《試合結果》
AC長野パルセイロ 1-1 SC相模原
【得点】
89'高井和馬(SC相模原)
90+2'藤川虎太朗(AC長野パルセイロ)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/050327/preview/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合の総括をお願いします。
勝ち点3から遠ざかっている中で今日はゴールデンウィークにもかかわらず、たくさんのサガミスタが来てくれたので、そこに感謝を述べたいと思います。人数ではホームのパルセイロサポーターに圧倒されていましたけど、声はとても響いていて、本当に熱い応援をありがとうございました。そして、僕にとっては久々のUスタ(長野Uスタジアム)ですごく懐かしく、いい雰囲気を作り出してもらって、それがこの非常に熱いゲームにつながったのかなと思います。昨日、長野に入っていろいろな感情が込み上げてきましたし、今日は街中で「ながの獅子舞フェスティバル」があったにもかかわらず、こうしてたくさんの人が足を運んだことは本当に素晴らしいこと。いい雰囲気の中で試合ができてよかったです。
試合としては、ポジティブに言えば3試合負けなしという見方もありますけれども、ただただ勝ち点3がほしい状況でした。最後の最後にこういう(追いつかれる)形でドローに持ち込まれ、非常に悔しい終わり方でした。ただ選手たちは勝ち点3を目指してひたむきに頑張ってくれましたので、彼らにも感謝しています。
我々は実はここまでの10試合で後半にゴールが取れていなくて、そんなことは自分のサッカー人生でも経験したことも、見たこともない状況でした。そんな中で今日は(高井)和馬が期待に応えるゴールを後半にしっかりと決めてくれて、先制できたことはポジティブに捉えていきたいと思います。今の我々は小さな一歩ずつでしか前進できていませんけれども、今日も一歩は前進できたゲームだったと思います。自分たちにしっかりと矢印を向けて、次、同じような状況で後半のアディショナルタイムを迎えた時には勝ち点3を得られるように、また頑張りたいなと思います。
最後になりますけど約2年前に突然のお別れになって、パルセイロのサポーターに感謝の気持ちをSNSを通してでしか伝えられていなかったので、今日この場を借りて「本当にサポートを、ありがとうございました」と伝えさせてください。
MF/24 杉本蓮
--杉本選手にとっては3月23日の第6節・松本山雅FC戦以来のリーグ戦でした。今日の試合に懸ける思いはいかがでしたか?
なかなか出場機会を得られていませんでしたし、怪我をすることも多かったので悔しい気持ちはありました。その中で今日は「自分が流れを変えてやろう」という思いを持って試合に出ました。
--その気持ち通り、杉本選手のドリブルがきっかけで先制ゴールが生まれました。
試合へ入る前に「今シーズンはここまでの10試合で後半に点が決まっていない」という話をされて、交代で入る時は特に流れを変えること、点にこだわってプレーすることを意識していたので、自分の特長であるドリブルは活かすことができたかなと思います。
--ドリブルで相手を何人も抜き去りましたが、無我夢中だったのか周りを冷静に見ながらプレーしていたのか。どんなことを考えていましたか?
なにも考えていませんでした。相手選手を見ながら、うまくかわしていくことができましたし、最後の局面でも相手が食いついてきたところで和馬くんへパスを出せました。アシストできたことは自分にとっても自信になりましたし、チームにとっても後半で点を取れたのはポジティブなことだったと思います。止まらず前進していくしかないので、次に向けて気持ちを切り替えてやっていきたいと思います。
--引き分けてしまい、悔しさも感じていると思いますが失点シーンに関しては、振り返ってどう感じていますか?
マイナスの選手も見えていた状況ですけど、今振り返れば最終ラインまで戻って大くん(加藤大育)の後ろカバーできたら良かったなと感じています。ただこの結果はもう変えられないので、いい経験として活かしていくしかないかなと思います。
--次節は中2日でガイナーレ鳥取とのホームゲームが控えていますが、杉本選手の意気込みを聞かせてください。
そうですね。試合はすぐに来るので、次こそは勝ち点3を取れるように練習からしっかりと取り組んでいきたいと思います。
FW/80 高井和馬
--89分に高井選手の加入後初ゴールが生まれました。
前半から選手、スタッフ、ゴール裏のサガミスタの気合いをすごく感じていました。その中で途中出場の選手が点を決めたらヒーローになれるオイシイ展開だったので「絶対にゴールを決めてチームを勝たせよう」という思いで試合に入りました。
ゴールは、(85分に)蓮と一緒に出るタイミングで「俺にアシストしろよ」と言っていたら、ああやって相手を引きつけていいボールを出してくれたので「これを絶対にゴールにつなげなきゃいけない」と思っていました。相手も多くいましたけど自分のところにうまくボールがこぼれてきましたし、自分自身、結果がほしかったので、まさに“気持ちで押し込んだゴール”だったかなと感じています。
--高井選手にとっては第8節・FC琉球戦以来、約1カ月ぶりの試合で、やはり悔しい気持ちも持ちながらピッチに立ったのでしょうか?
当然、今の立ち位置や評価に対して納得のいかない部分はありますけど、結果を出していないので仕方ないとも感じていました。そんな中でも「俺を出せば点を取れるし、勝てるよ」ということを示したかったので、勝てませんでしたけど、結果を一つ残せたことは良かった。反骨心で奪えたゴールだと思います。
--前節から今日の試合まで、期間が空きましたがチームとしてはどんなことに取り組んできましたか?
ビルドアップの仕方や配置を少し変えて、点が入らなかっただけで今日の前半も内容は良かったと思います。前進するペースも速まってきていると感じていますけど、今は全然勝てていないので、内容を結果に結びつけるように選手たちがこだわりを持ってプレーしていかなければいけません。
--勝利まであと少しのところへ迫りましたが、90+2分の同点ゴールで引き分けになってしまいました。失点シーンは振り返っていかがですか?
勝っている状況でどうしても守りに入ってしまうところがあって、あのシーンも後手後手で遅れて(プレスに)出ていった部分がありました。僕の内側を通されてしまったことはすごく責任を感じていますし、勝てていない中、あそこで絶対に失点をしてはいけなかった。でも試合はすぐに来るので、切り替えてやっていかなければいけないと思います。
--おっしゃる通り、中2日でガイナーレ鳥取とのホームゲームが控えています。そこへ向けた気持ちを聞かせてください。
試合に出れば僕はできるという自信はあります。ピッチに立つためには、日々の監督からの信頼だったり、チームメイトからの信頼を得ることが大事になってくるので、そのために1日1日を頑張りたいと思います。