SC相模原

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11-16-2023

 お知らせ 

練習レポート(藤沼拓夢選手、橋本陸選手)

FW/9 藤沼拓夢

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--前節、藤沼選手の左の背後へ何度もランニングしていくシーンが印象的でした。

狙っているところをうまく突けた感覚が前半から何回かありました。動き自体悪くなかったですけど、そこから個人でチャンスをあまりつくれなかったので、悪くはなかったけど満足のいくものじゃなかったです。

--チャンスを生み出すためには、どんなプレーが必要でしたか?

ボールをもらうところまではできていたので、その先のドリブルで一人、二人かわすことやライン際までえぐってクロスを上げるプレーが足らなかった。そこで個人としての差をつけることができればチャンスはもっと増えたと思います。

--藤沼選手が頻繁にランニングしたことでスライドを強いられた相手のディフェンスは疲弊して、後半の5得点につながったという見方もできるのでは?

相手も(背後を)狙われているのはわかっていたと思います。僕が走る前にラインを下げてしまったり、ラインバックが速くて「裏を相当警戒しているんだろうな」と思いました。あとは横ズレがうまくできてなくて自分のところが空いたり、(橋本)陸の方にうまくいったりもしていました。

--チームとしての狙いがハマった感覚もありましたか?

そうですね。相手は守備の硬いチームで、前半はああいう硬い内容になったと思います。硬いチームは1点、2点と失点する経験も少ないので崩れやすいと思っていました。3点目が入った瞬間に勝ちを確信しました。

--後半の立ち上がりに押し込まれたシーンをよく耐えたことも大きいと思います。

後ろの人間が中心になって体を張って守ってくれました。サッカーは90分のなかでああいう時間になることは絶対にありますけど、そこで失点することがなくなったと感じます。そこからの1点目は、自分たちで崩して決めたゴールではないですけど、ショートカウンターも自分たちの武器の一つ。それができるのも守備を練習してきているからだと思うので、そこはうまくハマったと感じました。

--今季は残り3試合となりましたが、次の奈良クラブ戦へ向けてはいかがですか?

ここ2試合勝っていますけど、2つとも上位チームで、そこに勝てたことに関して自信を持っていいと思います。でも、それが過信にならないようにしたいです。奈良はしぶとく戦ってくるチームですし、前期も苦しめられました。いくら2つ勝っているといって一切気を緩めてはいけないと思います。

--残りの3試合、すべてに勝てるのではないかという期待感もありますが。

残り3試合で3連勝できないことは全くないですね。自分たちがハードワークしたからこそ2試合続けて勝てたと思っているので、相手の順位や個のレベルで上回られていても勝てるんだなと思います。


DF/8 橋本陸

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--前節は0-0で試合を折り返したなか、後半に5得点。その要因はどこにあると感じますか?

自分のなかで前半はそこまで悪い感じはなく、いい形を作れていました。その分、ボールを後ろ回しで動かす時間が多く見ている人からすれば「決め手に欠けている」と思ったかもしれないです。後半はその分改善されて、後ろで回している時に縦パスが増えて前へのスピードが上がったことでゴールにつながったと思います。前半からそうしようとはチームでしていましたけど、相手の守備も硬かったので、前半は「ああいうふうになっても仕方ないかな」という割り切りがありましたけど、後半に5点取って勝てたことはよかったです。

--後半の立ち上がりは相手に押し込まれる時間が長く、そこを耐えて65分に橋本選手が先制ゴールを決めました。どのあたりから流れが変わったと感じていますか?

相手が前から守備をしてきてくれたことに対して、何回か危ないシーンはあって、だからなのか相手がより前がかりになってきて、それに対して自分たちが恐れることなくやり続けた結果、いい攻撃につながったと思っています。

ゴールを決めたシーンについては、「よくあそこにいたね」と言われましたけど、自分のなかではあそこに走り込むのを惜しむことはないですし、当たり前のことだと思っています。こぼれ球に反応することも当然なことで、あれができるのが自分の特徴です。(増田)隼司から直接クロスを受けて打つ選択もありましたけど、隼司はシュートを選択して、その流れで自分が反応できました。ああいうシーンを振り返ると、「どんな場面でもフリーランニングが必要だな」と改めて実感しました。

--シュートもイメージ通りでしたか?

昨季はああいうシーンがとても多く、自分のなかではイメージができています。思い切り足を振るのではなく、コースへ流し込めば大体は入ります。そこまで焦ることなく、ゴロで速いシュートを打ちました。

--ゴールを決めたシーンに限らず、WBの選手がファーへ走っていくことでチームの攻撃に厚みが増すのでは?

クロスに入る人数が多いと、最初のチャンスで合わせられなくても人数がいれば2回目の攻撃が素早くできる。それには逆サイドのWBが攻撃参加することが欠かせないことですし、自分のなかではWBのクロスに逆のWBが決めるぐらいの厚みがあるといいなと毎回思っています。そういう攻撃がスカウティングされれば外に相手の守備が集中して、中の選手は決めやすくなると思うし、(走って)絶対に無駄なことはないと思っています。

--前半戦の奈良戦で橋本選手が決めた決勝点は、まさにそんな形からでした。

そうですね。走っていた時の気持ちは覚えてないですけど、映像を振り返って見ても「癖になっているのかな」と思います。意図的に走ることも大事ですけど、「チャンスだな」と思った時には本能的に前へスプリントしている。それは自分がずっと積み重ねてきたことです。試合終盤だったからこそ体がああやって動いたと思いますし、(安藤)翼が(ボールがラインを割る前に)追いつくかどうかも予測できていなかったですし、すべてが重なったゴールだったと思います。

自分はうまい選手ではないので、なにでチームを引っ張るかと言われたら長い距離のスプリントを欠かさないことです。それを見て「俺も走らなきゃ」という選手が増えてくれればいいですし、無駄なスプリントになったとしても、それでチームを鼓舞できたりゴールにつながったりしたら走った甲斐があるなと思います。