SC相模原

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11-26-2023

 試合結果 

【11/26岩手戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 0-0 いわてグルージャ盛岡


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/112602/live/#live/

戸田和幸監督

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--今日の試合は今季積み上げて来たものがピッチで表現されていたように感じました。監督自身は今日の試合を受けていかがですか?

ハーフタイムに選手に話したことは、ストーリーとしては間違っていないけど、なにか足りないということ。それは選手として、今日がホーム最終戦だから「よし、いいものを見せるんだ!」というモチベーションがひょっとすると硬さにつながったりしていたかもしれません。

盛岡さんは昨季どこにいて、どういう選手がプレーしているかということを考えると、強いチームなのは事実です。でも今、言ってもらえたようなことがあったとしても、まだ足らない。後半ではそれがしっかり表現できて、試合が終わった後に言ったのは「ひょっとしたら前半と後半の違いは気持ちだけかもしれない」と。別の言い方をすれば「気合いだけかもしれない」というところが僕としてはありました。

前半も相手の攻撃をしっかり抑えにいくためにアクションを起こしていたし、次出てくるところが見えていたはずですけど、こぼれ(球)も含めて取り切れないことがありました。公式の記録を後半は10本のシュートを打ったのに対して、前半は5本ですけど、本数だけじゃなくて印象とスタジアムでの歓声は違いました。前節、後半15分まで奈良さんはシュートを打てなくて、それでも僕らは最後に攻めに出たけど攻めを完結できず負けていました。でも、負けたから失う勝ち点もあるけど、できたことや自信とか得るものもありました。そういうことをシーズンを通して選手に常に伝えてきました。勝ったからすべていいわけではなく、負けたからすべてがよくないわけじゃないです。

そういうところで見ていくと、今日の試合も実はいろんなものがあったんですが、やってきたことが選手自身の力になったり、グループとしてのパフォーマンスにつながっている部分は出ていたと思います。それを後半、ああいうかたちでプレーができるなら、スタートからできるように目指そうと伝えました。

今日はホーム最終戦なので、勝って終わりたかったですけど、それが果たせなかった。でも、シーズンラストの試合があるので、「全部そういうのを揃えて勝って、順位も一つ上げて終わりたい」と言いました。

ただ、個人名を挙げると、西山(拓実)は随分変わったなという感じがします。頭のなかがおそらく整理されたと思います。球受けもそうだし、こぼれの反応もそうだし、プレスもそうだし、口が使えるようになりました。彼のところでテンポが出せたり、自信を持つようになりました。前田泰良はシーズンの途中でポジションが変わりました。今日、試合が終わった後に「泰良、中盤の選手になったな」と話をしました。それはなんでかと言うと、戻ってしっかり守備対応をしてシュートブロックをしていました。彼は元々トップ下ですけど、「トップ下じゃなくてもゴール前にいけるでしょ」と言って、この前ここでプレーした時(第35節・FC大阪戦/5-0)も点を取りましたけど、ゲームにより関わって、走って、止めて、呼んで、出して、ゴール前に入っていけばシュートも打てる。そういうところが、特に僕らは1年目の選手も多いので、そういうところの成長が見られた部分はありました。西山が今日のウォーミングアップの前に一言俺に言ったんですけど、「成長した姿を見せてホーム最終戦に勝つ」とピッチへ出ていきました。

そういった部分が出せた時間はありましたけど、勝ち切れないのが僕たちの、自分の足らないところ。でもそういう試合を作れたことをみんなで共有して、勝ち点3つを取れるチームになるための取り組みを続けたいと思います。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=knGl0RFiR9g

GK/35 東ジョン

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--安定感のあるセーブもあり、クリーンシートという結果でした。ディフェンス陣とうまく連系して守れていたようにも見えましたが。

前半、相手の時間が長かったですけど、今までなら(ゲームに入り込んで)集中する前に失点して流れを持っていかれていたかもしれないですけど、チーム全体で耐えるところは耐えるという場面は成長できたところです。それが現れて前半ゼロで抑えられたからこそ、後半は押し込む場面が増えました。

引き分けた時に毎回言っていることですけど、負ける可能性はあったかもしれないですけど全然勝てる試合だとは思うので、誰もホッとしているような人はいませんでした。ホーム最終戦だからこそ勝ちにこだわった分、悔しい気持ちも大きいです。でも自分はGKなので、ゼロに抑えられたことは自分のなかで評価して次につなげたいです。

--攻められる時間が続いたなかでも、全体で集中してプレーできていた?

そうですね。守備はよかったですけど、攻撃でなかなかうまくいきませんでした。守備も後ろの球際のところはしっかり戦っていましたけど前からのプレスが全然ハマっていませんでした。そこでチームのなかでの戸惑いや、「どうすればいいんだ……」と雰囲気が良くない時に自分がリーダーシップを持ってやりました。そこはまだまだ足りてないですけど、一本(シュートを)止めればチームとして「一本助かった!」と前向きになって士気が上がると思うので、いいプレーをしてゼロで抑えられたと思うので、そこはよかったところです。

--16分に右手のコラプシングで止めたシーンは、今季のなかでもトップ3に入るぐらいだったと思いますが。

練習していたことですし、反射神経は自分の強みで、そこは深く考えすぎなかったからこそできたのかなと思います。そこは継続して続けていきたいです。

--角度のない位置から右足で打たれたシュートに対して、ポジションを取って防いだ場面はGKチームで重点的に取り組んだことが生きたように見えました。

そう思います。そこまで「練習してきた場面を」というのは考えないですけど、何回も何回も練習していると無意識に試合に現れるので、練習してきたことが出たと思います。

--半身にならないよう、面を大きくする意識が感じられました。

体も外に出てファーが空いたりしますけど、相手のFWの選手が前向きで仕掛けてくる選手で、苦しめられていたんですけど、ゼロで抑えられたことは自信につながりました。

--シーズン途中の加入ながら、クロス対応や裏へのケアなど判断ミスをすることがシーズン通してほとんどないように思えましたが。

戸田さんから「そこが強みだから、クロスには絶極的に出ていけ」と言われているので、「出て触れなかったらどうしよう」とかマイナスな気持ちは一切ありません。例えさわれなくても守ってくれる味方がいるので。そういう気持ちでやるからこそ、マイナスな気持ちはないので、うまくやれていると思います。仲間を信頼してできるプレーだと思うので、そこは続けていきたいです。

--今季は充実感のあるシーズンになったのでは?

もちろんそうですね。シーズン通してこんなに試合に出るということはプロになって一度もなかったので初めての感覚ですけど、試合が終わってファンの方からもらう「ナイスプレー!」といった声をもらうと、サッカー選手をやっていて一番やりがいを感じます。そのためにやっていると思います。まだ21歳で、これからもっともっとやらなきゃいけない部分は多いですけど、この経験は自分の基準になっているので、こういう気持ちを毎シーズン続けて、試合に出られるようにその場その場で頑張りたいです。

--期限付き移籍中のため、来季どこでプレーするかまだわからないと思いますが、今季の経験を糧にプレーを続けていきたいところですね。

そうですね。相模原でもう1年プレーすることも大きな選択肢としてありますけど、全部が全部自分で決められるわけでもありません。どこでプレーすることになろうが、この経験はすごく大きいものですし、自分の基盤となるシーズンになりました。


MF/27 西山拓実

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--0-0で勝てはしませんでしたが、内容はすごくいいサッカーができていたように見えました。

90分通してと言われると、前半がうまくいってたわけではなく、後半みたいな試合を90分できるようになりたいという話もありました。

--前半はどのあたりに課題を感じましたか?

前後半と比べて戦術は大きく変わっていなくて、気持ちの問題だったというか、入りは硬い部分があるんですけど、そこでどれだけ勇気を持ってプレーできるか。前半で言うと、気持ちの持ちようだったというか、そこが課題で、それ一つで変わると思います。

--後半は攻撃にテンポが出て、ゴールに向かっていくプレーが多くなりました。今言われた気持ちが要因しているのか、相手の強度が落ちてきたからなのか。どう感じますか?

メンタル的なことも多少あったと思いますけど、自分たちが一つうまくいくプレーがあった時に、そのプレーで勢いに乗れたというか、一つうまくいけばどんどんいけるというメンタル的なものが大きく作用しているのかなと思います。相手も落ちては来ていましたけど、一つうまくいったことが続いたからでした。

--どのプレーがきっかけになりましたか?

きっかけというのはわからないですけど、みんなの一人ひとりの気持ちの持ちようが変わっていったと思います。

--アンカーでプレーするようになって今日はフル出場して、声やプレーでチームを動かしていて成長をすごく感じられました。

1年間を通して間違いなく成長しているなと思います。プレーもそうですけど、ゲームを動かす時間帯とか流れは、経験を積んでいくことや声かけもそうですけど、もっとチームを落ち着かせるようにならないとなと思っています。

--シーズンの序盤はメンバーになかなか食い込めないところからスタートして、岩上祐三選手の加入もあったなかで出場機会を得られたことは自信になる1年になったのでは?

最初に出始めた頃は自信もなく、一つのチャンスで使ってもらっていた部分はあったと思います。祐三さんが入ってきて競うようになって試合に出られるようになって、学びながら自信がどんどんついていきました。

--前節初めてアシストを記録しましたがプレースキックの練習も積極的に行っていたのでしょうか?

チームの練習で自分のキックを伸ばしながら、祐三さんからアドバイスをもらうこともありました。

--岩上選手はポジションを争うライバルですが、アドバイスをもらいにいく時の気まずさのようなものは……?

全然気まずくはないです。自分からすれば「ライバル」と言っていい存在ではなく、本当に学ぶべき存在であり、負けたくない存在でした。

--監督の試合後記者会見でも西山選手の名前が挙がっていました。これまでに言われたことで印象に残っている言葉はありますか?

最初の方に言われたのは利き足のことでしたけど、シーズンを通して「自分でできるようになるんだと決めて、それに向かって日々努力すれば必ずできるようになる」と自分によく言ってもらっていました。そういう言葉があったから努力をやめることはありませんでした。できないことが多い日々もあったんですけど、そういう言葉をもらって、自分に向き合って過ごしてきました。

--今日の試合は0-0でしたが、チームの成長を感じられたからこそスタンドから拍手が沸き起こったのかなと思いますが、西山選手は悔しい感情の方が強いですか?

間違いなく、誰一人満足してないはずです。「ホーム最終戦は勝ちたかった」という気持ちが大きいです。


DF/19 國廣周平

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--3CBの右で出ていましたがボランチの位置まで上がってゲームメイクする動きが多く見られました。どんなタスクを与えられていましたか?

ビルドアップに関しては自分が中に入ることで相手の守備が混乱するんじゃないかと、自分と拓実のところで中を使ってもらいながらボールを動かして前進することを求められていました。

前半はそこまででしたけど、後半はボールを受ける回数が少しずつ増えて、蹴れる回数も増えたので、自分のリズムもできてパスも受けられて、とやりやすさはありました。

--結果は0-0ということで、課題についてはどんなところにありましたか?

相手陣地に入ってからは基本的に中でプレーするより、後ろで迂回経路を作りながら外を使って、中を使って、自分のところで配球する役割がありました。そこまでゴール前に入ることはあまりなかったですけど、場面によってはあってもよかったと思いますし、自分のパスの精度がよければ決定機に一気につなげられたんじゃないかと感じています。

--58分に右サイドの高い位置まで上がって、綿引康選手と連系した攻撃をしていました。どんな意図で上がっていったのでしょうか?

相手のFWの選手が出てきて、康が前向きが作りづらそうだったので自分が相手を引きつけて背中に入っていこうと思いました。相手の守備のやり方によって変わってきますけど、プレスが強ければその背中を自分で取りにいこうという意識を持ってプレーしています。

--まだ最終節が残っていますが、都リーグからステップアップしてきた激動のシーズンが終わろうとしていますが。

そうですね。なにが起きたかわからないような感じですね(笑)。今までのレベルと比べて、自分の強みは通用しますけど、弱みの部分が出てしまうというのがこのレベルだと思います。そこを改善する必要があると感じた1年でしたし、まだまだ成長しなければいけないけど、学びのある1年でした。

--去年までは働きながらプレーを続けていたなか、今年はプロ選手として練習に集中できる環境に身を置けていました。一方でプロならではのプレッシャーもあったと思います。

仕事をしなくてよくなったのは、ありがたいの一言ですね(笑)。ただ、もっとサッカーに向き合わないといけないなと感じたので、そこを意識してサッカーに、体に向き合って公式戦でいいプレーができるように準備する必要があるなと生活しながら感じました。

--そういった一つひとつのことが新鮮に感じられたのでは?

そうですね。去年は正直、仕事が優先になっていてサッカーは二の次という感じになってしまっていたので。

--今日の試合を見ていたら、来季はJ2昇格を狙えるんじゃないかと期待が持てそうですが。

後半のようなサッカーがずっとできればチャンスはあると思うので、引き続き成長できるようにやっていきたいです。