SC相模原

SC相模原

MENU

NEWS DETAIL

05-24-2024

 練習情報 

練習レポート(橋本陸選手、高野遼選手)

DF/8 橋本陸

DSC_3749.jpg

――天皇杯神奈川県予選決勝の桐蔭横浜大学戦、先日のガイナーレ鳥取とのリーグ戦と、2試合続けて右WBでの出場が続いています。これまでの左とは逆のサイドでプレーしてみて、ご自身の感覚はいかがですか?

攻撃と守備で分けて考えると、まず守備は相手に寄せた時の角度の取り方とか体の向きがいつもと逆なので初めは難しかったです。2試合やってみて徐々に良くなってきたかなというところです。

攻撃に関しては天皇杯の時からある程度かたちはできているなと感じていて。天皇杯ではアシスト、鳥取戦でもゴールにつながるクロスを入れることができたので、その点は良かったです。左も右もそこまで違和感なくやれていますし、右でも出場することでプレーの幅も広げられていると思います。

――右WBから少し中央寄りに入ってボールに絡むシーンもありましたね。

そうですね。流れのなかで自然と中に入っていくこともありますし、あるいはインサイドハーフの選手が外に開いた時はその空いた内側のスペースに入っていくように意識しているので、そこは臨機応変にやっていきたいです。

――左利きで右サイドだと内側を向いてボールを持つことが多くなると思うので、ビルドアップの際のパスの選択肢は左よりもむしろ多く持てそうですね。

ですね。例えば右CBの(加藤)大育から僕にパスが入った時は、中盤の選手たちに「真横(平行の位置)に1枚居てほしい」という話をしています。そこに1人居てくれることで、自分のなかで選択肢を1つ、2つ、3つと持ちやすくなりますし、ドリブルでの運びもしやすくなるので。組み立ての局面での選択肢は左よりも多いかなとは思います。相手DFに寄せられてもあまりハマる感じはしないですね。いい感じで連係を取れているので、そこは続けていきたいです。

あと、最近右でプレーしていて感じることは、徳永選手や岩上選手にパスが渡った時にワンタッチで裏にボールがよく出てくるなというのがあって。僕から前線の選手に楔(くさび)のパスを入れた落としが徳永選手に戻ってきた時に、僕が相手の左SBの裏を狙って走っていると、そのスペースにしっかり出してくれるイメージですね。あのかたちは相手の守備陣としてもそう簡単についてこられるプレーではないと思いますし、3人目の動きをしっかり見て狙ってくれている選手が去年よりも増えている実感があります。サイドの選手としては出してくれるとやっぱり走り甲斐がありますし、例え出てこなかったとしても、しっかり見てくれた上で他の選択肢を選んだことが分かれば、その走りは無駄ではないと感じることができます。コミュニケーションも取れていますし、いい関係性を構築できていると思います。

――先日の鳥取戦でも右奥の角をけっこう取れていましたもんね。

やっぱりあのサイドの裏のスペースを狙っていくことで、その攻撃自体はうまくいかなかったとしてもまた前線からガッと守備に入っていけるので。鳥取戦ではそれを繰り返し行えたことで、相手にリズムをつかませずに試合を進められたと思います。

――橋本選手を含め多くの選手が2年目を迎えて、連係面もだいぶ深まってきているように見えます。

そうですね。この選手が持ったら足下でパスを受けた方がいい、この選手は裏に出てくるのでそこを狙って走った方が相手の脅威になる、といったことがだいぶ分かってきているので、そこは積み上げを感じる部分でもあります。

――今週末は再び天皇杯の戦いが待っています。1回戦を突破できればJ2モンテディオ山形との対戦も実現しますね。

勝った先のことはあまり考えたくないのですが、格上のチームとやれることになれば貴重な機会になると思います。昨シーズンも天皇杯でJ1の北海道コンサドーレ札幌と対戦してつかめた部分もあったので。だからこそ、まずは目の前の山梨学院大学との試合に集中して、いい準備をして臨みたいと思います。

DF/16 高野遼

DSC_3683.jpg

――怪我から復帰後徐々に途中出場が増えて、ここ数試合は先発での起用が続いていますね。ゲーム体力の部分も含めてコンディションも戻ってきていると思いますが、高野選手ご自身としてはいかがでしょうか?

この2試合スタメンで出させてもらって、攻撃でも守備でも立ち位置の取り方等がだいぶつかめてきていますし、先発出場する際の試合勘のようなものは徐々に取り戻せているかなと思います。

コンディション的には、途中出場と先発出場というのは疲労の溜まり方も全くの別物でして。先発したここ2試合はどちらも足を攣ってしまっているんですけど、そこはもう試合に出続けて戻していくしかないですね。先発・サブのどちらであっても、ピッチに立った時にしっかり結果で貢献できるように準備していきたいと思います。

――出場時間も伸びるなかで、チームメイトとの連係も深まってきているのではないでしょうか。

そうですね。開幕からの3試合で出ていた頃と比べてかなり良くなっていると思います。チームの状態も良いですし、選手個々のコンディションも上がっていますし、プレー内容を見てもチーム全体として成長してきているので。そのなかで僕自身もうまく馴染みつつあるのかなとは感じています。

――以前に比べて「ボールが出てくるな」という感覚はありますか?

ありますね。チームとしてボールを保持できる時間もシーズン序盤に比べて長くなってきていますし、「この選手が持ったらここに出てくるな」といった感覚もかなりつかめてきました。使われる側の選手である僕のところにボールが出てくるということは、チーム全体として流れが良くなっているということなのかなと思います。

――相手のプレスを受けた際のボールの逃がし所も以前に比べてスムーズに作れているように見えます。

そうですね。前よりもボールを持った選手が孤立してしまう状況は減っていると思います。僕個人としても、パスを受けて顔を上げる前に「ここに味方がいるな」というのが感覚的に分かってきましたし、みんなもフォローに走ってくれたりいいタイミングで寄って来てくれたりするので、テンポよく回せている印象はあります。

――天皇杯神奈川県予選決勝の桐蔭横浜大学戦では中央まで入っていって素晴らしいゴールもありました。右からの崩しに対して、逆サイドのWBの高野選手があのポジションに迷わず入っていけるというのは、チームとしての積み上げが表れているように感じます。

逆サイドで突破してくれたりクロスが入りそうだなという場面では絶対に入っていかなければいけないポジションですし、いいタイミングで入れれば得点のチャンスも増えると思うので、そこは継続していきたいですね。

――ここ数試合の高野選手のプレーを見ていると、サッカーをとても楽しんでらっしゃる様子が伝わってきます。

そうですね。充実感はすごくあります。やっぱり試合に出たからこそ見つかる課題もあるので。続けて試合に出るからこそ「次はこうしよう」とか「こういう相手に対してはここを狙おう」とか、いろいろ考えることが増えて嬉しいです。

――鳥取戦の中央突破はお見事でした。カウンターから1人で50mくらい運んでシュートまでいきましたよね。見ていて思わず「うおーーー!」と声が出ました。

ありがとうございます(笑)。縦へのスピードは自分の特長でもあるので、相手の裏に広大なスペースがある時はけっこう狙っています。

あとはシュートの質ですね。横に(藤沼)拓夢もいたのでそちらに出す選択肢もあったのですが、相手のDFの足に掛かってしまう可能性もあったので、それであれば打ち切った方がいいだろうと判断しました。打つなら決めないといけないシーンだったので、そこはもう一度練習から上げていきたいと思います。大事な試合が続くので、一戦一戦頑張ります。