《試合結果》

SC相模原 0-1 FC大阪

【得点】
31'禹相皓（FC大阪）

■Jリーグ公式ホームページ試合結果
https://www.jleague.jp/match/j3/2023/070913/live/#live/

戸田和幸監督

－－今日の試合を振り返って。

勝てていない中で、試合に勝つために個人レベルからチームのところまで一生懸命トレーニングをして、試合に臨みましたけど、試合が終わった後に選手たちが流した涙を見た時に、僕個人としては非常に責任を感じています。一方でサポーターの人たちが声を振り絞って応援をしてくれて、彼らがかけてくれた言葉を選手に伝えながら、また我々は立ち上がって次の勝利を目指して頑張ろうという話をさせてもらいました。負けた試合の後なので、言えることはたくさんないのですが、応援してくれた人たちには本当に申し訳ないと思っています。それでも、我々は、自分はまた次の試合へ勝利に向けて、一生懸命頑張るだけです。

－－FC大阪のサッカーの印象は？

非常に走力があって、縦のボールを使いながらこぼれ球を取って、そこからクロスの対応をしてくるチームなので、そこに対して我々として選手の能力を高められるような、いわゆるボール際の攻防のところもトレーニングしつつ、あとは相手の守備の特徴を踏まえて、ワイドから入っていくところとサイドから入っていくことは意識して取り組んだのですが、非常にタフな印象というのは元々持っていたので、その通りのところがありました。その中でも繰り返し侵入して、惜しい場面が作れたということは選手たちに伝えて、次に向かって来たいと思います。

－－開始早々に栗原イブラヒムジュニア選手が負傷交代してしまった影響は？

栗原がいて、我々ができたんじゃないかと思われることはありました。特徴の違う選手をプロファイルに入れるということになりましたから、高さがあってポストプレーができて、その中で厚みのある攻撃を栗原に期待していましたけど、残念ながらああいうことになったので、次のプランに移行して、藤沼（拓夢）を前に持っていって若林（龍）を左に入れて、プレスと鋭いカウンター、そこからのワイドの攻撃を主軸に試合を組み立てました。

－－この試合を受けて、次の試合へどのように向かいたいですか？

反省点というのは一つのスローインからこぼれを取ってどこまで自分たちの展開を作れるかとか、そういう細かいディティールのところにも目を向けなければいけないと思っています。一方でできるようになったことも僕は選手にしっかり認識させて、ここで挫けるのではなく、立ち上がって、ファイティングポーズを取って次に向かっていく立場にあるのは決まっていること。そういう意味では、この会見を見る人たちがどう感じるかわかりませんけど、我々はゼロから始まったチームで、その中で一人ひとりの特長、能力を高めるところからここまで一生懸命やっていますから、球際の攻防も含めて逞しくなってきているのは事実です。それをゴールにボールを押し込むところまでいくところと、奪わせないようにしたい。スローインから始まった流れでしたけども、それがFKに繋がっているので、相手のスローインから簡単に前進させない、広げさせないとか、細かいところにこだわって、トレーニングに落とし込んで一生懸命やりたいです。

DF／3 水口湧斗

－－水口選手としてはリーグ戦で二度目の先発出場で地元・大阪の試合でした。今節に懸ける思いはいかがでしたか？

久しぶりにスタートでの出番で、自分が大阪出身ということで、家族や友達が見にきてくれていたので、なんとしてでも勝利を届けたかったですけど、不甲斐ない気持ちです。

－－今日、先発に抜擢されてどんなプレーを求められていましたか？

FC大阪さんが縦にボールを蹴ってきたり、シンプルな攻撃が多いというのを聞いていた中で、そこの部分で絶対に負けないことを求められて

－－31分に決められたFKが決勝点になり、0-1で敗れてしまいました。攻守両面をどのように振り返りますか？

失点の部分は、あそこでファウルを取られてはいけなかったです。CBの山下（諒時）選手とずっと声を掛け合いながらやっていたので、そういうところは90分通してできたと思うので、そこはポジティブでした。攻撃の部分では、0-1で折り返して後半は自分たちがボールを握る時間が多かった中、最後ゴール前までいけましたけど、その質が低かったりして、追いつくことができなかったと感じています。

－－FKでファウルを与えてしまう前の対応で悔やまれる点がありましたら教えてください。

デューク（・カルロス）選手がファウルをしてしまったのですが、後ろから見えている分、ファウルをしなくても遅らせる守備で対応できたと思うので、そこは声を直前にかけるだったり後ろからの声をかけていれば、ファウルではなかったかもしれないので、そこは冷静な判断が必要だったと思います。

－－攻撃の質に関しては、後ろから見ていてどんなところに物足りなさを感じましたか？

握っていた中で、左右に入ってクロスに入っていくタイミングでクロスを橋本（陸）選手が多く入れていた中でいいボールが入っていたので、そこを仕留めるか仕留めないかで試合は変わっていたと思うので、そこが課題だと思います。

－－CBは山下選手と加藤大育選手がずっと先発で出続けていますが、水口選手が今日先発に選ばれたことでチームの競争もより激しくなりそうですが。

ずっと大くんと諒時が試合に出ていて、自分も出場するために練習やトレーニングマッチで意識し続けて、こうして監督に使っていただけたことは光栄ですし、これを継続できるようにまた頑張っていきたいです。

－－他会場の結果を受けて、上のチームとの勝ち点差が少しずつ離れてしまって、焦りもあるかもしれないですが、これからどんなマインドで練習に臨んでいきたいですか？

監督からもありましたけど、下を向いていても進まないですし、サポーターの方にも言っていただいて、上を向いて自分たちを信じて、監督を信じてやるしかないと思っています。下を向いたらそれで終わってしまうので、次節に向けてまたいいトレーニングをして試合に臨みたいです。

FW／9 藤沼拓夢

－－栗原選手が開始早々にケガをしてしまうアクシデントもありましたが、今日の0-1という結果をどのように受け止めていますか？

勝たなければいけないゲームでしたし、勝てたゲームでもありました。失点はFKからで、それ以外は危ないシーンもなかったので、悔しいゲームでした。

－－後半はずっと敵陣に押し込んでいた中、どんな点が及ばなかったと感じていますか？

個人的には何本かチャンスがあったのを決めきれなかったというところで、僕が決めていればモノにできたゲームかなと思いました。

－－サイドからチャンスを多く作っていた中、なかなかボールが合わなかった印象でした。藤沼選手としてはどんなところに課題感を感じますか？

コミュニケーションだったりとか、サイドを使うことも大事ですけど、サイドに逃げすぎた場面があったので、もっと中に刺すボールやチャレンジするボールを入れてもよかったのかなと思います。

－－点が決まりそうな雰囲気はどのくらい感じていましたか？

そこは結構取れそうな雰囲気はありました。あれだけ押し込んでいて、チャンスが来ないわけもないので。どこかで一本というふうに狙っていましたけど、そこは責任を感じています。

－－試合が終わった後、涙を流されていましたが、その理由を改めて教えていただけますか？

こういう負けの結果が続いていることがありましたし、今日に関しては「自分があれを決めていれば」というのもありました。あとはサポーターの皆さんがアウェイにまで来てくれて、最後挨拶に行った時に勇気を出して言葉をかけてくださったり、サポーターの中には涙をしている人もいて、いろいろな感情がありました……。

－－昨季もなかなか勝てなかった時期を経験していますが、こうした感情は初めてですか？

昨季とはまた違うというか、自分もこれだけ試合に出させてもらう中で結果が出てないので、そこは日頃感じていますし、悔しさも試合を重ねるごとに増えています。

－－ストライカーのポジションで、自分がなんとかしたいという気持ちも強いと思いますが、次の試合へ向けてはいかがですか？

勝ちだけを目指してやっていきたいです。一つ勝てば勢いに乗れると僕は思っているので、その一つを掴み取りたいと思います。


－－進んでいる感覚もある中、あと何を伸ばしていかなければいけないと感じていますか？

一つは選手個々のクオリティですかね。止める、蹴るだとか、サッカーに対する戦術理解をもっともっと高めないといけない。若い選手が多いので、勢いだけでいけるということでもないと思うので、フットボールをしっかりしなきゃいけない。今日は球際だとか対人のところは負けていなかったと思うので、負けた試合でも多少は得られることがあったと思います。

－－藤沼選手はチームの中ではキャリアのある選手ですが、ロッカールームなどで発信したことは何かありましたか？

チーム全体的にこうした方がいいとか、FWなので（周りの選手に）こうしてほしいというのを言うように最近は意識しています。

－－1週間後、すぐに試合が来る中、次はホームゲームとなりますが。

本当に死ぬ気で戦いますし、これだけ勝ててない中で最後まで声を出して応援してくれるサポーターのためにも、本当に勝利を目指したいです。

－－藤沼選手のユニフォームがすごく泥で汚れていた姿を見ても、戦っていた姿がすごく伝わってきましたし、あとは結果がほしいところですね。

点を取って、勝ちたいです。