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09-08-2023

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SCS CLUBSTAFF INTERVIEW Vol.1 『鈴木淳(運営担当)×鈴木翼(営業担当) 15周年記念ドリームマッチを支える2人の“スズキ”』

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2008年にSC相模原が創立されてから15年。

9月9日の鹿児島ユナイテッドFC戦では、「SC相模原15周年記念ドリームマッチ」として、SC相模原のレジェンドOBたちが一挙に集まる。

このスペシャル企画を担当しているのが、かつてSC相模原でプレーした元選手で、今はクラブスタッフとして働いている鈴木淳と鈴木翼だ。

選手として、スタッフとして、クラブに関わってきた2人の“スズキ”は、特別な思いを持って9月9日を迎える。

「『点を取れない岡崎慎司』」と呼ばれてました」(淳)

──2人は現役時代から仲は良かったのでしょうか?

鈴木淳(以下、淳) あまり喋った記憶はなかったですね……。

鈴木翼(以下、翼) ヤバイ!ヤバイ!僕の中ではかなり仲が良いと思ってたんですけど(笑)。

淳 はい、ヘタクソ同士でよく喋ってました(笑)。

翼 淳くんはずっといじってくるんです。

──SC相模原に入団したきっかけは?

淳 大学時代の監督だったテツさん(木村哲昌/現・SC相模原アカデミーダイレクター)がSC相模原で監督をしていて「練習の人数が足りないから来ないか」と呼んでもらったのが最初です。練習参加した時に結構調子が良くて、オファーをもらいました。

当時、僕は東京23FCのセカンドチームにいたのですが、地元の相模原で上を目指しているチームでプレーできるチャンスがあるんだったら、そこでやりたいなと思って加入することにしました。

翼 僕が所属していたのは2013年と2014年で、JFLとJ3初年度のシーズンでした。今はネタにしていますけど、2年間所属して出場試合数は0……(笑)。その後は栃木ウーヴァ(現・栃木シティ)や東京武蔵野シティFCに移籍して、最後はフィリピンのチームでプレーして、5年前に現役を引退しました。

──現役時代はどんなプレースタイルだったんでしょうか?

淳 「点を取れない岡崎慎司」と呼ばれてました(笑)。

翼 淳くんは味方も、相手も嫌がる仕事をするんです。普通なら諦めるところでも人のために走ってくれる。

淳 翼はDFだったのですが、身体能力があるわけじゃなく、IQも技術もなかったですね。

翼 そうか、だから1試合も出られなかったのか……って、全部ダメじゃないですか(笑)。


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「15年前のスポンサーにこだわった」(淳)

──SC相模原OBである2人の“スズキ”が今年からフロントスタッフとして復帰しました。

淳 テゲバジャーロ宮崎で現役を引退してから、そのままクラブスタッフとして働いていました。昨シーズン、10月にワシさん(鷲田雅一/現・SC相模原強化部長)と連絡を取った際に「ずっと宮崎にいるの?」と聞かれて、「いつかは地元に戻りたい」という話をしたんです。

そうしたら、オファーをいただいて。古巣から誘ってもらえたのは光栄でしたし、地元のクラブなので離れた後も特別な気持ちはずっとありました。宮崎でやり残したこともありましたが、「ここで断ったら二度とチャンスが来ないんじゃないか」と思って、宮崎の社長にも相談した結果、お世話になることにしました。

翼 現役引退後はプロテインブランド「ザバス」の営業をしていました。SC相模原にもしっかりと売り込みまして、事務所にも出入りする機会がありました。最初に話を振っていただいたのは、淳くんと同じでワシさんです。スポーツ業界とは違う業界に飛び込もうかと思っていましたが、大卒1年目に所属していた思い入れ深いチームでもありますし、DeNAが経営参画して「自分自身も成長できそう」と思って転職を決めました。

──2人は今、クラブでどんな仕事をしているのでしょうか?

淳 ファンクラブや集客を担当するCX(カスタマー・エクスペリエンス)部にいます。ホームゲームの時は運営担当として働くほか、ホームタウン活動のサポートもしています。

翼 僕は営業部です。スポンサー営業をしていて、既存スポンサー営業はもちろんですが、新規スポンサー・パートナー営業にもチャレンジさせていただいています。

──9月9日の鹿児島ユナイテッドFC戦の前に行われる「SC相模原15周年ドリームマッチ」については2人がメインで動いているそうですが。

淳 宮崎ではこんなに大きなイベントを行った経験がなかったので、最初は手探りな感じでした。今までドリームマッチには元日本代表選手を呼んでいましたけど、今回は15周年ということで初めてクラブのOB選手を集めてやることになりました。

SCSレジェンズは広報の高佐(華子)さんと相談しながら誰を呼ぼうか決めて、対戦チームのYouTuberなどの特別ゲストは翼が主にキャスティングをしてくれて。いろいろな人の協力があってできています。

翼 僕が営業担当としてこだわったのは、過去にご支援・ご声援いただいていた方々に、もう一度クラブを応援してもらう「きっかけ」をつくることでした。今回の15周年記念特別試合のテーマは「アユミとミライ」。ユニフォームも2008年の復刻版で、胸スポンサーは当時の「協同商店」様です。他にもたくさんの企業様がいろいろな想いでスポンサーを引き受けていただきました。15年前、創設者のシゲさん(望月重良創業者兼フェロー)がつくったチームは、たくさんの企業様のサポートのおかげでここまできたんだと感じています。

【9/9ドリームマッチ】出場選手が着用する2008シーズン復刻ユニフォーム デザイン公開
https://www.scsagamihara.com/news/post/20230822002

「本当は全員に来てほしかった」(淳)

──現時点でSCSレジェンズは21名が発表されています。どのような基準でメンバーを選んだのでしょうか?

淳 本当は全員に来てほしかったのですが……、県リーグの創成期時代や僕らがいたJFL、J3参入時、J2昇格メンバーなど、バランスを見ながら、基本的には関東近辺在住のOBにオファーしました。みなさん快く承諾してくれて、本当に感謝しかありません。

──SC相模原のレジェンドといえば高原直泰さん、川口能活さんを思い浮かべる人も多いと思います

はい。もちろん、真っ先にスケジュールを調べたのですが、タカさんはちょうど9月9日に監督兼選手としてプレーしている沖縄SVの、能活さんもGKコーチをしているジュビロ磐田の公式戦があって……今回はお声がけしていません。今後またレジェンドマッチがある際にはオファーをしたいです。

──OBだけでチームがつくれるようになったのは感慨深いのではないでしょうか。

淳 そうですね。改めて歴史を積み重ねてきたんだなと感じます。

翼 かつてスポンサーをしていた企業のみなさんも喜んでくれています。

──SCSレジェンズの監督は、誰が務めるのでしょうか?

淳 監督はシゲさんにお願いしています。15年間で何人もの監督がチームに携わってくれましたが、クラブ創業時に代表兼監督でもあったシゲさんしかいないと。

──ドリームマッチをどのように楽しんでもらいたいですか?

翼 昔からクラブを知る人たちにはOB選手の話題で盛り上がってほしいです。YouTuberの力を借りて、新しいサポーターや子どもたちの間でもSC相模原が話題の中心になってほしいなと思っています。

──SCSホームタウンU-15にはSC相模原のホームタウンから選ばれた15歳以下の選手と、サッカー系YouTuberが共演します。

翼 広告の観点としてはYouTuberを通じた露出効果は高いと思います。LISEM(リゼム)さんは自分のサッカーライフを通して出会った後輩達なんです。彼らの視聴者は10代や20代の若い世代が多い。そういう方たちにYouTubeを通じてSC相模原のスポンサー企業を知ってもらうきっかけになればよいなと考えています。


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「僕のことも覚えてください(笑)」(翼)

──改めて、9月9日をどんな1日にしたいと考えていますか?

淳 他のクラブに比べれば15年という時間はまだまだ短いかもしれないですけど、創設からの濃い15年を知ってもらえたらうれしいです。昔は応援していたけど少し離れてしまったサポーターの方には、自分が応援していた時の選手のプレーを見ながら、新しいSC相模原を見てほしいです。逆に、ここ数年で応援してくださるようになった方には、クラブを支えてきた選手たちのプレーを楽しんでいただきたいです。

──淳さんは運営担当でもありながら、SCSレジェンズの選手としてプレーするという、“二刀流”になります。

淳 頭の片隅では、その後のJ3リーグ公式戦の鹿児島ユナイテッドFC戦のことを考えているかもしれないです(笑)。試合前のサインの準備とか、選手のアテンドとか、オペレーションも僕がやるので、「いろいろ起きるだろうな」と思いつつ、ピッチに入った時はその瞬間を楽しみたいですね。

──あれ、翼さんは出ないんですか?

翼 念願の「SC相模原デビュー戦」となるかと思いましたが、ダメでした(笑)。ギオンスタジアムの芝を味わいたかったです……(笑)。

──当日の集客は何人を目標にしているのでしょうか?

淳 クラブとしては4500人を目指しています。“エナフェス”を開催したFC今治戦の入場者数が4589人だったので、ハードルが上がっていますけど、たくさんの人に来ていただきたいです。

──最後にサガミスタのみなさんへメッセージをお願いします。

淳 アウェイの松本山雅FC戦では僕もゴール裏に混ざって応援させてもらいましたけど、本当に声を枯らして歌ってくれていました。どんな時も、常にポジティブに背中を押してくれるサガミスタのみなさんに本当に感謝しています。これからも一緒に戦ってください。

翼 ずっと応援してくださるサガミスタの皆さんには改めて感謝の言葉を伝えたいです。松本戦は僕もゴール裏で応援していて、SC相模原に懸ける思いをすごく感じました。サガミスタであることを自慢できるチームにしたいです。そのために僕も自分の立場で頑張っていきます。あと、淳くんだけじゃなく、ぜひ僕のことも覚えてくださいね(笑)。


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鈴木淳(すずき・じゅん) 1987年9月12日。神奈川県出身。現役時代のポジションはFW。 2012シーズンに関東1部リーグを戦っていたSC相模原へ入団。JFLに昇格した2013シーズン、J3初年度の2014シーズンまで在籍した。相模原では公式戦38試合に出場、12ゴール。退団後はアスルクラロ沼津、東京23FCを経て2019シーズンにテゲバジャーロ宮崎に入団。シーズン終了後に現役を引退し、フロントスタッフ入り。2023年に運営担当としてSC相模原に入社した。

鈴木翼(すずき・つばさ) 1990年11月4日生まれ、静岡県出身。現役時代のポジションはDF。 2013シーズンにJFLで戦っていたSC相模原へ入団。J3初年度の2014シーズンまで在籍した。相模原では公式戦0試合に出場。退団後は栃木ウーヴァFC、東京武蔵野シティFCに所属して2018年にフィリピンのJPVマリキナFCで現役を引退。2023年に営業担当としてSC相模原に入社した。