SC相模原

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08-07-2025

 試合結果 

【8/6天皇杯ラウンド16 vs 秋田】試合結果・監督・選手コメント

《試合結果》

SC相模原 2-1 ブラウブリッツ秋田

【得点】
34' 髙木彰人(SC相模原)
85' 佐藤大樹(ブラウブリッツ秋田)
120' 加藤拓己(SC相模原)


シュタルフ悠紀リヒャルト監督

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--試合の総括をお願いします。

本当に死闘だったなと。延長戦でしっかり決着をつけてくれた選手を誇りに思います。失点はしましたけど、スタッフが研究してプランを練って、それを選手たちが信じてついてきてくれたことがこの勝利を生んだと思います。我々にとって素晴らしい4回戦となりました。

ただ、(負傷交代した)常田(克人)もそうですけど、(秋田GKの)矢田貝(壮貴)の状態も心配です。怪我人が出てうれしいことは全くないですし、最後の接触も我々はゴールを目指して、矢田貝はゴールを守ろうと必死に出てきたので、大きな怪我につながっていないことを心から願っています。

--川崎フロンターレに勝った天皇杯3回戦のメンバーがベースになっていましたが、ブラウブリッツ秋田戦に向けて、どのようなゲームプランを立てていましたか。

秋田さんはすごく特殊なフットボールをするチームです。縦に早く、ロングボールを蹴り込んで、背後をとって、セットプレーにつなげて、パワーで畳み込む。秋田の試合を見させていただいて、最初の対策としてはウイングバックの藤沼(拓夢)と河野(諒祐)のサイドを変えました。相手がやりづらい配置で入りましたが、秋田もターンオーバーでメンバーが結構変わっていて、藤沼と河野のチェンジは早い段階で戻しました。

攻撃に関しては中央での良いコンビネーションが見られましたが、そういったところは準備してきましたし、得点のシーンもサイドのローテーションからのクロスを折り返すという、練習通りの形が見られたのでよかったと思います。

--川崎戦はボールを持たれる時間は長かったものの、今日の秋田戦は相模原がボールを持つ時間もありましたが、こういった試合展開は予想通りでしたか。

秋田は特殊なフットボールをするので、秋田のペースを完全に阻止することはできません。秋田の土俵でも勝たなければいけない。最低でもイーブンの戦いをしないと、秋田には勝てません。それがJ2では規模の小さいクラブとして生き残っている、吉田(謙)監督の素晴らしい術だと思いますし、そこに引きずり込まれる時間帯はしっかりと相手の土俵で戦っていく。ただ、ずっと秋田のペースになってしまうと、そこに慣れている相手の方が1枚も2枚も上手になってしまうので、僕らの時間も作らないといけない。

今日はコンパクトな中盤のダイヤモンドを流動的に動かして、そこでボールを握って1タッチ、2タッチのコンビネーションで前進していくというのは、非常によくやってくれたと思います。自分たちがイーブンな展開に持っていけるところにつながりましたし、そこは想定内といえば想定内です。

--1-0でリードした後、81分に田代真一選手を入れて、4バック気味にして逃げ切ろうとしたところで追いつかれてしまいました。

4バックにはしていません。(右ウイングバックの)藤沼に疲れが見えたので下げて、3バックの配置をずらして、加藤をサイドに出して田代をセンターバックの中央に入れるという配置にしました。最後はクローズの時間帯ではあったので、クローズしきれなかったのは結果論としては僕の責任なので、もう少しうまくできなかったか見直したいです。

クローズしながらも本当は2点目がほしかったので、杉本(蓮)の左サイドからの突破などで狙っていたのですが、1点を返されて、延長戦になってしまったのは反省点だなと思います。

--延長戦で決勝ゴールを決めたのは「ゴリ」こと加藤拓己選手でした。今シーズンは苦しい時間もあったかと思いますが、ゴリ選手がヒーローになったことについては。

僕の感覚では、今シーズン、彼は全然苦しんでいないと思います。
ゴリは今まで膝を何回も怪我して全然サッカーができていなかった。でも、今シーズンは怪我なく、ここまでしっかりとゲームに絡めて、公式戦で得点もとって、今日もヒーローになった。ぜひ、みなさんからもポジティブな声がけをしてあげてください(笑)。長年の怪我から復帰して、フルで出るのはなかなか難しいことなので、彼はよくやっていると思います。今日のゴールを次につながるエネルギーにしていってほしいです。

まだ映像を見られていないので、GKとの接触がどうだったのかはわからないですが、ペナルティボックスの中での迫力あるプレーはゴリの良さです。フィフティーフィフティーのボールに突っ込んでいける、ゴリらしさが生んだゴールだと思うので、感謝しています。

--今日の試合に勝ったことで天皇杯ベスト8、日本のサッカークラブの8強になりました。

信じられないですよね。「SC相模原」をみなさん覚えてください。キャプテンの島川(俊郎)も試合前に言ってくれましたけど、「僕らでJ3の価値を上げよう」という気持ちで臨みました。J1のトップからJ3までのレベル差は毎年毎年詰まってきていると思います。僕らが“J3代表”として示していけたらと思います。

神奈川県予選から勝ち上がってきましたが、神奈川勢も我々以外は残されていません。神奈川県はサッカー王国なので、ベスト8に1クラブ残せたことはよかったです。この先、もっともっと大変なゲームが待っています。次の試合がどこで開催されるかはわかりませんが、神奈川県のサッカーファンが、相模原のベスト4をかけた準々決勝を応援してくれたらと思います。

--優勝まで3つとなりましたが、決勝は見据えているでしょうか。また、1発勝負で別の姿を見せているでしょうか。

決勝を見据えるほど、僕らはうぬぼれていないので。

毎試合毎試合が僕らにとっては“小さなミラクル”です。選手の頑張りやサガミスタの応援を過小評価するつもりはありませんが、我々が“アンダードッグ”なことには変わりはないですし、普通に考えたら次の相手はカテゴリーが上のチームになるはずです。またジャイアントキリングをしないと生き残れないので、そこに向けて準備をして、また“小さなミラクル”を積み上げられたら最高だなと思います。

それから、リーグ戦と違った顔とは僕は思っていなくて。リーグ戦であれば今日で言ったら1-1です。我々は引き分けが多いシーズンで、リーグ戦であれば勝ち点1で帰るわけで、あそこの詰めの甘さが今の順位につながっています。フロンターレ戦も0-0なので、僕らはトーナメント戦のレギュレーションもあって勝ち進めていますが、リーグ戦であれば秋田戦も含めて勝ち点2しか積み上げられていない状況です。僕らはそこをもっともっと磨き上げて、リーグ戦に反映させていかないといけない。

さっき言ったことにもつながりますが、J3はめちゃくちゃレベルが上がっているので、僕らが不甲斐ないだけでなく、普段の日常の中で戦っているJ3のクラブも必死ですし、どこも昇格を目指して拮抗したゲームが行われています。どこも一筋縄でいかないところが、リーグ戦と天皇杯の結果の違いに表れていると感じます。


FW/23 加藤拓己

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--試合を振り返って。

クラブとしても、J3のクラブとしても本当に快挙だと思います。 僕たちはもちろん、この記録を作ること自体を目的にプレーしているわけではありません。 でも、サッカー選手として、やっぱり上を目指したいし、上のカテゴリーの相手に勝つことで、自分たちの存在価値を示す必要があると思っています。そういった意味でも、今日は勝てて本当に良かったです。

--延長戦終了間際の120分にゴールを決め、勝利を決定づける活躍を見せました。

後半の失点のシーンで、僕が競り合いのところを一つサボってしまったというか、判断をミスしてしまった。その結果失点につながってしまったので、すごく責任を感じていました。だからこそ、「最後は自分が体を張って、点を取らなきゃいけない」と思っていました。後半に2本くらいチャンスがあったんですが、打ち切れなかった。でも最後、GKの処理のミスもあってのことでしたけど、あそこで決められたので本当に良かったです。

--気持ち良くゴールパフォーマンスできたのでは?

ようやくですね。でも、一番難しいのは、これを継続していくことだと思います。

1試合勝つこと、1点取ること、それ自体ももちろん簡単じゃない。よく「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」って言葉もありますけど、実際には勝つことに偶然が絡むこともあるし、ちゃんと準備して勝つ必然もあると思います。僕たちの仕事は、その“偶然の勝ち”を“必然の勝ち”にして、勝率を限りなく100%に近づけられるか。そのためには「今日勝ちました」で終わるんじゃなくて、「じゃあ来週の試合にどう向かうのか」が大事です。

正直体もきついんですけど、一人ひとりが今日ダメだったところを、しっかりと反省して、改善していく。僕だったら競り合いの対応とか、細かいところにちゃんと向き合う。今はそれがチーム全体としてすごくできてるので、継続していきたいです。

--リーグ戦も含めて、良い流れができていることについて。

リーグ前半戦はなかなか勝てなくて、いい時間を過ごすことはできなかったですけど……。でも、以前ある取材で言いましたが、チームとしても個人としても“苦い飴”を先に食べてきたんで。今ようやく、“甘くて美味しい飴”が出てきたなと思います。

--個人としては、大きな怪我も繰り返してきた中で、こうしてクラブ初の成績を残すことに貢献できていることについて、どう感じていますか。

ようやく「戻ってこれた」というか……。やっと相模原の力になれるなって。 ただ、最終的に「力になれたか」というのは、シーズンが終わった時に、J2に昇格しているか、優勝できているかだと思います。 個人的にはYBCルヴァンカップの1回戦で、古巣の清水エスパルス戦に出られずに敗退してしまったのも、すごく悔しかった。その分この天皇杯に懸ける思いはすごく強いので、その思いの強さをもっと証明していきたい。「まだまだやれる」ってことを示したいです。


FW/14 髙木彰人

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--勝利、そして天皇杯ベスト8進出おめでとうございます。

ありがとうございます。

--J2ブラウブリッツ秋田相手に堂々の勝利だったように思います。試合を振り返っていかがでしょうか。

まずは勝てて良かったです。リーグ戦も含めてここ4試合、チームとして連勝できていることが一番大事なことだと思います。僕個人としてもコンディションは徐々に良くなってきていて、そのタイミングで前回の試合(J3第22節・対テゲバジャーロ宮崎戦)でアシスト、今日はゴールというかたちで結果につなげられているので、個人としてもとにかくこれを継続していきたいです。

--先制点の場面についてうかがいたいのですが、右サイドの高い位置に抜け出した藤沼拓夢選手から素晴らしいラストパスが来ましたね。

ゴール前に味方が1人走り込んでくれていたので、自分は後方から、ボールに合わせて少しだけ待ってから動き出そうと思って。マイナスのパスコースに顔を出した瞬間に、拓夢がいいボールを届けてくれました。シュート自体はちょっと当たり損ないやったんですけど、入ればええかなとも思います。FWとしてあの場面であのポジションに入れていることがまずは大事なので、ゴールにつなげられて良かったです。自分はサイズがあるタイプのFWではないので、得点を増やすためにも、動き出しの部分は変わらず大事にしていきたいと思います。

--今日も押し込まれる時間こそ長くはなったものの、そのなかで集中してよく戦えていたように見えました。

守っている時間の方が長かったとは思いますが、今の僕たちは良い流れをチーム全体でつかめているというか、結果につなげられている感覚はあります。

理想を言えば、もう少し試合運びやボール保持率の部分を良くしていけると良いのですが、やはり天皇杯で当たるような上のカテゴリーのチーム相手だとそれも簡単ではないので。そのなかで、劣勢の時間帯にチーム全員で「まずしっかり守る」ということはとても大事で、その意味では3回戦の川崎フロンターレ戦(0-0・PK3-1)で非常に良い経験を積めました。「押し込まれたとしても自分たちは守れるぞ」という自信もついてきていると思います。

ただ、今日の失点の場面は少しヌルっと決められてしまったようにも感じるので、90分間集中を続けられるように、自分のような前のポジションの選手も含めて、チーム全員でまた改善していけたらと思います。

--秋田の前からのプレスに対して、前半から連動したプレス回避でひっくり返す場面もありました。チームとして自陣からつなぐのか、それとも前を狙うのかの判断も良かったですね。

そうですね。後ろからパスをつないでゲームラインを上げていくところと、長いボールで一気に前線や裏を狙うところ、その使い分けが大事だと思っています。全部後ろからつなごうとすると怖さを与えられないですし、かと言って前に蹴るだけだと単調になって相手も対応しやすくなり、自分たちのリズムが生まれないので。背後を狙うプレーを見せつつ、相手のラインが下がったところで楔のパスを入れるなど、試合の流れに応じて選択できるともっと良くなるのかなと思います。

今はゴールキックの場面などでも、たとえば「ちょっとここは1回前に蹴ろう」とか、「ここ1本つなごうか」といった声がいろんな選手から出ています。まだまだここからですが、チームとして徐々に良い方向に進めている感覚はあります。

--この天皇杯、いよいよ次は準々決勝に挑みます。そしてリーグ戦も正念場に入っていきますね。改めてシーズン後半戦への意気込みを聞かせてください。

ここ4試合は結果も出ていますし、いい流れに乗れていると思います。でも、チームの誰もまだ満足していませんし、J2昇格という目標をつかむためにもとにかく1試合1試合勝ち続けなければいけません。

少し期間が空きますが、まずはJ3の次節、アウェイ・鹿児島ユナイテッドFC戦で勝ち点3を持ち帰れるように、チーム全員で良いトレーニングをしていけたらと思います。


FW/97 藤沼拓夢

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--天皇杯ベスト8に勝ち進みましたが、率直な感想を教えてください。

いや、もう、素直にうれしいっすね。

--高木彰人選手のゴールは藤沼選手のグラウンダーのクロスから生まれました。

(河野諒祐からの左サイドのクロスに)ちょっと入るのが遅れたかなと思ったんですけど、ファーにこぼれてくると信じて走りました。クロスを上げる時は、正直、人はあんまり見えてなかったんですけど、マイナスが空いているのは見えていたので、スペースに流し込んだら、彰人がうまく合わせてくれました。

--途中出場後、ファーストタッチで決めたテゲバジャーロ宮崎戦では、高木選手のパスから藤沼選手が決めたから“お返し”でしたね。

確かに、そうですね。今言われて気づきました(笑)。

--秋田はロングボールを多用してくるチームですが、やりづらさはありましたか。

厄介な相手でしたね。普段からああいうサッカーをやっているので、蹴るポイントや、ボールの質もよいですし、嫌らしいなと感じました。フィジカル的にもヘディングの競り合いで跳ぶことが普段よりも多かったので、疲れましたね(笑)。

--延長戦の最後の最後でゴールが生まれた要因はなんだったでしょうか。

一体感かなと。途中で(常田克人の負傷交代で)1人少なくなった時間帯もありましたけど、交代で下がった選手たちも、ベンチの選手も、みんなが声を出していました。そして、あそこでゴリが諦めずに突っ込んでくれて。最後まで戦ってくれた、走ってくれた選手たちに感謝したいです。

--水戸ホーリーホック、ジュビロ磐田、川崎フロンターレ、ブラウブリッツ秋田とカテゴリーが上のチームを次々に撃破しています。

ビックリですね。もちろん負けるつもりで挑んだ大会ではないですけど、ここまで来れるなんてという気持ちは正直あります。

川崎フロンターレに勝って、みんなも自信をつけているし、どこのJ1クラブが来たとしても、自分たちがやることをやれば勝機はあるというのがわかったと思うので。あとは、この勢いをリーグにつなげられるかですね。

ちょっと順位も上がったので、次の鹿児島ユナイテッドFC戦(8月16日)を含めて、上位との試合に勝って、まずはプレーオフ圏内に入ることを目指していきたいです。

--天皇杯は次は準々決勝です。ここまで来たら“頂点”も見えてくる?

僕らはJ3なので、失うものはありません。どこが来ても格上なので、メンタル的にはやりやすいです。チャレンジャー精神でいけるし、ぶつかるだけだな、という感じです。


DF/36 中塩大貴

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--勝利おめでとうございます。まずは、試合全体を通して振り返りをお願いします。

秋田はJ2時代から知っているように、本当に徹底したサッカーをしてくるチームで、これまで以上に戦いづらい相手だと感じました。だからこそ、僕たちがそのサッカーに飲み込まれずに、どう跳ね返すかということをずっと準備してきました。 僕は先発ではなかったですけど、チームとして「どこでプレッシャーをかけるか」や「どこで割り切るか」といった部分はしっかり徹底できていたと思います。

相手の隙を突いて先制点を奪えたのは、すごく良かったところだと感じています。ただ、失点は試合の終盤、残り5分くらいだったので、そこをしっかり締め切る力、追加点を取りきる力という部分が、今のチームにとっての課題だと感じました。実際、何度かチャンスを作れていたので、ああいった場面で決め切るクオリティも含めて、両面でレベルアップしていかないといけません。

それでも、延長120分の中で、みんなが総力を出し切って点を取って勝ち切れたのは、今のチームが調子を上げてきている証拠だと思います。これからも、この勢いを全員で継続していきたいです。

--後半は押し込まれる時間も長かった中で投入されましたが、どんな意識でピッチに入りましたか?

秋田はサイドからのクロスと、スローインやコーナーキックなどのセットプレーを起点に、流れを引き寄せてくるチームです。なので、まずクロスを上げさせないことと、背後へのボールの処理の仕方は、注意したいなと思っていました。 特にうちのウイングバックは運動量が多くて消耗が激しいポジションですが、僕が入る時間帯は暑さの影響もあって、(河野)諒祐くんも少しキツくなっていたように見えました。だから、自分が入った時には相手のサイドを自由にさせず、クロスを上げさせないように寄せることを、大事なタスクとして意識しました。

それと、秋田は前に圧力をかけてくる一方で、その後の切り替え、特にカウンター対応やセンターバックの戻りが遅れる場面が多いという印象がありました。試合を見ていても、そこに隙があると感じていたので、自分がそのスペースに飛び出してクロスを上げられたらいいな、と考えながらピッチに入りました。

--失点シーンは、人や守備の形を少し変えたタイミングで、エラーが出てしまった?

形自体は変わっていないんですが、セカンドボールの対応の部分でリアクションにズレが出てしまったのかな、と。交代の影響なのか時間帯的なものなのか、少し意識が抜けてしまったところがあったと思います。

僕自身も、飛び出ないでもう一歩引いて最終ラインに入って5枚できっちり守る判断をしてもよかったかなとも思うので、そこはもう少しみんなと意識を合わせていきたいです。

--最後の最後に、ロングスローから決勝点の起点をつくりました。

今日はちょっとロングスローがうまくいかなくて、それまでの2本は相手のファーストディフェンダーに引っかかってしまって、「これはまずいな」と思っていました。でも最後、直接ゴールにはならなかったですけどああやって得点につながってくれて、ホッとしましたし、チームのみんなに感謝しかないです。

--少し久しぶりの公式戦出場になりましたが、個人のパフォーマンスとしてはいかがでしたか?

出られない時期ってどうしてもメンタルが下がりがちなんですけど、そこをいかに保てるか。いつでも出られる状態で、試合に向かうバスに乗れるかどうかということは、高校時代に教わってから大事にしていることです。

そうやってプロとしてしっかり準備をしたからこそ、勝利に少しは貢献できたとは思うので、今日は自分を少しだけ褒めてあげたい。とはいえ、継続して試合に絡めているわけではないので、これからも万全の準備を怠らずに、続けていきます。

--ここから、チーム内の競争をより活性化させていくぞ、という気持ちも?

そうですね。僕たち出てないメンバーの下からの突き上げがないと、チームも強くならないと思うので、スタメンで出ている選手たちに負けないように、しっかりやっていきたいと思います。