SC相模原

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09-10-2023

 試合結果 

【9/9鹿児島戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》
SC相模原 0-3 鹿児島ユナイテッドFC

【得点】
22'米澤 令衣(鹿児島ユナイテッドFC)
38'端戸 仁(鹿児島ユナイテッドFC)
83'野嶽 寛也(鹿児島ユナイテッドFC)

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/090910/live/#live/

高橋健二ヘッドコーチ

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--試合を振り返って。

監督が急きょ不在のなか、「いつも通り入っていこう。普段やっていることを卒なく、謙虚に出していこう」ということで入って、少なからず動揺みたいなものはあったかもしれないですけど、立ち上がりは自分たちの出足が良く決定的な場面も作れてよかったです。逆に、こういう時は思いが前にいきすぎて、そこで奪えない時にスペースが空いてしまうことは自分でもわかっていたので、ゲーム前には「イケイケにならずに落ち着いてゲームコントロールするところも必要だよ」ということも伝えたつもりでした。でもどうしても「前からいきたい」というところと、相手を外す能力も振り返ってみると、中途半端なプレスになってしまったと思います。

失点に関しては「クリアボールが相手の残っている選手に渡ってのカウンターが一番怖いな」と思っていて、そういうところでやられたのはベンチから声をかけていた僕の責任だと思います。防げた失点だったかなと思うので、そのへんはもったいなかったなと思います。

--戸田和幸監督が不在になるのはどのタイミングでわかったのでしょうか?

結構ギリギリのタイミングでしたけど、それを負けた言い訳にはしたくないです。試合中はイヤホンを通じてベンチとカズ(監督)と上で見ているスタッフのみんながつながっていて、コミュニケーションは取れていました。

--鹿児島が相模原の前からのプレスに対してサイドバックを逃すような動きをしてきて、それに対して誰がプレスにいくのかが決まらず剥がされていった印象がありました。

基本的にうちの選手は前からプレスにいくやりかたで、(今回も前から)いきたい感じはありますけど、相手の立ち位置やどれぐらいの距離感で「これはファーストがいけるな」「みんな連動していけるな」というタイミングじゃないところでも長い距離をウイングバックが出てしまって、そのスライドが間に合わなかったことがありました。そこはインサイドハーフとボランチの3枚に対しても助長するようには伝えていたつもりでしたけど、ボールがいくと前からプレスをかけにいくのが強かった。そこで言い切れなかったのは僕らのせいかなと思います。いく気持ちはなくさせたくないですけど、相手もあることなので自分たちのタイミングや距離感をもう少し見極めて、それをベンチからもっとわかりやすく伝えられたらよかったなと思います。

--試合中、右ウイングバックの橋本陸選手と話している場面が何度か見受けられました。誰が縦ズレしていくのかといったことを伝えていたのでしょうか?

そうですね。あとは守備だけでなく攻撃のことも伝えていました。陸が(ベンチから)一番近いポジションだったので全体に伝えるようにも話しました。守備のオーガナイズのことで伝えることが多かったですけど、それをみんなに徹底させることはできなかったです。

--1点目はカウンターからで、2失点目はプレスを回避されてからの失点でした。例えばブロックをセットして構える選択肢もあり得そうでしたが。

その選択肢はもちろんありました。ただ、ミドルゾーンや前のゾーンでプレスを剥がされて自陣に攻め込まれたとしても、それでやられるわけではないです。剥がされたところには問題があったと思うので、そこは一度ラインをセットして、一番危ないところを消すようにして、人に人に(プレスに)いくよりかは、コースをちゃんと消すことをゲーム中に伝えていたつもりでした。それでも剥がされる時はあると思いますけど、その時にサイドの対応や中のクロスの対応、戻りだったりをもう少し徹底してもよかったと思います。実際そうやって剥がされる場面があった時に、「しっかり組むんだよ」と伝えられていたらもっとよかったかもしれないです。

--0-2でハーフタイムを迎えて、後半で流れを取り戻したいところでした。交代カードを切るタイミングや意図については?

交代に関しては(安藤)翼が裏を取ったり前で起点になることを期待して(最初の交代カードとして56分に)送りました。決定的な場面にまではいきませんでしたけど、翼に入ったあとに追い越していく動きやサイドに入った時にコンビネーションで崩すのか、“捨てクロス”じゃないですけど、ただなんとなく上げるだけなのか、もう一つ深い位置までいくのかというのをもう少しやれればよかったなと思います。福井(和樹)とかが入ってきて、牧山(晃政)と深い位置までいった場面がありましたけど、ああいう場面をもっともっと作らないといけませんでした。ただサイドに入れてクロスだけでは相手もいることですし、サイドの崩しとか動き、揺さぶりに関しては課題だったなと思います。

--今日は右のウイングバックでずっと先発出場をしていた加藤大育選手が前節の退場処分の影響で今日は出場できませんでした。代わりに佐相壱明選手が復帰後初先発として起用されましたが、その意図と彼の評価は?

カズは攻撃だけじゃなく守備のところ、インサイドハーフもできる点も含めて、今日はウイングバックで使いました。前半で言うと動かし方に課題があったなと思っています。揺さぶり方や一つ飛ばしのパスとか、ダイナミックなサイドチェンジが少なかったと思います。もう少し右サイドで背後を取れたり、カズが持ってサイドにいった時、牧山が裏を取って、今度中は誰が作るのかということをもうちょっとやってもいいと思いました。後半、2点ビハインドで相手が自陣で守備をすることがありましたけど、その時にもう少し深くドリブルで運んだりとか、コンビネーションで崩したりとか、課題はあるかと思いましたけど、カズは守備も含めてしっかりやってくれたと思います。

--今日は4102人の来場者が来て、期待感の高い試合だったと思います。

そうですね……。責任を感じています。監督がいないなかでももう少しやれたと思うし、ゲームのなかでもう少し変化させられる場面はあったと思います。選手は一生懸命やってくれたので責任はないと思います。それをちゃんとやらせられなかった自分の責任だと思うので、自分にしっかりと目を向けて次にいきたいと思います。

■高橋健二ヘッドコーチ記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=3ea61HCcWS4

FW/29 齊藤聖七

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--試合の立ち上がりはいい入りができていましたが、それ以降で後手を踏んでしまった印象でした。

そうですね。おっしゃっていただいたように、試合の序盤は自分たちでもいい感覚をつかめていましたし、タラレバですけど「あの時間で1点取っていれば」という思いはすごくあります。自分らのハイプレスはうまくハマっていて、そこに対して自信を持ちながらうまくやっていたんですけど、一つ二つと剥がされた時に相手は経験ある選手が多いですし、自分たちがネガティブ気味に下がってしまったのがあまりよくなかったのかなと思います。そこで失点してしまいましたし……そこから自分らで思うようにいけなかったのが痛かったなと思います。

--立ち上がりにうまくいったなか、プレスが次第にハマらなくなってしまった要因は?

自分が入った試合ではハイプレスでボールを奪ってマイボールにする感覚はみんな持っていましたし、週明けから戸田さんのみっちりとした戦術確認をして、頭をみんな回転させながらやっていました。今日は相手がうまかったこともあって剥がされましたけど、それが自分たちのストロングになっていると思うので、そこは下を向かないでやっていきたいと思います。

--ポジションの噛み合わせが悪かったというよりも、相手選手一人ひとりの技術が高かったということですか?

それもありますし、前がいきたいけど後ろはいけないみたいな、FWとCBの意図のすれ違いがちょっと生まれてしまいました。そこを修正できなかったことが要因かなと思います。

--前からプレスをハメれたと思いきや、相手のプレス回避もうまかったように見えました。

藤本(憲明)選手の背後に抜けていくタイミングはミナ(水口湧斗)や(山下)諒時が「結構嫌だった」って言ってたので、なかなか前に(ラインを)上げれなかったと言ってました。ということは自分ら(前の選手)のプレスがまだ甘いのかなと思う。相手に蹴らせないぐらいのスピードでプレスにいければ、後ろも上げられると思います。

自分は首は振ってますけど感覚的にプレスをかけているので、(ボールを外に)追い出すことは心がけています。先頭はスイッチを入れないと意味がないので。

--プレーを見ていると、相模原に来て充実感がありそうに見えますが。

(清水)エスパルスにいる時は試合に飢えていたので、それに比べればずっとスタメンで使ってくれてすごく感謝しています。そのなかで自分はボールを触ってナンボの選手なので、自分で受けて、前に運んでというプレーがストロングです。欲を言えばもうちょっと前で受けたいですけど、自分が落ちて前に運ばなければいけない場面もあります。

--前半の終了間際に左サイドをドリブルで運んでいったシーンがまさにそうでしょうか?

そうですね。ああいうのが自分の特徴で、自分だけの力でラインを上げさせることができる。ドリブルで相手を一人、二人剥がせたら絶対にプラスになると思います。ボールは取られる気がしないので、そこは自信持ってやりたいです。自分が上にいくためにも、ここで違いを見せなければいけないですし、監督からも「J3で無双してほしい」と言われていて、まだ数字も残せてないですし無双できてないですけど、地道にコツコツと自分のストロングを出していけたら自ずと結果はついてくると思います。

--後半、アウト回転をかけて出したサイドチェンジもものすごく綺麗で質が高かったです……。

そういうタイプなんで(笑)。技術はエスパルスユースで培ったものなのであの3年間は無駄じゃなかったですし、(佐野)陸人もああいうのはうまいので、そういう技術の質は自信があります。

--清水では公式戦の出場機会が遠のいていたなか、日に日にゲーム体力が戻ってきている印象を受けます。

ゲームがなかったので、最初の1、2週目は結構キツかったですけど、今は全然試合に出れているメンタルの充実度がすごくいいですし、すごく楽しくサッカーができています。チームの結果もついてきましたし、3連勝で“押せ押せ”だったなか、今回大敗した次の試合がターニングになると思っています。次やその次も負けてしまったら意味がないので、「新加入選手が来て変わったぞ」と思ってもらえるためにも頑張りたいです。


MF/41 福井和樹

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--前節、カターレ富山戦の試合終盤にJリーグデビューを果たしましたが、今節初めてホームで出場することができました。その感想を教えてください。

ホームでプレーできたことはすごく嬉しかったです。試合に入る前に「積極的なクロスや得点につながるプレーをしてこい」と言われたんですけど、自分のなかではそのプレーを一本ぐらいしか出せなくて、すごく悔しい気持ちで終わってしまいました。

--前節はリードした試合を終わらせるための出場でした。今節は追いかける展開のなか78分から出場して、福井選手の攻撃的なプレーを出せる状況でしたが。

自分が最初にクロスを上げたシーンでしか前にいけなくて、最後の方は蹴る形になってしまって、自分は拾えずにボールをなかなか握れなくて難しい感じになりました。自分がもっとボールを要求したり、前に顔を出したりすれば、自分の良さをもっと出せた試合だと思うので、そこは反省して次の試合に向けて準備できたらと思います。

--今日はインサイドハーフで起用されていましたが、福井選手の得意なポジションは?

普段は右サイドハーフをしています。右サイドハーフをしていても中に入ることが多いので、相模原でインサイドを任せられているなか、もっとゴールに向かって相手が怖がるようなプレーをもっともっと出さないといけないです。大学生でも結果を残さないといけないので、そこはこだわってやっていきたいです。

--相模原に加入が内定して、トレーニングに合流している今、福井選手はどんな時間を過ごせていますか?

プロの選手と練習できる環境はなかなかないので、自分のなかですごく為になっています。普段からチームメイトのみなさんにアドバイスをもらって毎日刺激を受けていて、得点やアシストを残せればいい形で(大学へ)帰れるので、そこはこだわってやっていきたいです。

--今日の来場者数は4102人でサガミスタが声援をずっと送り続けていました。スタジアムの雰囲気はどのように感じましたか?

初めて大勢のなかでプレーできたことはすごくいい経験になりました。観てもらっている人が多いなかで自分のプレーをもっともっと出さないといけないので、もっとこだわってやりたいです。

--サガミスタの皆さんへメッセージをお願いします。

自分の武器はゴールにつながるプレーや得点力なので、そこを観ていただければなと思います。先週のデビュー戦から歓声がパワーに変わっていると感じるので、応援していただけると嬉しいです。


MF/30 増田隼司

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--試合を振り返って、うまくいかなかったポイントは?

最近勝っていた要因として、前からのプレスがいい形でハマって攻撃ができていたことが多かったです。今日も「いい守備から」ということで入りました。鹿児島は後ろからつないでくるチームだということはわかっていて、そこで前半は剥がされる場面が多く、前の選手は前から取りにいこうとして、後ろは(背後のスペースを空けたくないため前に)出られないということが続いたなか、中盤でフリーの選手を使われることが多かったことで難しいゲームになったと思います。

--鹿児島はCBがワイドに開いて、SBの選手が中に立ち位置を取ってきていました。誰がプレスにいくのか決まらなかったようにも見えていましたが。

そこも一つだと思いますけど、トップ下の端戸(仁)選手を誰がマークするかという形で、同サイドにボールがある時、自分がボランチにつくのか、自分の背中を狙ってくる端戸選手をつくのかというところで、後ろが端戸選手を狙えるなら自分は前に出られるし、というのでゴタついてあやふやなまま時間が過ぎてしまいました……。

--試合中は高橋コーチから橋本選手を介して守り方の修正を伝えられていたと思いますが、全体で共有するのは難しかったのでしょうか?

「いけない時はしっかり5-3-2を引いてブロックを組もう」とは言われてましたけど、状況が0-2ということだったので、選手としても勝たないといけない試合でしたし、ボール(前から)を奪いにいくことは大事だと思います。どのタイミングで出るかというので、出たところで相手のCBも含め外された場面が多かったので、そこはチームとしても個人としても簡単に外されないようにするため、どうすればよかったのかをもう一度試合を振り返って考えたいです。

--1失点目の直前のシーンでは増田選手がドリブルで長い距離を運ぶ場面がありました。そこでフィニッシュにまでいけず残っていた前線の選手にゴールを決められてしまいましたけど、カウンターの意識は強く持っていたのでしょうか?

相手を引き込むというか、引っ込まされるというか、相手が前に出てくるのは見ていてわかったので、セットプレーのこぼれでも普通のプレー中でもカウンターをできるんじゃないかと思っていました。自分のところにボールが入って運んだ時に、相手ディフェンスの選手が何人か見えて「どうしようか」と自分も少し迷ってしまいました。ああいうところで失ったらキツいのでシュートで終われればよかったです。自分の判断ミスで攻撃につながってしまったのは申し訳なく思います。

--ただ、移籍してきてプレータイムも伸びてフル出場する試合も増えています。終盤になっても強度が落ちなかった印象もありますし、フィットネスが戻ってきている感悪はありますか?

そうですね。徐々にスプリントの面でも戻ってきていると感じます。でも、まだまだ動けると思いますし、動かないといけないと思います。

--次戦もホームゲームで、FC岐阜との試合になります。どんなところを改善して勝ち点3を狙いたいですか?

今日の敗戦のことは引きづらず、悪いところはしっかりと振り返って、いい準備をまたしたいです。ホームで2連敗は絶対にしてはいけないと思うので、絶対に勝つしかないと思います。