《試合結果》
テゲバジャーロ宮崎 4-2 SC相模原
【得点】
3' 江川慶城(テゲバジャーロ宮崎)
36' 田代真一(SC相模原)
58' 坂井駿也(テゲバジャーロ宮崎)
81' 杉本蓮(SC相模原)
83' 橋本啓吾(テゲバジャーロ宮崎)
91' 吉澤柊(テゲバジャーロ宮崎)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/060706/live/
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合の総括をお願いします。
1週間の努力だったり、積み上げていったものを結果に繋げられなかったことができなかったことがすべてだと思いますし、非常に悔しいです。宮崎さんは非常にノッているチームだと思うので、簡単なゲームにならないのは分かっていました。先制点を許した後も粘り強く戦って、2度追いついたことは非常にポジティブだったと思いますけど、後半の戦い方に今の我々の課題が明確にあります。追いついてすぐの時間帯にエラーを起こして3失点目を許してしまったことが、ターニングポイントになってしまったのかなと思います。
あの時間帯は自分たちが優勢なゲームだったので、追いついた後、冷静に3点目を狙いながらプレーができていたら、また違う結果になっていたのかなと思います。サガミスタが何人も来てくれた中で、惜しいゲームが勝ちに繋がらないという試合を繰り返していて、本当に申し訳ないですし、我々も非常に悔しいですけれど、水曜日に中3日で天皇杯があるので、次に向けていい準備をしてやっていきたいなと思います。
--田代真一選手がゴールを決めた直後に交代となり、プランニングにも変更があったのでは?
それは当然そうですね。私の立場としては選手を守ってもらいたいので、目の上が切れるということは明らかに接触があったわけですし、接触があったのに、そこに対して例えばなぜカードが出されなかったのか。そこを見れているのか、見られていないのかは疑問です。
途中出場した小笠原(佳祐)もコンタクトで痛んでしまい、相手にも担架で運ばれる選手はいたと思いますけど、それはサッカーの良くない部分です。お互いに怪我なく乗り越えたいわけですし、ベストメンバーで戦っていきたいですから、しっかりとゲームコントロールをしていただきたい。前半からラファエル・フルタードに対して肘が入っていたり、後半のFKでもピトリックにも肘が入っていたりという残念なプレーもあったので、そういったところを試合を裁く人たちがしっかりと見極めて制裁を下していれば、こんなに怪我人が出るゲームではなかったと思います。見ている人にとってはエキサイティングなゲームだったと思いますけど、そこだけは悔やまれるゲームだったなと思います。
--81分に杉本蓮選手がJリーグ初ゴールを決めたが。
「おめでとう」とすぐに伝えました。日頃から本当にいいトレーニングを積んでくれていますし、すごく期待している若手の1人なので、点を取ってくれて嬉しかったですね。大事な同点弾でしたけど、それを勝ちに繋げられなかったことが残念でした。ただこの悔しい思いをエナジーに変えて、残りのゲームでもアシストとゴールを量産してもらえるように頑張ってもらいたいなと思っています。
--中3日で天皇杯のジュビロ磐田戦、中2日で高知ユナイテッドSCと試合が続きますが、そこへ向けて考えていることは?
僕らは今、アウェイ4連戦中で日程的には結構きつく、宮崎も決して近い場所ではないですし、大変なんですけれども、試合をするために僕らは生きています。エキサイティングなゲームが待っているわけですし、応援してくれてる人たちのためにも、自分たちを奮い立たせて、一つでも多くゲームを勝っていきたいです。
次はリーグ戦とは別の大会になります。1回戦ではJ2の水戸ホーリーホックと対戦して、SC相模原の歴史上初めて公式戦でジャイアントキリングを達成できました。今日は敗れてしまいましたけれども、その勢いを次の天皇杯に持ち込みたい。今日も紙一重のゲームだったと思うので、また切り替えて、次もアウェイですけど、アウェイの応援も力に変えて、サプライズを起こせるようにいい準備したいと思います。
MF/24 杉本蓮
--81分に待望のJリーグ初ゴールを決めましたが、一連の流れを振り返ってください。
監督からは「自分の武器であるドリブルを発揮することと、ボックス付近は落ち着いて周りをしっかり見てプレーしろ」と言われていたので、そこを意識していました。
その中であの場面は、左サイドでボールを持った時、周りをよく見ることができて(髙木)彰人くんにいいパスを出せたと思います。その後は(シュートが)こぼてれそうな真ん中に入っていったことで、“ごっつあん”ではありますけど、偶然僕のところへこぼれてきてしっかりと決め切ることができました。
--プロになって半年ほどが経ち、初ゴールも決まりましたが、自分の中で変化を感じる部分はありますか?
途中出場が多い中で、結果には少しでも絡めていますけど、勝たないと意味がないと思っています。逆転ゴールや追加点といった、大事な点を取れるように頑張っていきたいなと思っています。初ゴール自体は嬉しかったですけど、その後に勝ち越されてしまっているので、素直に喜べないですね。
--試合は宮崎をなかなか押し返せなかった印象がありますが、90分をどう振り返りますか?
自分たちのボールにできれば、いい攻撃はどんどんできると思います。慌てず下から作っていくことだったり、今回の試合で言えば相手の背後が結構空いていたので自分がそこを狙っていこうと思っていました。でも、自分が出た時間帯は相手がリードしていたので下り気味で、(裏のスペースへ走るよりも)ゴールのきっかけとなるパスやドリブルをしようかなと思っていました。
--今後も今日のような難しい展開になっても、杉本選手が見せたプレーが打開のカギになりそうですが。
やることは変わらないと思っています。途中出場なら試合の流れ変えられるように、やることをやって結果にどんどん結びつけていければなと思います。次は天皇杯を挟みますけど、上のカテゴリーが相手でも負けていい試合なんてないですし、しっかりと勝って、これからの試合に繋げていけるように勝っていきたいです。
GK/46 ノアム・バウマン
--90分間を振り返って、いかがですか?
まず、入りはよくありませんでした。アウェイで相手サポーターの前でのプレーになりましたし、早い時間帯に失点して、試合は難しくなりました。後半、頑張って2-2にしましたけどすぐに失点して、非常に悔しいですね。残念な結果でした。
--守備が安定しない印象がありますが、後ろから見ていてバウマン選手はどう感じていますか?
早めに失点して、点を取らなければいけない状況になったことがよくなかったかもしれません。先週の試合は3失点して、今週も4失点しているので、ディフェンスの問題はあると思いますが、ディフェンスだけじゃなくてチーム全体でもっともっとうまくできるはずです。次の試合ではいい戦いができるようにしたいと思います。
みんな頑張っていますけど、失点してバタバタする時もありますし、ゴールを決めて、その後に落ち着かなければいけない時に落ち着けないこともある。メンタル的にもっと強くならなければいけないと思っています。
--プレスがうまくかからず、相手に押し込まれる時間が長くなった印象もあります。そこに関してはいかがですか?
僕が見た限り、プレスの問題ではないと思います。主導権を握っていた時間もありましたが、イージーミスをすると失点しまうことが多いですし、僕たちがチャンスを決め切れないことも要因だと思います。そういった試合のキーとなる瞬間で、もっと集中する必要があります。
--連戦になりますが、ここからの意気込みを聞かせてください。
天皇杯では上のカテゴリーのチームと戦いますけど、遊びにいくわけではない。勝ちにいかなければいけません。自信を持ってプレーしないといけないですし、その後はホームでリーグ戦が控えているので、そこでも必ず勝利をしなければいけない。みんなで気持ちを切り替えて、全力を尽くしたいと思います。