SC相模原

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10-15-2023

 試合結果 

【10/15テゲバジャーロ宮崎戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》
テゲバジャーロ宮崎 2-2 SC相模原


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/101510/live/#live/

戸田和幸監督

--試合の総括をお願いします。

今節は我々からすると一つ上の順位のチームが相手で、勝ち点差も1で勝てれば順位が入れ替わるという、ポジティブな意味でチャレンジングなゲームになりました。先に点を取られながらもひっくり返して、3つ目を取るところまでもっていけた気はしています。なにがなんでも勝ちたかったし、勝たせてあげたかったし、勝って次のホームゲームに戻りたかったところはありますが、トレーニングの成果も見えていました。勝ち点1を取ったことをネガティブに捉える必要はないと思いますし、次につなげられるよう選手には伝えましたし、休んでもらってからまたトレーニングに向かいたいと思います。

--2得点を決めた安藤翼選手について。

力のある選手だということは間違いないです。あとはゲームをどう始めるかと、90分をどういうふうに考えるかというところでスタートがベンチからになっています。本人にも伝えているなかでこうやってやってきていますが、急きょ出場することになって、よい形でゲームにも入ったと思います。シュートのトレーニングも含めて、よくやってきていることがクオリティという形で発揮されて、2点取ってくれましたので、それに関しては「素晴らしい」の一言です。

--ユニスタ(ユニリーバスタジアム新富)に来て、試合中の風の影響はいかがでしたか?

そこまで風の影響を感じたことはありませんでした。試合中に風向きと風の強さが変わることは聞いていましたし、前半、風でボールがちょっと止まって深い位置へ入られることもありましたけど、90分通して風に苦しめられた感じはなかったです。ここは初めて来た場所でしたけど、こぢんまりとしたスタジアムだなと映像で見て思っていました。スタンドからの距離がすごく近く、見ている人からすると雰囲気がすごく伝わってきて、お客さんも入っていたので、いいスタジアムだなと思いました。

--次節は首位の愛媛FC戦になりますが。

どこと試合をしても、我々は新しいチームでチャレンジャーだということは変わりません。順位とか状態とかありますし、愛媛さんは(会見中の)今、試合をしているのでどういう形になるかわからないですけど、今の僕らより上の順位にいて、そういうチームにまた向かっていく形になります。向かっていくということに関しては明確にそういう意味でスタンスは取りますし、相手のことの把握にも努めて、どうやったら勝ち点3を取れるか自分も一生懸命考えます。ただ前回、アウェイで対戦した時も1点差で敗れましたけど、後半はずっと敵陣でプレーできた事実もあります。

前半戦は競った試合で勝ち切れないとか、勝ち点を落とすということが実際にありました。前節の鳥取も非常によいチームで、宮崎さんにも力のある選手がいっぱいいますので、彼らの時間になった時、僕らはしっかりと受け止めて耐えなければいけない時間がありますけど、そのなかでもチャンスは作れています。「勝負は常に紙一重だ」という話を今日もして試合に臨んで、実際にそうなったと思います。愛媛さんが首位でも、我々は恐れる必要はないです。リスペクトはしますけど、恐れる必要はないので、またしっかりと休んでトレーニングをして、勝つための努力をできる限りして、ホームで勝ち点3を取れるように頑張りたいと思います。

--1点目をアシストした綿引康選手はここまで先発出場の機会が続いていますが、彼の評価は?

昨季までここでプレーしていました選手で、多分多少の力みとか期するものがあったんじゃないかとトレーニングの時から見て取れました。「どうせ緊張するならしっかり緊張して試合に向かえよ」という話はしたんですけど、彼らしく得点につながるプレーは出してくれたのかなと思います。でももっとできる選手だということはわかっています。いろいろな感情も含めて、試合ごとに一定のところに保ってプレーすることは簡単なことじゃありません。

綿引は綿引で今日の試合のなかでつかんだ手応えもあれば「もっとこういうふうにできたな」と感じることもあると思いますけど、それはまた話をして次に進めたいと思います。ただ、一緒にフットボールをしはじめてから着実に成長して、重要な存在になっているのは間違いないです。そういった選手がどんどん出てきているのは嬉しいことですし、次の試合へポジティブな気持ちで向かいたいです。

もちろん勝ち点3を取りに来ているから勝ち点1という結果は2失われたような感じになるかもしれませんけど、相手があることでこれだけお互いに走って戦うなかで、本当に紙一重だし、1プレーで試合が変わることもある。そういったところから学べることがきっとあると思います。

今日は「3つ目のゴールを取ることができていれば」というところで、チャンスがあったのか、なかったのかということと、相手が選手交代をして勢いを出していた時にそれをどれぐらい受け止めた上でプレスからカウンターが作れるかというところはまたしっかり見直して、トレーニングに落とし込みたいです。そのなかに綿引も含めて、まだまだ僕らは上を目指せる立場にいますので、悔しさをエネルギーに変えられるようにチームとして進んでいきたいです。

--2点目はゴールに迫るスピーディーさがあり、前回宮崎と対戦した時とスピーディーさに変化があった印象でした。

単純に、努力してきてくれたものが試合のなかで発揮できるようになってきただけだと思います。選手が勝てていない時からずっと続けてきた努力をしてきて、個人としてもチームとしてもレベルを上げてきました。もちろん、試合に向けてこういう運び方やこういう侵入のし方があるかもしれないとトレーニングをしましたけど、だからと言ってああいうふうに点が決まるわけでもないです。

ホームで戦った時も難しい試合になりました。宮崎さんも元々望んでいる順位とか状況ではないと思いますけど、よいチームなのは間違いないなと今日対戦して改めて思いました。そんな簡単にボールは奪えない。でも、奪えた時になにをしていたか僕らは認識して、試合を一生懸命戦ってチャンスも作れて、今言ってもらったようなことは選手のなかにも手応えとして残ると思う。

個人の成長もそうだし、チームとしてできた試合のなかでのよいアクションは、たとえ望む結果とは違ったとしても、よいものはよいです。自分としてはそういうところをずっと大切にしていて、前半戦から続けてきました。たしかに、スピーディーで素晴らしいゴールだったと思いますし、そういう回数をもっともっと多く作れるようにまたトレーニングを頑張りたいです。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/amciKRsthGA?si=lpFEOlQiwOf5H8pN

FW/14 安藤翼

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--佐相壱明選手が前半に怪我をしてしまって、安藤選手がピッチに入って先制された苦しい流れを変えたように見えましたが。

自分が出るまでに時間がかかって1失点してしまったので、自分のなかで「なんとかしないとヤバい」と思っていたので、「勢いを与えないといけない」という気持ちでいました。カズがプレスでチームの流れを良くしてくれていたなか、もったいない失点だったので、まずは同点に追いつくことを目指してプレーしていました。

--1点目は、クロスがターゲットになることの多い瀬沼優司選手を越してファーにいた安藤選手がダイビングヘッドで合わせるという形でした。

セヌさんがCBを2人つってくれたので、「自分のところにボールが来る」と感じていい準備ができて、ボールもよかったので合わせるだけでした。

--常にゴールをうかがっていたからこそ準備ができて決めることができた?

そうですね。ゴールを決めることをFWは求められていますし、練習で起きている現象が試合で出ます。今日、戸田さんも「トレーニングのようにプレーしろ」と言っていて、練習でやってきたことがそのまま試合に出たと思っています。

--2点目は右サイドでボールを運びながら視線を中央に送って、クロスをにおわせながらニア上を打ち抜くという素晴らしい一撃だったと思いますが。

「ダイ(加藤大育)からパスが来る」と思った瞬間、パスが来た時にうまく中を見れて、最初はクロスを考えていましたけど、「中にいない」と思って「打ち抜こう」と思って打ったらいいシュートが決まってよかったです。

--安藤選手がボールを持っている時、相手はどんなことを考えていたか想像できますか?

ボールを持ったら相手のことを考えることはあまりないですけど、ゴールへ向かっていくプレーが相手からしたら一番怖いことです。それをいかに連続してできるかをアタッカーは求められるので、それは常に意識してプレーしていました。

--ニア上の狭いコースへシュートを打ち抜いたことについては?

まず、チームとしてああいう形を作れたことは大きいです。そのなかで自分の選択に迷いがなかったので、それがあのシュートにつながったと思います。

--安藤選手が決めてきたゴールのなかでもベストに食い込むほどのゴラッソだったのでは?

どんなゴールでも嬉しいですけど、自分としても気持ちいいゴールが決められたと思っています。それで勝てたら一番でしたし、そこから3点目を決めることをチームとしても個人としても狙っていかないといけないです。

--最近の安藤選手はチームを勝たせる活躍が多く、今日のパフォーマンスを見ていても覚醒を予感させるプレーぶりです。

チームとしては確実に積み上げてきたものが形になってきています。今日はそれが結果として現れませんでしたけど、僕らは自信を持ってプレーできています。だからこそ失点が悔やまれます。チーム全員が戦えているからこそ、自分のゴールが生まれていて、そこポジティブな部分です。でも、交代してしまったことに関しては自分の課題でもあるので、そこはもう一度自分に目を向けたい。あの展開で3点目を奪えれば勝てたと思っているので、「なんで失点したのか」ではなく、ゲームの展開を読んだプレーや勝つためにどうプレーするべきかをもっと考えてやっていきたいです。

--安藤選手という頼もしい存在がピッチを退いたあとの展開が心配でしたが、安藤選手からすれば悔しい気持ちもあるなか、みんな成長していて問題はないという感覚でしたか?

そうですね。プレーの色は選手個人個人で変わってきますけど、トレーニングで調子のいい選手が試合に出ていると思っているので、誰が出てもいい部分を出せてやれています。そこの質をもっともっと上げていきたいです。ここで全く満足できてないですし、もっともっと得点を取って勝たせないと意味がないので、チームを勝たせるゴールを取れるようにまたやっていきたいです。

--今日は勝てば順位が入れ替わる試合でしたが、試合は7つ残っています。サガミスタへメッセージをお願いします。

今日はアウェイまで応援に来てくださって、宮崎との対戦ということで勝てば(順位が)上回れた試合だったので悔しいですけど、僕らはどこが相手でも必ず勝ちにいけるエネルギーを持っています。次の愛媛FC戦はホームに戻っての試合なので、次も勝って皆さんと喜びを分かち合えるよう頑張っていきたいです。

DF/5 綿引康

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--古巣との試合を終えて、今の率直な気持ちを教えてください。

懐かしさと負けたくない気持ちを持って臨みましたけど、引き分けという結果は物足りないなと思います。

--前半は風下で佐相選手の負傷交代や先制を許す展開もあり、苦しかったかと思いますが。

失点は自分のマークからやられていて、あれは防げる失点だったと思っています。入りの面でまだまだ集中が足りなかったと思います。

--その後に安藤選手が入ってきて、2ゴールも決めて流れは変わったように見えました。

失点した後、自分のミスからでしたし「取り返したい」という気持ちがあって、ダイから落としがあってボールを入れた時に翼くんがいい動き出しでしっかり決めてくれたので、翼くんに感謝したいです。

--今挙げていただいたアシストのシーンはダイレクトで上げたクロスからでした。ボールを受ける前、綿引選手にはなにが見えていて、どんな判断をしてクロスを選択したのでしょうか?

中に2人入っているのは見えていました。その前のプレーでクロスを上げられそうで上げないシーンがあったので、「次あったらGKの前に落とすボールを蹴ろう」と決めていて、ダイから落としが来た時には蹴ろうと思っていました。

--クロスの質も練習から取り組んできたことが発揮された感覚ですか?

そうですね。試合でも出て良かったです。

--CBでありながらアシストもできて、綿引選手がいることで相模原の攻撃に厚みが増していると思います。

攻撃も自分の強みだと思っているので、そこはCBと言えどどんどん出してチームに還元できたらと思っています。これからも攻撃面で活躍できればいいなと思っています。

--ただ、前に出過ぎて後ろの人数が手薄になってしまう心配はありませんか?

守備が大前提ですけど、今日は自分的に守備がイマイチだったのでそこは反省しつつ、かと言って受け身にならず攻めの姿勢を忘れないことを意識したいと思っています。

--逆転してからはいい流れで戦えていたなか、安藤選手が怪我で退いてからは相手に流れが傾いたように見えました。ピッチのなかではどんなことが起きていましたか?

「やることは変えないようにしよう」と言ってましたけど、ちょっと受け身になってしまって押し込まれる展開が多くなったなと感じていました。「あそこでもう1点取るくらいの気迫がないと勝ち切れないんだな」と、いい経験になったと思います。

--押し込まれない方がいいに越したことはないですが、自陣ゴール前で攻撃を多く受けて苦しいなか、全員が体を張って決勝点を与えなかったことについては?

前節から結構攻められているなか、守り切る場面は増えてきました。これは継続しつつ、次のステップに進むためにはもう1点取って勝ち切るチームになっていかなければいけないと思います。

--とはいえ、チーム全体として成長している実感はありますか?

成長は日に日にしていると思います。勝利までもう一歩のところまで来ているので、このままやり続ければ残り7試合でもっと強いチームになれるんじゃないかと思います。

--来週は首位の愛媛FCが相手になります。

1位のチームが相手だからと特に気負うことはなく、いつも練習でやっているようなことができれば勝てると思っているので、また来週の練習からしっかり取り組んで勝ちに持っていければいいかなと思います。