《試合結果》
いわてグルージャ盛岡 0-1 SC相模原
【得点】
46' 伊藤恵亮(SC相模原)
■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/070619/preview/#preview
シュタルフ悠紀監督
--試合の総括を。
今日から(リーグ戦の)後期が始まるということで、上を目指すために、あと19ゲームをしっかりと戦っていこうと選手と試合前に話しました。前期はラスト1ゲームだけを僕は指揮しましたけど、「ここからみんなで再出発をして『エナジーフットボール』の“走る”、“戦う”、“助け合う”をアップデートしていこう」と入ったゲームで、選手たちはそれをよく表現してくれたと思います。たくさんのチャンスを作ったなかで1点をしっかり取って、ピンチもありましたけどみんなで守って、僕らが目指すフットボールを体現することができたと思うので、それが勝ち点3につながって今日はすごくハッピーです。
--2試合連続でクリーンシートだが、守備の手応えは?
元々すごく失点が少ないチームを引き継がせていただいたので、そこのところを前節のカターレ富山戦で復活させて、今節もそこをこだわってやっていこうということで、選手はよくやってくれたと思いますけど、紙一重なので。ピンチもありましたし、クロスバーを叩いたシーンもありました。とにかくこれを続けるためにしっかり粘って、足を出したり、みんなで守るところは検証していければいいなと思っています。そこがこういう形でクリーンシートにつながったことは喜ばしいですし、選手に感謝しています。
--前節はゴールまでが遠かった試合だったと思いますが、今日のチャンスクリエイトや質の部分はどのように感じていますか?
五分五分のゲームばかりでは上に食らいついていけないと思うので、そこをアップデートしていきたいと思っています。チャンスの割合も6:4とか7:3にもっていくことが僕に求められていることだと思いますし、そういったことに取り組んできました。富山戦もいくつかチャンスはあって相手よりも少し多かったのかなと思うので、それで今日も相手より多くチャンスを作れたということは、映像を見てないですけど現時点でも言えることだと思います。それを続けていくことが大事になります。
もちろん全部が全部決まるわけではないですし、今日も本当ならもっと得点を決めることができたら一番よかったですけど、僕の立場でチャレンジしないといけない課題は、チャンスの数や攻撃の回数、ペナルティエリアに入っていく部分という一つ手前の構築だと思っています。そこは1週間やってきてまだまだですけど、選手たちも協力してくれて少しずついい方向に向かい始めたかなと思っています。
--岩手に対してどんな狙いを持って臨みましたか?
ロングボールでの攻撃を得意とするチームだと思うので、守備の部分ではターゲットになる宮市(剛)選手や都倉(賢)選手といったハードな選手がいるので、そこの対策をコーチたちがやってくれて、いい準備をして入れたんじゃないかなと思います。非常に優れたコーチ陣がいて、みんなで声をかけ合って準備してくれたことがクリーンシートにつながったと思います。
攻撃の部分は4-4-2に可変する形の守りをしてくると思いますけど、空いてくるスペースを選手と共有して、そういったところを使ってスピードを上げてバックラインに向かっていけるような準備をしてきました。ゴールはクロスからでしたけども、スピードアップした惜しい攻撃を作れたのかなと思うので、そういうのがジャブとして効いた結果、クロスからのゴールが生まれたかなと思います。
シュタルフ悠紀監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=MIt5c0JdFkQ
MF/17 伊藤恵亮
--ゴールシーンは、高野遼選手が上げたクロスに綺麗に合わせた形でした。振り返っていかがですか?
遼くんが本当にいいボールを上げてくれて、(髙木)彰人くんも前で相手を引き連れてくれたので当てるだけだったというか、お膳立てしてもらって決めたようなゴールでした。
--空いたスペースへスッと入っていく動きもうまかったですが。
普段の練習からやっているので、チームとしての連係を表現できたのかなと思います。やっているなかで人に来るというのもわかっていたので、相手が彰人くんの動きに引きつけられて、その空いたところにうまく入れたのかなと思います。
--前半33分に髙木選手からラストパスを受けて、伊藤選手に決定機が訪れた場面もありました。角度がなさそうにも見えましたけど、どこに打つか迷ってしまったのでしょうか?
シュートの直前は迷いもなく、後ろにボールが入ってしまったので一つ前に(持ち出そう)と思ったんですけど、うまく置けなくて。ああいうのはFWで出ている以上、決め切らないといけないなという反省があります。
--ただゴールシーンを含め、味方とうまく連係しながらプレーできていたように見えました。今日の自己評価としてはいかがですか?
前半に何本か決定機があったので、そういったところも決め切れたらよかったなと思っているので、70〜80くらいかなという感じです。
--シュタルフ監督が就任して初勝利となりましたが、チームとしての戦いぶりはいかがでしたか?
戸田さん(戸田和幸前監督)の下で築いた土台があった上で新しい積み上げができてきて、監督、スタッフ、選手全員で勝ちに向かっていく雰囲気があります。今の状況はすごくいいと思います。
今求められているのは前線の連係や前の選手で崩すことで、攻撃の回数や質をこれからどんどん上げていけたらなと思います。
--次節のアスルクラロ沼津とのホームゲームには、どう向かっていきたいと考えていますか?
ホームなので、もちろん勝ち点3は絶対に取りたいです。沼津も勝って上位にいるチームなので、そこに勝つための準備を1週間したいと思います。
MF/16 高野遼
--高野選手の正確なクロスがゴールにつながり、この試合の決勝点になりました。
(橋本)陸が頑張って時間を作ってくれて余裕があったので、仕掛けながらあのタイミングでクロスを上げたら中に(味方が)いるというのはわかっていたので半分感覚でいいボールを蹴れました。
敵陣深くまで入っていったらクロスで終わろうという意識は自分のなかでありますし、チームでもクロスのトレーニングはしていたので、それが結果につながってよかったかなと思います。
--アシストをした場面以外に、何度も高野選手がチャンスに絡んでいました。
前半のヘディングシュートは決めなければいけないですし、他は裏へ抜けた後にラインを割ってしまったりもったいないシーンはいくつかありました。そういう細かいところをもっともっと突き詰めないといけないととは思っていますけど、アシストという数字を残せたことは収穫でした。
--髙木選手へクサビのパスを通すプレーも随所に見られましたが。
自分のところでボールを持ったら一つラインを越えてドリブルで運ぶこともありますし、そういう時にFWの彰人とかがタイミングよく落ちてくれるので、そこにいいボールを刺せたかなという感覚はありますね。
--シュタルフ監督になって2試合目で初勝利を挙げることができましたが、今の感触はいかがですか?
少し準備の時間が足りなかった前節よりはアップデートできたので今日は内容的もよかったんじゃないかなと思います。ただ、前監督の下で頑張ってきたサッカーにプラスアルファ上積みして今のシュタルフさんのサッカーがあります。もっともっと上積みできるし、伸び代だらけだと思っています。
個人で言えば攻撃でもう少し裏に出ていくタイミングやビルドアップの時に受ける位置の高さは(山下)諒時や前と合わせていて、守備ではクロス対応やロングボールを蹴られて競った後のこぼれを拾う意識は継続してやっていきたいと思っています。そういったところも含め、また次の試合でよくできるよう、みんなでいい準備をしたいですね。
チームとしては1点取った後に相手ボールになる時間が長くなってしまい、ボールを落ち着かせる時間を増やさないといけないと思いますし、もう少し自分たちのリズムでサッカーができればもっともっと点を取ってもっと楽に勝てたんじゃないかと思います。
--次節は今日、首位の大宮アルディージャを3-1で下した沼津をホームに迎えます。
前回、アウェイで対戦した時は終盤に勝ち越されてしまい、悔しい思いをした相手ですし、勢いのあるいいチームだと思っています。そういうチームに勝たないと昇格は見えてこないし、次の1週間も最高の準備をして臨みたいと思います。