試合をやるほうが、盛り上がるんじゃないかと個人的には思っています。今日も神戸のサポーターは遠いところ来てくださってましたが、3000人も行かないのは寂しいです。もっと多くの人に選手たちの頑張りを見て、感じ取ってもらえたら良かったなと思います。

DF/2 加藤大育

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--素晴らしい先制ゴールを決めました。セットプレーからでしたが、イメージ通りでしたか?

練習通りのデザインされた形でのセットプレーで、うまく(藤沼)拓夢くんも折り返してくれて、自分が空いているところに入って決め切ることができました。事前の分析で、相手のセットプレーの守備がそこまで細かく統率されていないというウィークがあったので、チームで練習した通りの形が出て、とても良かったなと思います。前回王者の神戸に得点することができて、素直にすごく嬉しかったです。

--スタンドから見ていても、前半からカテゴリー差を感じさせない試合運びができていたように見えました。ピッチの中の感覚としてはいかがでしたか?

外から見てるのと同じように、中でやってる選手も“やれているな”という感覚はありました。後半に関しても、想定以上に多くの決定機を多く作れていましたし、逆にそこを決めきれれば、勝利できたんじゃないかなと思うので、最後の質のところをもっと練習で突き詰めていかないといけないなと思っています。

--失点シーンについては、少しラインが低くなりすぎてしまったのでしょうか。

早い時間に点が取れたので、失点したくないという、マインドになってしまったのかなと思います。そこで、後ろと前の守備のやり方の意思統一ができずズレが出てきてしまいました。
そういった状況でああいう形でロングボールを一本入れられて、ディフェンスラインも少し下がってしまったところで、小松蓮選手が後ろから走り込んできて決められてしまった。そこは、自分とオガくん(小笠原佳祐)でコミュニケーションを取って、マンツーマンでしっかり相手に行けていれば、防げた失点だったと思います。

--それでも、後半相手の圧力にも怯まずに攻撃チャンスも作り、延長戦そしてPK戦まで持ちこみました。

やれることはやれたという感覚もある一方で、やっぱり悔しいですね。ただ、このあと続くリーグ戦への自信には間違いなくつながりますし、チーム内の競争も、ここからまた激しくなると思います。中2日でリーグ戦のFC大阪戦があるので、まずはコンディションを整えて、勝てるように頑張っていきたいなと思います。

MF/4 島川俊郎

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--ベスト8敗退という結果になりました。

120分プラスPK、このクラブに関わる人、選手たちだけじゃなく、みんなが出し切った試合になったと思います。

--チーム一丸となって戦っていたように感じましたが。

天皇杯という、各カテゴリーの上のチームと試合ができるというのは本当に楽しい時間でした。勝負の肝というか、ヒリヒリする試合をたくさんできて、選手冥利に尽きるというか、幸せな時間でした。準備してきたものを出せたと思いますが、それぞれが課題を感じると思うし、リーグ戦につなげることが一番だと思います。

--“やれてる感”というのはありましたか?

もちろん、ありました。(神戸の)一人ひとりの質は高いですが、僕自身は(J1で)見慣れた光景だったので、全然チャンスはあるなと感じながら試合をしていました。

--中盤で簡単に蹴らず、つないで、あるいはターンしてというプレーが多かったですが、個人としての手応えは。

いや、僕のところでボールをもっと落ち着かせられたらよかったです。個人としてはまだよくなるなと伸び代を感じています。

--格上のチームと公式戦で5試合をやれた経験値はチームの成長にもつながるのでは?

間違いないと思います。特に若い選手が多い中で、「やれるんだな」という、これからのサッカー人生につながる5試合だったんじゃないかなと。

--リーグ戦につなげることが一番という話もありましたが、次節のFC大阪戦に向けては。

こういう良いゲームができた後というか、出し切ったゲームの後というのは、ゆるい入りになりやすいので、ちょっと難しいと思うんですけど、そこは経験のある選手がしっかり引き締めること、もう切り替えることが大事になるので、今日は休んで、明日のトレーニングからやっていきたいです。

--サガミスタのみなさんからの島川選手への信頼や期待というものを感じますか。

僕自身はこのクラブに感謝の気持ちしかなくて。去年、個人的なところでいろいろあった中で、またJリーグでプレーできるチャンスを与えてもらえて、こうやってキャプテンもやらせてもらって。

天皇杯で勝ち上がれたことはよかったですけど、本当に大事なのはリーグ戦です。(サガミスタを)なんとか……なんとか笑顔にしたいですし、要所要所で僕のコールをしてくれているのはもちろんわかっていて、期待してもらっているのも感じているので。うん……やるしかないですね。

GK/46 ノアムバウマン

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--敗戦という結果になりましたが、ヴィッセル神戸というチャンピオンチームとの試合を終えた、今の気持ちを教えてください。

チームがすごくいいパフォーマンスを出して、非常に強い相手に対してPK戦までもつれ込むまで頑張ってくれて、あと一歩まで迫ることができました。ただ負け方は本当に悔しいし、とても悲しいです。

--前半から延長後半の最後まで、何度もバウマン選手の決定機阻止に助けられました。試合を通じての守備についての手応えはいかがですか?

チーム全員、全体的にすごく良かったと思います。失点の場面は少し緩さが出てしまいましたけど、その後はチームが集中してゴールをしっかり守り、PK戦まで持ち込むことができました。ただ、結果的に負けてしまった。サッカーは勝つ試合もあれば負ける試合もあるものですけど、今はとにかく悔しい気持ちです。

--PK戦については相手のシュートの技術も高く4本いずれも決められてしまいました。ただ、飛ぶタイミングや方向は全て合っていたかと思いますが。

自分はPKを止めるのを得意にしてきたし、読み自体は全部合っていたんですけど、結局止めることができませんでした。みんなが期待してくれていた中で結果を逃してしまったので、自分としてもすごくがっかりしていますし、申し訳ない気持ちです。

--今日もたくさんの声援を送ってくれたサガミスタのみなさんに、一言お願いします。

天皇杯では次のステージに進めず申し訳ないですけど、この先も集中してしっかり練習を重ねていけば、リーグでは上を目指せると思います。これからも選手もスタッフも頑張りますので、応援よろしくお願いします。