SC相模原

SC相模原

MENU

NEWS DETAIL

09-30-2023

 試合結果 

【9/30ギラヴァンツ北九州戦】試合結果・監督・選手コメント

game_stats-30676 (5).png

《試合結果》
SC相模原 2-1 ギラヴァンツ北九州

【得点】
47'野瀬龍世(ギラヴァンツ北九州)
64'安藤翼(SC相模原)
74'安藤翼(SC相模原)


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/093015/live/#live/

戸田和幸監督

5DZ_0717.jpg

--今季を占う、ギラヴァンツ北九州との大事なシックスポイントマッチで逆転勝利を収めました。今、率直にどんな気持ちでしょうか?

僕はシックスポイントマッチだということは言ってないです。我々が一つ上の順位にいて、北九州さんが一つ下の順位にいるので、もちろんそういう見方もできますけど、ずっと重要な試合だと思って毎試合、毎試合戦って今日を迎えました。詭弁みたいになってしまいますけど、選手が必要以上にそういう(重要な)試合だと認識しないよう意識はしてましたけど、前半を見ていてもおそらくしていたんだろうなという感じは受けました。

一方で前回対戦の時に60分くらいの時間を一人少ない状況で戦って、一人少なくなってから失点をして、一人少ないなかで中央を縫うように前進して点を取っています。(今日の試合を迎える前、選手には)そのシーンを見せたんですけど、「10人でできたことを11人でできないはずがないし、我々は5月から全員で成長しているから自信を持って戦うぞ」という話をして試合に臨みました。

ただ彼らには「そうは言っても、この試合に対していろいろ感じたよな」と言いました。そういう意味では、よく乗り越えたと思いますし、これで我々はまたたくましさを身につけることができたので、すごくよい経験になったと思いました。選手に聞けば、いろいろ感じたんじゃないかと思います。「固いな」とかあったと思います。

試合の展開で言うと、前半はこぼれ球を取りきれなかったので、そこで失点してしまったところがあったので、そこはメンタルとは別の部分で、準備と反応の部分は習得して、その上で敵陣での攻撃の場面を作れるようにしなきゃなという反省はあるんですが、そうは言っても試合なので。我々のチームとしてもそうだし、大体の選手が経験値というところで見ていくと、北九州さんは2シーズン前にJ2で戦った時の選手が8人いて、他クラブの選手としてJ2でプレーしていた選手は3人いるという話を選手にしました。要は「我々はチャレンジャーだ」ということです。「彼らの方が順位は下かもしれないですけど、経験値は高くてクオリティのある選手はいるから、僕らはチャレンジャーとしてとにかく思い切りぶつかるだけだ」という話をずっとして今日を迎えました。それでも選手はいろいろなことを感じたと思いますけど、勇気を持ってプレーをして、交代で出た選手もあれだけ躍動して、乗り越えることができましたから、そういう意味ではとても喜んでいます。感謝しています。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/6-ymZeygC0o?si=nP5hCuYhH2uUoDse


FW/14 安藤翼

5DZ_1771.jpg

--重要な試合で2ゴールという活躍でした。今日の試合を振り返っていかがですか?

前半はちょっとうまくいかないことがあったなか、0-0で折り返せたことはチームとしてよかったです。ただ、悪かったかと言われればそうでもなくてチャンスも作れていましたし、いい形もできたなか先制されても2点を取って勝てたことは、今のチームが積み上げてきたものが形になったゲームだったのかなと思います。

--1点ビハインドになってメンタル的にガクッと来る展開だったと思いますが、安藤選手が入ってさらにゴールを決めて、流れが変わったように感じました。

流れは覚えてないですけど、マッキー(牧山晃政)がうまくサイドから侵入してくれて、クロスが上がった瞬間、カル(デューク・カルロス)に「スルー!」って言って、それでカルがうまく見てくれてマッキーもいいボールを流してくれていたので、(足に)当てるだけだったんですけど当たらず(笑)、でもごちゃって入ったのでよかったです。

2点目はショートカウンターみたいな形からカルから本当にいいボールが来たので、しっかりボールをふかさないように待って、タイミングよく打てて、打った瞬間に「入った」と思いました。練習でもああいう形のシュート練習ができているので、それをうまくゲームで出せたことがよかったです。

--1点目が決まった直後の公式記録はデューク選手のゴールとされていましたが、安藤選手からはどう見えてましたか?

「カルのゴールかな?」と思ったんですけど(笑)、どっちでもいいというか、もう1点取ることが大事だと思っていたので、そこは正直あんまり考えてなかったです。1-1になった時点で2点目を目指してチームはプレーできて、そのなかで2点目を取れたことが大きかったと思います。

--気持ちがボールに乗り移ったかのような泥臭いゴールでした。

そうですね。前半見ていて、「後半に出たらなんとしてでもやってやろう」という気持ちもあったし、この前のホームでの試合(FC岐阜戦)は自分がPKを外して勝てた試合を取りきれず、今日の試合に懸ける思いは強かったです。毎試合懸ける思いは強いですけど、今日もたくさんのお客さんが来てくれたなか、ピッチに立たせてもらっているので「出たら絶対になんとかしてやろう。逆転してやろう」という気持ちでピッチに入れました。

--先ほど解説していただいた2点目は難しいシュートだったと思いますが。

「カルがあそこらへんに落としてくれるかな?」と思っていたら、本当にいいボールが来たので、あれは本当にカルのボールのおかげです。練習からああいう形のシュートをやっていたので、それが自然に出たという感じです。そんなに考えすぎることなく打てたことがゴールにつながったのかなと思います。

--ボールがバウンドして、跳ね上がってくるギリギリまで我慢してワンタッチで決めていました。

練習からやってきて得意な形ではあったので、うまく合わせられてよかったです。

--これまではシュートを外してしまう場面も何度かありました……。

そうですね(苦笑)。ふかしてしまったりすることがありましたけど、最近は自信がついてきて、ゴール前での落ち着きが出てきて見えるものも増えて、それが今回はうまくゴールにつながったのかなと思います。

--前線でボールがすごく収まる印象も受けました。そこの自信もついてきた感覚はありますか?

そこに関しては前半から(齊藤)聖七とセヌさん(瀬沼優司)があれだけ体を張って相手のディフェンスを苦しめてくれたことで、相手のディフェンスは疲弊したはずです。あの2人だけでなく、みんな前半からあれだけバトルしてくれたことで相手も疲れていたと思います。だから「自分が」というよりかは、みんなが頑張ってくれたことで途中から出る自分らがもっとやるのは当然だと思っていることで、そこに関してはいつも通り入れました。でも、よくなっているかなと思います。

--途中から出る試合が続いていますが、疲弊してきた時間に安藤選手のようなアグレッシブな選手が入ってくると相手はすごく嫌なんじゃないかと思いますが。

選手としては先発で出たい気持ちはありますけど、出させてもらっていることでピッチで悔しさやハングリーさを表現することができます。戸田さんからは「俺のことはムカついていいから、ピッチでそれを出してこい」という感じで言ってくれていて、そういう気持ちが選手は大事だと思うので、それは先発だろうとサブだろうと変わらず表現することを意識しています。

--このスタジアムを劇場に変えてくれる選手だなと思って見ているのですが、ホームでのプレーはいかがですか?

ピッチに入る時の歓声を聞いたら「やらなきゃ」と思わせてくれるのがサガミスタで、僕自身気持ちが高ぶります。みなさんが作ってくれる環境が僕を動かしてくれるというか、それが力になってピッチに表れています。

--試合後にインタビューがあって、遅れて挨拶にいってましたが、離れたスタンドから周っていく姿が安藤選手らしいなと思って見ていました。

そのあたりの席からサポーターが座っていたのは見えて手を振ってくれていて、そうやって手を振ってくれることは嬉しいことなので。俺のゴールで勝利を届けることができて本当によかったです。いつぶりだったのかというか、そんな試合あったかなという感じで、マジで嬉しかったですね。

--ここからが大事な試合になってくると思いますが。

間違いないです。ここからの9試合が大事になってくるので、全部勝つ勢いでやっていきたいです。

MF/11 デューク・カルロス

5DZ_1739.jpg

--勝ちましたね。

はい、よかったです。

--試合前から大事なゲームになることはわかっていたと思います。どんな気持ちで臨みましたか?

僕はあまり(大事な試合だとは)意識してなかったです。残り10試合で全部が大事な試合だと思っていたので、「負けたらどうしよう」という気持ちはなかったですね。

--ビハインドになってピッチに立ちましたが、そこまでの試合展開をどう見て、試合に出たらどうプレーしようと思っていましたか?

監督からも試合前に「試合の流れを見て自分のなかでイメージしておいて」と伝えられていたので、前半を見ていて背後のスペースは狙えそうだなというイメージがありました。あとは翼くんが試合に出るのか出ないのか、一緒のタイミングで出るのかなということをある程度想定していて、一緒に出たらどっちかが引いて(もう一人が)裏に抜けていくことを意識していました。

--第23節のY.S.C.C.横浜戦ではデューク選手がゴールを決めて逆転勝利を挙げましたが、その試合を彷彿とさせる流れの変わり方でした。

そうですね。練習から2人のすごくいいイメージがありました。

--安藤選手が収めてデューク選手が走ったり、デューク選手が仕掛けて安藤選手が抜け出すといったいい関係性を作れているように見えましたが。

そうですね。自分のなかでも、彼に対してすごくいい感覚を持っていますし、彼も僕に対してすごくいいイメージを持ってくれているので、それがうまくハマるシーンが多かったのかなと思います。

--同点ゴールのシーンを振り返っていただけますか?

カウンターでマッキーのところにボールが渡って、ツバくん(安藤)が背後にいるのはわかっていました。ファーストチョイスは自分がゴールにワンタッチでゴールへ流せたらと思ってましたけど、角度的に右足でしたし、僕も「無理だな」と思ってツバくんが流れているのはわかっていたので、ああやってスルーしたらツバくんが打ったという感じです。

--その後デューク選手がもう一度詰めて、安藤選手は「『カルのゴールかな?』と思ったと言ってましたが、公式記録では安藤選手のゴールに変更されていました。

僕のゴールだったら嬉しいですけど、ツバくんのゴールだったらそれはそれで仕方ないです(笑)。でも、同点ゴールが決まって嬉しかったです。

--体で押し込んで、こぼれたボールをデューク選手が押し込んで、気持ちでねじ込んだような形でしたよね。

はい。最後まで諦めない全員のよさが出たのかなと思います。

--後半の立ち上がりに失点してしまいましたけど、早い時間帯に1点返せたことで一気に雰囲気が変わったのでは?

前半戦と違ったチームのよさが出ているのかなと思います。立て直せるというのが大きいなと感じます。

--2点目もカウンターで、自陣ゴール前からいいパスが出てきましたが、どんなことを意識していましたか?

ツバくんが受けてターンした時に、最初は背後へ抜けようと思ったんですけど、センターバックもある程度構えて下がってきていたので、「間で受けよう」と思って止まって、受けた時にツバくんが動き出してくれたので、「縦に流そう」と思いましたけどコースがなかったので、自分のなかで得意なチップキックで出して、あとはスーパーゴールが決まりました。あれはツバくん様様でしたね。

--クロスというよりかは、スペースへ落とそうという意識で出した?

そうですね。

--安藤選手は「あのシュートは得意な形だった」と話していましたが、デューク選手のなかでもそのイメージはあった?

あそこまですごいシュートだとは思っていませんでした(笑)。ただ、彼はああいうすごいボレーシュートやこぼれ球を早く処理して打つというのが得意なので、彼だからというのがあって、ああいうボールを出しました。

--デューク選手はベンチに入っているけど、試合展開によっては出られないという試合もあって悔しさもあったのでは?

最終的に決めるのは監督ですし、そこは自分がもっと信頼をつかむために努力することが大事だと思います。自分に矢印を向けて、もっともっと出場時間を増やせるよう練習から努力していきたいです。

--シックスポイントマッチを制して、勝ち点を31にまで伸ばしましたが。

終わってから改めてこの試合の大事さを感じました。もちろん大事なのはわかっていましたけど、「勝ってよかった」とホッとする気持ちが大きいですし、逆に変に気負いしなくてよかったなと思います。

DF/19 國廣周平

5DZ_1429.jpg

--リーグ戦では6月3日の第12節・松本山雅FC戦以来の先発出場でした。どんな気持ちで今日の試合に臨みましたか?

自分は守備が課題だったので、そこは意識していました。攻撃ではある程度、違いを出せると思っていたので、攻撃でどう関わるかを考えながらプレーしていました。もう少し前半からボールを蹴れていたらよかったかなと思います。

--順位が近い北九州との重要な一戦で先発の機会が回ってきて、緊張はしませんでしたか?

緊張は特になかったです。

--あまり緊張するタイプではないのでしょうか?

そうですね。緊張しないですけど、試合の入りはあまりボールに触れず試合に入れなかったなと感じます。

--72分までと長い時間プレーしての感触はいかがでしたか?

前半からもっとボールを持つ時間を作るために、もうちょっとなにかしないといけないと感じましたけど、後半は簡単にボールをはたいてもらって、触れる機会が増えました。今後そういった時間をどう増やしていくかというのは、周りと合わせながらやっていかないといけないなと感じます。

--64分の同点ゴールは國廣選手のロングフィードが起点でした。

元々、相手のサイドハーフの選手が自分へプレスに来ていて、サイドバックの選手がこっちのウイングバックの大(加藤大育)のところに来ていたので、「その裏が空く」というのはスカウティングでも言われていました。そこは前半からずっと狙っていた部分だったので、相手のサイドバックの動きを見てボールが当たったかなという感じです。

--國廣選手から前への意識の高さを感じましたが、ビハインドになってからも気持ちを切り替えてプレーすることはできましたか?

失点しても得点してもメンタルはあまり変わらないタイプなので、そのあたりの変化は特になかったです。

--チーム全体としてはいかがでしたか?

前半が終わってハーフタイムで「もっとボールを持てる」とみんなで話し合っていたので、そこはビハインドになったからというのは関係なく、後半はみんなボールを持つ意識を持ってプレーできたのかなと感じます。

--デビュー戦が苦い試合になってしまい、デビューするまでも怪我で戦列を離れるという時間を過ごしていました。今季からプロ選手になったものの苦しい時間の方が長かったように感じますが、ここまでどんな気持ちで過ごしていましたか?

難しい時期ではなかったですけど、必要な時間だったなというのは今になって感じますし、まだまだ足りないところが多いので、そこはどんどん改善していかないといけないと思っています。

自分の強みが通用することはわかったんですけど、ウィークポイントの部分はもっともっと改善していかないといけないなと感じていて、体の部分だったりをこの期間はすごく意識していました。

--残り9試合になりましたが、個人として、チームとしてこれからの意気込みはいかがですか?

1試合1試合勝っていくだけだと思うので、練習から意識高くやっていくしかないかなと思っています。

MF/13 吉武莉央

5DZ_1710.jpg

--1-1の状況で出場となりましたが、どんなことを考えてピッチに立ちましたか?

今日は内容より結果にこだわっていきたいと思っていたので、なにがなんでも僕が点を決めて勝てればいいなと思っていました。結果的には翼くんが決めてくれて、勝てたのでよかったです。

--吉武選手が出たことで前への推進力が増したように感じました。

僕はスピードのある選手ではないので、「奪ったら2トップの翼くんとカルにすぐ預けよう」と思っていました。それがうまくできたかなと思います。

--コンディション不良で試合から遠ざかっていたなか、今日は久々の出場でした。プレーしてみての感触はいかがですか?

ずっと外から見ていて、整理できた部分はありました。試合に入った時は難しく感じてコンディションの部分ではすぐに息が上がったりしたので、それはこれからの練習でコンディションを上げていけたらなと思います。

--実戦に復帰したのは今週からですか?

今週の火曜日ですね。コンディション的に100パーセントではないですけど、リハビリ期間もハードな練習をしていたので、いつでも試合に出られる準備をしてきました。

--ここ最近のチームはすごく好調になってきていますが、外からどんなことを思いながら試合を見ていましたか?

一人ひとりが自信を持ってプレーしているように見えました。

--そんななか、今日の試合は先制される展開となりました。

前半は押し込まれる時間が長かったですけど、後半に入る前の選手たちを見ていたら負ける感じはありませんでした。先制はされましたけど、勢いを持ってサッカーができていたので、負けるとは思わなかったです。

--北九州との勝ち点差がさらに開きましたが、残り9試合へ向けた意気込みはいかがですか?

上もそんなに差がないので、ここから連勝していけば順位も結構上がっていくと思います。僕もやっと復帰してまた試合に出続けられるように来週の練習からアピールしていきたいです。

--新しい選手も加わって、中盤の選手層が厚くなっていますが吉武選手にしかない武器もあると思います。

ゴール前のアイデアは自分の特徴なので、今日みたいに翼くんやカルたちを生かせられるプレーをしていきたいです。