《試合結果》
福島ユナイテッドFC 1-1 SC相模原

【得点】
29'福井和樹（SC相模原）
64'塩浜遼（福島ユナイテッドFC）

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
hhttps://www.jleague.jp/match/j3/2023/092405/live/#live/

戸田和幸監督

－－今日の試合を振り返って。

我々は勝ち点3を得るためにここにきましたので。勝ち点1をとれたのは悪いことではないですし、福島さんにも我々にもチャンスがありましたが、勝ち点3をとってホームに戻ることを目標にしていたので、今はすごく悔しい気持ちでここに座っています。

－－前半はプレスもかかって、相手のスペースをうまく突けていたのではないでしょうか。

出る時は出るぞと、夏前から一生懸命トレーニングしてきましたし、ボールを運ぶ、敵陣でプレーするのも目指してきたと同時にプレスもやってきてくれたので。気候条件も少し和らいだところもあるので、ボールを持つところを含めて、目一杯チャレンジする、勝つために行くぞというところでは、ボールをよく奪ってくれて、ゴールも決められました。トレーニングの成果や選手の努力が見られたと思います。

－－京都産業大学から特別指定で加入している福井和樹選手が初の先発起用で期待に応えてくれましたが。

（第25節のカターレ）富山戦の前から練習参加したのですが、「間違いない」という感覚を持ったので入ってもらいました。理解のレベルが非常に高くて、判断能力もテクニックもしっかりしていて、なおかつ走れる、すごく優れた選手だなと思っていました。（初出場から）途中から出る試合が続いていたのですが、先週末もJ1クラブと練習試合をしたのですが、すごく良いパフォーマンスでしたし、スタートから出るのがふさわしいのかなと。特に思い切るということではなく、彼が見せてくれたものに素直に従った感じです。

－－後半はペースを握られて、途中交代でボールを握り返そうとしたと思いますが、勝つまでには至りませんでした。

ゴールを決めるチャンスは十分につくれたと思います。後半もゴール前に迫って惜しい場面をつくっていました。相手に流れが傾くのは、このスポーツでは当たり前のことなので、できるだけカウンターを受けない、押し込まれる時間帯を短くするとかは目指しますが、交代選手も含めて最後までゴールを目指して、勝ち点3をとろうとプレーしてくれました。

前節（FC岐阜戦）もそうでしたが、「決めて勝つ」というところに目を向けたいと思います。「勝てなかった」という感覚があると思いますが、それでいいと。24時間はそのまま悔しがって、腹立てて構わないから。なんで俺はスタメンじゃないんだと感じた選手もいるでしょうが、それでも我々は勝つために全力を尽くしたので、その中で生まれた感情は脇に置かずに、ただ1日経ったら切り替えろという話をしました。

アウェイで、早い時間帯の試合とか、昨日も前日移動をするなど、ホームと少し変わった部分はあるかもしれませんが、選手は最後まで努力してくれて、多少自陣でプレーする時間が増えても、しっかり敵陣まで入っていって、ゴールまで迫る場面をつくってくれました。次こそは勝てるように、また努力したいと思います。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中！
https://www.youtube.com/watch?v=h4037rPgnB0

FW／41 福井和樹

－－初先発となりましたが、試合前は戸田和幸監督からどんなことを伝えられていましたか。

積極的に裏に抜けるのと、思い切ってやってこいと言われていました。前半から良い形で持てれば積極的に仕掛けようと思っていたので、前半はそれが出せてよかったです。

－－インサイドハーフでも起用されていますが、今日は一列前のシャドーのポジションで、攻撃の関わりが求められたと思います。

基本的に左で受けることが多かったのですが、右でボールを受ける場面が少なかったのですが、左では相手が嫌がるように何回も裏に抜けたり、マークにつきにくいように下がって受けたり、それはよかったと思います。

－－そしてJリーグ初ゴールおめでとうございます。

ありがとうございます。

－－右からのクロスをワンタッチで合わせるゴラッソでしたが。

ボールを上げる選手がライン際まで行っていたので、マイナスにいればクロスが来るかなと予測していました。良いボールが来たので、あとは落ち着いてファーサイドに流し込むことができました。

－－たくさんのサッカー人生でゴールを決めてきたと思いますが、Jリーグ初ゴールはどんなものでしたか。

今日はスタメンということで、自分自身も得点して終わろうというのは決めていたので、うれしかったです。でも、チームが引き分けで終わったので、勝ちにつながるゴールを増やせればと思います。

－－チャンスがたくさんありましたが、

自分が2点目、3点目を決められるようになったら、もっとチームが楽になると思うので、そこはまだまだ課題かなと。

－－ただ、目に見える形をしたのは自信になるのではないでしょうか。

特別指定のうちに得点できたことは自信になりましたし、でも満足せずに、もっともっと結果にこだわってやっていきたいと思います。

－－福井選手としては残り期間でどういうふうにチームの力になっていきたいですか。

自分は前のポジションをやることが多いので、得点という結果でチームに貢献できるように、結果にこだわって練習からやっていきたいです。

MF／27 西山拓実

－－引き分けという結果をどのように振り返りますか。

勝てたと思うので、すごく悔しさが残る結果でした。

－－アンカーでの先発出場でしたが、どんなところを意識していましたか。

練習から、自信を持ってボールを受けろと言われていたので、そこから広い展開やシンプルにゲームを動かしていこうと思っていました。

－－西山選手のところからサイドチェンジやショートパス交換などが見られたと思いますが。

びびらずに顔を出してボールを受けられていたとは思うのですが、前半に関しては自分が慌ててしまって、ボールを失ってしまうシーンもあったので、もっと落ち着いてプレーできればよかったです。

－－先制点の福井和樹選手のゴールも西山選手が起点になりました。

最初はボールを受けた時はクロスを上げようかなと思ったのですが、中にあまり人がいなくて、後ろに下げる選択肢もありましたが、（増田）隼司くんが良いタイミングで入ってきたのが見えて、ゴール前だったので下げるというより、ゴールに近いプレーを選択しようと思ってパスを出しました。

－－特別指定の福井選手のゴールはチームとしても盛り上がったのでは？

大学生で試合にも絡んでいて、今日初めてスタンだったと思うのですが、流れ的にもよくない中で決めてくれて、チームに勢いが出たのかなと思います。

－－1-0で折り返して、後半についてどういうふうに試合を運びたいと思っていましたか？

追加点がとれるチャンスはあったので、そこで決めていれば明らかに有利に試合を進められていたと思うので、そこで決められなかった分、相手に押し込まれる時間が増えてしまいました。そこでブロックをつくるのか、奪いに行くのかというのを、自分を含めて後ろとコミュニケーションをとりながら、はっきりとできればよかったと思います。

－－西山選手のフリーキックから水口湧斗がどんぴしゃで合わせる場面もありましたが、惜しいチャンスがあっただけに決めきれなかった印象はある？

はい。すごくあります。

－－今日の試合の課題については？

もちろん、追加点がとれたらベストだと思うのですが、1点取って折り返していたので後半は押し込まれた時間が増えた中でも耐えるというか、チームとしてどうやって守るかを共有していれば、失点せずに1-0で終えられたと思います。

－－残りのシーズンをどのように戦っていきたいでしょうか。

毎試合、勝ち点3をとりにいくだけですし、試合で出た課題を練習で取り組んで、自分自身の成長の目を向けていきながら、チームとしては目の前の相手に向かって勝つことだけを考えていきたいです。