《試合結果》
SC相模原 3-1 アスルクラロ沼津
得点
10'ラファエルフルタード(SC相模原)
30'ラファエルフルタード(SC相模原)
37'ラファエルフルタード(SC相模原)
52'向井ひな太(アスルクラロ沼津)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/062819/live/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合を振り返って。
ずっと勝利がほしかったので、今日は「どんな形でも必ず勝利を」と話して、みんなの心を一つにして戦ったことが勝ち点3に繋がったのかなと思います。試合の入りにロングスローから先制できて、立ち上がりはいい感じでしたけど、カウンターかポストに当てられたシーンが、このJ3というリーグが毎試合毎試合いかに紙一重なのかわかるようなシーンだったはずです。あれを沼津が決めていれば全然わからない試合になったと思います。
今日の沼津の順位は最下位でしたけれども、強かったですし、毎試合毎試合、必死の勝ち点3の奪い合いになりますけど、それが今回は我々に傾いてくれてよかったです。後半の入りに失点したのは反省ですけど、3点目を取って試合を折り返せたことで、その後もみんなが同じ方向を向きながら勝ち点3に繋げる戦いができたことがよかった。
あとは、12年に渡りこのクラブを支えてくださった経理スタッフの方が本日最後の日を迎えるということで、なんとしてでも勝って送り出したい気持ちが自分の中で強くありました。日頃、様々なスタッフが頑張ってくれていますけど、今の我々の順位や勝ち星でみんな非常に辛い思いをされていると思います。なので、最後の今日の試合くらいは勝って送り出さないといけないなと思いましたし、自分がもっと上位に導いていられたら、もしかしたらもう少し長く我々と共に仕事をしてくれたのかなと思ったりもしました。最後に「この相模原が再びJ2で戦う姿を夢見ています」という話をしてもらいましたが、彼女の運が今日の勝利をもたらしてくれたとも思いますし、これを次節のFC岐阜戦に繋げたいなと思います。
--勝利おめでとうございます。今日の試合で敗れてしまえば、自分たちが最下位に沈んでしまうプレッシャーももしかしたらあったかもしれませんが、選手たちをどう送り出しましたか?
僕がいくら言っても響かないかもしれないですけど、先ほども言った通り、このJ3は言葉では言い表せないほど拮抗したリーグです。サッカーの監督として、専門家として、毎週4、5ゲーム見ている身として、1位から最下位まで本当にレベル差がない。だから一つのプレーが試合の流れに大きな影響を及ぼすと思っている。沼津さんが最下位の実力というわけでもなく、我々も順位は振るっていませんが通用してこなかったわけではありません。単純にコンスタントに勝ち切る力が足りないということは受け入れて、自分たちに矢印を向けて、小さなものを積み上げていくしかないと思っていました。それは一つになるとか、フットボールに直に向き合ったり、1プレー1プレーに勝利への思いを乗せてプレーするとか。それを選手たちにももう一度伝えました。
我々を含め、このリーグで連敗をしていないチームは6チームしかありません。その意味でもいかに僕たちが拮抗した試合ができているかがわかると思います。とにかく自信を持って、プレシーズンから積み上げてきたものを選ばれた20人がクラブのために表現し、それが勝ち点3に結びつながらなかったら、また前を向いて少しでも力をつけてやっていくしかなかった。結果はコントロールできませんけど、勝利へ向かっていく執念は僕らでチョイスできるので、そこの部分をとにかく表現して頑張ろうと臨みました。
シュタルフ悠紀リヒャルト監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=o1ogdJGR6JY
FW/9 ラファエル・フルタード
--ハットトリックおめでとうございます!
アリガトウゴザイマス。今日は大事な試合だということはみんなわかっていましたし、その試合でとにかく勝利できたことが嬉しいです。僕がチームを救ったという感覚はありますけど、この結果はサガミスタのおかげもありますし、みんなでつかんだ勝ち点3だと思っています。
--2点目の後の決定機でシュートがポストに嫌われてしまいましたが、37分にゴールを決めて前半のうちにハットトリックを達成されました。これまでにそんな経験はありましたか?
初めてです。前半で3点を決めることは簡単なことではありません。ポストに当たったシーンは悔しかったですけど、集中できていましたし、自分の中では「もう1点決められるな」という自信がありました。その後のプレーも冷静にできていましたし、貪欲に3点目を狙っていこうと思っていました。ただ、勝利の方が自分としては嬉しくて、スタッフや選手、サガミスタの全員に感謝しています。
--相手の背後へランニングするタイミングやゴール前での集中力が研ぎ澄まされているように感じました。
裏へ抜け出す攻撃は練習からいつも取り組んでいることで、それが結果に現れたことはよかったです。2点目のプレスもそうですけど、練習から口酸っぱく言われていることがいい結果につながりました。
今日は妻と子どもがスタジアムに来ていたんですけど、試合前に妻に「今日は2点取れるかな」と伝えていたんです(笑)。その予想の上をいく3点目を取れたことが嬉しいですし、神に感謝したいですね。
--今週オフ明けのトレーニングで膝を痛めてしまい、コンディションが心配だった中で今日は先発で出場しハットトリックまで決めました。状態は大丈夫だったのでしょうか?
ちょっと膝の痛みを感じましたけど、そんなに重いものではありませんでした。トレーナーのミゾさん(溝口徹)のケアにも助けられましたし、大きな怪我にならなかったことが今日のパフォーマンスに繋がりました。
--チームとしても浮上の兆しが見えてきましたが、今後に向けてはいかがですか?
いつもサガミスタのみなさんに応援していただいている中、今日はいい結果を出せて喜んでもらえたと思います。僕たちが結果を出すことでチームは上に上がっていきますし、最後の試合まで引き続き後押ししてほしいです。
FW/97 藤沼拓夢
--今季初のスタメン起用で久しぶりの出場になりました。
まずは勝てたことはよかったです。後半、チームとして失速したところがあったので、内容的にはまだまだで修正しないといけないところでした。個人としてはちょっと早めに疲れが来てしまったり、もっとうまく仕掛けられたなと思いますけど、結果が出たのでとりあえずよかったです。
--キックオフ前のタイミングに、サガミスタから歌われたのは藤沼選手のチャントでしたが聞こえていましたか?
はい。あと、アップの時に福田さんに読んでもらった、サガミスタのみなさんの直筆メッセージも聞こえていました。結構読んでくれていましたよね。すごくモチベーションになりましたし、試合に出ていない期間のいろんなところからの声も届いていました。なかなかピッチで(期待に応えるプレーを)表現できず申し訳ない気持ちでいっぱいでしたけど、今日は久々にプレーできてよかったです。あとは、常に結果にこだわり続けて試合にもっと絡んでいきたいなと思います。
--高野遼選手と両サイドで厚みを持たせた攻撃ができていたと思います。試合前からそのイメージの共有があったのでしょうか?
そうですね。遼くんと自分で左右は高い位置を取って、どんどん持ち味を生かして裏のスペースを狙うというのがありました。遼くんは絶対にクロスを上げてくれるので、あとは自分が(ゴール前で)ヘディングで合わせることも仕事だと思っていて、今日は点を決められませんでしたけど、意識としてはよかったかなと思います。
--3点目のアシストの場面は、最後まで相手を見ながらシュートではなくクロスを選択したイメージでしたか?
しっかり相手を見ながら、合わせるというよりラファにぶつける感覚で入れました。狙い通りでよかったです。今日は久々の試合でしたけど、その間は自分とひたすら向き合って、いつ試合に出てもいいようにコンディションとパフォーマンスは常にトップに保っていたつもりでした。年齢も20代後半になってきて経験もそれなりにありますし、いつ出てもやれる自信はありました。気負いもせず、落ち着いて今日はやれたかなと思います。
--出られていなかった期間、悔しい気持ちもあったのでは?
ひたすら自分と向き合って、身体づくりやプレーの質を上げるための時間に費やしていました。出られていない期間は1日もサボらず取り組んできてよかったなと思います。
--肩まわりがさらに大きくなったように見えますが。
スピードを落とさず出せるようにしましたし、身体づくりはすごくこだわりました。食事でも砂糖を極力取らないようにしていましたし、タンパク質を積極的に摂取しつつ余分な脂質も抑えるようにしていました。
--次節を終えれば今季の後半戦がスタートします。ここからの巻き返しに向けてはいかがですか?
今日、この暑い中で勝てたことが大きかったと思います。2年前、夏に奈良クラブに勝って、その後チームの調子がよくなりましたけど、この時期にうまく勝てればその後乗っていけるなという感覚があります。ここからの数試合でどう勝ち切るかがめちゃくちゃ大事だなと思いますし、自分が試合に出たら100%の力を出してチームに貢献したいなと思います。