SC相模原

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09-03-2023

 試合結果 

【9/2富山戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》
カターレ富山 1-2 SC相模原

【得点】
45+3'橋本陸(SC相模原)
85'安藤翼(SC相模原)
86'マテウスレイリア(カターレ富山)


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/090216/live/#live/

戸田和幸監督

--今日の試合を振り返って。

前節でアウェイで初めて勝てたとか、初めて連勝できたとか、僕らのチームは初めてのことが多いんですけど、できないことは何もないという話をして。アウェイでも勝てたし、連勝もできたし、これを続けていくぞ、3連勝するぞと一生懸命トレーニングして、ここに来たので。タフな試合になりましたし、全員で戦うという、みんな喉を枯らして、声を出して走って、なんとか勝ち点3をもぎとれました。チームとしての力、粘りとかたくましさとかを見られたと思います。ロッカールームで喜びを爆発させてきたんですけど、こういう瞬間を数多く味わえるようになってきたことが、サポーターを含めて、我々の成長の証だと思うので。選手にはありがとうと言いましたし、いい試合を見せてもらいました。

--前半は富山の長いボールに苦戦していましたが、どうやって自分たちのペースを取り戻したのでしょうか。

長いボールを蹴ってくるとは話はしていましたが、もう少し蹴ってくるところに向かっていく必要があって。それによって蹴るボールの質が下げられるので。我々もゲームの始めのところは長いボールを使いながらでしたが、空くところは共有していて、そういう中でゴールキックから決定機も作りましたし、プレーすることも含めて自分たちのペースを取り戻している感じはありました。

(富山は)前期に対戦した時も非常にパワフルでなんとか引き分けで終われた試合だったんですけど、もう少し序盤から抑えられることを目指してはいたので。トップの選手に、相手の中盤の選手(ボランチ)を意識しながら、牧山(晃政)も含めて前線からプレスをしようとしていましたが、そこまで中盤を経由する攻撃がなかったので、前の選手がセンターバックに(プレスに)向かえ、大丈夫だと話しました。

あとは(前線に)蹴ってくるボールへの準備と、一つ目の(センターバックの)競り合いと、こぼれなので。こぼれに関してはまだ行ける(拾える)なという感じがあったので、ハーフタイムに(アンカーの)岩上(祐三)にもワンテーマ、「こぼれ球」という話をして後半に入りました。

--3連勝の中で進歩を感じるところは。

毎試合、毎試合、相手が違いますし、試合の内容も展開も変わります。今日に関しては非常にフィジカル的にタフな相手だというのはわかっていましたし、競り合いもするけどプレーもするという、トレーニングの積み重ねが見られた、素晴らしい得点も挙げられました。長いボールや、バトルとか、こぼれ球とか増えてくるのはわかっていたので、全員で恐れずに、蹴らせないところも含めて、競り合って、体を投げ出してとやっていました。お互いにチャンスとピンチがあった試合で、我々が負けていてもおかしくなかったと思います。運も味方しましたし、GKの東ジョンが素晴らしいセーブをしてくれましたし、エキサイティングな試合になって、勝てたのは本当にうれしいです。

我々は前半戦で本当に苦しみましたから。FC琉球戦のあとにも伝えましたが、「前半戦に苦しんで苦しんできた理由は今のためにある」と。今週のスタートにも伝えました。僕たちはここからどんどんどんどん勝っていく、上がっていくというのを、全員が信じた状態で試合に向かえていると思います。

もちろん押し込まれたり、危ない場面はあるんですけど、2点目をとった後に1点を返されましたが、おそらく前半戦だったら、1人少なくなって、あれで崩れています。ひょっとしたら逆転で負けていたかもしれません。そういう意味ではベテランの選手が加入したこともありますが、ずっと頑張ってきた若い選手がたくましくなったのを感じます。うれしいです。

--選手たちに次の目標などは示しているのでしょうか。

まだ順位を確認していませんし、そういう話はしていませんが、リーグ戦ですから一つでも上を目指すのは当然の目標です。一方で選手として、チームとして成長するというのが内容につながり結果につながっていきます。もちろん今日みたいな試合になったら何人になっても走って、体を投げ出すのは必要です。なぜプロフットボーラーとしてそこにいるのか、どんなことを夢見て、目指して、どんな表現をしたくて、どこに行きたくて……というのを常に意識させたいと思っています。

例えば、今日は西山(拓実)が途中から出たんですけど、岩上を残すか、西山を出すか、最後まで悩んだんです。そうやって悩ませてくれるぐらい成長してきています。牧山もスタメンから出ても堂々と、彼の特徴を活かしてプレーができるようになったので。ここに来るまではいろいろありましたけど、コーチングスタッフも含めてみんなで励まして、できるんだ、できるんだと続けてきた成果が表れています。

彼らがつかんだ手応えとか自信というのは何物にも変え難いです。最初はそんな状態じゃなかったので。彼らがつかんだものがピッチの上に今は見えるんです。その中で難しい厳しいタフな試合を勝って終われたというのは、自信になります。過信になるような選手は僕のチームには1人もいないので、逆に喜べよという感じなんですけど(笑)。キャプテンマークを着けている瀬沼(優司)が誰よりもあるべき姿を見せて、トレーニングと試合でハードワークしてくれていますから。祐三も含めてベンチに戻っても声を枯らして、味方を励まして、終わった瞬間にみんなで抱き合って喜べるという。最高だなと思いましたから、これを続けられるようにしたいです。

昨日、最後のトレーニングをしてメンバー発表をさせてもらって、全員に話したのは「勝ってここに帰ってくる」と。「だから残ってる選手も一生懸命トレーニングを積もう」と。そうやって我々がずっと続けてきたのが、来週また別のゲームで、加藤も退場したので別のチームにはなるんですけど。

おそらく、この試合を見ていた、ここに連れて来れなかった選手の想いが、悔しさも含めてあるでしょうし。勝って続けていくことの重要性は、勝てなかった時期が長かったからこそ、よくわかっています。それをまた次のエネルギーにちゃんと変えられるように。良かったことと、逆に課題を伝えて、また切磋琢磨して。次はホームでまた強い相手と戦いますが、強い相手だからこそ燃えて燃えて、勇敢に大胆に戦って勝ちたいです。そういう機運がチームに生まれてきたのは、僕は本当にうれしいです。

いろいろな人が、いろいろ言っていたとは思います。勝てない時期は。選手も迷ったことも、不安になることも、自信を失いかけたこともあったと思います。ただ、僕にできることは伝え続けることだけだったので、それが今になってこういう形になって表れ始めているのを見た時に、間違っていなかったと思っているので、それをシーズンの最後までひたすら続けていく。もっともっと選手を成長できるようにサポートして、チームとしてのパフォーマンスを上げられるように。

今日は強化指定の福井(和樹)が初めて出ましたが、4日しか練習しなくても見事にプレーしてくれましたから、さっき拍手でお祝いしたんですけど、チームってこういうものだなと思いますし、良い意味での競争が生まれて続けていけると、もっと僕らは強くなっていけると思うので、楽しみしかないです。頑張ります。

DF/8 橋本陸

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--2位のカターレ富山に、アウェイで勝利を収めました。

富山は2位ですけど、相手の順位はそこまで気にしていませんでした。自分たちは2連勝していて、勢いに乗っていて、自分たちのサッカーをすれば結果は絶対ついてくると試合に臨みました。2-1で勝てたというのはうれしいです。

--立ち上がりは富山のチャンスもありましたが、慌てずにプレーしていたように見えました。

富山も勝てていない状況で入りから勢いを持ってくると話していました。実際に前からどんどんプレスをかけてきましたが、わかっていたことですし、僕たちも恐れずに前からプレスをかけていきました。危ないシーンもありましたけど、要所要所で守れて前半の終了間際に先制できたのは大きかったです。

--ここ数試合は前半はスコアレスが続いていましたが、今日は1点リードで折り返しました。

前半のうちに点をとって折り返したいと毎試合思っていましたが、スコアレスで終えることが多くて。右からのクロスに自分が入るというのは決め事というか、意識はしているので、その中でこぼれてきました。何試合か前に同じようなシーンがあって、打ち損なってGKに弾かれてしまったのですが、ああいう形を増やしていくことでゴールを決められました。仲間を信じて、入り込むというのは続けていきたいです。

--橋本選手は左利きですが、右足でのシュートでした。

意外と、あの短時間で自分の中ではリラックスしていました。逆足でしたけど、ゴールに流し込むイメージはできて、イメージ通りのシュートでした。

--奈良クラブ戦の決勝ゴールも、クロスに逆サイドから入り込む形でした。

昨シーズン、(前所属の福島ユナイテッドFCで)ウイングバックをやっていて、右からのクロスで5点ぐらいとったので、自分の特徴でもあります。それが、どんどん結果に表れています。また、ダイ(加藤大育)やマッキー(牧山晃政)の右からのクロスが本当に増えてきているので、そこは仲間に感謝したいです。

--後半、2点リードした後、1点返され、加藤選手の退場がありましたが。

ハーフタイムで次の1点だというのは話していて、2-0まで持ってこられました。すぐに1点取られて、自分自身、少し焦りはあったんですけど、チーム全体で声を掛け合って、目も死んでませんでした。レッドカードをもらった後もピッチの選手も、ベンチの選手も声を枯らしながら、絶対に勝ち点3を持って帰ろうと。今年で一番強い気持ちだったかなと思います。中でプレーしている分には、レッドカードをもらって気持ちが引き締まったというか、安心感はありました。

--瀬沼優司選手が交代時にキャプテンマークを巻いていましたが、あの時はどんな話をしましたか。

セヌさんが交代するとなった時に、この試合に限らず、ベンチに下がってもどんどん声を出してくれていました。セヌさんには「厳しくなるから、ベンチから声をかけてくれ」と伝えました。

--勝てるチームの雰囲気が出てきたように見えます。

間違いなく自信はついているし、2連勝で富山に乗り込んできて、今までだったら決められてしまっていたシーンを防ぐことができて。そういう一つ一つに今の勢いの良さが前面に表れていて、勝ちをモノにできたと思います。

--DAZNのフラッシュインタビューでも「勝ちます!」と力強く宣言していましたが、改めて来週のホームゲームに向けての意気込みを聞かせてください。

3連勝したけど自分たちがやることは変わらないし、順位はまだまだ下ですし、チャレンジャーというのは絶対に忘れちゃダメだと思っています。勝っている時だからこそ気を引き締めて1週間トレーニングしたいです。アウェイで2連勝してホームに帰ってこれて、サポーターもたくさん来てくれるでしょうし、そういう時に勝たないと意味がないですし、多くのサポーターに喜んでもらえるように1週間また準備したいと思います。

MF/14 安藤翼

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--アウェイで、タフな試合を勝ち切って終えました。

まさに勝ち切るのが大事だったので、それを達成できてよかったです。チームとしてやるべきこと、前からプレッシャーをかけられていましたし、(橋本)陸が先制点を取れて、チームとして良い試合運びができました。最後のところで追いつかれない、ひっくり返されないというのがよかったです。

--勝ち点3に持っていったのは、勢いが本物になりつつあるように感じます。

勝つことで自信は生まれると思いますし、勝てない中でトライして、得ることもあって、それが今につながっていると思います。新たに加わった選手、セヌさん(瀬沼優司)、(岩上)祐三さんをはじめとして、みんながチームとして融合してカタチとなっているので。今日ここに来れなかった選手も良いパフォーマンスをしているので、チーム全体で勝ち取った勝利だと思います。

--後半は押され気味だった中、安藤選手が60分に入りました。戸田監督からはどんなことを求めらていましたか?

まずは、いつも通り守備の部分でボランチを消しながらセンターバックにプレスをかけに行く、攻撃の部分では左サイドが背後に抜ける動きが少なかったので、そこを意識してほしいと言われました。裏に走って起点になって、そこからボールを保持して、2点目を奪いに行こうと。ゴール自体はPKでしたけど、チームで崩した形でとれたと思っています。もっともっと得点がとれるチャンスがありましたが、追加点がとれたことをポジティブにとらえていきたいです。

--安藤選手にボールが入ると高確率でチャンスになっていましたが。

ボールが入ったら奪われず、ゴールを目指す、脅かすことをやっていこうと。今はボールを失わない自信もありますし、ゴールに向かっていけるし、うまく周りがサポートしてくれています。自分としても見えるものが多くなっていて、余裕が出てきているのかなと思います。

--PKの場面は増田隼司選手が倒されましたが、安藤選手がキッカーになりましたが。

隼司に聞いたら蹴っていいよということだったので。それまでにチャンスも外していて、チームを助けたいという思いがあったので。チーム全体の想いを乗せて蹴って、入ってよかったです。

--PKはチップキックでタイミングを外して真ん中に蹴りました。

GKが見えたので、入るなという感じで、余裕を持って、落ち着いて蹴ることができました。

--前節のFC琉球戦での瀬沼選手へのアシストもしかり、すごく周りが見えているように感じます。

それは僕自身が良くなったこともありますし、周りのサポートのおかげです。あそこにセヌさんがいたからパスを出せるし、PKになった場面も隼司が走ってくれたからパスを出せました。そういうサポートが大きいので、みんなに感謝ですし、自分ができることが増えている自信もあるので、もっともっとチームに貢献したいです。

--2点差から1点差になって退場者も出て、残り時間はどのように乗り越えましたか。

恐れることなく、立ち向かおうという感じでした。負ける雰囲気はなかったです。いつもならヤバいぞという空気が流れるかもしれませんが、今のチームは勢いがあって、冷静に戦えています。ピッチの中ではそこまで焦りがなくて、(福井)和樹もプロ初出場でしたけど、あれだけ頑張ってボールを追ってくれて。チームとして戦えたのが、2-1で勝ち切れた要因だと思います。

--安藤選手が後半から出て試合を動かすのが勝利の方程式になっていますが、自分に求められる役割をどうとらえていますか。

やっぱりスタメンで出たい気持ちもありますけど、戸田(和幸)監督から求められているのは後半から流れを変えてほしいことでもあるので、そこは自分の役割としてとらえて、後半からパフォーマンスを発揮しようと思っています。悔しい気持ち、反骨心じゃないですけど、それを出すことがチームにエネルギーをもたらすと思っています。

今日もカル(デューク・カルロス)や(若林)龍とか、エネルギーを持った選手がたくさんいるので。サブの選手がここからめちゃめちゃ大事になってくると思うので、もっともっとエネルギーを与えたいです。今日来れなかった選手も悔しいと思っているから、そういう選手の分も僕らは走らなきゃいけないし、戦わなきゃいけない。チームとしていろいろな立場はありますが、自分が与えられた時間で、チームに貢献できるようにやっていきたいです。

--来週のホームゲームでも素晴らしい勝利を見られることを期待しています。

次勝てば4連勝ですけど、絶対にできると思っていますし、過信ではなく、この勢いをホームでも、たくさんのサガミスタのみなさんが来てくれて、さらに出せるし、もっともっと熱いゲームができるはずです。来週、必ず勝てるように1週間良い準備をしていきたいです。