MF/6 徳永裕大
--鹿児島ユナイテッドFC戦を振り返って。
前半の立ち上がりから、45分間はすごくいい内容のゲームができていたと思います。自分たちがボールをにぎって、シュートまで持ち込める場面も多く、決定機も何度かありました。ただ、それを決め切ることができず、逆に相手に少ないチャンスの中でワンチャンスを決められてしまったな、という印象です。あらためてそういった「決め切る力」が大事なんだと感じさせられました。守備については、失点が本当にもったいなかった。ああいった一瞬の隙を見せてはいけない。そこがすべてだったかなと思います。
--ホームでの鹿児島戦も、ボールをもつことはできた試合だった中で、いいイメージは描けていた?
前回対戦でもアグレッシブに前から来るというよりは、しっかり組織として守って、ゴール前を固めてくるような、すごく堅い守備をしてくるイメージがありました。その中で、今回の対戦でも自分たちはシュートまで行ける場面や決定機もいくつかつくれていたと思うので、そこで決め切れなかったのがやはり大きかった。相手は本当に数少ないチャンスをものにしていたので、そこでの「決定力の差」がすごく出た試合だったんじゃないかなと思います。
--2失点目あたりからちょっと相手のペースになってしまった印象でした。
そうですね。後半の立ち上がりもすごく良くて、何度かシュートまでいけてる場面もあったと思います。でも、またそこでも決め切れずに、その後に失点してしまった。あの時間帯の失点で、チーム全体に与えたダメージは、点数以上のものがあったと思います。メンタル的にも体力的にも、あの2点目はかなり響きました。
--島川(俊郎)選手のカバーと、前田選手のサポートが任されているかと思いますが、自分の役割として、今意識していることはありますか?
おっしゃるとおり、島川くんや、ディフェンスラインの3枚、そして前線の選手をつなぐ“つなぎ役”としての役割は意識しています。
それだけじゃなくて僕自身は島川くんよりも少し前の位置でプレーすることが多いので、ゴールやアシストといった「数字」にもっと関われるポジションでもあると思っています。そういった意味でも、結果を出すことが求められる立場だと感じています。
なので、しっかりとつなぎの部分もこなしつつ、それで終わらずに、数字を残せる選手になれたら、もっと相手にとって怖い存在になれるはず。そこはこだわっていきたいですね。自分の特徴はラストパスを出せるところだと思っているので、その回数をもっと増やせれば、もっとチームの力にもなれるんじゃないかなと思っています。
--攻撃面の課題はありつつ、ここ最近は前田選手との縦関係のバランスや連携がよりスムーズな印象ですがいかがですか。
(前田)泰良も、僕もここまであまり試合に絡めていなかったので、同じように苦しい時期を一緒に過ごして切磋琢磨してきました。サッカーの感覚や考え方も合うし、たくさんハードワークしてくれて技術もある選手なので、そういう選手が近くでプレーしてくれるのは自分にとってもすごくやりやすいです。
今、監督が大事にしている「つながり」という意味でも、彼との連携はどんどん良くなってきていると感じています。
--今節はホームでギラヴァンツ北九州戦となります。相手の印象や、どんなポイントを意識して戦いたいか教えてください。
北九州の印象としては、守備がしっかりと組織化されていて堅いですし、ボールも保持できて、カウンターも鋭い。全体的にユーティリティ性が高く、いろんなことを高いレベルでこなせるチームだなという印象があります。
前回の対戦(アウェイ)では、先制したあとに追いつかれてしまったので、今回はしっかりと先制して、そのまま守りきるだけでなく追加点を2点、3点取っていきたいです。
DF/2 加藤大育
--前節は3失点と悔しい敗戦になりました。監督も、「一瞬の隙を突かれてしまった」と話していましたその“隙”が生まれてしまった要因はどう感じていますか?
“意識の部分”が大きかったのかなと思います。
飲水タイムがなかったり、厳しかったところも含めて要因はいくつかあると思うんですけど、結局は自分たちの日々の積み重ねが少し足りていなかったのかもしれないなと感じています。
あと、ここ最近勝てていたこともあって、少しだけ心に余裕が生まれてしまっていたのかもしれません。そういう自分たちの“未熟さ”が出てしまった試合だったのかなと思います。
--いずれも悔やまれる3失点だったと思いますが、その中でも特にダメージが大きかったのは?
1失点目ですかね。うちは立ち上がりも悪くなかったと思いますし、あの時間帯にこちらが先に得点できていれば、もっと流れをつかめていたと思うんです。でも、そのタイミングで連携ミスがあって失点してしまった。
あの失点がなければ、もっと自分たちのペースで試合を進められていたかもしれないですし、あの失点が結果的に自分たちを苦しめるきっかけになったと思います。
--1失点目は、オフサイドぎりぎりでスルーパスを出されての形でした。連携ミスというのは、メンバーが少し入れ替ったことによる影響も?
オフサイドを取りにいく、いかないのズレというよりもあの失点は自分たちのビルドアップのミスからです。つないでいる途中でボールを失った流れだったので、まずはビルドアップのところでしっかり前に進めていれば、ああいった形での失点にはつながらなかった。誰か一人の責任というよりは、チーム全体の問題として捉えるべきだと思います。
--ハーフタイムには選手間でどんなコミュニケーションがありましたか。
とにかく、まずは1点を取り返そうという話をしました。
そのうえで、後ろは絶対に追加点を与えないようにしよう、と。しっかりといい入りをすれば必ず流れはこっちに来ると思っていたので、そういう共通認識をチーム全体で持つように、コミュニケーションを取りました。
ただ、そうした中でも後半にチャンスを決めきれず、逆に失点してしまった。そこから崩れてしまい、最終的に3失点。総じて、試合巧者になれなかったです。
--鹿児島戦は悔しい複数失点となりましたが、連続出場を続けている立場として、チーム全体として守備の手応えをどう感じていますか?
手応えは、すごくありますね。特に、J1のチーム相手に無失点で抑えられた試合は、すごく大きな自信になりました。
僕としては自分たちは「守備のチーム」だと思っていて、後ろがしっかり守れれば、負けることはないと思っています。
だからこそ、まずは守備からしっかり入って、そこから結果につなげていきたい。今回はホームですし、絶対に勝たなければいけない試合だと思っているので、必ず勝利につなげたいです。
--今節の北九州戦は(ケビン)ピトリック選手が出場停止ですが、加藤選手としてはどんな試合にしたいと考えていますか?
まずはなにより、無失点で抑えることが一番の目標です。
ケビンがいない試合になりますけど、自分はこれまでも出場してきた立場なのでそこはしっかりリーダーシップを発揮して、後ろからチームを支えていきたい。自分の守備から安定させて、勝利に貢献できたらと思っています。