《試合結果》
FC岐阜 1-1 SC相模原
得点
6'佐々木快(FC岐阜)
70'前田泰良(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/070604/live/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合を振り返って。
先週ホームで久しぶりに勝利して、1週間非常にいいトレーニングを積めていました。なので、ここに集まってくれたサガミスタにも岐阜のサポーターにも、もっといいゲームをお見せしたいという思いがありました。ですが残念ながら、この前半戦を締めくくる第19節で、あまりいいパフォーマンスを出せなかったというのが正直な感想です。
試合は早い段階で失点してしまい、間延びするような展開になりました。背後へのボールが怖くなってラインが低くなり、自分たちがやろうとしていたことがなかなか出せない時間帯が続きました。ボールを持った時はミスが多かったですし、自分たちで自分たちを苦しめてしまった前半だったと思います。そんな中でも、いくつか決定機はありました。勝敗を分けるのは、そういった決定機をゴールに繋げられるかどうかだと思うので、そこは引き続きやっていかなければいけません。
後半は前半よりも相手ゴール前に入っていくシーンが多く出せたとは思いますけど、一方でカウンターから危ないシーンも多く浴びせられました。結果として1-1という引き分けになりましたが、もっと自分たちがいいゲームをしないと、勝ち点3はなかなか掴み取れないと感じました。
遠くまで応援に駆けつけてくれたサガミスタには申し訳ない気持ちですが、追いつけたことをポジティブに捉えて、また次のホームゲームに繋げたいと思います。今日も本当にいい雰囲気の中で試合をさせていただき、ありがとうございました。
--同点ゴールを決めた前田泰良選手は今季なかなか出場機会を得られていませんでしたが、今日の彼の評価は?
我々には今季、すごくいい選手が揃っているので、競争も非常に厳しいです。必ずしも出場していない選手がコンディションが悪いとか、パフォーマンスが悪いというわけではなく、試合のメンバーを選ぶのが難しい状況が続いています。
その中でも彼は、不屈の心を持っている男で、練習から頑張っていて、常にチームのために取り組んでくれていました。今日、途中出場する際には、我々にエナジーが少し足りなかったので、周りにも元気を与え、ボックス内でこぼれ球が来た時には、チーム内でもトップクラスのゴール前でのフィニッシュの精度を発揮してシュートを決めてくれると期待して送り出しました。その思いに応えてくれたことはすごくよかったですけども、我々はチームとしてもっと上の順位を目指していかないといけません。本人もきっと決勝点を取りたかったと思いますし、我々もアウェイとはいえ1-1には満足していません。課題を持ち帰って、またみんなで切磋琢磨していきたいと思います。
MF/15 前田泰良
--今シーズンの初ゴール、おめでとうございます。振り返っていかがですか?
途中からの出場でしたが交代の意図は明確で、自分が点を取って逆転まで持っていければ最高だと思っていました。背後に飛び出していくことや、ボックス内にどんどん入っていこうという意識がゴールに繋がったかなと思います。ケヴィンからも、いいクロスが上がってきて、落ち着いて流し込めたので、初ゴールを決めることができてまずは良かった思います。
--普段の練習から取り組んでいるだろうなと伺える、綺麗な形でした。
試合に出られていない期間がなかなか長かったですけど、シュート練習でも意識を高く持って取り組んでいました。それが今回の結果に繋がったので、練習は裏切らないなと思いましたし、ずっと続けてきてよかったなと思います。
--前節は5-4-1の中盤で、今日は2トップの一角に入っていたように見えました。どんな役割を担っていましたか?
最初は3ボランチの左側で入りましたが、選手交代の兼ね合いもあって2トップの一角の、トップ下のようなポジションに移りました。求められていることは変わらず、背後への飛び出しやボックス内にどんどん入っていくことを意識していました。あとは負けていたので「絶対に点を取りに行くんだ」という気持ちをブラさずにプレーしました。
--アウェイで自分がゴールを決めて勝ち点1を手繰り寄せました。
こういった苦しい試合で勝ち点1を取れたと思えばポジティブですけど、昇格するチームや強いチームは、悪い状況でも苦しい状況でも、ひっくり返して勝ちまで持っていける力があります。自分も、そういったことをできる選手になっていきたいと思います。
--これでシーズンの前半戦が終わりましたが、後半戦はどう貢献していきたいですか?
前半戦、チームとしては思うような結果ではありませんでした。今シーズンはまだ半分残っていますが、逆に言えば半分しかないとも捉えられます。(今日のゴールを)きっかけに、またアシストやゴールといった目に見える結果でチームを助けて、勝利に少しでも貢献したいと思います。その上でもっと勝って、サポーターと喜びを分かち合えるように頑張りたいです。
DF/3 ピトリック
--先制されながらも追いついて勝ち点1を得ました。
正直、内容は良くありませんでした。勝ち点1を取れたことは幸運だったと思います。自分たちのやりたいサッカーができなかったと感じていて、それは僕たちの勝ちたい気持ちよりも相手の勝ちたい気持ちの方が熱かったからだと思います。チャンスもあまり作れず、イージーなミスも多かったので、みんなでまた練習して、二度とこのようなパフォーマンスにならないように頑張らないといけません。
相模原にもいい選手はたくさんいます。若くてたくさん走れる選手もいますし、ベテランですごく経験のある選手もいて、バランスが良く、強さはあると思います。でもその強さを、もっともっと見せないといけない。パフォーマンスに波があるので、もっと安定感を作り出していきたいと思います。
--FC岐阜は監督が退任された直後で対策は難しかったと思います。実際にピッチに立って、どう感じましたか?
監督が退任したことで、相手の選手たちはアピールをしようとしていた感じがしました。分析しづらく、どんなプレーをしてくるか予想しにくいところがあったので難しい状況ではありました。でも、僕たちの実力ならどの相手にも勝てるはずです。今日のパフォーマンスは良くありませんでしたけど、勝ち点1を取ったことをポジティブに捉えたいと思います。
--ピトリック選手のクロスが同点ゴールを呼び込みました。振り返っていかがですか?
クロスに関しては、今日狙っていたことの一つでした。その前のプレーでは、チームとしての良さを出せたと思います。ボールを回して逆サイドからパスをもらい、そこからクロスを上げるという今日の試合に向けて練習で取り組んでいたことが体現できました。アシストできたことはもちろん嬉しいですけど、正直、誰がアシストをしようが、誰が点を取ろうがあまり気にしていなくて、ほしいのは勝ち点3だけ。勝ちたかったというのが本音です。
--次節から今シーズンの後半戦が始まります。意気込みを聞かせてください。
うちにはいい選手がいるので、それを考えるとこの15位という順位は良くないと思います。前半戦は引き分けが多く、(リーグ最多の)9分の中には勝てそうだった内容のいい試合もありました。前向きに考えるとしたら、引き分けた試合を次は勝てるようになれば昇格は全然できるはずです。ポジティブな気持ちで毎日練習して、試合に向かっていけるよう頑張りたいと思います。