SC相模原

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07-16-2023

 試合結果 

【7/15奈良戦】試合結果・監督・選手コメント

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《試合結果》

SC相模原 3-2 奈良クラブ

【得点】
43'浅川隼人(奈良クラブ)
47'嫁阪翔太(奈良クラブ)
55'西山拓実(SC相模原)
62'藤沼拓夢(SC相模原)
85'橋本陸(SC相模原)


■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/071504/live/#live/

戸田和幸監督

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--勝利、おめでとうございます。

ありがとうございますというか、すべての人を待たせすぎました。勝ってしまえばこんなもんかなと正直思いましたけど、喜ぶよりは反省の方が多い。選手とスタッフには、目一杯喜んでもらいたいなと思います。僕は監督なので、喜ぶというよりは、反省の方が多いです。

--第2節の福島ユナイテッド戦からなかなか勝てず、やり続けてきた先にこの勝利が待っていたと思います。勝因をどこに感じていますか?

勝てた要因は選手に力があるからです。「絶対にできる」とずっと伝え続けてきたので。「みんな成長しているし、絶対にできるから」ということは伝えてきていました。じゃないと勢いが出てもシュートは入らないし、クロスも上がらない。なんとなくプレスして終わると思いますけど、それが得点にまで繋がって、守備も破綻したというよりかは、ちょっとしたところだったと思います。最後まで若い選手が自信をつけてきた中で、声を出しながらラインコントロールをして、弾き返して繋いでとやってくれましたので、選手の力以外ないと思います。

--失点をした時間は前半の終了間際と後半の立ち上がりという、サッカーのセオリーからすれば難しい展開になったと思います。そこからどのようにして建て直していけたのでしょうか?

正直なところ、前半はもう少し(ボールを持って)プレーしたかったですね。彼らの感覚として、相手のポゼッションのレベルがどれぐらいなのかと思いながらやっていましたけど、相手が[4-3-3]で(ピッチを)広く使うサッカーに対しての準備をした中で、取れた部分もあったのですが、下がってしまったところがありました。飲水タイムの時に少し話をしたのですが、割とシンプルにクロスを上げてくるところがあるチームだったので、そこで失点してしまったのは個人としても悔やまれるところがありました。

ハーフタイムに人とベースのフォーメーションを変えて、その上で橋本(陸)も牧山(晃政)も吉武(莉央)も前に出るということで、プレスから入って、後ろの3枚が捕まえに来いということは言ったのですが、一発目のプレスがズレてしまい失点しましたから、流れとしては良くなかったんだろうと思いましたけど、選手が諦めずにプレーを続けてくれて、敵陣で奪えて攻める回数がたくさん作れた時に、「たくましくなってきたんだろうな」と。プランはもちろんあるので、それに基づいていると思うんですけど、メンタルの部分でたくましくなってきた。個人のバトルだったり、西山(拓実)のシュートまでの流れも含めて、よい形で取れました。

(2点目の)クロスからのフィニッシュも散々やってきましたので、さっき藤沼(拓夢)と綿引(康)には「これまで何回練習してきて、何回失敗してきたか」と言いましたけど、そういうのがきちっと出た。吉武のパスからクロスが上がってしっかりと決めることが我々らしいと思って、見ていました。

橋本みたいに繰り返しアップダウンできる選手が、この試合で非常に重要になったと思いますけど、前節でならスローインの守備のところで甘さが出て、そこから入られてFKで失点して負けてしまいました。(今日の3点目は)スローインからでしたけど、あそこまで走り込んで、相手よりも前に出て決めるというので、「一本のスローインも我々は絶対に無駄にしない」と大切にしてきました。

1プレーで失点をして負けてきた経験をこれまでかなりしてきたので、この試合のジェットコースターのような内容の中で、彼らが見せたものというのは、粘り強さと、考えて走ってボールを前進させることもしたと思います。僕も含めて、「できる」と言い続けてきましたけど、「ほら、できたよね」というものが一つ見てもらえたと思うので、それは素直に嬉しいですし、こうした勝ち方が若い選手にとってはすごく自信になるんじゃないかと思っています。それをホームで見せられたことが嬉しかったです。

ただ僕は監督で、今まで散々勝たせてこられていなかったので、勝っても「すみません」という気持ちは持ちつつ、この勢いをチーム全体に波及させて、新しく加入する選手も出てくると思いますけど、チーム全体でレベルを上げて、「我々はここからいくぞ」という話をして終わりました。勝った後の会見とはいえこんな(いつも通りの)顔ですけど、気分は違いますし、また明日の練習試合に臨む選手たちのモチベーションにも繋がると思うので、本当に良かったなと思います。

■戸田監督記者会見のコメント全編はYouTubeで公開中!
https://youtu.be/S2LgYZSHwKc

MF/27 西山拓実

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--相模原ギオンスタジアムでの初勝利を挙げて、どんな気持ちですか?

もう、最高でした。シンプルに勝って嬉しかったです。

--その試合でJリーグ初ゴールを決めました。得点の場面を振り返ってください。

前の選手が粘ってくれて、自分のところにボールがこぼれてきて、なにも考えず(逆足の)右足だったので思い切って打ったら入ったという感じです。練習も特にしてなかったですけど、「打ったら入るんだな」というのを感じました。

--相手が足を出してきましたが、左足でボールを浮かしてかわして、逆足の右足で対角に決めるというスーパーゴールだったと思いますが。

相手の足が出てきたのはわかっていたので、浮かしてかわそうと思って、そこからは思い切って打っただけですね。右足でのシュートも苦手ではないと思ったので、そこは自信を持って打ちました。

--試合は先に2失点する展開でした。どんなことを考えてビハインドの状況を戦っていましたか?

前半終えて0-1で、1点返せば流れは変わると思っていましたけど、開始早々に2点目を入れられてしまって、ちょっと嫌な雰囲気はありましたけど、戦術変更した面が後半は明らかにいいように流れました。「1点取ったら流れは変わるだろうな」と思っていて、早い段階で1点を返せたので、そこでチームとして勢いは出せたかなと感じます。

--西山選手は天皇杯でチャンスを得て、そこからボランチの一角に定着してきました。ただ、なかなか勝ちに繋がらず苦しい時期も多かったと思います。どんなことを考えながら毎日の練習や試合に臨んでいましたか?

毎週勝てなくて、悔しさとか「サポーターの皆さんに勝ちを届けたい」「勝ってみんなで喜びたい」ということを毎日意識して練習して、試合に臨んでいました。それでもなかなか勝てず、みんなで苦しんで……でも、みんながずっと前向きで、監督もコーチも「前向きに努力を続けよう」ということでやってきたので、それが今日、やっと結果に繋がったかなと思います。

--「このままずっと勝てないんじゃないか……」といったネガティブな気持ちにはなりませんでしたか?

これだけ勝ててないと少なからず不安はありましたけど、監督も「勝てないんじゃなくて、勝ててないだけだから」とずっと言ってました。みんなブレずにやっていたと思います。

--西山選手をはじめ、大卒ルーキーたちが躍動していて、勢いを感じました。今日の試合は変わるきっかけになりそうですか?

「1勝したら絶対に変わる」とは言われていましたけど、今日みたいな勝ち方はチームとして間違いなく勢いに乗れると思うので、この勢いを潰さず、どんどん巻き返していきたいです。

--西山選手のサッカー人生の中でも、こんな試合はなかなかないのでは?

そうですね。なかなかないですし、状況が状況で、勝つだけじゃなく0-2から3-2ということで、チームとしてはすごく大きな一勝と内容だったかなと思います。

--ホームで踊った“ファミリア”はどうでしたか?

毎試合、負けた後、サポーターの前を通る時にすごく悔しいというか、申し訳ない気持ちがありました。今日は場内を周っている時、ゴール裏だけでなく、みんなから拍手をもらえて、みんなでファミリアを踊れて、本当に最高でした。本当、最高です(笑)。

--来週もホームでの試合になります。改めて意気込みを教えてください。

1勝しただけなので、これからが大事だと思うので、また勝って、みんなで喜んで、どんどん上に上がっていきたいです。


FW/9 藤沼拓夢

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--勝利おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。

素直に、嬉しいというのと、ホッとした気持ちです。

--相模原ギオンスタジアムでの勝利をずっと待ち望んでいた中で、勝つことができました。

試合が終わって挨拶に周っていた時のサガミスタの皆さんの顔というのは本当に忘れられないですし、この雰囲気も「やっと来たか」と。待たせてしまったのは僕らですけど、この喜びというのをまた何回も何回も味わいたいなと改めて思いました。

--前節の試合後、選手たちもゴール裏のサポーターも涙を流していて、その分今日、勝てた喜びは一際大きかったのでは?

前節、ああいうのがあった分、僕自身も気持ちが前面に出ていたと思います。またゴール裏に行った時、前節とは違った涙を流しているサポーターの皆さんもいたので、すごく嬉しかったです。

--試合は2点差をつけられた中、藤沼選手が同点ゴールを決めて、さらには逆転弾も決まりました。振り返ってどんな試合でしたか?

後半開始直後に1点取られて0-2になってしまって、「うっ……」とはなりましたけど、すぐに拓実が1点返してくれて、「これはいけるな」と思いました。その中で自分も同点ゴールを決めれて、「今日、勝てるな」と思えましたし、うまくいって良かったなと思います。

--クロスを頭で合わせて決めたゴールでしたが、同点弾を決めた場面を振り返ってください。

クロスに合わせるというのは練習で何回も何回もやってきて、何回も何回もうまくいかなかったり、外してしまったりというのが、練習でも試合でもありました。今日はクロッサーと自分のイメージがピッタリ合ったかなと思います。

--会場のボルテージもかなり上がり、勝てる雰囲気が湧き上がっていました。ピッチではどのように感じていましたか?

本当に、サポーターの後押し、声援がすごくて、それが「今日いけるぞ」という気持ちに乗せてくれたと思います。

--先ほど言われていたように、この喜びというのをまた何回も何回も味わいたいところだと思います。次節もホームでの試合になりますが、意気込みを聞かせてください。

勝った次の試合が一番重要だと思っています。満足できる順位でも立ち位置でもないですし、次もホームなので、今日のような光景を見れるように頑張りたいです。


DF/8 橋本陸

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--長い長いトンネルを抜けました。

本当に「やっと」という気持ちが一番で、嬉しかったですけど、順位的にはまだまだ下の方だし、次のリーグ戦があるので、もっともっとサポーターに来てもらえるように切り替えて、来週からいい準備をしたいなと思います。

--試合は前半の終了間際と後半の立ち上がりに失点してしまい、難しい展開だったと思いますが。

難しい試合にさせてしまったのは自分たちの課題でもあります。ただそこから3点取れるという力を自分たちで築くことができました。先に失点してしまうというのは改善しなければいけないですけど、3点取れたことはプラスな材料かなと思うので、次の試合は先制点を取って、もっともっと楽に試合を運べるように準備したいです。

--後半から4バックから3バックになって、橋本選手のポジションが一列前に上がりました。ウイングバックになって、どんな意識でプレーしようと考えていましたか?

2点取られてしまったので、「前からいくしかない」とスタッフとも話し合っていました。自分はウイングバックをやっていた期間もあったので、やりづらさはなく、得点シーンなんかは自分の特徴が100パーセント出た得点かなと思います。ああいうのは自分が得意とする形で、良かったと思います。

--安藤翼選手があそこで折り返してくると信じていたのでしょうか?

正直な話し、振り返ってみると考えずにただ走り込んでいただけで、翼を信じていたのはもちろんですけど、とりあえず走って、こぼれてくればいいかなという気持ちでした。

--あの時間帯にゴール前まで走っていくということが橋本選手の真骨頂だと思うのですが。

そうですね。あれが本当に特長です。

--今季、開幕戦で先発出場を果たしましたがなかなか試合に出られない時期も経験して、今日の試合で決勝ゴールを決めたことについてどう感じていますか?

努力は裏切らないなと改めて感じました。開幕戦は出ていて、スタメンを外されて、メンバー外にもなって……苦しい時期もありましたけど、スタッフともコミュニケーションを取って、ブレずに頑張った結果、こういったご褒美をもらえたのかなと思います。

--試合が終わった後、フラッシュインタビューへ行く前にスタンドに向かって吠えていた姿が印象的でした。あれは思わず出てしまったのでしょうか?

そうですね。嬉しさを爆発して、今日来てくれたサポーターのみんなと一緒に喜びたかったので(笑)。

--キャプテンマークを巻いて出場して、サポーターの前で話す機会もありました。どんなことを喋っていたのでしょうか?

サポーターも僕たち以上に苦しい思いをしていて、その気持ちも僕たちは伝わっていたし、本当に申し訳ないなという気持ちでサッカーをしていて。でもこうして勝つことができて、サポーターの笑顔をすごく久しぶりに見れたので、「ありがとうございました」と伝えました。

--声、枯れてないですか?

枯れてますね。叫びすぎました(笑)。点取った時はそこまで叫んでなかったですけど、試合終了の時とマイクを持って喋る時に大声を出しすぎて……ちょっと興奮しすぎました。

--相模原ギオンスタジアムでの初めてのファミリアはどんな感想ですか?

もう、最高の一言ですね。このギオンでなかなか勝ててないと聞いていたので、サポーターも待ち侘びていたと思うし、ああやって喜ぶシーンをもっともっと作っていきたいなと改めて感じました。

--チームはまだ最下位なのには変わりないですし、試合はまだまだ続いていきます。

今日は最高に喜んでいいと思いますけど、切り替えてやっていきたいです。まだ最下位ですし、ここからどんどん連勝していくことで、順位も上がっていくと思います。上がっていくだけなので、僕たちはチャレンジャーとして努力したいなと思います。

MF/14 安藤翼

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--79分に、2-2という状況での出場でした。どんなことを考えて試合に入りましたか?

2-2になった時点で、もう1点を取りにいくことしか考えていませんでした。そうなった時に、大体自分がどこで出るか考えていたので、うまくイメージを持って入れました。

--ゴールラインギリギリのところからクロスを上げて、それが橋本陸選手の決勝点のアシストに繋がりました。

あの場面はボールを残すことだけを意識して、(寄せてくる)相手より先に当たったらなにか起きるかなと思って、そうしたらその先に陸が信じて走り込んでくれていたので、あれは陸に感謝ですね。

--ラインを割ってしまうと思って見ていたのですが、諦めの悪さからボールをギリギリで残せたのかなと思ったのですが。

そういう際の部分は、負けているチームにとって一番大事になる部分だと思います。そういうのが勝利を呼び込むと思うので、一つひとつのプレーにもっともっとこだわって自分もやっていかないといけないなと改めて思いました。

--後半、前からプレスをどんどんかけにいっていた中、安藤選手は途中からピッチに立って、どんなことを意識していましたか?

2-2になった時点で、もう1点取りにいくことしか考えていませんでした。2シャドーで出るかなと試合を見ながら考えていたので、うまくイメージを持って入れました。

--以前、「途中で入った自分がもっとプレスをかけにいってチームを押し上げるべきだった」と悔やんでいましたが今日はそれを体現できていたように思えましたが。

フォーメーションも変わって、やることがハッキリしていたというのもあります。後半の途中からはプレスがハマっていましたし、みんな迷いなくプレーできていました。前半はいくのか、いかないのかというのが少しあったので、そういうのがなくなって、みんな前から前からといけたと思います。

--安藤選手が交代で入った際のスタジアムの期待感が一層強くなったと思います。

入る時、歓声は聞こえていましたし、それが自分を奮い立たせてくれるなによりの大きな原動力となっています。こんなに皆さんから支えられて、あの声援を受けて、やらないわけにはいかないですし、結果を出せていない不甲斐なさもあったので、それが結果に結びついたと思っています。でも、個人的には悔しさもあるので、試合にもっと出て活躍して、チームを楽にするために頑張りたいです。今日であれば4点目、5点目を取れるようになることがチームの底上げにも繋がると思う。サブの選手が試合をもっと勢いづけるプレーが必要だと思うので、そこはもっともっと意識してやっていきたい。本当に力になりましたね。

--終盤、敵陣で左奥で安藤選手がボールを持った時、時間を稼いでも良かった中でまさに4点目を取りにいこうとする姿勢が見えました。

「いけるかな」と思ったので、良くはないかもしれないですけど、自分は爪痕をもっともっと残して、存在感を出していかないといけないと思っています。確かに失敗したら良くないプレーですけど、もっともっとチームを上げていかないといけないと思っているので。時間帯は考えないといけないですけど、うまくそこはやりながら、しっかりやっていきたいですね。

--今日のスタジアムの一体感は本当にすごかったと思います。

今日はすごかったですね。スタジアム全体が一体となって、自分たちの高揚感も違いましたし、0-2で負けるわけには絶対にいかなかった。皆さんが作り上げてくれた環境が結果に繋がったと思います。

--順位表の上ではまだ最下位であることには変わりませんが、この勝ち点3は大きな影響をチームに及ぼすのでは?

この勢いは持ちつつも、自分たちがいる現状は理解しなければいけないと思います。ここから這い上がっていくことが大事で、これで満足している人は誰もいないと思います。僕自身も、勝ったけれど悔しい気持ちもあるので、そこはハングリーさを出したい。それを表現する場所はピッチしかないので、自分が気持ちをピッチで表現して、みなさんが湧いてくれたり、喜んでくれるために、もっともっとそういう気持ちを表現していきたいですね。

--次節もホームゲームで、サガミハラエナジーフェスという年に一度の大きなイベントも控えています。最後に意気込みをお願いします。

次に勝つことが絶対条件なので、これで満足しないように、這い上がる気持ちと、練習でもっともっとうまくなろうという向上心を持ってやっていきたい。この勝利を次に繋げて、勢いに乗れるよう、頑張っていきたいです。