SC相模原

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06-02-2024

 試合結果 

【6/2岩手戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 2-1 いわてグルージャ盛岡

【得点】
12' オタボーケネス(いわてグルージャ盛岡)
82' 前田泰良(SC相模原)
84' 藤沼拓夢(SC相模原)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/060213/live/#live



戸田和幸監督

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--試合を振り返って。

メンバーも含めて想定と違うところがありました。ここ最近はずっと失点しないで来ていたので、失点に対する恐れみたいなものがなかったとは思いますけど、いつかは必ず失点するものですし、失点したとしても勝って終われればこの失点は重たいものにはならないと思いました。ただ相手の得点シーンで考えると、そこだけだなというところでやられてしまいました。良い学びになったんじゃないかなと思いましたし、相手が退場してより下がったので、そこをどう崩すかの難しさは出たと思います。

(同点弾の場面は)luckな部分もあったかもしれないですけど、ゴール方向にボールを持っていかない限りはluckは起きません。粘り強く、ポジティブな声かけを忘れるなという話を試合前にしました。見直せばいくらでも課題はありますけど、難しくなった試合をひっくり返して勝てたことに関してはよくやったと思います。こうやって勝って、上の順位にいながらチーム全体で努力を続けていくことが醍醐味だという話を選手にはしました。今日メンバーにいなかった選手とも我々はトレーニングを行っているので、全員でつかんだ勝利だと思います。

相手のミスがあったとしても、それが起こり得る状況を作ったということと、こちら側にluckが転がるような選手は努力ができたと思っているので、ホームでサポーターが待っているゴールに2つボールを入れられて逆転して勝ててよかったと思っています。今時点で順位のことは把握していませんけど、自信をつけてきた選手がとても多いので、ここに残りの選手が一緒になって高いレベルへ向かっていけるよう努力できたらと思っています。

--失点を喫したことが久しぶりで、12分という時間に先制点されたことで選手の中にメンタル面での難しさが出てしまったのではないかと感じました。さらに55分に相手に退場者が出たことで守りを固められ、状況もより難しくなったのではないかと思いましたが、そのなかで逆転できたことは次につながる大きな要素かと思いましたが。

プレーの選択の間違いは探せばいくらでもありますけど、退場に追い込んだプレーもそうだし、退場した後のプレーもそうですけど、基本的には粘り強く、ことを急がずボールを持つ展開になったらノックし続けないといけません。ノックし続ければ扉が少しずつ開くと選手は感じられたと思うので、成功体験という意味では残った部分はあります。

「勝ってナンボ」ということが勝負ごとには実際出てくるし、勝負を度外視してフットボールをすることもあり得ません。先に、しかも久しぶりに失点したので、ちょっと不安だったかもしれないですけど、メンタリティの部分で言うとたくましくなったと感じられる部分は多いです。そういう意味では良い逆転勝利で、前向きに反省ができます。これが9つ目の失点ですけど、いつか必ず失点はしますし、喫した失点で負けないこと、必要以上に重く感じないようにすること。我々は失点数ではなく得点数で相手よりも多く挙げて勝ち点を取って上にいくために我々は戦っています。いろんなものが感じられる良い試合になったと思います。

--前半から藤沼拓夢選手に決定機が何度もありながら、フィニッシュだけが決まらずにいました。それでも交代はせず、信じて起用し続けた結果、決勝点を挙げる活躍をしてみせました。彼に期待したことと評価はいかがですか?

決められなかったのは、今日で言うと拓夢の(背後へ抜け出す)アクションではなく、クロスの質です。クロスが人に来すぎていた。僕が彼らにずっと伝えてトレーニングしていることとは違うので、そこがズレると決定機になり損ねてしまう。最後はうまくいってよかったですけど、まだまだトレーニングが必要なんだろうなと思います。入り方もそうだし、クロスを入れるタイミングと球の質はいくつかの条件があって決めなければいけないので、それが最後に合って良かったと思うし、一つの試合のなかでキチンと得点まで結びついたので良かったと思います。

ただ動きに関しては「まだまだ足らないな、拓夢」と思う場面は実際ありましたし、それはハーフタイムに伝えました。後半になってからは改善できた部分もありましたし、点を取れて自信がつく部分もあったと思うので、その場所にいられるようにということと、決められるように頑張ってもらえたらなと思います。

--リーグ前半戦の残り試合数が少なくなっているなか、上位につけることができています。チームとしても良い循環ができているなか、今後に控えている熾烈な戦いに向けてはどのように捉えていますか?

我々がまず掲げている目標は、上位に食らいつくことです。仮に今日の日程が終わった時に3位とか4位だろうとも、それは僕らにとってはノーマルなことでなければ当たり前でもないです。今日は岩手さんに能力の高い選手は何人もいて、難しい場面があったことを考えると、いつも挑戦者のメンタリティを忘れずにいたい。選手からもそういう言葉はたくさん出ていて、良いことだなと思います。

常にチャレンジャーとして物事に向かっていくということと、負けて良い試合もないですけど、勝って当たり前の試合はどこにもありません。そういったところの気持ちの持ち方と置き方を絶対に間違えないでひたすらトレーニングに没頭したい。もちろん試合ごとにテーマはあるので、そういうのも選手はよく覚えて対応できたと思いますけど、これをどれだけの質で続けられるかしかありません。ちょっとでもなにかを間違えたらすぐ負けると思いますけど、負けてなにかを学んだり経験するというのは昨季たくさんしました。それは選手にも日常的に伝えています。

逆に言うと僕の選手たちが油断をしたり試合を軽く捉えるということはまずないので、今のメンタリティで全体としてしっかり良い準備をして、とにかくトレーニングを頑張る。うまいプレーを目指すんじゃなくて、ゴールに向かうプレーを目指す。まだまだうまくプレーをしようとした時に難しさが出る部分があるので、そういったところもしっかり定めて続けていけたらと思います。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=pzj_VmPK15E

MF/15 前田泰良

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--前半は内容も悪くなかったなか、相手のワンチャンスから失点したように見えました。

今までは自分たちが先制して優位に進めることが多かったですけど、長いリーグ戦のなかで先に点を取られることもありますし、そのなかで自分たちのここからの戦い方や、どうやって点を取っていくかの真価が問われることをハーフタイムでは言われました。今言ってもらったように内容は悪くなかったですけど、あとはそこを決め切るところや相手にチャンスを作らせないという部分を徹底して、後半に臨みました。

後半も、なかなかゴールが入らないなという思いはありましたけど、やり続けていくなかで絶対に取れるだろうという自信は僕自身もそうですし、チームとしてもありました。形はなんでもいいので、あとはそこをねじ込んでいけるかというのを自分は考えていました。そのなかで2点とって逆転できたことはより自信になると思います。

--おっしゃるように、長いリーグ戦のなかで今日のような難しい試合は出てくると思います。そんななかで追いつくだけでなく、逆転まで持っていけたことはチームとしても大きいですよね。

そうですね。走ることや当たり前のことをやめないなかで、効果的にもっと攻めていきたいなという反省点もありますけど、ああやって低い位置からクロスを入れることや(ゴールを目指すことを)続けた結果、運もありますけどゴールにつながったと思います。相手が引いていた分、前のスペースが空くので、そこから点につながったのはよかったと思います。

--前田選手の得点の場面は、ディフェンスラインのGKの間を巻いて落とすようなイメージでアーリークロスを蹴ったのでしょうか?

そうですね。その間は常に狙っていました。今日は雨が降っていたので常にシュートも狙っていましたけど、あそこに落とせば事故も含めてなにか起きると毎試合考えていました。自分の右足のキックを最大限使ってチャンスを演出していければいいなと思います。

運の方が大きかったのかもしれないですけど、そういったものを引き寄せる力も大事になってくるので、なにかが起きて得点になりましたし、それが(オウンゴールではなく)自分のゴールになってラッキーでした。チームが勝てて良かったです。

--コンディションも、今日もかなり走っていてすごく良さそうに見えますが。

日々の生活はもちろんですけど、スタッフにコントロールしてもらいながら普段のトレーニングをしっかり積めていることで、動けているのかなと思います。トレーニングより試合の方が楽だったなと感じることも最近はあります。走力は僕の武器でもあるので、そこでセカンドボールを拾ったり、チームの攻撃をやめないことは僕にしかできないことだと思うので、そこは続けていきたいです。

--連勝を収めて良い感じで勝ち点を拾えていましたが、次戦へ向けてはいかがですか?

監督からも言われましたけど、今度は自分たちが上の順位にいるなかで、考え方としては順位を守ろうとしたり、失点しないようにするということを考えすぎてしまうと、逆に硬くなってしまったり僕らの良さは出なくなると思います。そうではなく常にチャレンジャーであることと、順位は関係なく成長していくためにこれからもやっていくことは変わりません。この流れを続けることはもちろん、僕らの良さを最大限出して勝った、負けたがあると思います。一試合一試合、目の前の試合を戦っていくことになると思いますけど、サガミスタと喜び合えるように頑張りたいと思います。

--今日、小学生のサガミスタから「前田選手、点を決めたら僕のところに来てください」というメッセージもありました。そういった声はやはり力になりますか?

そうですね。毎週たくさんの人がスタジアムに来てくれて、今日も雨のなかで声を枯らして応援してくれた方のためにも勝利を届けないといけません。たくさん笑顔になって帰ってもらえるよう、今日みたいな試合を続けていければなと思います。

FW/9 藤沼拓夢

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--藤沼選手のゴールで勝ち越し、逆転勝利を収めることができました。

まずは勝ててよかったなという気持ちが大きいです。相手が一人退場した後は予想通り引いてきて、相手には高さがあってなかなかゴールを割るのが難しかったですけど、攻め続けていればなにかチャンスがあるだろうと思っていました。そのなかで、相手のミスかもしれないですけど攻め続けてあそこにボールを入れたからこそゴールが生まれたと思います。自分たちのやるべきことをやり続けられたことがよかったです。

--前半から藤沼選手のところでシュートチャンスが何本もありました。

前半からクロスに入るポイントや感触はよかったですし、「今日はボールが来る日だな」と思っていました。あとは本当に決めるだけでした。

--シュートがなかなか決まりませんでしたが、雨が降っていて、地面が濡れたことでのやりにくさは?

雨が降ったことでのやりにくさはあまりなかったですね。後半、(高野)遼くんからのクロスでできた決定機を一本外してしまって、自分のなかでマズいなと思いましたけど、遼くんからまた素晴らしいボールが来てそれをヘディングで決められたので遼くんに感謝したいです。

--ゴールの場面は冷静でしたか?

そうですね。GKも見えましたし、空いているコースも見えたのでうまくミートできたと思います。

--背後への抜け出しがとても多く、質も高かったように感じましたが。

相手がちょっと食いつきやすいというのもありましたし、自分の特長でもある背後への抜け出しというのはボールが出なくてもやり続けようとは思っていました。今日はそこに何本もボールを出してくれていたので、そこでうまく起点を作れたのはよかったですね。

--今日の試合を終えて、どんな1週間を過ごして次節の奈良クラブ戦へ向かっていきたいですか?

今日の試合でも課題はもちろんありました。引かれた相手に対してどうやって攻めるのかというのも、まだまだ合わない部分はありました。そういうのは練習から突き詰めないといけない部分かなと思います。

DF/2 加藤大育

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--2-1で逆転勝利を収める試合になりました。

相手のやってくることはわかっていて、それに対しての自分たちも準備をしてきましたけど、一番やられてはいけない形からやられてしまい、後ろの人間としてはそれはあってはならないことでした。そこはすごく反省点ですけど、1試合を通しては攻撃の回数やゴールへいくシュートの回数が以前に比べて増えてきています。そこはチームとしてすごく成長したところだと思います。

--ゴールを決めた、岩手のオタボー・ケネス選手は身体能力に特長があったと思います。どんな対策をしていた中でやられてしまいましたか?

相手のFWが大きくて競り合いの強い選手だったので、そこに入った時点でカバーに入る準備をしようとしていました。(失点の場面は)ワンテンポ遅れてしまって、相手も身体能力が高いですし、そこで一歩自分の前に入られてしまったので難しい形になってしまいました。

--その後の17分にもオタボー・ケネス選手に抜け出された場面もありましたが、加藤選手が必死に食らいついてCKにしました。

監督に言われましたけど、あそこももう一つ早く準備しておけば自分が先回りして対応できました。相手は身長の高い選手が多かったのでCKというチャンスを与えないことも大事でした。もうちょっと早く準備ができればよかったなと思いました。

--前半はビルドアップからピンチを招いた場面もありましたが、それ以外で決定機を作らせず主導権を握った戦いができていたと思います。ハーフタイムに戸田和幸監督からどんなことを伝えられましたか?

やることは変えないでミスを恐れず、それをやらなくなったら自分たちの目指すサッカーではなくなってしまうので、そこは切り替えてやれという話がありました。監督以外に、チームのみんなからも「こういう試合を勝たないと上にはいけないぞ」という声が出ていて、全員がプラスの発信をしていたのですごくよかったと思います。

--難しい状況で勝って、大きな成功体験を得たのではないかと思いますが、今後に向けてはいかがですか?

1点を取られてからもひっくり返す力がついてきたことは、自分たちにとっても自信にすごくなっています。ここから天皇杯もあって連戦になりますけど、チーム全体で切磋琢磨して、連勝できるよう頑張っていきたいなと思います。