《試合結果》
ヴァンラーレ八戸 2-1 SC相模原
【得点】
59' 近石哲平(ヴァンラーレ八戸)
81'山下諒時(SC相模原)
90+11'雪江悠人(ヴァンラーレ八戸)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/082411/live/#live
シュタルフ悠紀リヒャルト監督
--試合を振り返って。
我々にとっては2週連続でショッキングなフィナーレだったので、正しい言葉を絞り出すのが非常に難しいです。最後の失点シーンを含めて納得いかない部分はありますが、敗者が何を言っても負け惜しみにしかならないので、もう1回自分たちにしっかり矢印を向けてやらないといけないと思います。
これまでアウェイであまり勝ち星をとれなかったチームが、今生まれ変わろうとしているところです。松本戦も八戸戦もラストワンプレーで勝ち点がすり抜けていったゲームが続いてしまって、選手たちにとってもサガミスタにとっても非常に堪える2週間にはなりましたが、チームとしての手応えはあるので、自分たちを信じて、仲間を信じて、勝利を信じて、突き進んでいくだけです。
応援に駆けつけてくださった方々には連続で悔しい思いをさせてしまって申し訳ないですし、1週間、一生懸命、素晴らしい準備をしてくれた、今日来た19人(帯同メンバーを含む)、残されたメンバーにも申し訳ないです。
就任当初から言っていますが、最後にこいつが来てくれてよかったと言ってもらえるように、これからも必死にチームを引っ張っていくので、来週ホームで共に戦って、笑えるように、すぐに切り替えてやっていきたいと思います。
--3失点した前節の松本山雅戦から守備の改善は見られましたか。
大きな改善が見られたんじゃないかと思います。1失点目はセットプレー、2失点目はスローインからだったと記憶しています。2失点目はカウンターの形になりましたが、我々の選手が倒されながらボールを奪われたところは非常に悔やまれるところです。最後に止められればよかったですが、みんなが1週間よいトレーニングをして、(敗戦という)結果は同じでしたけど、違う姿を見せられたんじゃないかと思います。
--八戸のアンカーの脇のスペースを攻略する狙いがあったのでしょうか。
そうですね。ただ、やり方はいくらでもあると思います。我々はそういった(アンカーの脇の)スペースをうまく使って相手を攻略するところは用意してきて、あと一歩のところで、決定機を作りきれなかった部分はありますが、チャレンジする姿勢は表現できていたと思うので、選手たちはよくやってくれたと思います。
DF/4 山下諒時
--2試合連続でアディショナルタイムで失点して敗れるショッキングな結果となりました。
松本戦はベンチから、今日はピッチ内からの景色でした。自分たちのゲームの締め方という課題が出てしまったと感じます。松本戦はカウンターから、今日はスローインからでしたが、2試合連続で同じような時間帯で失点するのは、昇格を狙うチームとしてはありえないことだと思います。自分はスタメン出場というチャンスをもらった中で、このような結果になってしまったことは本当に悔しいです。
--ずっと試合に出続けていた山下選手が前節の松本戦でスタメンから外れて、この1週間はどんな準備をしてきましたか。
もちろん先週はスタメンから外れて悔しかったですし、すぐに取り返してやろうという気持ちはありました。今までとやることは変わらない中でも、前回の負け方もあってチャンスをもらえて。自分の中で常に準備はしていますし、いつチャンスをもらってもよいように、良いプレーをするように心がけてきました。
--八戸は立ち上がりからハイプレスをかけて、90分を通して続けてきました。山下選手がビルドアップで心掛けていたことは。
味方の中盤、ウイングバックとの距離感と、相手のインサイドハーフとの距離感を意識していました。(左インサイドハーフの植田)啓太が1つ前にいましたけど、自分がボールを持った時にこう動いてほしいと伝えていますし、啓太からも聞いて擦り合わせるなど、すごくコミュニケーションをとっていました。パスを受ける前に状況を把握しておけば、トラップで喰われる(奪われる)こともないですし、スカウティングでも(八戸の)プレスへの準備はしていたので、そこまで困る場面はなかったです。
--0-1で迎えた81分、橋本陸選手からのクロスをヘディングで合わせて同点弾を叩き込みました。
監督からも「今日が勝負だよ」というのは言われていました。セットプレーはDFの選手も点を取るチャンスがある中で、ゴール前でフリーになっていて、(橋本)陸くんが選手の山雅戦のように奥を見てくれていて。クロスが上がってから合わせるまで時間があったので、多少緊張しましたが、ふかさないように、対格を狙うというのはできたのかなと思います。
--山下選手にとっては記念すべきJリーグ初ゴールとなりました。
昨年からたくさん試合に出させていただいていて、セットプレーもたくさんあった中で、1点も決めることができていないかったので。今年は天皇杯予選(桐蔭横浜大学戦)でもゴールを決めたのですが、5-0で勝った試合の5点目でしたが、今日は試合は負けてしまったんですけど、ゴールを決める時間帯や、チームに勢いを出せたところも含めて、すごくうれしい瞬間になりました。
--来週8月31日はホームにAC長野パルセイロを迎えます。次の試合への意気込みを聞かせてください。
今年はホームで1回しか負けていないですし、ホームで今日のような試合をするのはありえません。サガミスタのみなさんが試合が終わった後に声をかけてくださったんですけど、そういった言葉も胸に、ホームでは絶対に勝って連敗を止めて、昇格に向けて勢いをつけたいです。個人的には次も試合に出られるように1週間準備して、無失点で終われるように頑張りたいと思います。
MF/47 岩上祐三
--松本戦も八戸戦も同点の状況で最後まで勝ち点3をとりにいった結果、アディショナルタイムに失点を喫しました。
アウェイで勝ち点3をとりにいくのか、あるいは勝ち点1を持って帰るかは難しい判断です。最後に決められなければ、ああいう結果になってしまう。というリスクがある。ただ、最後まで前に行く、勝利を目指そうとする姿勢は見せられたと思います。
--八戸がハイプレスをかけてくるなか、岩上選手がアンカーとしてパスの起点になっていました。
スカウティングで(高い位置から)アプローチが来るというのは想定していました。僕がパスを受けるだけでなく、僕のところでマークを引き連れれば、(徳永)裕大や(植田)啓太のところが空きますし、パスコースをつくって前進することを意識していました。
--相手陣内にボールを運んだ後は人数をかけて2次攻撃、3次攻撃を仕掛ける場面は何度もつくれていたと思います。
立ち上がりは相手も元気だったので、なかなかうまくいかなかったですけど、時間が経つにつれてはがせる場面が増えてきました。そこはチームとして積み上げてきたものが出せたとは感じます。
--2試合連続で複数失点を喫していますが、その要因はどのようにとらえていますか。
まず、セットプレーから2試合連続でやられているので、そこは改善すべきところだと思います。1人1人が集中していければ防げるはずですし、お互いに声を掛け合っていきたいです。
--3連敗という苦しい状況を打開するためには。
長いシーズンの中で勝てない時期は絶対にありますし、あまり引きずりすぎないようにすることが大事です。今やっていることを大きく変える必要はないと感じていますし、1つ勝てれば乗っていけるはず。とにかく、みんなで戦い続けるしかありません。