SC相模原

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05-06-2024

 試合結果 

【5/6YS横浜戦】試合結果・監督・選手コメント

《試合結果》

Y.S.C.C.横浜 0-0 SC相模原

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2024/050626/live#live/

戸田和幸監督

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――試合を振り返って

試合が終わったあとに選手たちが悔しそうな顔をしていたので、まず「悔しいよな」と言いました。我々からするとしっかり試合が作れて、決定機もありましたし、勝てた試合かなとは思います。ただ、勝てなかった時に下を向きたくはなるのですが、こういう勝ち点1が必ずあとでつながってくると。他の試合でも言ったことはあるんですけど。ベースは上がってきて、できることは増えてきた。ただ、一瞬の隙やミスで相手にチャンスを作られる、(ボールを)渡してしまうことがまだあるよねと。いろんなことを言いましたが、選手がすごく努力し続けてきているのは僕が一番よくわかっているので。

失点も少ないなかでここまで来ていますし、本当に奥歯を噛みしめて悔しいっていう気持ちになれていること自体はポジティブだと思います。数ヶ月先に 「あの時の試合があったから」「あの時の悔しさがあったから」と言えるように、しっかり自分とも向き合って、仲間とも会話をして、またすぐ次に向かえるように一回休もうと伝えて締めました。

勝ちたかったし残念ですけどポジティブな部分も多いので、そういう意味では僕は後ろ向きな気持ちではありません。またここから我々は強くなっていけるんじゃないかなっていう感覚を得て、今ここに座っています。

――今日は2トップでアンカーを置く陣形だったと思いますが、その狙いを教えてください。それともう一点、Y.S.C.C.の3バックの一角の中里崇宏選手がボールをしっかり持てて、パスの配球が得意な選手でした。それに対して、牧山晃政選手が前からかなり積極的にプレッシャーをかけて、うまく回させないようにという狙いが見えました。その部分に関して、戸田監督はどう評価していますか?

中2日の連戦だったので、特に前は足(走力とプレス強度)が必要でした。僕らのチームはボールを持ってプレーすることにも一生懸命に取り組んでいますけど、一方でやっぱりボールを持たせないとか、快適にプレーをさせないとか、
そういったところからチャンスを作るということも、それ以上に目指しています。だから今日は瀬沼(優司)ではなく藤沼拓夢と髙木彰人を選びました。髙木は怪我もあってプレシーズンもほとんどプレーできなくて大変だったと思うんですけど、ここへ来て状態がすごく上がってきて。トレーニングの中で藤沼と組んだ時に関係性がすごく良かったんです。一方の拓夢も、ずっと期待しているんですけどポテンシャルを持て余している感じが続いていて。他の選手との比較でメンバーに入れられないところもありましたけど、おそらく本人の中で色々試行錯誤しているんでしょうね。「このままじゃいかん」という姿勢がトレーニングで見えてパフォーマンスに表れてきていました。
今日は感覚的に2トップっぽい人選になりましたが、プレスもそうだし、相手の背後も狙う部分、クロスボールへの入り等も考慮して選びました。お互いにお互いを見ながら、こぼれ球の回収等も含めて良い場面はあったと思います。あとこれは試合中にも言いましたけど、後ろの選手が今日の相手の最終ラインの特徴や高さを見た上で、もう少し向かい風の時に中盤で前向きを作れた瞬間にそこで勝負しろと話していたので、そういうところで良いプレー選択ができるといいですよね。毎回オートマティックにワイドに持っていくとかじゃなくて。何のためにボールを持っているのか。今日の相手は誰なのか。で、点を取るために狙うべき場所はどこなのかという部分に関しては西山拓実、前田泰良といった選手をはじめレベルを上げていきたいなとは正直思っています。彼らが一生懸命続けてきた結果徐々にできるようになってきているものの、やっぱりまだ試合中に忘れちゃうんですよ。「来た!」って時にボールが外に行くので。「外じゃない!こっちだ!」ってずっと言っていたんですけど。選手としてレベルを上げて上を目指すには、そういったところがもう一つ必要かもしれないですね。

中里のところは、YSさんからすると(ボール回しの際の)拠り所なのかもしれません。ただ、ここを意識しすぎたら他から来るかもしれない。ピーダーセンが前にいますから。ここをどう考えるかだったんですけど、(中里から前線へのボールを)出させてもいいと言いました。敵陣深くだったら深いほど出させてもいいと。もちろん、できれば蹴らせない方がいいですけど、蹴らせようとしまいとしすぎると他の所が空くので。要は、(相手の)アンカーが空くので、ここだけは空けるなと伝えていました。その上で晃政の足を使おうと思ってゲームを始めたので、 それ自体は良かったと思います。

ただ、ハーフタイムに「もうちょっと近いところから(プレスを)始めようか」という修正はしました。寄せても(前線に)蹴ってきていたので。当然ボールはできるだけ遠くには蹴らせない方がいいですし、プレスの開始位置をもうちょっと相手の近くから始められたら前線に蹴れないかもしれないので、その部分は一応調整を加えました。攻守ともに、基本的にはよくできたと思います。

ただし、もっと風を味方につけないといけません。前節は相手が向かい風になった後半に、相手が蹴ったボールが我々の中盤の前にぽとって落ちることがありました。これも経験不足なのかもしれないですけど、そういう失敗もあったので今日はしっかり意識して戦えという話もしていましたし、押し込んだなかでコーナーが何本もあって、PKもありました。決定的なシュートもあったので、点を取れていたらなとは思いますが、そうトントン拍子でいくものでもないですし。僕たちがどの位置から始まったチームなのかということを考えた上でも、「まだまだだよ」と言われている気がします。でも、そのなかでもできるようになったことはいっぱいあるので、それをちゃんと共有して次に向かえたらと思っています。

――今日でリーグ戦3試合連続の引き分けとなりました。ここ数試合、前半良くて後半相手ペースになるといった試合もありましたが、今日に関しては試合を通じて相模原ペースの時間が長かったように思います。PKも含めて最後のところで決めきれないシーンがかなりありましたが、決定力の部分については戸田監督自身どのように捉えていますか?

決定力。世界中で言われている気がしますね。僕は点が入ればPKだろうがオウンゴールだろうが何でもいいんです。もちろん綺麗なかたちでボールを繋いで岐阜戦のようなゴールを決められたらいいですけど、一方で「ねじ込む」という部分で1点取って勝てればいいと思っていますから。今日はその寸前まで行ったんでね。(伊藤)恵亮のシュートも惜しかったですし、何が必要なんですかね。まあ練習ですね。基本的には練習。あとは僕からすると、選手を送り出す時点で信じて託しているので。

だからもしシュートが入らなくても別に怒ることはないし、あとはピッチに立って自分の責任のもとにプレーをする選手たち自身がいろんなことを感じて、また次に向けて努力をすればいいと思っています。さっきも言いましたけど、僕たちがどこから始まったのかを絶対に忘れちゃいけないです。どこから始まって今の位置にいるのかを。僕やその周りの人がこれを間違えると、選手にいらぬプレッシャーがかかっちゃうと思うんで。甘やかしているとかじゃなくて、去年から彼らとここまで一緒に努力してきてる感覚があるので。もちろん(ゴールを)決められた方がいいですよ。カウンターを受けるシーンもない方がいいです。でも、全力で戦ったなかでまだ出てしまっていることに関しては改善項目だってことにしていますし、コーチたちも一緒に映像を見せながら毎日毎日一生懸命やってきたからこそ今日の試合があったと思っているので。そのなかで、次の試合で勝点3を取れるために必要なものは何かを、また今から映像を見て一生懸命考えます。

勝てなくていろんなことを言う人は実際にいるでしょう。それでも各選手があれだけ悔しそうな顔をしているのであれば、また次に向かえると思います。勝点は取っているわけだし、相手にそんなにチャンスは作らせずに無失点で終えられているので。今季ここまで13試合で8失点ですが、去年のラスト5試合が2失点で、実はそこからずっと続いてるものが土台になっています。もちろんひたすら守るわけじゃなくて、まずは前に出るということを前提にフットボールを考えていますし、選手個々のフィジカルも上がってきています。あとは決めきるとかになるんでしょうけど、これはもう信じて練習するしかないです。続けるだけだと思います。そんな答えですか?って思われるかもしれないですけど、僕はそれでいいと思っているし、選手たちには「また練習頑張ろうぜ」って 笑顔で言おうと思います。

――今日の試合もアタッキングサードにはかなり入れていましたし、ライン間も取れて、スペースにも入れていたように見えました。「あとは決めるだけ」だとは思うのですが、戸田監督としては次のフェーズに移るために何が必要だと思いますか?

すべてをうまくやろうとは全然思ってないです。全てうまくやろうとすると、多分うまくいかないので。だからこそゲームを理解することも必要ですし、 大きなスペースから探してプレーすることも必要です。ただ、さっき話した髙木のように、プレシーズンも満足にプレーできず、シーズンに入ってからも途中で離脱とか色々あったなかで、ようやく継続して一緒にトレーニングができ始めた状況もあったりするんですよね。だからこれはもう、少しずつ合わせていくしかないと思います。戦いながら合わせていって、連係を深めて、(お互いを)見なくても(お互いに何をしたいかが)わかるというレベルまで持っていければいいんですけど。

今日も前半からそうでしたけど、うちの選手が顔を上げて前を見た時に彰人はもう動き出してるんですよね。そこにまだボールが出ない。出ればおそらく違いが生まれる。そういう選手個人の特徴を、僕がもっとうまく組み合わせて点を取れるところまで持っていきたいと思います。全部が全部きれいにつないで揺さぶってというサッカーは、実は目指していないから。現状そこまでできるほど、我々はうまくないです。

だからこそ走んなきゃいけないし、どんどん前に出ていく必要があるわけです。それを活かすためにも、ボールを奪った瞬間の1本目、2本目のパスを大事にするっていうところが問われてくると思います。今日であれば、押し込んだところから相手に簡単にカウンターされるなとか、自分たちの陣地に入らせるなってとこに関してはできた部分が多かったので。あとは連続してずっと攻撃を続けるなかで、後半だったら追い風だからミドルを積極的に狙うとかね。泰良も恵亮も打っていましたけど、そういうプレーを続けていく必要がある。もちろん相手があることなのでそんなに簡単にこじ開けられるかはわからないですけど。あとは最終的に点が入るか否かという話でいくと、やっぱりクロスの精度は上げていかないといけないと思います。これは絶対的に必要な要素になってきますが、正直まだまだ足りないです。入り方が良くてもボールが来ないシーンがたくさんあります。これも練習するしかないので、また頑張ります。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/v29KXpJa-tY

FW/14 髙木彰人

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--加入後初先発となりましたが、試合を終えての感想を聞かせてください。

今日はアウェイでしたけど、初スタメンということで、しっかり結果を残しつつ勝ちたかったっていうのが最初にあります。

-- 髙木選手のコンディションは試合を通して非常に良さそうに見えました。

開幕当初から離脱を繰り返していて、先週のテゲバジャーロ宮崎戦で相模原での初出場となりましたけど、連戦なので練習試合とかなにもできずいきなり試合で、FC大阪戦も含めてしんどいというか、コンディションをもうちょっと上げたいなっていうところもありました。今日もコンディションは全然フルではないですけど、今日できる自分の100%を出すつもりで挑んで、ボールには絡めましたけど、自分の仕事としてはゴールにつながるプレーになります。そういったところを出せなかったのは、悔しく思います。

--髙木選手の長所に動き出しや相手との駆け引きがあると思いますが、徐々に味方からのパスも増えている印象があります。

前半で言うと向かい風だったので、後ろの選手もボールを蹴るのは難しかったと思うんですけど、そういったボールを蹴ってもらってもしっかり対応できたと思います。自分の動き出しに関しては、ゴール前で出せたら正直一番いいのかなと思うので、そこでもいい動き出しができるように、チームとして高い位置でボールを持てたらなおいいかなと思います。

--今日出てきたボールはハーフウエーライン付近からが多かったですかね。

引き出しが最終ラインだったりサイドの選手のところだったので、今日で言うと(前田)泰良やまっきー(牧山晃政)のところで(ボールが入ったら)前を向いて裏へ抜けたり、そこの2列目の2人のところで前を向けると、FWの僕としても動き出しやすいし、ゴール前で仕事ができるようになると思います。でも、そればかりでもサッカーは難しいので、最終ラインやサイドの味方選手が持った時のボールの引き出しをしつつ、ゴール前での動き出しをもっと増やしたいなと思います。

--リーグ戦での出場が続いていますけど、感触としては徐々に良くなってきていますか?

そうですね。あとは早く結果を出したいなと思いますけど、気負いすぎてもあまり良くないということもわかっているので。引き分けが続いていますし、まずはチームの勝利を目指してやっていきたいなと思います。


DF/3 水口湧斗

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--試合全体を通じてかなり押し込んでいてチャンスもあったと思いますが、0-0の引き分けとなりました。

特に後半はチャンスもありましたし、セットプレーの回数も多くPKもありました。そのなかで点を取れず勝ち点が1になってしまったことがすごく悔しいです。

--一方で、ディフェンスは今日もよく守れていた印象がありますが、やられる感じもそこまでなかったのではないですか?

そうですね。前にいたピーダーセン(世穏)選手は(183cmと)大きい選手でしたが、そこに出されてもチャレンジ&カバーを徹底するよう自分たちで声をかけ合うことができていました。シュートもそこまで打たれてないので、失点する感じはなかったですけど、自分たちはセットプレーでも得点を決めるチャンスがあったので。無失点は継続しながらも、勝ち点3を取れるような試合をしなければいけないと思います。

--水口選手個人としては、空中戦もほぼほぼ勝っていたように見えましたが。

CBの真ん中をやっている時より競る回数も少なくなって、(山下)諒時が競った後のカバーだったり、どこにこぼれてくるかという予測をして、ヘディングでもいつ来てもいいように準備はしていました。誰かが競った後のセカンドボールがどこにこぼれてくるか(予測すること)が自分の課題ですが、そこは意識してできていたと思います。

--あとは得点を奪えるようになれば勝ち点3を積めるように思うのですが、水口選手から見てチーム全体としてどんなところが必要になると感じていますか?

後ろから見ていて、前の選手は守備からたくさん走ってくれていて、 今日も前線から守備をしてくれたことで、自分たちが無失点に抑えられているというのはあります。でもうちはミドルシュートがまだ少ないので、もっとチャレンジして果敢に狙ってもいいと思いますね。あとはセットプレーがチームの強みとしてあるので、そこで1試合1点決められればと。今もこだわってやっていますけど、ちょっとしたことにもっとこだわって積み重ねないと、公式戦で点を取ることは難しいです。練習から常に意識して、また試合に向けて準備していきたいと思います。

--今日は前半に比べて後半は、ペナルティエリアの手前で打つシーンが増えたように見えました。そういった場面を増やすことが大事になる?

そうですね。後半、(伊藤)恵亮がいいところでもらってミドルシュートを打ったりしていて、それを後ろから見ていて入る感じもしました。自分はそんなに攻撃へいくタイプじゃないんですけど、果敢にゴールへ迫っていけばチャンスも増えていくなと思います。