FW/39 瀬沼優司
--監督の解任、前節の劇的な勝利を含め様々ことがあったなかで新しい1週間がまた始まりました。練習の雰囲気はとても良さそうに見えましたが。
山雅戦の3日前に選手たちは監督解任の報せを急遽受けて、正直びっくりしたというのが一番の感想でした。そこから各々が「今までのやり方が変わるのかな」とか「新しい監督が来るのかな」とか、いろいろ感じたと思いますけど、健二さん(高橋健二コーチ)の下、今までやってきたことをベースに、もう一度球際や切り替え、集中を切らさないといったことで自分たちが今できることに集中して立ち返って、次の試合に臨もうと3日間で準備して試合に臨みました。
難しいゲームになるというのはわかっていました。劇的な結果でしたけど、勝利という結果で乗り越えることができたのは大きかったと思います。リーグ戦はこれからも続いていきますし、健二さんが会見で言ってたようにあの試合でなにかが決まるという一戦ではなかったですけど、勝って次に進めたことがすごく大きかったなと今日までを振り返って思います。各々がいろんな気持ちを感じたなかで、試合になった時に自分たちのやるべきことに立ち返って直向きに戦ったからこそああいう結果になったと思う。
僕はシーズン中に監督が代わった経験をするのは2度目ですけど、初めての選手も多かったなかで、みんな気持ちを切り替えて戦えたんじゃないかと思います。
--牧山晃政選手が、ベテランの選手が中心になって「これを勝つか負けるかでこの後が決まる」と言っていたと明かしていました。あの試合の結果によっては、今週、全然違う1週間を迎えていた可能性もあった?
そうですね。連敗していたということもありますし、その流れを切りたい思いも個人的にはありました。先週の練習前、社長と強化部から監督が代わると告げられた時に、選手だけで話す時間を少しだけもらってミーティングをしてから練習に臨みましたけど、経験のある選手からかけられる言葉があると思うので、マサくん(田代真一)、(岩上)祐三さん、竹重(安希彦)さんからそれぞれの経験などを一声ずつかけてもらって、最後に僕からも一言伝えてあの日は練習に臨みました。
みんな言ってたことは、「現状は変わらないし、試合は必ず迫ってくる。これからも試合は続いていくし、ここから落ちるも上がるも自分たち次第だから、今できることにフォーカスする以外にない」ということ。
勝つためには、みんながまとまる必要がありました。チームは連敗中で、改善すべきポイントがあったのでそれを正そうとベクトルを同じ方向に向けることを意識しました。それは今も同じで、前節は勝ちましたけど反省すべきこともそれぞれであるので、やることは一緒のことじゃないかなと思いました。
監督は代わりましたけど、出た課題を改善して次の試合に向かっていくという意味では立ち返るべきことは同じじゃないかと思います。今季はありがたいことに上に食らいついていける順位にあるので、なんとしてでも上位にしがみついて、終わった時に昇格できるようやり続けるだけなんじゃないかなと思います。
MF/25 田中陸
--戸田和幸監督の解任がありドタバタした中で迎えた前節の松本戦を振り返ってください。
バタバタではありましたけど、自分のやることは変えずに「元気を出そう」というみんなの意識がああいう結果につながったと思います。
--心理的に難しさはありませんでしたか?
それでも、自分たちはやるだけなので。やることは変わらないので、そこは割り切ってできていたと思います。
--前節に前半戦は0-2となりましたが、どんな難しさがありましたか?
球際だったり勢いを出そうとしたことが裏目に出てしまったのかなと思います。そこを後半に修正できたのかなと思います。失点は防げる失点だったし、個人的には(1失点目につながった)1対1の部分で入れ替わってしまったので、そこは修正しなければいけないし、反省して次につなげたいところ。後半は(プレスに)いくところ、いかないところをハッキリすることと「まだ追いつける点差だから、もう一度気合いを入れていこう」と言って後半に臨みました。後半は、サガミスタの人たちが作り出してくれた雰囲気も相まって、あの3得点につながったんじゃないかと思います。
--田中選手自身も、CBへのコンバートなど戸田監督から影響を大きく受けたと思います。どんな指導を受けてきましたか?
いろんなポジションをやっていくなかで、そのポジションでの動きだったりを教わってきました。それはどのポジションにも共通するところはあって、やりながらどんどん成長させてもらった感覚があります。そういったことは変わらずこれからもやり続けたいなと思います。
--監督が代わってもチームの目標は変わってないはずです。
そうですね。前節は2失点してしまったことはもったいなかったですけど、3点取れる力があることも証明できたので、それを目標達成のために継続して続けられるよう頑張っていきたいと思います。