SC相模原

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07-27-2025

 試合結果 

【7/26宮崎戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 1-0 テゲバジャーロ宮崎

得点
75'藤沼拓夢(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/072602/live/#live

シュタルフ悠紀リヒャルト監督

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--試合の総括をお願いします。

前期の対戦で4失点と唯一大量失点をしてしまった相手だったので、今日は「1点も与えないぞ」、「いい守備をしよう」と、試合に入りました。相手には主にサイドバックの背後の対応にウィークがあることはわかっていたので、いい守備をしてサイドバック裏のスペースからどこかでひと刺しして、点を取ったら落ち着いてゲームをコントロールするところで言うと、概ねプラン通りの勝ち点3だったのかなと思います。

ただし、守備の内容で言うと、僕らがやりたかった守備よりもだいぶ押し込まれた段階の低い位置でのゲームになってしまいました。そこからなかなか押し返すことができず、自分たちがボールを握った時のロストも多すぎたので、プランを知らない人から見ればかなり防戦一方なゲームだったのかなと思います。

そこはしっかりと反省したいと思いますけれども、評価できるのはこういうゲームを勝ち点3につなげられたこと。内容で上回っていてもなかなか勝ち点3につながらず、勝ち点1で涙を呑んできました。前期と比べてここ数試合、それこそ前回の宮崎戦からこれで9ゲーム目だったと思うんですけれども、天皇杯を含めておそらく5勝3分け1敗だと思うので、ようやく勝ち癖じゃないですけれども、しっかりと勝ち点3にゲームをつなげていくところは、選手たちがいい流れを掴めるようになってきたのかなと思うので、そこは本当に全員の力だと思います。前回が悔しかったので、リベンジできてよかったです。

--決勝点を決めた藤沼拓夢選手は、今シーズンなかなか出場機会がなかった時期もありましたが、それでもピッチ外での身体づくりなどストイックにやってきました。あらためて今日、結果を出した彼の評価を教えてください。

今季のプレシーズンから新しいポジションにチャレンジさせて、序盤は出場機会も得ていたと思うんですけれども、そこから少しコンディションが良くなかった時期もあり、戦線離脱していた時期もありました。おっしゃる通り怪我を治して戻ってきて、今こうしてまたチームの力になれているので、非常にありがたく思っています。

彼の良さはやっぱりスピード感あふれるプレーだと思うので、今日も交代するタイミングをずっと伺っていましたし、相手が疲れたところで生きてくるのが藤沼だと思うので、本当に偶然かもしれないですけれども、いいタイミングで送り出せてよかったなと思っています。

--前半に試合が中断した時間に渡辺彰宏GKコーチと徳永裕大選手と3人で話をしていた中で、ハーフタイムで選手交代なく57分に3枚代えをされました。どういったことを感じて采配をしていたのでしょうか?

いいゲームなのか、悪いゲームなのかを大きく分けて言ったら、今日はそんなにいいゲームじゃなかったと思います。でも、こういう試合は長いシーズンにはありますし、その中で勝機を探して勝ち点につなげていかないといけません。話していた内容は、守備の改善の提案を渡辺コーチから受けていたんですけれども、自分のフィーリングとしては、押し込まれてはいるものの、崩れているシーンはほとんどなかったので、ハーフタイムまでに何かを変えるのではなくて、しっかりとしのぎながらカウンターやセットプレーでの得点を狙っていく。その中でセットプレーも前半の最後に非常にいいシーンがありました。結果論ですけれども、そのまま維持するのがよかったと思います。

後半の頭から何かを変えていく手もあったんですけれども、今季は後半の立ち上がりに失点をしてしまって苦しいゲームにしてしまうことが何回かあったので、そこの反省も生かしつつ、同じメンバーに少し修正をかけながら送り出しました。

流れを変えないといけないことは明確だったので一気に多く代えた方が、チームの雰囲気は変わるので、3枚代えで中盤の形もダブルボランチのようにして、武藤(雄樹)と大迫(塁)のところで少しプレッシャーがかかりやすくなり、もう少しラインを高く保てるようになった時間帯が多少はあったと思います。思っていたほどガラリとゲームの流れを変えることはできなかったんですけれども、その時間帯があっての拓夢のゴールだったと思うので、試合運びというところでは、今日は僕らは非常に良かったと思います。

相手に対する準備ができていたので、(宮崎が)松本(ケン チザンガ)選手を入れてロングボールで来ることも今週ずっと準備をしてきた部分ですし、しっかりと跳ね返し続けることもできたと思います。少し見栄えは良くないゲームだったかもしれないですけど、勝ち点3を取ることは今日は全てだったと思うので。

長年このクラブを見てレポートしてくれた舞野くんも、今日がラストマッチだと聞いてたので、やっぱりなんとしても勝ち点3で送り出してあげないとっていうところがありました。鮮やかなゲームではなかったですけど、勝ち点3を取れてよかったです。

--リーグ戦初の連勝を含む公式戦3連勝を達成しました。昇格に向けて、ここからが大事になるかなと思いますが明日の「ファン感謝DAY」への意気込みとサガミスタを含めた全員が大事にしなければいけないことを教えてください。

負けて明日を迎えることにならなくてよかったなとホッとしています。当然、勝った方がファン感は盛り上がると思いますし、先ほども言いました通り、ここ最近は勝ち試合が増えているので、いい流れでこの日を迎えられたことは本当に選手に感謝しています。

サガミスタも我慢する時間が本当に長かったと思いますけど、ずっと我慢しながら信じて共に戦ってくれたことで、今は本当に少しですけれども、こういうふうに復活できている思います。でも、僕らが目指しているところからすれば、結果も足りないですし、今日の内容も足りないです。だから、しっかりと地に足をつけて、反省を繰り返しながら粘り強くやって、最後に目的を果たせるように、これからも共に戦ってほしいなと思いますね。

リーグは中断しますけど、僕らは天皇杯を勝ち上がっています。サガミスタのみなさんも明日はみんなで楽しくやって、そこから気持ちを切り替えていければ。天皇杯はクラブ史上一番勝ち進んでいますけど、ここまで来たからにはもう1つ勝ち進みたいです。僕はまたすぐに試合モードに切り替えて、ブラウブリッツ秋田のことを分析して、この流れを途切れさせることなくやっていかないとなと思うので、サガミスタも明日は楽しんで、また次に切り替えて、また次も勝てるようにやっていきましょう。いつも、応援ありがとうございます。

シュタルフ悠紀リヒャルト監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=Ti6nzwF7DNg

FW/97 藤沼拓夢

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--投入直後、ファーストタッチでゴールを決めました。振り返っていただけますか?

相手GKが処理をしようと前に出てきて、すぐに戻ろうとしているのが見えたので、「これはいけるな」と思ってループを選びました。

--角度もそこまでなく絶妙な当て感で、見た目以上に難しかったと思いますが。

バウンドしてゴールを越えちゃうとかもあったと思うので、ちょっと難しかったですけど、元々はFWなので。FWをウイングバックで使うとこういう良さもあるというのを示せたかなと思います。

--相手のサイドバックが高い位置まで上がってきていたので、背後を狙う形もうまくハマっていたように見えました。

相手は4バックでしたけど、横のスライドが大変だというのは分かっていましたし、前に張っていれば、サイドバックは一発で競りに来れないのも分かっていました。前半から(西久保)駿介が背後を狙っていたのを見て、自分も「これはいけるな」と思っていました。

--2022シーズンに相模原の選手としてデビューした際に決めた、宮崎戦のゴールを思い出しました。

今はウイングバックで出ていますけど、FWとしての気持ちは今も忘れていません。決め切る自信はありますし、たまたまですけど、宮崎戦ではGKの上を越えるシュートが入るのかなと思います(笑)。

--試合全体としては守備の時間が長く、タフな試合だったと思います。そのあたり、ピッチの中と外からどう見ていましたか?

前半から押し込まれる時間が長くて、正直どのタイミングで入ってもキツい試合になるだろうなと思っていました。でも、「1本のチャンスで仕留めたり、自分のランで流れを変えたい」と前半からずっと思っていたら、本当にそのチャンスが来た感じです。ただ、試合全体を見れば、まだまだかなと思います。

--どんな部分を突き詰めたいと思っていましたか?

個人的には、守備のアグレッシブさが足りなかったかなと思いました。前からプレスに行く回数が少なくて、相手のうまい選手に自分たちのゴールに近い位置でプレーさせてしまいました。もっと高い位置でプレッシャーをかけていれば、相手の中心選手がゴールから遠い位置でボールを受けることになっていたはずです。あとは、ボールを奪った後の判断ですね。チームとして今は攻めるのか、今は落ち着かせるか、というすり合わせが足りなかった印象でした。

--今のチームの好調を支えている要因をどう感じていますか?

今日もそうでしたけど、守備での粘り強さですね。僕は途中出場でしたけど、ディフェンス陣が90分間集中を切らさず、上がってくるクロスを跳ね返し続けていましたし、それを拾うボランチも本当に頑張ってくれていました。川崎戦の時のように、全員の意思疎通ができて守れていたなと思います。

--リーグ戦では今季初の連勝を達成しました。中断期間を挟んで天皇杯もありますが、昇格へ向けた巻き返しに向けてはいかがですか?

夏場に勝つのは本当に大変ですけど、この時期に勝つと勢いはすごく出やすいです。リーグ戦は中断期間に入って天皇杯もありますけど、この勢いをまずは天皇杯に持ち込みたいですし、その後のリーグ戦でも失速しないようにしたい。せっかくここで連勝できたので、勢いを絶やさずにいけたらなと思います。

--明日は「ファン感謝DAY」がありますが、そこへ向けての意気込みも教えてください(笑)。

特にないですけど(笑)、たくさん来てくれたらうれしいですね。相模原でファン感をやるのは初めてなので、どんな雰囲気か楽しみです。

FW/14 髙木彰人

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--アシストシーンを振り返ってください。

(藤沼)拓夢が入ってきたばかりだったので、まずは前を向けたタイミングで一発目、彼を使ってあげたいな思っていました。少し中を見せてから、裏のスペースに出せたので、あそこにしっかり流し込めたのは良かったと思います。あとは拓夢のシュートがすごく上手かったですね。

--前半から、相手の前線の流動的な動きに中盤のマークも苦戦し、サイドも押し込まれて相模原のウイングバックも上がれず、やや孤立気味になって難しそうに見えましたが。

そうですね。相手も自分の脇を使ってビルドアップしてきたので、前からの守備自体もあんまり上手くハメることができず、難しさがありました。ただ自陣での守備については基本的に90分通して崩れる場面はあまりありませんでした。前節の栃木SC戦は入りで失点をしてしまいましたが、今チームとして自信を持っているので今日も安定感はあったと思います。

--プランとしては、前半はゼロで抑えようと?

前半から点を取れていればこちらがペースを握ることもできたと思うのでもちろん狙ってはいました。ただ、実際には自分たちが準備していたことよりも、相手に上回られたなという感覚があります。そこは素直に相手のストロングであり、リスペクトできる点だと思います。

ただ、そこはしっかり切り替えて、守備の時間が長くなっても自分たちは守れるという自信もありましたし、その中で一発刺せるんじゃないかという感覚もありました。結果的に90分を通して、得点に繋がったシーンも出せたので、そこは良かったです。

--後半についても、押し込まれる時間が長くなりましたが、耐え凌げたことは自信になった?

そうですね。ただ、やっぱり押し返す時間だったり、自分たちがボールを持つ時間をもっと増やしていかないと、ずっと押し込まれていると、いつかはやられてしまうと思います。これからもっと暑くなってくる中で、正直、90分間ずっと集中力を保ち続けるのはしんどい部分もあるので、やっぱり自分たちの時間を長く作っていくというのは、チームとしても課題のひとつだと感じています。 それでも、今は流れだったり、チャンスという部分をチームとして掴めている実感もあって、それが連勝につながっていると思います。ここから少し期間が空きますけど、次の天皇杯に向けて、今つかみかけている流れやチャンスを、しっかり自分たちで掴み取りにいくことが大事だと思っています。

--試合が終わるまで相当走っていましたが、最後はやはりキツかったですか?

キツかったです。今日はベンチに2人もFWがいたので、「とりあえずやれるところまでやろう」という気持ちで入っていました。だから、途中で代わると思って頑張っていたんですけど、「彰人90分行くから頼むぞ」って言われて、「おお、マジか」と思いました(笑)。

でも、それだけ期待されているということでもありますし、その期待に応えられるようなプレーをしないといけないと思っています。今日の後半は孤立する場面も多かったですけど、そういう中でも簡単なミスを減らしていかないといけないし、もっと自分自身のスキルを上げていけるように頑張っていきたいと思います。

--後半、サイドに何度か流れていったシーンもありましたが。

それは自分的にはクリアボールを予測してですね。自分が流れることで真ん中が空くので、そこに誰かがいってくれるじゃないですか。いってくれたあとに、そのスペースを埋めるためにサイドに残ってたりとかしてますけど、基本的には前の選手なんでできるだけ前でプレーするような意識ではいます。