SC相模原

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08-20-2023

 試合結果 

【8/19YS横浜戦】試合結果・監督・選手コメント


《試合結果》
SC相模原 2-1 Y.S.C.C.横浜

【得点】
15'佐藤大樹(Y.S.C.C.横浜)
48'加藤大育(SC相模原)
86'デュークカルロス(SC相模原)


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/081919/preview/#preview/

戸田和幸監督

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--2-1と逆転勝利を収めました。率直な今の感想を教えてください。

嬉しいです。選手にはありがとうです。この前ここのホームで勝って、アウェイでまだ勝てていないので、連勝を懸けてアスルクラロ沼津に乗り込み。(0-3で負けてしまいましたが)ポジティブなものはいっぱいあったと思って、それを踏まえてこの試合に臨みました。

試合が終わった後に言ったのは「ここは我々の聖地だから。ホームで勝ち続けていくぞ」という話と、「アウェイでも勝てるように次はまたチャレンジだ」という話をしたのですが、毎試合毎試合、最後の最後までどんな試合になるかわかりません。例え前半が少しうまくいかなかったとしても、ゲームを自分たちで変えられるし、途中から出た選手たちでもゲームを変えられる。それで今日は勝てることができたので、そういったことをまた全員で自信にしていける部分が多いです。

失点の仕方が良くなくて、スローインで突破されるというのは、なにか心理的に残る部分もあったと思うので、少し試合が難しくなると感じました。「自信」がどこからどのように生まれてつながっていくかというのを含めて考えた時に、トレーニングで見せてくれたものと試合で見るものはもちろん違うのですがが、「もう少しできるな」と思いつつ、「なにか変えなければいけない」と思ったのでハーフタイムに(増田隼司から牧山晃政へ)1枚選手を変えて、そこから推進力を出して、あとは疲れてきた人を変えて、途中から出てきた人がゲームを変えて、決めてくれました。「みんなで戦う」というのをしっかり示してくれた部分があったので、そこに関してはとても嬉しいですし、次につなげられる試合になったのかなととりあえずは思います。

--前節の0-3という結果を受けて、スタメンを変えるかもしれないと思いましたが、今日の試合は同じメンバーで臨みました。前節感じた手応えを含めて修正することができれば、勝てるという自信があったのでしょうか?

沼津との試合は0-3でしたけど、(テクニカルスタッフから)データをもらって、ミドルサードからの割合など、スコアとは別のところで「よかったな」と思えることが自分のなかでは多かったです。ただ、心理的にはダメージを受けるような点差でした。あの日は帰ってすぐに試合を見直して映像を作って、我々ができていることと「絶対に下を向いてはいけない」という話をオフに入る前の翌朝のリカバリーで伝えました。そこから(オフ明けに)トレーニングに入って、トレーニングを見させてもらって、選手のパフォーマンスを見た時に「この試合はこのメンバーでいく」と決めました。

それで毎回思うようにいくことばかりじゃないので、ハーフタイムで(選手を)代えさせてもらいました。選手からすると、半分で下がるのは嬉しいことではないです。それでも、チームを前に進めて、ゲームを取りにいくことを考えた時に、今日は増田を変えました。代わりで入ってくれた牧山、西山(拓実)も(デューク)カルロスも(安藤)翼もしっかり示してくれたと思います。

スタートから出る選手が担う役割と途中から出る選手の役割はやはり違います。例えば晃政を見た時に、スタートから出た時と途中から出た時ではパフォーマンスの見え方が違うと思いますけど、と言うから出た時になにができるというのを、終わったあとに拓実と2人を呼んで話をしましたけど、キチッとできることはあります。それは翼もカルロスも同じです。

そういったなかで我々は全員で戦うことを結果までつなげることができたので、それはスタッフも含めて、みんなで努力した一つの結果だと思います。「スタートからもっとよいようにしたいな」とかいろいろありますけど、試合の緊張感もあると思うので、そういうことを踏まえて今度はどうゲームを作っていくかを考えたい。さっきも瀬沼(優司)といろいろと話をして、いつも選手が感じていることを聞かせてもらって、その上で選手が納得して試合に臨めるようにということを心がけているので、対話を大切にさせてもらいながら、次に迎えたらと思います。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=cS8GDzNJ-eI

MF/24 牧山晃政

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--2-1と逆転勝利を挙げました。率直な今の気持ちを聞かせてください。

もう、めちゃくちゃ嬉しいしかないですね。

--前半はなかなか流れをつかめなかったように見えました。今日はベンチスタートだった牧山選手はどんなことを考えて試合を見ていましたか?

自分も外から見ていて「空気重いな」と思いました。自分が入った時には「空気から変えていこう」と考えていました。

--ハーフタイムで再度体を動かしていましたが、「出るだろうな」と思って準備をしていたのでしょうか?

そうです。

--後半の開始から出場することになりました。戸田監督からはどんな指示がありましたか?

特に「こうしろ」というのはなかったですけど、練習の時に自分がゲームに入るならこういう動きをしろと言われていたので、それだけでした。具体的には守備の時に前に出て、相手の左のCBを捕まえにいくとか、攻撃では自分が背後に抜け出してスペースを空けたり、空けるだけでなくしっかり受けて深い位置を取るということをやってほしいと言われていました。

--牧山選手が入ったことで中盤の運動量が補充されたように見えました。

自分が走らないとスイッチが入らないと思ったので、そこは意識していました。

--試合は48分にFKに合わせた加藤選手のヘディングゴールで1-1として、86分にデューク・カルロス選手が逆転ゴールを決めました。同点ゴールが決まったことで雰囲気は変わりましたか?

(同点ゴールの時間が終了)ギリギリだと逆転できそうでできないという展開が多かったので、あの時間に取れたのは結構デカかったです。

--同点になってからは前向きでボールを持てる時間が増えたと思います。プレーしていて「逆転できるんじゃないか」という感覚はありませんでしたか?

ありましたね。ツバくん(安藤翼)やカルくんという前で持てる選手が入ってくれて、相手も疲れているなか、そういう選手が入って「これはいけるな」という感覚になりました。

--逆転して迎えた後半のアディショナルタイムは5分ありました。ただ最後の時間の進め方がチームとしてすごく良かったように感じました。

5分は「長いな」と思いましたけど、近い選手をしっかり鼓舞して、追いつかれないよう体を張ろうという声をかけていました。

--ホームでは連勝を収めて、ここ4試合で3勝1分という結果です。ギオンスでのいいイメージがついているのではないでしょうか?

そうですね。ホーム感が出ていますし、自信を持てています。最近は新加入選手が入ってきてくれたことで層が厚くなってきて、途中から入ってきた選手が活躍できるケースが増えてきました。それに、サガミスタの応援を一番感じます。そこが強くなってきている要因のように感じます。

--スタジアムの一体感を選手も感じますか?

プレーが途切れた時やボールが止まっている時にバックスタンドやメインスタンド、ゴール裏も見るんですけど、一体感をすごく感じました。

--新加入選手が入ってきて競争が激しくなるなか、牧山選手はチームのキーになる働きをしています。自分自身の成長を感じる部分もあるのでは?

負けている時も常々言ってましたけど、成長は感じています。それが今は結果としても出ていると思います。

--これまでも内容的には成長を感じていて、あとは勝つだけだった。

そうですね。

--ここから、アウェイでの2連戦が待っています。

勝った後の連勝を目標にやっていましたけど、なかなか連勝できていないので、次のFC琉球戦とその次のカターレ富山戦でも勝ってホームに帰ってきたいです。

DF/2 加藤大育

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--Jリーグ初得点おめでとうございます。

ありがとうございます。決めた時は初ゴールという感覚が正直なくて、「同点だ。ここから次、また点を取る」という感覚だったので「やった!」という感覚よりは「逆転するぞ」という気持ちの方が強かったです。

--岩上祐三選手のFKを合わせる形でした。戸田和幸監督は「FKの時はこれまでもあの場所にいて、なかなか決められなかったけれど決めたのは努力の成果だ」と話していました。

練習からずっとやってきて、祐三さんから素晴らしいボールが来たのであとは信じて走り込むだけということをずっとやってきたので、それが実ってよかったです。

--初ゴールの喜びを噛み締めるのではなく、ゴール裏のサポーターを煽っていました。あの時はどんな心境だったのでしょうか?

「ここから逆転するぞ!」という強い気持ちでいました。あれが逆転ゴールだったら相当はっちゃっけていたというか、弾けていたと思いますけど、試合もまだ途中だったので「逆転するぞ!」という気持ちで、サポーターに力を借してもらうためにも煽りました。

--試合をひっくり返せた要因をどこに感じていますか?

前半はそれほどいい内容ではなく、どんよりした感じでしたけど、ハーフタイムで「後半から試合を立て直すぞ!」という気持ちで入ったので、強い気持ちを持てたことが要因だと思います。

--後半は牧山選手が入って、相手のCBに対してプレスをかけるようになりました。加藤選手も含めて全体的に前にいく意識が強くなったことで試合の流れを変えたように見えました。

その強い気持ちが相手にとってプレッシャーになって、相手にやりづらさが出てきたと思います。自分たちはプレッシャーが強みなので、そこで自分たちの流れに持っていけたことが逆転できた要因かなと思います。

--新加入選手が入ってきてから加藤選手は右のウイングバックでプレーするようになってきました。センターバックとはどんな違いがありますか?

CBの時は後ろからのビルドアップやゴール前の守備が求められていますけど、WBになってからは運動量やスプリントの数、(相手ディフェンスの)背後に出ていく動きを求められています。練習でもそれを意識してやるようにしていて、最近ようやく1試合を通して運動量が増えてきて、いい動き出しができてきたと思います。

--最近は後半の途中で交代する試合が続いていましたが、今日は90分間走り続けました。WBとしての体力がついてきたということでしょうか?

そうですね。単純にWBの体力に慣れてきたというか、体が順応してきたというのが一つあると思います。

--終盤には右サイドのポジションにもかかわらず、左の奥の方まで追いかけていることがありました。

僕が左サイドにまでボールを受けにいって、僕がボールを取られてしまって、そこで引いたら相手が楽になると思ったので、自分の力を振り絞って二度追いくらいしたかなと思います。そこでプレッシャーかけたことで、後ろの選手が楽できると思うので、そこは自分が頑張りました。

--新加入選手がたくさん入ってきたなか、シーズンの初めにいた加藤選手とデューク・カルロス選手がチームを勝利に導きました。

新加入選手はやはりクオリティが高いので、そこはリスペクトしていますけど、既存の選手が力を見せないと思っています。カルも自分も点を取れて、勝利に貢献できたことはチームにとってもプラスかなと思います。

--試合後、ゴール裏でしたマイクパフォーマンスはどうでした?

自分はああいうの苦手なタイプなので、うまくできたかわからないですけど(笑)、喜びを全面に現して、それでサガミスタの皆さんが喜んでくださったのがすごく嬉しかったです。

--ああやって喜びを一緒に分かち合えるのはホームならではだと思います。「まだまだやっていきたいな」という気持ちはありますか?

毎試合できれば最高なので、これからも連勝していきたいです。

--この勝利で最下位を脱出しました。今後へ向けた影響はなにかありそうですか?

一つ順位を上げたことはチームにとっても、メンタル的にも多少は余裕が出ると思います。けど、一つしか上がってないので。ここから上に上がっていかないといけないので、下を見ずに常に上を見て上の順位にいけたらいいなと思います。

--ありがとうございます。次も運動量とゴールに期待しています!

連勝と連続得点、アシストも狙います。

MF/11 デューク・カルロス

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--安藤翼選手からのパスをディフェンスラインの背後で受けて、GKとの1対1を制しました。ゴールまでの一連の流れを振り返ってください。

練習からいいパスをくれますし、得点シーンのちょっと前も翼くんがターンして縦パスを出せそうなシーンがあって感覚的にはよかったので、「来るかな」と思って走っていたらパスが来ました。

--第20節のAC長野パルセイロ戦でもGKとの1対1の決定機を迎えて、惜しくも外してしまうシーンがありました。今日はなにが違いましたか?

なんですかね……入ったのが一番ですけど、信じていたからだと思います。前回ももちろん決める気で打っていましたけど、「チャンスが来る」って試合前から信じていたので、それが結果につながってよかったです。

--シュートは相手GKに当たってしまいましたが、そのままゴールへと吸い込まれていきました。

とりあえず無心で、「ニア空いてるかな?」と思って打ちました。長野戦の時も、意識していたわけではなく、入ったか入らなかったかというだけですね。
--GKがいい距離まで詰めてきていましたよね。

そうですね。でも、考える時間もあまりなかったのでとりあえず打ちました。

--シュートは相手のGKに当たりましたけど、気持ちでゴールに入ったようでした。

GKが本当にいい位置を取っていて、あれって結構当たることの方が多いですけど、ゴールに入ってくれて良かったです。

--グラウンダーで狙っていたらGKに当たってしまっていたかもしれないですよね。

僕が覚えているのは、天皇杯1回戦の東京国際大戦の時に抜け出してシュートを打ったんですが、それもニアに引っかかっていました。そういった失敗経験が無意識に体に染み込んでいたのかなと思います。

--そうした経験を糧にしてきたからこそ、ゴールが生まれた。

はい。ネガティブなことってなにもいいことがないので。落ち込むことはもちろんありますけど、そこをピッチに持ち込んでもいいことはないので、毎回毎回切り替えるようにしています。苦しいこともありましたけど、試合に出させてもらっている以上は結果で応えるしかないと思っていました。

--ゴールを決めたあとは、心からのガッツポーズで喜んでいたように見えましたが。

勝てなかったり、点が取れなかったりと、自分自身悔しい思いをしていたので……その悔しさが喜びになって現れたんだと思います。

--今季相模原に移籍してきて、試合に出られない時期やチームの成績が振るわない時期を経験していた分、いろいろな思いが詰まったゴールだったのでは?

おっしゃる通り、いろいろな思いが詰まったゴールだったと思います。

--ゴールが決まって、スタジアムMCの福田悠さんがめちゃくちゃ巻き舌でデューク選手の名前をコールしていました(笑)。

また何回もやってもらいたいです。あれ大好きなので(笑)。

--YS横浜とアウェイで対戦した時は、2点リードしてから追いつかれました。今日の試合は逆転して、そのまま試合を終わらせることができましたが、リードした後のプレーはどんなことを考えていましたか?

もちろん失点しないことを意識していましたけど、それは守備陣だけでなく攻撃陣がいかにチームのために走れるかだと思う。(齊藤)聖七も足をつるまで頑張って走ってくれていたので、自分も公開する前にやり切らないといけないと思って走りました。

--ホームでのここ4試合は3勝1分と負けていません。相模原ギオンスタジアムの雰囲気をどのように感じますか?

奈良戦も「いけるぞ!」という雰囲気がすごくあって、そこから後押しを力強く感じています。選手もそれに応えられるようにピッチを走り回っているので、お互いがいい効果を出していると思います。サポーターが応援したくなるようなプレーを選手は心がけないといけないですし、応援がすごく力になっています。

--試合後は、サポーターにマイクパフォーマンスをされていました(笑)。

はい、そうですね……(苦笑)。「あるな」とは思っていました。ああいうのはあんまり得意じゃないんですよ(笑)。でも、喜んでくれると思ったので、しっかり頑張りました。勝ってああやってみんなが喜んでくれるのは気持ちいいですし、あの姿を臨んでいると思うので、また勝てるようにいい準備をしたいです。

--競争は激しいですけど、次の試合も期待されていると思います。

システムが変わったり、新しいいい選手が入ってきたりと、すごく刺激になっているので、いい循環ができているのかなと思います。