《試合結果》
SC相模原 0-1 テゲバジャーロ宮崎
【得点】
60' 橋本啓吾(テゲバジャーロ宮崎)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/090710/preview/#preview
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合を振り返って。
この1週間、サガミスタに勝利を届けようとみんな一生懸命トレーニングに励んで、いい準備をしてこの試合に臨みました。結果としては0-1で負けてしまい非常に悔しいですし、情けないなと思っています。
相手のシュート数は一本で、その一本が決まってしまうのが今の我々だと思います。その前にも似たようなカウンターがありましたけど、ゴールキック0本というのは個人的には見たことがありません。前半から集中してボールを持たせるところは持たせつつ、強力な2トップにも仕事はさせませんでしたし、本来であれば勝利後の記者会見として選手を褒めることができた内容だったと思いますけど、これもゲームコントロールだと思います。
一番大きいところで言うと(藤沼)拓夢のチャンスは完全にフリーなところで、あとは押し込むだけというところでシュートを打てなかった。(髙木)彰人のフリーのシュートもフルスイングになってしまって、落ち着いてインサイドで流し込めばというシーンがありました。焦りからなのか、ちょっとのクレバーさが出せないことが勝ち点を取れないことにつながってしまって悔やまれる部分です。
ただ、サガミスタにも伝えましたけど、全然なにも終わってないですし、あと11ゲームでファイティングポーズをとってやっていくだけなので。チャレンジャーであることは誰もが最初からわかっていると思いますし、しっかり這い上がっていって、昇格できるポジションにスリップインしていくことが目標だと思います。そこにしっかり導いていけるように、明日からやっていきます。
シュタルフ悠紀リヒャルト監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=h_9DNaT6PE0
DF/5 綿引康
--まずは、お帰りなさいですね。右ヒザ内側側副じん帯損傷となってから、今日の試合を迎えるまでどんな時間を過ごしてきましたか?
まずは5カ月ぶりの公式戦で、復帰できたことは嬉しかったですね。怪我をしてから2カ月くらいで膝は治っていて、そこからコンディションを上げていく作業をしていく中で監督交代もあって、いろんなポジションもやったりと難しい時期はありました。こうやってチャンスが訪れて勝ちたかったですけど、それができなくて自分としても悔しかったです。
--若林龍選手が前節退場した影響で出られなくなり、「今日の試合で出番があるかもしれない」という予感はありましたか?
そうですね。もしかしたらサブで入るかもなと思って準備はしていました。
--結果はスタメンということで、それがわかった時の心境は?
右で出た時のイメージはしていたので、出ても問題ないなと思っていました。もっと強度を上げていかないとダメだなと思いました。
--ブランクを感じることはありましたか?
宮崎でも試合に出ていなくて急にスタメンで出ることもあったので、ブランクは特にないなと思っていましたけど、強度の面で公式戦と練習試合は全然違うので、そこのイメージをするのはちょっと難しかったなと思います。
--それでも、山下諒時選手のロングボールを受けてからアーリークロスを入れるなど“らしさ”を感じるプレーを何度か出せたと思いますが。
難しいことはせず、とにかく走り回ろうと思っていました。裏に抜け出してシンプルにクロスを上げるということをイメージしていて、諒時にも(自分にボールを出してほしいと)要求はしていました。
--対面する井上怜選手はテクニックもありましたが、マッチアップしてみていかがでしたか?
自分が宮崎にいた時と被ってはいませんけど、うまい選手という情報はありました。
--ただ、シュートまではいかせず前半の戦いぶりに手応えはありましたか?
一本突破されたシーンはありましたけど、そこだけはやらせたくないと思っていました。前には橋本(啓吾)という188cmの大きい選手がいましたし、両サイドにはテクニックがある選手がいて、簡単にクロスを上げさせないように橋本選手にボールが入った時のカバーや当たり方は練習からやっていました。前半はシュートもそんなに打たれてないですし、イメージ通りにはできた部分はありました。
--失点シーンはカウンターからでした。その前にも前がかりになっていてカウンターから突破されるシーンがありましたが、後ろのリスクマネジメントを綿引選手はどう感じていましたか?
前がかりになった時にああいうシーンが増えるのは最近も見ていましたし、想定はしていました。ああいうところで切り替えだったり全体で押し戻すということができていかないと、最近のような失点が増えてしまう。そういうところをチームにもっともっと落とし込まないと勝てる試合も勝てないのかなと思います。(パスが)引っかかったら走って戻るという意識を植えつけていかないといけないですね。
--71分までのプレーとなりましたが、交代は予定通りのものだったのでしょうか?
いけるところまでというイメージで、トレーナーとも話していました。もうちょっといけるかなと思っていましたけど、あれが今のコンディションの終わりかなと思います。次からは90分走れるはずです。
--その先にチームの勝利ですね。
そうですね。点を取りたいですね。
--シーズン序盤は1-0で勝った試合が多かったですが、今後しっかり走るというプレーを体現することも大事になるのでは?
そうですね。前はどちらかと言えば決めてから守り切るということが多かったです。でも、プレーオフや自動昇格圏内に入るには点を取らなければいけません。そういったことに最近は取り組んでいる中で、以前のような守備の強度を保ちつつ、今みたいな攻撃の連係をつなげられたらと思います。
--綿引選手の復帰はサガミスタにとっては嬉しいニュースだと思います。残り11試合に向けた意気込みを聞かせてください。
自分も1試合も多く試合に絡みたいと思っています。出た時には100%以上の力を出してチームに貢献できるよう、昇格を目指して頑張りたいと思います。
--今の状況を打開するためのきっかけは、なにになると思いますか?
チャンスを作れていると思うので、決めるところを決めて、失点しない。これに尽きると思います。あとは質を突き詰めていきたい。守備も悪いわけではないですし、スーパーゴールでもいいので決めるところを決められたら間違いなく勝てると思います。
GK 1/三浦基瑛
--試合を終えて、結果をどのように受け止めていますか?
前半から自分たちのいいサッカーができている手応えはありました。これと言ったピンチもないまま後半を迎えて、自分の中でも攻め続けている場面だったり、相手がボールを回している時に絶対にどこかしらピンチが来るだろうと思っていた中でたった一本のシュートを決められてしまいそれが決勝点となってしまい、自分にも責任はあります。あそこの前の段階で、自分たちのつなぎの部分で引っかかりだったり、ミスをしてもいいように後ろは準備をしないといけないですし、そういったところでの一瞬の隙があったんじゃないかなと思います。
--今、難しい時期を迎えていると思います。後ろから見ていて好調時と比べて変化を感じる部分はありますか?
攻撃的になって点を取れていることはすごくいいことですけど、後ろとしてはずっと続いていたクリーンシートや失点を抑えるということがだんだんできなくなっていきました。後ろから見ていて相手の攻撃の怖さが好調時よりも増している。一回一回の攻撃に対して「やばい」という感じがずっとあります。それが相手のカウンターのスピードもそうだし、それを止められない自分たちの守備もある。
今までは「ここはやらせてOK」、「ここはやらせてはダメだ」と感じて自分がコーチングをするんですけど「ここはOK」という場面がだんだんなくなってきて、「ここも指示しないといけない、あそこも指示しないといけない」と忙しくなって、自分の中で前ほど余裕がなくなっている感じがあります。ボールが来なかった分、自分が仕事をしなければいけない、責任を果たさなければいけないという気持ちもあり、一回の攻撃に対する恐怖心が増えたという感じでした。そこは練習から常にいろんなことを想定して準備しなければいけないと思っています。
--以前はここを絶対に抑えて、あとはここをある程度先手を打って伝えておけば、ある程度大丈夫だったイメージだったものが、抑えなければいけないこと、シュートを受ける前に想定しないといけないことが増えている?
準備の段階で前はクリアにできたのが、(いろいろ考えてしまうことで)これも警戒しなければ、あれも警戒しなければとその時、その時の最善な選択ができていない。それも周りから見たら前ほどGKとしての存在感や覇気がなくなってしまっているように見えるのかなと。自分の中でもどれが正解かわからなくなって、監督を含め好調時から変わった部分があるので、そこは出ている自分がうまく切り替えないと長いトンネルを抜けられないと思う。まずは初心に帰って、できることをやり続けるしかないですね。
--チームが変化をしている中で、三浦選手としてもそこにアジャストしていこうとしている感覚。
そうですね。
--29分にオフサイドになりましたけど、うまく寄せにいけずディフェンスラインを下げられてしまい、ネットを揺らされた場面がありました。その際にコーチングで伝えていたことは?
相手の2トップの距離感が良くて、1タッチやフリックでシュートを打ったり、外からのクロスが脅威ということは分析でもわかっていました。クロスからはやられた印象はそこまでありませんでしたけど、相手が可変したりマークが動いた時に近い選手同士で声をかけることが大事になります。ゲーム中、どうしても声が届きづらいというのがありますけど、そこを練習から意識づけてやっていかないといけません。
--失点の場面は、その前にも同じようにカウンターを受ける場面がありました。その時はシュートには至りませんでしたがクロスを入れられて、その次はニアに打たれてネットを揺らされてしまいましたが、もう一度クロスが来るかもしれないというイメージもあったのでしょうか?
失点の場面は失い方が悪かったのと、あそこでなにかしらで止める必要がありました。シュートの場面では田代(真一)選手が左利きの阿野(真拓)選手のカットインをずっと警戒していて、外から走ってくる橋本(啓吾)選手は見えていたので、そこに出されたら自分と1対1になるだろうなと言う準備はしていました。タイミング良くスタートを切れたつもりで、自分の中である程度誘い込んでいたニアでやられたので、そこは自分の責任だと思います。
--試合後はブーイングの声も少し聞こえてきました。勝利を期待しているサガミスタへ伝えられることはありますか?
今までは負けてしまった後も励ましの言葉ばかりで、それはプラスに捉えていいと思いますけど、サガミスタのみなさんはもっとできると思っているはずで、だからこその叱咤激励もあります。そこで自分たちはなにも感じていないわけではなく、あの声援があってこそ自分たちはサッカーができているとも思っているので、また来週から早く勝ちにつなげられるように取り組んでいきたいと思います。
FW/22 福井和樹
--久しぶりの公式戦となりました。この試合に懸ける思いは強かったのでは?
そうですね。前半戦は出られていたものの、後半戦になってなかなか出られず、今日は久々にベンチに入れたので「自分がやってやるぞ」という思いが、いつもの倍以上は昨日からありました。
--ビハインドになってから早いタイミングで福井選手に声がかけられました。その時の気持ちを教えてください。
負けている状況だったので、自分が得点になにか絡めたらと思っていました。チーム状況的にはあまり攻められていない時間が続いていましたけど、自分でリズムを変えられず負けてしまい、すごく悔しいですね。
--徳永裕大選手がアンカーの位置に入って、植田啓太選手と2列目のポジションで出場しました。3人での役割をどのように考えていましたか?
より前との関わりを増やしてゴールに向かう回数が増やせたらと思いましたけど、なかなかボールが入らず、そこは次への課題かなと思っています。
--CKからの流れで大外でシュートを打つ場面もありましたが。
冷静に考えたらトラップをして、中に上げたかシュートを打てたのかなと思いました。でも自分なりの思いもあって、あそこでいつもだったら中に上げたり取られていたというのを考えると、自分的にはシュートで終われたことは次へ進める何かきっかけになったのかなと思います。
--今季は開幕戦でスタメンでしたけど、そこからご自身の立ち位置や監督交代もあり、これまでの時間をどう感じていますか?
これまではトントン拍子の人生を過ごせていましたけど、大学からプロに入ってからはなかなかうまくいかないとは思っていました。今は踏ん張り時だと思っていますし、自分のやれることをやって、メンバーから外れても練習から監督にアピールして、自分のやる気を落とさず向上心を持ってやれたら自分は絶対に上にいけるという自信があります。そこはブレずにやっていきたいと思います。
--今日がまた序列を上げるきっかけになるのではないかと思いますが、今後に向けてはいかがですか?
もちろんスタメンの座を狙っていますし、サッカー人生をこのままで終わらせるわけにはいきません。もっと上にいくために練習からこだわって、監督にアピールし続けて、自分がチームを上に上げるきっかけになれたらと思っています。
--監督がサガミスタに「ここから這い上がっていく」という言葉をかけていました。福井選手個人としても、ここから這い上がっていきたいですね。
そうですね。這い上がるしかないですし、下を向いている暇はないので上を向いてやっていきたいと思います。