《試合結果》
ヴァンラーレ八戸 1-2 SC相模原
【得点】
21'武藤雄樹(SC相模原)
29'武藤雄樹(SC相模原)
49'井波勇太(ヴァンラーレ八戸)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2025/030909/live/#live
高橋健二ヘッドコーチ
--試合を振り返って。
前半はミスも多かったですけど、自分たちが目指してるような繋がりがあるプレーは何度か見せられました。前節の課題でもあった、ボックス内の迫力は改善されて得点へと繋がったので、すごく良かったかなと思います。後半になって失点をし、相手が押せ押せになってくる時間帯でも体を張ってしっかり守れましたし、選手たちが落ち着いて声をかけあって、チーム一丸となって最後までプレーをやったことはすごく評価できます。
ただ、ああいう(難しい状況の)時でも落ち着いて、相手を見て判断してプレーすることに関しては、まだまだ足りないですし、引き続きそこを目指していきたい。そんな中でも、勝利できたことが一番です。遠くまで来てくれたサガミスタへ勝利を届けられて、すごく良かったんじゃないかなと思います。
--2点リードをしてハーフタイムを迎え、後半戦に向けて八戸が攻勢を強めてくる中で攻守それぞれでどんなプランを持って臨みましたか?
やり方を基本的に大きく変えることはありませんでした。前半は、自陣でボールを奪った後もロストすることが多かった。もう少し落ち着いて動かせば、もっと敵陣でサッカーができると思ったので、奪った後はボールをどこに持っていくかということを共有しました。あとは、2-0のまま試合は終わると思っていなかったので「追加点を狙いにいくマインドだけは、なくさないように」と伝えていました。
--次節はホームに戻って奈良クラブと対戦します。そこへ向けた意気込みを教えてください。
自分たちがやれることだったり、監督が目指してることをどれぐらい積み重ねていけるかと思います。相手が変わるから、自分たちも(戦い方を)変えるのではなく、自分たちが今までやってきたことをしっかりと自信を持って、出していくことが大事になります。
FW/11 武藤雄樹
--2ゴールおめでとうございます。2得点とも1タッチでのゴールでしたが、どんなことを意識していましたか?
どちらも右サイドからのクロスでした。僕は基本的には左側にいるので、ファーで待つのではなく、ニアに入っていくようにしていました。そうすれば相手も(マークに)つきづらいですし、そういったスペースをうまく見つけられたなと感じています。河野(諒祐)はキックがすごくうまく、ああいったクロスを上げられる選手です。これからもコミュニケーションを増やしながら、今日のような得点を増やしていきたいなと思います。
--1点目は味方同士の繋がりが感じられ、武藤選手の右へ大きく展開したプレーも効いたように見えました。
今週はずっと繋がりを持つこともそうですし、「ペナルティエリアへ迫力を持ってみんなで入っていく」ということを練習から何度も言われてきました。そういった意識がゴールに結びついたと思います。エリア内には僕だけでなく、髙木(彰人)も入っていましたし、その後ろにも選手たちがいました。厚みのある攻めを出せたことがよかったですね。
--今日はFWではなく2列目のポジションでスタートし、中盤でセカンドボールを回収したり、バウマン選手が弾いたボールをクリアするなど守備での貢献も大きかったように見えました。
いつも以上に走らなきゃいけないなと考えていました。ただ、僕としては試合を通して攻守でまだまだ動けると思っていますし、今日はそういったプレーを見せることができました。僕自身も今日の試合は自信になりましたし、まだまだチームに貢献できると感じたので、次の試合もチームのために走って貢献できたらいいなと思います。
--後半は、チームとしてプレー以外の部分でフラストレーションを感じていそうな部分もあったかと思います。メンタルコントロールはどのようにしていましたか?
ストレスを若干感じる部分はありましたけど、だからと言ってプレーが悪くなることもなく、集中力を切らすような選手はいませんでした。みんな集中して戦えていたからこそ、最後まで我慢をして勝ち点3をもぎ取れたと思っています。
--アウェイまで多くのサガミスタが駆けつけていましたが、その声援はいかがでしたか?
本当に遠くまで来ていただいて声を出してもらい、一緒になって戦えたことで今日の勝ち点3に繋がったと思います。ここに来るにはお金や時間もかかって、簡単なことではありません。そんなみなさんに勝利という結果で笑顔を届けることができ、ホッとしている部分はあります。
GK/1 三浦基瑛
--1点を返されたシーンで、バウマン選手にアクシデントがあり、スクランブルの状態で今季の初出場となりました。難しい状況だったと思うのですが、どんな気持ちでピッチに入りましたか?
頭の中は結構スッキリした状態で試合に入れたかなという感じでした。そんなに慌てることなく、あの瞬間に切り替えて「できることをやろう」と思っていました。
--相手の勢いが増す中、ファーストプレーではクロスをしっかりキャッチし、安定した入りができていたように見えましたが。
八戸は最初の10分や15分での勢いがすごく、その時間に点を与えてしまうと相手を乗せてしまうと思ったので、後半もピッチに立つ選手には「もう一度立ち上がりから(集中して)やっていこう」という声かけはしていました。(49分に)ああいう形で1点を取り返されて、勢いが増してしまった中での交代でしたけど、「追加点をやらせない」という意識だけでいました。だからファーストプレーでは「絶対に相手の攻撃を断ち切ろう」ということを考えていました。
--後半アディショナルタイムには相手のCKをキャッチした場面もありました。自己評価としてはいかがですか?
チームのコンセプトである「繋がり」を意識しているので、ゴールキックのも下から繋ぐこと昨季より心掛けています。自分がピッチに入って、全体を後ろから見ている感じでは、ピッチ状況もあって味方が繋ぎたくなさそうな感じにしていました。最後の方は割り切って、自分の特長であるキックを生かした相手をひっくり返す高いボールで勢いを断ち切ることはできたかなと思います。
--昨季は全試合にフル出場しましたが、今季はノアム・バウマン選手という強力なライバルが加わり、試合に出られなかった時は悔しい思いもあったかと思います。今季のスタートをここで切った今の気持ちを教えてください。
試合になかなか出られない状態が続いてましたけど、自分自身は昨季よりもコンディションがすごく良く、手応えを感じています。出られていない時も、自分に矢印をずっと向けて準備するだけでした。いつ出るかわからない状況で準備を続けることは難しいと思いますけど、こうして試合に出場するかもしれないという、数%のために自分や(猪瀬)康介もトレーニングから高い意識で取り組んできました。だからこそ、こうしてパッと出場するような状況でも、自分のプレーができたことはいい収穫だなと思います。
来週はどうなるかわからないですけど、引き続きいい準備をして、試合に出たらまた流れを手繰り寄せるセーブや自分の特長であるキックを生かしてチームの勝利に貢献したいと思います。